1 DOUG JEREBINE / IS JESSE
HARPER 12(DOUG CITY)DC 452 LP
NZ、ヘビーサイケ、68年録音蔵出し盤。
タイトルにある様に本名のダグ ジェレバインよりジェシー ハーパーの方が通りが良い、NZのジミヘンの異名を持つ伝説のアーティスト、68年に英国で録音されるもお蔵入り、結局アセテート盤しか残されなかった幻のアイテム、何といっても94年にキッシングスペルからアナログ、CDで蔵出しされ、全サイケファン、レア盤コレクターを驚愕させた強烈な一枚。そのキッシングスペルのCDにアナログ、更に同レーベルよりデフジャケにて再発されたCDに、別のレーベルからリリースされたアナログ盤に、本作の正規リイシューのドラッグシティ盤と5アイテム目の入手となる。三種のジャケが存在するが、ダグ自身のポートレイトを配した本作のインパクトは高い、マオリ族とギリシャ人の混血というエキゾチックでロックな風貌が格好良し、スペル、再発スペルに本作、曲目、曲名、曲順が違っておりファンは見逃せない。本作はアセテート盤からのリイシューという事でオリジナルに順じているのであろう。本作B面1曲目「エイントソーハードトウドウ」の本作で一番のヘビーサイケデリックナンバーがスペル盤では曲名が「ウェイクミー」、再発スペルは「ジングアソング」に変更され、オープニングに配され一気にハーパーの強烈無比なサイケワールドに突入する効果絶大というか、長年スペル盤に慣れ親しんでいるので、この流れが最高、まあ、本作はB
面から聴けばいいのだけど?
ジミヘンスタイルのファズギンギンにフィードバックなダグのヘビーサイケギターにディブ プレストンのフェイザーのかかった爆裂ドラム、ダグはベースも担当と二人だけの演奏に一曲バッキングヴォーカルが付くのみというデモレコーディングの体裁だが、ヘビーな曲ばかりでなくメロウなSSW風のナンバーも有りと完成度は高く、リリースされなかったのが不思議?
ダグはブリュー、ヒューマンインスティンクトでも活動するも73年には修道師へと転身、近年音楽活動を再開したらしい。
2 GRAME GRACE / HAIL ME
75(RCA)SF 8418 LP
英、グラム、ポップス、ファースト作、英オリジナル盤コーティングジャケ。
60年生まれ15歳のグレム グレイス少年によるファースト作。声変わり前のキンキン声でグラムチックなナンバーを楽しそうに歌うピュアなアルバム、全曲グレイスのソングライティングによるもので、結構良い曲を書いてる。スパークスフォロワーな米のシークレットに近い感じ?アイドル然としたルックスも人気が出そうだが、その後はあまりぱっとしなかったのか?セカンドアルバムがリリースされるのは86年、本名のグラハム グレイス名義ですっかり大人声となったエレポップな内容、まだ26歳、しかし、ブレイクする事なく消えてしまった。10代の一瞬の煌めきを放ったアルバムとして記憶に留めたい。
3 STEVE HARLEY & COCKNEY
REBEL / THE BEST YEARS OF OUR
LIVE 75(EMI)EMC 3068 LP
英、モダーンロック、サード作、英オリジナル盤コーティングジャケ。
本作は決定版といえる3CD+DVDの拡大盤を紹介済み、アナログは国内盤を所持してるが、英コーティングジャケの魅力には抗い難く購入。
スチュワート エリオット以外のメンバーを一新し、ジム
クリーガン、ジョージ フォード、ダンカン マッケイと強力布陣による新体制、スティーブハーレィ&
コックニーレベル名義での第一段、アラン パーソンズとハーレィによる共同プロデュース、「メイクミースマイル」の全英ナンバーワンヒットを生んだ絶頂期のアルバム。コックニーレベル時代の要エレクトリックヴァイオリンが排除され、シュールでデカダンなカラーが薄まり、ポップでモダーンなサウンドへと移行、私的には物足りない部分もあるが、「マッドマッドムーンライト」とかハーレィ節が堪らない!
4 SECTION 25 / ALWAYS NOW
(FACTRY BENELUX)FBN 3 045CD 2CD
英、NW、ネオサイケ、オリジナルリリースは81年ファースト作の二枚組拡大盤、一枚目はアルバム収録曲にシングル音源等ボートラ9曲付、二枚目は81年1月13日ピールセッションに80年10月26日オランダでのライブ音源他デモトラック等全15曲。
オリジナルアナログに順じた封筒式紙ジャケ仕様。
シグロ20、トリソミー21にセクション25と何故かジョイデビジョンフォロワーが多い20番台?、音楽性は違うがトム ロビンソンのセクター27なんてのもあった。
フアクトリーレーベル、マーティン ハネットプロデュース、JD直系のダークネオサイケサウンド、ヴォーカルがカーティスみたく絶望の淵を見せる程の凄み無い為、やや軽みを感じるのは致し方ないところ、やがてニューオーダー的エレポップへと移行したのは必然!