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Channel: ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~
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WEEKLY LISTENING LIBRARY 331 0513-0519

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1  D . R . HOOKER     BAND / ARMAGEDON          (ON)40725       LP
米、サイケ、74年に録音されるもリリースは79年セカンド作のリイシュー180グラム限定盤。
ファースト「トウルース」がサイケファンマストアイテムな怪人ドクターフッカーがバンド名義でリリースしたセカンド、ファーストCDリイシューの際にボートラとして、本作収録8曲の内6曲が収録されてるので、必要無しともいえるが、マニアは2曲の為、ブツとして欲しいという事でアナログ盤を入手。
バンド編成という事で前作よりロック度が増し、ハードサイケデリックな質感で迫り来る、ファースト路線のドリーミーアシッドフォークにオルガン、ムーグ、メロトロンのキーボード類を操るフッカーのプログレッシブな展開も聴き応え充分、フッカー博士のヴォーカルも中毒性たっぷり、乞CD化!





















2  DARIO    BALDAN    BEMBO / ARIA
 75(COME IN VENTO)ZSCVE 55742
イタリアオリジナルLP
伊、カンタトウーレ、ファースト作。
タイトル曲がヒットしてヨーロッパのムード、イージーリスニング系アーティストに挙ってカバーされたダリオ
バルダン ベンボのファースト作にて代表作。
エキペ84に短期間だが在籍していた事でも知られ、ルーチヨ バテイスティのアルバムに参加していた、なかなか興味深いミュージシャンのダリオ バルダン ベンボ、元々はアレンジャー、コンポーザーとしてミア マルティーニ、ミーナ、カテリーナ
 カッセーリのアルバムに参加、ドラマテイック、ロマンテイックな作風が特長のアーティスト、美しいメロディーに流麗なキーボード、オーケストレーションに女性コーラス、イタロらしい情熱的なベンボのヴォーカルが素晴らしい。                  
コーティングされたジャケも良い感じ、やっぱオリジナルは良いなって、、再発盤は出てるのかな?




















3  DAVE    JORDAN / AWAY    FROM
HOME          75(BRADLEYS)BLADL 1006
英オリジナルLP
英、NZ、SSW、セカンド作。
髭面に眼鏡の風貌、レーベルのブラッドリーズレコードに、参加ミュージシャンが決め手で購入したディヴ ジョーダン、NZ出身でNZ時代の68年にアルバムリリース、渡英してリリースしたのが本作でアレンジャーにグラハム プレスケット、ベース、キーボードにヴァイオリンを担当と大活躍、この人の参加はポイント高し、そしてドラムのマイケル ジャイルス、ここで購入決定、更にヘンリー スピネッテイ、ベースのロイ バビントン、ギターのクリス レア、パーカッションにフランク リコティ、フルート、サックスのジミー ヘスティングス、ペダルスティールのBJ コールと豪華なラインナップ、ジョーダンはキーボードを担当。この面子からも想像出来る様にこなれたサウンドプロダクションによるモダーンロック風味のニッチなSSW作といった風情で面白い。
ブラッドリーズレーベルは初期のおっさんイラストジャケが良かったのに、本作は銀地にハートマークのセカンドヴァージョン仕様。このレーベルはハンターズマスケットが有名かな?










4  SMITHEREENS / LIVE   IN   CONCERT!  GREATEST   HITS   AND   MORE         08(KOCH)KOC CD 4539
米、オルタナ、ロック、ライブ盤。
85年のデビューアルバム「エスペシャリーフォーユー」より一貫した音楽スタイルで我が道を突き進むスミザリーンズ、大して売れなくてもアルバムが出せてライブが出来れば満足なのであろう、純粋に音楽が好きなバンド、それがスミザリーンズ、ミュージシャンの中には音楽が好きなのか、音楽を通じて得られる華やかな生活が好きなのか分からない輩が多い、最初は音楽が好きでも成功して大金を得れば贅沢な生活に慣れるのが人間だし、色々事業に手を出し、更に財を築こうとするのも人間だしね、でも音楽しかやれないというか、音楽が無ければどうやって生きていくんだろうという根っからの音楽バカがいる。そんな奴らにシンパシーを覚える。「ミートザビートルズ」をまんまカバーしたアルバムをリリースしたスミザリーンズ、ビートルズの影響を受けてないロックミュージシャンなんて皆無で、あえて口に出していう存在ではない普遍的なグループを丸々カバーしてしまう音楽バカっぷり、フーのカバーアルバムをリリースしたのも単に好きだからという明確な理由。                  そんな音楽バカのグループによるライブ、丸々と太ったメンバー、しかし、その音楽に贅肉が付くことはなく、初期のソリッド感は失われず、音楽バカが聴いて何も感じない訳がない、「ブラッド&ローゼス」はいつ聴いても良い!
 










 
5  MV   &    EE / SPACE   HOMESTEAD  
        (WOODSIST)060        デジパック
米、フリーフォーク、何作目かは不明。
タワーレコーディングスのマット ヴァレンタインとエリカ エルダーによる夫婦デュオ、膨大な量の作品をリリースしていて、以前、自主制作?のCDR盤が40枚程中古で叩き売りされてるのを見掛けた事があるが、その量に圧倒され購入するには至らなかった。汲めど尽くせぬ音楽意欲が溢れてしようがないのだろう。本作は1年間に9箇所のスタジオでレコーディングされたという、彼等にしては時間を掛けすぎだが、サウンドは従来通りの浮遊感溢れるサイケデリックなフォークロック、心地よい酩酊感に酔いしれるのみ!














パート2

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6  ONE    ST    STEPHEN          (ANAZITIST)ARLP 70 30F       LP
米、サイケ、オリジナルリリースは75年唯一作。
以前、当ブログでCDを紹介済みのワンセントスティーブン、アナログの正規再発盤を入手。随分前に粗悪なブート盤が出回っていたが、月とスッポンの違い、180gビニール仕様、カラーブックレット、ポスター付き、厚手のビニールカバー入りの豪華仕様盤で500枚限定。
ドン パターソンのソロプロジェクトで「ザデビルズリザベーション」というドン制作の映画のサントラ的な作品として制作されたアルバム、車の走行音、車を降りて古びたドアを開ける軋み音のSEという意味深なオープニングから、一気にパターソンの世界に引きずり込まれる。ジム
 モリソンを意識したパターソンの低音ヴォーカルによるダウナーでマイナーなアシッドサイケナンバーにヴァイオリン、シンセ、エレピの味付けが実に効果的。ドラッギーなファズギターにダミ声で唸るヘビーサイケナンバーに、プロトパンクにNW調の楽曲は70年代半ばの空気感だろうか?この時期の自主制作サイケものとして出色の一枚!















7  LA     BARRA    DE    CHOCOLATE
(VINILISSSIMO)MR SSS 508        LP
アルゼンチン、ガレージ、サイケ、オリジナルリリースは70年唯一作。
当ブログではボートラ付きのCD盤を紹介済み、アナログでは初のリイシュー盤の本作は180gビニール仕様限定盤。
CDより先に入手していたのだが、アナログ盤を聴くのは後回しにしていて漸く貯まっていた未聴のアナログ盤に耳を通してる次第、何年間も放ったらかしたアナログ盤が結構な数になってるし、セット物の未聴のCDも貯まってるのだが、休日になるとレコ屋に行きたくなるのは病気?
本作は極悪人相五人組によるガレージサイケサウンド、チープかつグルービーなオルガンが唸り、ための利いたリズム隊に切れ味鋭いファズギター、ストリングス入りのサイケポップにホーンセクションを絡めたしっかりした演奏にやさぐれたヴォーカルが南米的な熱気のこもったロック魂が格好良し。
















8  DUROCS          79(CAPITOL)ST 11981         LP      パンチホール有り 米オリジナル
米、パワポ、唯一作。
この何ともなジャケに購買意欲が削がれるがグループ名の由来となった米原産のピンクの豚デュロックスに因んだもの。
当ブログで紹介済みの70年のソロアルバム「バッドライス」で知られるロン ネイグルとプロデューサーとしても活動するスコット マシューズのデュオユニットの唯一のアルバム。NW風味のエレクトロなパワポアルバムでドリーミーな味付けが良い味出してる。ネイグルがシンセ、キーボードを担当、マシューズがギター、ベース、ドラム、パーカッション、サックス、シンセ等を担当、リードヴォーカルはそれぞれで分けあってる。他にジョン ブレイクリー、フィル アーバーグ、スティーブ ダグラス等が脇をがっちり固めたサウンドプロダクションによる実力派デュオの好作、ジャケは何ともだが、パワポファンには見逃せないアルバム!












9  ISLAJA / ULUAL  YYY     07 (FONAL)FR49       ペーパースリーブ


10  ISLAJA / KERAAMINEN   PAA
10(FONAL)FR72        ペーパースリーブ
フィンランド、フリーフォーク、アヴァンロック、3作目と5作目。      
ビョークはじめ北欧シーンにはユニークな女性シンガーが多い気がするといっても殆ど知らないのだが、イスラヤもその一人たが、この人に関しても何も知らない、別に素性や背景やら何も分からなくても音楽がそこにあれば良いと強がり、フィンランドといえばウイグアムにタサバランプレジデンテのまま停止してる古い人間には新しい情報がなかなかインプットされない。
不穏な音響空間の中、ふわふわ漂うイスラヤ嬢のヴォーカル、フィンランド語の語感と相まって巫女の呪詛、聖なる御詠歌を聴いてるみたいでストレンジな感覚に陥る。バックのサウンドがごちゃごちゃうるさくなく、小賢しいクラブ調の感に触る音で無いのが良い。















パート3

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11  RICTUS  / CHRISTELLE    OU    LA
DECOUVERTE     DU    MAL         12(STROWBERRY RAIN)SR003  LP
仏、プログレ、サイケ、オリジナルリリースは自主制作ファースト作。
オリジナルは250枚リリースの激レア盤で例のポコラ本で5皿(最高6皿)の超難関アイテムの高価盤との事だが、このジャケじゃスルー必至だし、今まで見掛けた事もない。 
クリステルという6才の女の子が悪魔と出会い、視はじめた幻覚を具現化したコンセプト作でアンジュ的シアトリカルなシンフオニックプログレにNW風味を加え、ドリーミーにスペーシーにオカルテイックに展開する変てこなアルバム。4トラック録音というチープでロウファイな音質によるファズギター、シンセのヴィンテージ感が良い。81年という時代性を考えると面白味に欠ける、刺激的な作品が山の様にリリースされていたからね、仏地下音楽シーンも同様。
しかし、内容に関係無く単に稀少性だけで5桁も6桁もするアナログ盤の価格ってなんだろう?再発盤の中古三桁価格で充分でしょう?


















12  MAMA    BEA    TEKIELSKI / LA
FOLLE          77(ISADOPA)ISL 9010
イタリア盤LP
仏、プログレ、アヴァンロック、セカンド作のイタリア編集盤。
仏原盤は二枚組だが、一枚ものとして9曲中6曲を収録したイタリア盤、何故か仏盤と同レーベル、品番の為ややこしい。女帝カトリーヌ リベロと並ぶフレンチロック界の女傑ママビア、ドイツのインガ ランフ、ポーランドのアンナ プリュクナル、チェコのダグマー アンダルトウバと並ぶ魂のヴォーカリストともいえるヨーロッパの女性シンガー、中でもママビアのしゃがれ声でドスの効いた絶叫型のヴォイスパフォーミングは壮絶の一語。バック陣にエマニュエル ブーズのアルバムでも辣腕を奮ったジョエル デュグルノ、ジル ティネール、ジャン
 クロード ダゴスティーニにトリアングルのフランソワ ジャノオーといった凄腕による鉄壁の演奏にママビアの鬼気迫るヴォーカルが迫り来る様はブーズの女版ともいえるかもしれない、否、ママビア テケルスキーの音楽はママビアのもの!

















13  BANDIT         76(ARISTA)ARTY 148
  英オリジナルLP
英、ハード、ファースト作。
ジャケ通りのバッドでダーテイなハードロックンロールバンドバンデット、モーガルスラッシュ、コロシアムのギタリストのジェイムス リザーランド、ダニー マッキントッシュにヴォーカルのジム ダイアモンドを中心に結成された5人編成グループ。いかにもハードロック然としたダイアモンドのハスキーなヴォイス、ロッド スチュワートを雑にした感じで猥雑なロックンロールには持ってこいだし、ギターは名手リザーランド、ブギースタイルにアコギも駆使した硬軟何でもこざれのこなれた演奏、良く出来たハードロックアルバム、いかにもださださなジャケもハードロックファンには受けそう?
マッキントッシュ以外はメンバーを一新した殆ど別グループのセカンド作有り、未聴、別に聴きたくもないが、、、
ダイアモンドはこの後、ペーハーDに参加し、ソロに転じ多数のアルバムリリース、マッキントッシュはケイト ブッシユの旦那へと逆玉?













14  フィーリーズ / タイム フォー ア ウイットネス
91(ポニーキヤニオン)PCCY10193
米、NW、ギタポ、4作目。
ステイッフレーベルから登場した80年のファースト「クレイジーリズム」は衝撃的であった、ロックミュージシャンとは思えない品行方正な大学生といった風情のジャケ写からは想像出来ない、タイトル通りのアグレッシブなリズム隊に乾いた二本のギターの絡み合いが刺激的な80ズニューウェーブを代表するアルバムであった。その後、クレイジーリズムの要ドラムのアントン フィアが脱退、ラウンジリザーズ、ゴールデンパロミノスに参加し、一旦フィーリーズは空中分解、メンバー逹はウィリーズ、トライプス、ユンウーといったグループで活動、そしてフィーリーズ再編86年にセカンド「グッドアース」、88年に「オンリーライフ」、91年に本作をリリース。5人編成となったフィーリーズはアーシーで枯れた風情が味わい深いサウンドであったが、本作ではライブ感、ロック感が増したサウンドでラストに収録のストウジーズのカバー「リアルクールタイム」が象徴的、グレン マーサの抜けたヴォーカルが好み!












15  BLIND     FAITH / CAN ' T   FIND    MY    WAY    HOME        92(TRADITIONAL)
TL 1321        ブート
英、ロック、69年レア&ライブ音源。
エリック クラプトン、スティービー ウイワンウッド、ジンジャー ベイカー、リック グレッチによるブラインドフェイスは僅か一枚のアルバムを残し短命に終わったスーパーグループ、唯一のアルバム「スーパージャイアンツ」は当ブログで紹介済み。
インストルメンタルジャムセッションに「キャントファインドマイウェイホーム」の未発表ヴァージョンに69年3月6日のライブ音源を収録してるが、音質は悪し、ユーチューブで良音質画像付きでライブ観れる現在に於いては不要、マニア向けのアイテム。




パート4

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16  ELITTE / ANY    PORT    IN    A    STORM         79(L & S)LAS 3301
英オリジナルLP
英、モダーンロック、ファースト作。
良質なCDリイシューで知られる我が国のエヴァンジェルはロックファン注目のレーベル、本作はそのエヴァンジェルより98年に世界初CD化された英ロック知られざる名品、当ブログで紹介済み。エヴァンジェル版の羚羊類とは違い、オリジナルは暗闇に黒猫ジャケ、一昔前に三鷹の某中古屋で見掛けた事有り、良心的な値付けで知られてるが、何故か高めのプライスにスルー、殆ど知られてないし、このジャケだし、その内安く見付かるだろうとたかをくくっていたが、その後全然見掛けなかったが、新宿某店のバーゲンセールにて三桁均一価格にて放出されていたものを喜び勇んで拾い上げた、ジャケテープ補修有りのBランク品であったが問題なし、10数年降り
に目にしたアルバムであった。
エヴァンジェル盤の帯裏に記載されてる10CC、パイロット、セイラー、ロキシーミュージック、イーノ、デフスクール、ELO、バグルス、ビーバップデラックス、レッドノイズ、メトロ、スパークス、スタクリッジ、コーギス、ムービーズ、ハンター、スウィート、チコリーチップ以上の英ポップグループが好きな人はきっと、、、とあるが、自分の様に上記のグループのアルバムを殆ど所持してるものは、オリジナルアナログにこれまたレアなセカンドアルバムも入手してしまうのである。
英モダーンロック最後の砦がエリートといえる!












17  SIX    ORGANS    OF   ADMITTANCE
/ ASCENT         12(DRAGCITY)476867
ペーパースリーブ
米、オルタナ、フリーフォーク、何作目かは不明。
結構な枚数のアルバムをリリースしていて本作は20枚目位だろうか?ベン チェズニイを中心とするグループで、ベンが在籍してる別グループコメッツオンファイアーのメンバーが参加してる。のっけからチェズニイのハードエッジなギターが唸りを上げるロック色の濃いアルバム、バンド編成の中、ギターを弾き倒すテンション高いチェズニイ、アコギパート1曲で聴ける内省的なアシッドフォーク
ナンバーにラーガロック、サイケデリックな感覚が漂うシックスオルガンスオブアドミッタンスサウンドにハードなパートが生む緊張感が何ともいえない。
木星の衛星タイタン?に一人降り立った宇宙飛行士の気分か?















18  JAMES    YORKSTON / I    WAS     A
CAT    FROM     A     BOOK          12(DOMINO)WIGCD 290
英、フォーク、SSW、5作目。
英フォークの良心ジェームス ヨークストンはフォークミュージックの魅力を伝えてくれる現行最高のフォークシンガー、その真摯な歌声、サウンドは聴く者の心を震わせる。ヨークストンのギター弾き語りにリズム隊、ピアノ、エレピ、ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット等による簡素なバッキングが実に味わい深い。サラ スカット、キャサリン ウィリアムス、
ジル オサリバンの女性ヴォーカルを起用したナンバーが古き良き英フィメールフォークの伝統を感じさせて良い!

















19  ANNO    DOMINI / ON    THIS     NEW    DAY        (WOHN)WHNLP 002
LP
アイルランド、フォーク、ロック、オリジナルリリースは71年唯一作。韓国リイシューアナログ盤。  
オリジナルはデラムジョンジーのジョン ジョーンズにエアアパレントのタイガー テイラーを中心に結成された4人編成のアンノドミニ、バーズの「ロックンロールスター」のカバーをオープニングにコーラスワークが抜群な米ウェストコースト風サウンドに、ダウナーサイケ、内省的なアシッドフォークナンバー、ビートポップ、フォークロック、70年代初頭の雑多な雰囲気に充ちた好盤。ジョーンズ、テイラーの二人より要となるのは残りのリズム隊の二人でソングライティングにリードヴォーカルを担当している。本グループ以外では目立った活動はしてないみたいで残念である。

 











  今週はレコ屋行かず。



WEEKLY LISTENING LIBRARY 332 0520-0526

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1  PHNTASIA         02(WORD IN SOUND)WIS 1015
米、サイケ、アシッド、71- 72コンピ盤。
71年25枚のみリリースされた唯一作に、72年これまた25枚リリースの片面プレスのアルバムを纏めたCDリイシュー盤。
本作は以前紹介済み、枚数合わせのダブリ買い、こうしてブツがどんどん増えていく。だぶってても問題成しのドリーミーサイケの大傑作。レアなサイケ盤をリイシューするドイツのワールドインサウンドのコールドサンと並ぶ快挙!
キラキラと煌めく金属音が美しいアシッドサイケナンバーに続いて本作のハイライト「月に語りて」、キングクリムゾンの「風に語りて」と並ぶ珠玉の名曲、月夜に照らされふわふわと浮遊してるかの様な夢見心地の美しきドリーミーサイケナンバー、天上に向かいて訥々と語りかける極上のアシッドフォーク、ルナテイック、ファンタジックな傑作!




















2  ALEJANDRO    ESCOVEDO / REAL
ANIMAL          08(EMI)82411
米、ロック、SSW、11作目?
名パーカショニストコーク&ピート エスコベードの弟、シーラ Eの叔父にあたるアレハンドロ エスコベードは伝説のパンクバンドナンズを率い、その後、元祖オルタナカントリーともいえるランク&ファイルに参加、現在ソロとして順調に活動するベテランSSW。
まずグラハム パーカー風のジャケがいかしてる、そしてプロデュースはトニー ヴィスコンテイ、ロックファンにはもはや説明不要の名プロデューサー、もしやと思ったらジャケ写はミック ロックであった、このコンビネーションに往年のロックファンの胸はときめく、そしてソングライティングとギター&バックヴォーカルで元グリーンオンレッドのチヤック プロフェットが参加、チヤック風ハードボイルドフィーリングとルー リードに通じるストリートロック、ヴァイオリンがむせび無く哀愁バラッド、いつもの燻し銀のアレハンドロ節にロックンローラーとしての資質、若々しい感覚を引き出したヴィスコンテイのプロデュースも見事、聴き応え充分の名作!














3  ジャッキーオーマザーファッカー / ヴァリー オブ ファイァー   07(YACCA)YAIP 6013
米、オルタナ、フリーフォーク、13作目に日本盤のみボートラ1曲付。
ライナーの本グループの主宰トム グリーンウッド自身の解説によると、アシュラテンペル、アモンデュール、AMM、フアウスト、カン、アートアンサンブルオブシカゴ等と比較される長くフリーフォームな作曲を、古典的なアメリカンフォークやブルースの作曲、アレンジの中に取り入れてきたとある。クラウトロック、フリージャズのイディオム、フォーク、ルーツミュージックに今日的な音響、ノイズミュージックをぶちこんで即興かき混ぜて掬いとったJOMFの音楽は魅力的!









4  GLENN    TILBROOK / UPON   THE
ROCKS / THE   DEMO   TAPES    1981 ー
1984           16(QUIXOTIC)QUIXCD 0023
ペーパースリーブ
英、ロック、ポップス、デモ音源集第5段。
80年代のレノン = マッカートニーとも称されるスクイーズのデフォード = ティルブロック、本作は81ー84年のデモ音源を収録、アルバムでは82年の「スイーツフロムアストレンジャー」と84年の「デフォード&ティルブロック」を中心としたデモトラックを収録。デモ音源といってもクオリティは高く、別ヴァージョン集といった趣きも感じられるナイスコンピ、XTCのアンディ パートリッジもそうだが、こうした職人的ミュージシャンの存在が英国ロックを面白くしてる。

















5  EELA    CRAIG / MISSA UNIVERSALIS    95(FRDENKLANG)
50822
オーストリア、プログレ、シンフォ、オリジナルリリースは78年4作目。
モーツァルトを生んだ国オーストリアだが、あまり有名なミュージシャンはいない、このイーラクレイグにガンダルフ、「ロックミーアマデウス」のファルコにウド ユルゲンス位だろうか?というわけでオーストリアで一番有名なロックグループといえるイーラクレイグは、我が国ではファースト以外のアナログ盤がリリースされていて往年のプログレファンには馴染みのグループ、アナログは良く見掛けたが結局スルー、プログレは新参者なので抜けてるブツが多い。
代表作とされる本作はタイトルから窺われる様に宗教をテーマとしたコンセプト作で、「キリエ」
「グロリア」「サンクタス」「エーメン」といった曲名からも宗教臭が漂ってくるが、抹香臭さはあまり感じず、シンフオニックプログレに昇華した荘厳なサウンドはユーロプログレの良作として我が国でリリースされていた事に納得。三人のキーボード奏者による流麗なキーボードアンサンブルに泣きのギター、甘く気品あるヴォーカルにハーモニーワーク、実際に参加した事は無いが、ミサに参加した様な厳粛な気分になれる。










パート2

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6  ヴァージン インサニティー / イリュージョンズ オブ ザ メインテナンス マン  06(P-VINE)
PCD 23739 紙ジャケ
米、サイケ、アシッドフォーク、オリジナルリリースは71年自主制作ファースト作にボートラ7曲付。
これもダブリ買い、三枚千円の一枚、結局ファンタジアにイーラクレイグに本作の三枚の内二枚がダブリ買い、他に目ぼしいブツは無く購入に至る。でもこの内容なら有りでしょう?結局7枚のみの成果。しかし、どんどん内容が酷くなっていくセール、転バイヤーじゃないので今更100レコ買う気もせず、とはいえ気になるので一部チェックするも何も無し。
いかにも自主制作なジャケに包まれた、僅か200枚のみのリリースの激レアアイテムヴァージンインサニティはボブ&イヴ夫妻を中心とするグループ、帯の謳い文句にはテキサスで採掘された原石状態のスラップハッピーだ!とある。正しく言いえて妙で、オブスキュアな英マイナーフォークの世界にも通じるイノセントな輝きに充ちた歌ものフォーク、素人っぽい男女ヴォーカルに簡素極まりないバッキングによる演奏も下手っぴなのだが、とにかく味わい深い、音楽に対する愛情が伝わってくる、もこもこした
音質の醸す温かく和やかな雰囲気も申し分無し。そして、ボートラは本作以前のデモを収録したアセテート盤の音源収録だから堪らない。究極のアシッドフォーク秘蔵盤!

















7  OUTRAGEOUS    CHERRY / NOTHING ' S   GONNA   CHEER   YOU   UP
       97(THIRD GEAR)3G 18
米、オルタナ、ネオサイケ、サード作。
マシュー スミスを中心とするネオサイケグループのアウトレイジャスチェリーの初期を代表するアルバム。
アラン マッギーがクリエイション閉鎖後に設立したポップトーンズに招かれ二枚のアルバムをリリースした事から、その実力、高い評価が伺いしれる。その二枚は我が国でもリリースされてるので少しは知られているかも?
本作はポップ色の濃いサウンドだが、ハードエッジでサイケデリックなギターが唸りを上げるナンバーや虚ろなアシッドフォークナンバーに漂うサイケフィーリングに、ジザメリとも共鳴するビーチボーイズ的なメロディー、いかにもネオサイケ的?なマシューのヴォーカルが良いんだよね!
















8  LONG    RYDERS / METALLIC    B . O .          89(PRIMA)SID 001 
米、オルタナカントリー、レアコンピ音源。
オリジナルはファン向けのカセットテープでリリースされた
もの、CD版は何曲かオミットされた編集盤。
イギー&ストウジーズのメタリックKOを捩ったタイトルがいかしてる。元祖オルタナカントリーといえる、パンクとカントリーを融合させたユニークなロックンロールが格好良いロングライダーズはペイズリーアンダーグラウンドの一派として登場、グラム パーソンズ研究家としても知られるシド グリフィンの幅広く豊かな 音楽知識が感じられるカバー曲のセンスが面白い。サーティンスフロアーエレベーターズ、チャック ベリー、ニール ヤング、イーワン マッコール、マイケル ジャクソンの「ビリージーン」、セックスピストルズ
「アナーキーインザUK」、ボブ ディラン、ディビー
アレン&ジアロウ、PILといったユニークな選曲。
音質はバラバラでかなり酷いものも含まれており、途中でぶったぎりの音源とか色々、一般的には酷しい内容、やはりファン向けのアイテム!
















9  オブ モントリオール / ホース & エレファント
イータリー (ノー エレファント アラウド)  00
(パルコ)QTCY73018
米、サイケ、ポップス、シングルコンピ集、日本盤のみボートラ1曲付。
ケビン バーンズを中心とするオブモン、個性派揃いのエレファント6レーベルに於いても変わりもののグループ。当ブログでは何度も取り上げてるお馴染みさん。
本作はシングル曲を中心としたコンピ盤、マジカルでストレンジなサイケポップが炸裂するオブモンワールドが痛快!













10  AMALIA    RODRIGUES           89
(EMI)7926712
ポルトガル、ファド、オリジナルリリースは62年作。
ファドの女王、ポルトガルの国民的歌手として広く知られるアマリア ロドリゲス。
本作はこれまではシングルコンピ主体のアルバムが主流であったが、初めてアルバムを主体とした最初の作品、原題は「ブスト」と題されたオリジナルアルバムはポルトガル生まれでフランスの作曲家アラン ウルマンとの共同作業による第一弾、ほとんどの作曲とピアノ参加のウルマンにギターのホセ ヌネスとヴィオラのカストロ モタというシンプルな編成でロドリゲスの歌唱を引き立ててる。ポルトガルの庶民の歌ファドのシンプルな魅力を味わえる。
アマリアといえば五木寛之原作の映画「戒厳令の夜」のテーマ曲として「哀しみのフローレンス」が採用され、ジョー山中が作曲した日本人の琴線に触れる演歌歌謡の様な暗く荘厳な世界にアマリアの深い歌声が印象に残ってる。また、五木寛之がパーソナリティーを務めたTBSラジオのテーマ曲として採用されていたのも良く覚えてる、夜中にアマリアの歌がマッチして睡眠誘発歌?として耳を傾けていた。













パート3

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11  TANGERINE    PEEL /  SOFT    DELIGHTS          70(RCA)LSA 3002
英オリジナルLP
英、サイケ、ポップス、唯一作。
後にニッキー チンとのコンビで数々のヒット曲を生むマイク チャップマンが在籍していたグループタンジェリンピールの唯一のアルバム、本作リリース時には既にチャップマンは脱退していたみたいだが、ほとんどのコンポーズを手掛けている。元来裏方志向であったのだろう、実にポップでキャッチーな曲を書く優れた作曲家だと思う。スージー クアトロ、スイート、スモーキー、マッド、パット ベネター等を手掛けたヒットメイカーだが、どっかニッチな雰囲気が漂うのが特徴。本作
タンジェリンピールは5人編成、メンバークレジット無しで詳細不明、ファズギターが炸裂するサイケポップナンバー、バブルガムでキャッチーなメロディーのパワーポップ、気品あるピアノによるバラッド、英国的エスプリの効いたニッチポップな快作!
















12  ALEX     HARVEY / THE    JOKER
IS    WILD          72(METRONOME)MLP 15
429       オリジナルドイツ盤LP
英、ロック、4作目。
本作はドイツ盤が原盤、50年代末より活動するベテランR&Bシンガーアレックス ハーヴェイ、アルバムデビューは64年でドイツポリドール盤が原盤であった。本作のバッキングはティアーガス、ザル 
クレムソン、クリス グレン、ヒュー&テッド マッケンナ兄弟、この共演を機に同年にセンセーショナルアレックスハーヴェイバンドを始動、というわけでアルバム「フレイムド」に連なるサウンドでプレSAHBといった趣きなのでSAHBファンは是非押さえておきたいアイテム、フランク ザッパ「ウィリーザピンプ」のカバーが聴き処、ハーヴェイのダミ声が最高にいかしてる! 

















13  FAMILY / ANYWAY         70(REPRISE )RSX 9005        英オリジナルLP
アウターヴィニール付き
英、ロック、4作目。
K品番の再発盤は良く見掛けるがRS品番のオリジナル盤は結構レア、変型ジャケの多いファミリーは集め甲斐のあるグループ。
アレックス ハーヴェイのダミ声は強烈だったが、ロジャー チャップマンも強力、ジョー コッカー、ケビン
 コインとイギリスにはアルコール?で焼き潰れた個性的な嗄れ声が多い。そのチャップマン率いた
燻し銀のブリテイッシュロックバンドファミリー、本作のラインナップはチャップマン、チャーリー ホイットニー、ロブ タウンシェンド、ポール パルマー、ジョン ウィドラーという強力面子、A面がロンドンフェアフィールズホールでのライブ音源、B面がスタジオ録音という編成、同年には「アソングフォーミー」もリリースしているし、翌71年にも二枚リリースとグループの充実振りが伺われる、尤もこの頃のミュージシャンは曲が出来れば直ぐ録音しリリースするという、今とは違うローテーションにシーンのトレンドも刻々と変化していくので、順応していく
柔軟性、演奏技術も必要とされた、それ故、お蔵入りとなったアルバム、グループも少なくない。
さてファミリー、本作の目玉はライブ録音でチャップマンのヴォーカルはじめ演奏は存在感抜群、英国ロックの渋い伝統がここにある。













14  GIANT    SAND / SWERVE          90
(RESTLESS)7 72595 2


15  ジャイアント サンド / カヴァー マガジン
01(徳間ジャパン)TKCB72284
米、オルタナ、6作目と19作目。
デザートロックの雄、砂漠のルー リードの異名を持つハウ ゲルブ率いるジャイアントサンド、当ブログではお馴染みのグループ。
6作目はゲルブにジョン コヴェンティーノに、ゲストにグリーンオンレッドのクリス カカバス、ドリームシンジケートのスティーブ ウィンにマーク ウォルトン、ゴーゴーズのポーラ J ブラウン、ジュリアナ ハットフィールドにポイドッグポンダリンのメンバーが参加となかなか豪華、ボブ ディラン「エブリーグレインオブサンド」のカバーが秀逸。
そして、「カヴァーマガジン」は全編カバー集、マーティー ロビンス、ニール ヤング、X、ブラックサバス、ゴールドフラップ、ソニー&シェール、PJ ハーヴェイ、ジョニー キャッシュ、ニック ケイヴ、ロジャー ミラー、レイナー プタチェック、クリス クリストファーソンといったアーティストをカバー、ゲルブの音楽的嗜好が伺われる興味深いラインナップである。













パート4

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16  AARON    LIGHTMAN          69(POPPY)PYS 40010       米オリジナルLP
米、SSW、アシッドフォーク、唯一作。
本作はフォールアウトからリリースされたCD盤を紹介済み、タウンズ ヴァン サント、クリス スミザーの名盤リリースで知られるポピーレーベルの原盤アナログを入手。
まずレナード コーエンの珠玉の名曲「バードオンワイアー」なジャケが良い、デザインは巨匠ミルトン  
 グレイザー、全編、曲間にオーケストレーションが配されたドラマチックな展開、木管楽器、ヴァイオリンの優雅な調べ、メランコリックなギターの響きにアーロンの儚げなヴォーカルが夢見心地なアシッドフォーク、無名ながら贅沢なサウンドプロダクションで制作された銘品!

















17  WOODBINE / ROOTS         71
(BLUE  HOUR)BH1 1010   LP
米、フォークロック、唯一作、米オリジナル盤。
本作は韓国ビッグピンクレーベルの紙ジャケCD
リイシュー盤を紹介済み。アナログ原盤はそこそこレアではあるが、高価ではないので入手出来た。
ソロアルバムをリリースしてるビル キャンプリンが在籍していたウッドバイン、地元ミルウォーキーのコーヒーハウスカタコンベでの実況録音盤。キャンプリンの弾き語りにバッキングが付くSSW作、リラックスした雰囲気の中にも適度な緊張感が漂うライブならではの臨場感が良い雰囲気!





















18  SHEP    COOKE / CONCERT    TOUR    OF   MARS        79(SIERRA)SRS
8705      LP
米、フォーク、SSW、サード作米オリジナル盤。
本作はセカンドとのカップリングで韓国のベララテレーベルより紙ジャケCDリイシュー盤を紹介済み。シエップ クックはリンダ ロンシュタットのストーンポニーズ、フローティングハウスバンドを経てソロに転じ、ヴァンガードよりシエップ名義でアルバムリリース、76年に自主制作されたセカンド、そして79年の本作リリースで知られてる。本作のアナログは安価でごろごろ転がっており、度々目にしていたがスルー、先のCD盤を聴いて内容の素晴らしさに直ぐに本盤をゲット、勿論激安価格、数年間放ったらかししていたそろそろアナログ盤消化しろよキャンペーン?にて聴いた次第。79年という年代、SSWらしくないジャケで人気薄の本作だが、バンド編成によるアメリカンルーツ指向の奥深い音楽が聴ける好盤、フローティングハウスバンドにシエップ名義のファーストもアナログで押さえている、こうなってくるとセカンドも原盤欲しくなるのがコレクターの性なのだが、何せ先立つものが、、、














19  BILL   NELSON / AFTER    THE    
SATELITE    SINGS        96(RESURGENCE)
RES 114 CD
英、モダーンロック、何作目かは不明。
ご存じビーバップデラックスのビル ネルソン、ソロに転じてからは膨大な量の作品をリリース、本作は恐らく30数作目で全く着いていけてない状態。本作はプロデュース、コンポーズ、パフォーミング(2曲のみゲスト参加有り)を一人でこなしたセルフアルバム、マルチミュージシャンネルソンの独壇場、エレクトリックフューチャーモダーンロックサウンドが炸裂、とにかく気廉味の無いサウンドが痛快!















  今週は7枚ゲット!






WEEKLY LISTENING LIBRARY 333 0527ー0602

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1  SPILVERK   PJODANNA / ISLAND
99(SPOR)STCD 026
アイスランド、フォーク、ロック、オリジナルリリースは78年5作目。
当ブログでは4枚のアルバムを取り上げているが、5作目の本作に80年にもう一枚、更に97年に再結成盤?もリリースされてるみたいだ。ファースト、セカンドは英詞によるフォーク、トラッド色強い音世界で、アイスランド語で歌い始めたサード作よりバラエティーに富んだニッチポップなサウンドはアイスランドのスタクリッジとの異名を持つ。タイトルにジャケが母国愛に充ちたアルバムでオープニングはレイキャビクと歌われるほのぼのとした雰囲気、ノスタルジックでひねりのあるポップミュージック、美しい女性ヴォーカルもの、アイスランド語の語感、ちょい不思議感入ったモダーンロックの好盤!
















2  ANA   Y   JAIME / ES   LARGO    EL
CAMINO          (EL DISCO ES CULTURA)
AMORT 002
コロンビア、サイケ、ポップス、オリジナルリリースは69年ファースト作。
15才と17才のヤングカップルによるデュオグループの初々しさとイノセントな響きに溢れたファーストアルバム、時にファズをかましたファジーなギターにたなびくオルガンが南米の鄙びた雰囲気を醸し出すガレージサイケ歌謡、心浮き浮きのラテンダンス歌謡にプロテストフォークナンバー、全体に漂う哀愁が郷愁を生むどっかしら懐かしい音世界、瑞々しいヴォーカルが何とも微笑ましい、若さ故の無垢さが眩しい一枚!












3  CREAM / BBC    SESSIONS          03
(PORYDOR)B0000069 02
英、ロック、ブルース、66ー68ライブ音源集。
英国の国営放送BBCで放送された番組7編のソースからなるライブ音源集。時系列に沿った編集、BBCのライブ音源は数多くのアーティストがリリースされてるが、スタジオライブノーオーディエンス、番組MC、DJのしゃべくり、インタビュー等が随所に挟み込まれライブの醍醐味を削いであまり好みではない、本作も全くそうで演奏盛り上がって来たところでしゃべくられるとクールダウンしてしまう。時系列に沿った編集、曲がだぶらない選曲(本作は1曲のみステッペンアウトがたぶり)は良いのだが、総じてクオリティーは低い、観客無しのスタジオライブでは演者も乗れないのはしょうがない。しかし、資料的価値は高いアルバム、ファンは押さえときましょう!?







4  SUGARLOAF / BEST    OF           93
(CURB)D2 77597
米、ロック、70ー71ベストコンピ盤全9曲。
後にソロシンガーとしてAORシーンで活躍するジェリー コルベッタ、再結成フォーシーズンズにも参加した実力者が在籍していたグループシュガーローフは4枚のアルバムをリリース、本作はリバティーレーベルからリリースされたファースト、セカンドから選曲されたベスト盤で、ヒットシングルナンバー「グリーンアイドレディー」、「ドントコールアス、ウェルコールユー」収録。
コルベッタの巧みなキーボードワークを軸とした渋い音楽性、バッハの「トッカータとフーガ」を引用したハモンドがうねる9分越えのグルービーチューン、
ジャージーに時にプログレッシブに迫り来る展開が聴き応え充分、コルベッタ絡みという事でスルーしていたが、これは良い!


















5  AKA / HARD    BEAT           11(STRAWBERRY RAIN)SR 001        ペーパースリーブ
インドネシア、ハード、サイケ、ベストコンビ盤全15曲。
本盤は以前紹介済み、だぶり買いというわけ、枚数合わせの為、別物かと思って入手したが全く同じアイテムであった。コレクターあるある?
東南アジアで高い人気を誇るグループで10数枚のアルバムをリリース、ハードロックファンにはお馴染みのグループらしいが、CD化されるまでは全く未知のグループであった、ハードロック系には疎く、欧米以外のグループというとお手上げ状態。AKAは所謂大衆グループでハードロックから歌謡ポップス、哀愁バラッド系まで手掛けていて、本作はハード系のナンバーに焦点を絞ったコンピで、徹頭徹尾痛快なハードロックが堪能出来る。欧米ハードロックのメジャー処からの影響は顕著でそこに東南アジア的土着感が滲むという親しみ易さが良い、元来キンキン声のシャウターヴォーカル系が苦手でHR、HM系忌避の要因なのだが、近年耐性が付いたのか、あまり気にならなくなった、今回結構面白く聴けた。












パート2

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6  ワイルド キャット / アンオフイシャル アクション
  紙ジャケ
英、ロック、ポップス、オリジナルリリースは81年自主制作唯一作。
今回CDリイシューされるまでは知らなかったグループ、原盤は韓国のビッグピンク、実にニッチなところを付いてきて憎い、何といってもこのグループ、ブレッドラブ&ドリームスのデヴィッド マクニヴンにアンジー ルーが参加してるのがポイント高い、とはいってもブレッドラブ&ドリームスみたいなドリーミーフォークではなく、演劇的要素の強い8人編成グルーフを゚で女優のテリー ニーソンがリードヴォーカルを担当している。本作は舞台と連動した音楽作品、デヴィッドは学生時代に演劇を専攻、ブレッド時代の代表作のサードアルバム「アマリリス」も地元劇団の為に書き下ろした楽曲が元となってる。
ブレッド解散以降もデヴィッドは劇団の舞台音楽を色々手掛けていて、アルバムとして残されたのが本作、女優テリー ニーソンの存在感のあるヴォーカル、場面展開が急なシアトリカルなステージを思わすミュージックホールサウンド、スタンダード、ジャズ、ファンク、ロックンロール、オールディーズスタイルと目まぐるしい曲想による演劇的展開が面白いニッチな一枚!



















7  FIRE    &    ICE     LTD / THE    HAPPENING         12(KISMET)KISCD 4025 
米、サイケ、オリジナルリリースは67年唯一作。
サイケシーンには実体を伴わない企画もの的アルバムが数多く存在する。スタジオミュージシャンを使い適当にでっち上げたブームに便乗しただけのお気軽なアルバムが乱造された、ジョニー キッチンなどその代表例。本作もそんな一枚で66年制作のカルトトリップ映画「LSD」のサウンドイメージ盤を手掛けたスタッフ、ミュージシャンが手掛けたと噂されるアルバム。上記のサイケブーム便乗似非サイケアルバムの大半がインストものをサイケ風に仕上げましたという内容なのだが、本作はアヴァンギャルドでフリーキーな内容、グルービーなハモンドが活躍するアシッドトリップパーティーのBGMにぴったり、フルート入り、ほとんどの曲にらりった様なヴォーカル、語りがフューチャーされた本格的なサイケアルバム!











8  SMEGMA / ISM          93(TIM KERR)
TK 92CD 027
米、ノイズ、6作目。
多作で知られるノイズ系グループ、大して面白くもないのに、止せばいいのに手を出してしまうのは、とりあえず聴いてみない事には分からないという思いから、しかし聴いた処で大して分からないのがノイズで、本作は所謂ノイズ垂れ流しみたいなどうでもいい部分が少ない、割と音楽的にしっかりとしていて聴き易くもある。5人のメンバーと8人のゲストミュージシャンが参加してるが、知ってるクレジットは無し、意味不明のイラストが記載されたブックレットも意味無しの相変わらずの仕事?










9  ALIAS   RON   KAVANA / COMING
DAYS           91(ACE)CDWIKD 94
アイルランド、トラッド、フォーク、3作目、アリアス名義では2作目。
ロン カヴァナは81年にギャレント ワトキンズ、元エースのアラン バム キング、フラン バーンとジュースオンザルーズを結成、85年にロン カヴァナ名義で「ローリン&コスティーン」、89年にアリアスロンカヴァナ名義で「シンクライクアヒーロー」、そして本作リリース、メンバーはジュース時代からの盟友フラン バーン、元ビーズメイクハニーのミック モロイ、元フアビュラスプードルズのリッチー ロバートソンにレス モーガンの5人編成、ギャレント ワトキンズはゲスト参加。
トラッド風味のご機嫌なパブロックを展開、カヴァナの渋いヴォーカルも魅力!

















10  ミスタービッグ / 甘美のハードロッカー  90
(東芝EMI)TOCP6320
英、ハード、モダーンロック、オリジナルリリースは75年ファースト作。
EMIがクイーンに続く新感覚派のハードロックバンドとして売り出したミスタービッグはヴォーカル、ギターのデイッケンを中心とする4人組で何故かツインドラム体制なので、豪快なハードロックサウンドを想像してしまう、確かにオープニングの「異次元の感触」、タイトル曲の「甘美のハードロッカー」には新感覚派ハードロックバンドの面目躍如といった格好良さがあるが、バンドの本質はポップなナンバーにあり、「ワンダフルクリエィション」や「麗しのザンビア」のチャイニーズメロディーに奇天烈なコーラスワークによるストレンジでチャーミングなナンバー、「恋に焦がれて」のバラッド辺りがミスタービッグの本質だと思うのだが、幾分キャッチーさに欠ける。セカンドの「フォトグラフイックスマイル」では改善され、最大のヒット曲「恋するロミオ」、「風は何色?」といった名曲を産み、勢いに乗ってサードアルバム「セップク」を制作するがお蔵入り(01年蔵出し)、レーベルとのゴタゴタもあり解散。デイッケンはブロークンホームを結成、二枚のアルバムリリース。
デイッケンのお婆ちゃんヴォーカルといわれる特徴的な声質にコーラスワーク、ポップなメロディーが持ち味の良いグループであった。長らく廃盤状態のミスタービッグ、セカンドは日本盤独自ジャケだったので、是非、英オリジナルジャケ仕様での紙ジャケCD再発を望む!












パート3

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11  OUT    OF    DARKNESS          
(LITTLE  WING)LW2008       LP   ポスタージャケ
英、サイケ、ハード、オリジナルリリースは70年唯一作のデフジャケリイシュー盤。
独リトルウィングは世界各国の激レア盤をアナログリイシューするマニアには有り難いレーベルであった。殆どがデフジャケでのリイシューであったが、単なるリプロ盤ではない丁寧な作りに好感が持て、随分買い揃えたものである。本盤も豪華なポスタージャケ仕様でのリイシューで多分だぶり買い?
アウトオブダークネスのオリジナル盤は激レア盤で
知られ、マニア垂涎の一枚であった。バンド名はじめ、さぞやアングラ臭プンプンのダークなハードロックサウンドをイメージするのだが、意外にもサイケなポップサウンドを基本とする聴き易いもので、エジソン社刊のジャーム誌ではオープンマインドが引き合いに出されてた。因みに同誌英国の幻の10選には、アウトオブダークネス他、イサカ、イングランド(ガーデンシェッドの方ではなくハードロックの方)、ネプチューンズエンパイア、ストーンエンジェル、オリバー、エブリワンインボルブド、ボドキン、コンプレックス、ダークが取り上げられてる。エブリワン以外はCD化済み。


















12  CLIVE    JOHN / YOU   ALWAYS    KNOW   WHERE   YOU   STAND   WITH   A
BUZZARD         75(UNITED ARTISTS)UAS
29733       LP
英、ロック、パブ、唯一作。英オリジナル盤。
英ウェールズを代表するマンのオリジナルメンバーで前身グループバイスタンダーズ以来、初期マンの屋台骨を支えたクライブ ジョンのソロファースト作で唯一のアルバム。マーク セント ジョン、クリント スペースの芸名でも活動。プロデュースはヘルプユアセルフのディブ チャールズでドラムも担当、ベースにマンのマーティン エース、ギター、キーボード、ヴォーカルをクライブが担当、この三人をベースにアンデイ フェアウェザーロウ、フィル ライアン、テリー ウィリアムズ等が参加。ハード、サイケ、パブ、プログレッシブなサウンドが骨太に展開される。

















   

13  MIRKWOOD          04(AMBER SOUNDROOM)AS LP 015         LP
英、サイケ、ハード、オリジナルリリースは73年自主制作唯一作のリイシュー盤。 
オリジナル盤は僅か99枚という幻のアイテム、ポコラ本でも最難関の6皿を誇る英ロック屈指の激レア盤。本作は当ブログでCD盤を紹介済みだが、このジャケはLPでも欲しいと入手、180グラムの厚盤仕様。闇の森というグループ名を象徴する印象的なジャケが目を惹く。トールズハマーのCD盤のブックレットによると93年にテンスプラネットよりLPリイシューされてるみたいだ。
自主制作盤ぽい籠りまくりの音質からアングラ臭が漂うが、楽曲はブルースをベースとしたツインリードに重たいリズム隊、中低音の渋いヴォーカルにコーラス、ブリテイッシユロックの渋みを感じる一枚、レアものファンには堪らない!













14  クロディーヌ ロンジェ / デジタル リマスター
ベスト   98(ポリドール)POCM1573
米、ソフロ、ポップス、67ー71ベストコンピ盤全24曲。
元祖ウィスパリングヴォーカル、コケテイッシユヴォイスのクロディーヌ ロンジェはフランス生まれ、アンディ
ウィリアムスと結婚、二児をもうけた後、A&Mと契約5枚のアルバムをリリース、本作はそのA&M時代のベスト盤、その後バーナビーレーベルへ移籍し二枚のアルバムをリリース、75年アンデイと離婚、そして76年恋人であったスキー選手射殺事件により音楽業界から姿を消す。
魔性の女とも評されるクロディーヌ、ジャケ写の憂いをたたえた瞳には思わず吸い込まれそうになる魔性の魅力がある。
クロディーヌといえばオールドファンには本作にも収録されてる「ハリーオンダウン」がTV番組11PMのエンディングテーマに使用されていたので聴き覚えのある方も多いであろう、そして渋谷系ソフロブームの時に注目されたA&M系の一環としてクロディーヌA&Mレーベルの全アルバムCD化と、新しいファン層にも広くアピールする事となる。
本作のオープニングはソップウイズキャメルの「ハローハロー」、「グッディサンシャイン」「男と女」「恋は水色」
「ハッピートーク」「青春の光と影」「うわさの男」
といったスタンダードナンバーがウィスパーヴォイスでキュートに甦る!













15  TWINKLE / MICHAEL   HANNAH  
THE     LOST    YEARS           03(ACROBAT)
ACFCD 001
英、ソフロ、ポップス、74年録音蔵出し音源。
マイク ダボプロデュースの下制作されたアルバム、トウィンクの長年の恋人モデルのマイケル ハンナにインスパイアされ、制作されたアルバムであったが、ハンナが飛行機事故死、テープは封印され
たままであったが、30年の時を経て漸く蔵出しされた。
英国のウィスパリングヴォーカルといえばトウィンク、キュートなルックスで60年代半ばに人気を博したアイドルシンガーだが、所謂一発屋といわれる存在で数枚のシングルをリリースしたのみでシーンから姿を消した。本作は再起を掛けたアルバムでダボプロデュース、アレンジにデル ニューマン、ギターにダンカン ブラウン、サックス他にジャック
 ランカスター、バックヴォーカルにマデリン ベルが参加となかなか凄い、トウィンク自身は歌が下手でいまいち魅力薄たが、この面子はブリテイッシユロックファンは見逃せない。
デビューシングル「テリー」がバイク事故死したロッカーズの少年を唄ったものなので、そういう星巡りの人なのかもしれない。本名リン アネット リプリー、芸名トウィンクの如き、一瞬の煌めきを放った永遠のアイドルとして記憶に止めたい!




パート4

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16  HOWE    GELB / UPSIDE    DOWN
HOME     2002       02(OW  OM)010            変型ジャケ
米、オルタナ、SSW、8作目。
デザートロックの雄ジャイアントサンドのハウ ゲルブのソロ作も多数リリースされており、本作はシリーズもの?として98年、00年、04年、07年にもリリースされている。ジャイアントサンドと並行してソロアルバムもリリースするゲルブ、他にもアリゾナアンプアンドオルタネーター、バンドオブブランキーランシェットといったグループでも活動、85年のアルバムデビューより60枚近いアルバムをリリースしている多作家アーティスト。
本作はジャイアントサンドの盟友ジョーイ バーンズ、ジョン コンヴァティーノが参加、ピアノの弾き語りで幕を開け非常にリラックスした雰囲気で展開していく、続いてトランペットをフィーチャーしたジャズインスト、生音主体の落ち着いたサウンドにゲルブの渋い低音ヴォーカルが漂う、夜更けに聴くには持ってこいのアルバム!














17  KANES    COUSINS / UNDER   GUM
  BUBBLE    GROUND        69(SHOVE  LOVE)ST 9827       LP
米、ガレージ、フォークロック、サイケ、米オリジナル盤。
本作はジャケ買い、アングラもの好きには堪らない、このジャケからはさぞかしごちゃごちゃしたフリーキーなガジェットサイケ、ローザー&ザハンドピープルみたいな感じかなと購入。
フロリダをベースとするケーンズカウシンズはグループ名通りテリー ケーンと従兄弟達を中心に女性メンバー3人含む8人編成グループ、アーロー ガスリーの「アリスのレストラン」、ワイルドマン フイッシャーのカバーやジム モリソンに捧げたナンバーからバンドの資質が伺われる。ヒッピーのフリーキーなドラッグパーティーといった趣きのフォークロック、ガレージサイケサウンド、ワイルドマン フイッシャーの世界に近いアングラサイケ!
CD化はされてないのかな?ギアファブあたりが手を出してもおかしくないのだけど?

















18  RUGBYS / HOT   CARGO         69
(AMAZON)AM 1000        LP
米、サイケ、米オリジナル盤、カットアウトパンチホール有り。
本作は良く見掛けた一枚でスルーしていたが、激安価格だったので購入。
青空飛行機ジャケで人気のオックスフォーズの後身グループでスティーブ マクニコルを中心とする4人編成、グループ名、ジャケからはパワポ路線のキャッチーなサウンドを想起するが、意外にヘビーでハードな側面も持つ内容。ギタリストマクニコルとキーボードのエド ヴァーノンが各々ソングライティングし、リードヴォーカルを担当、オープニングの「ユーアイ」はビルボード24位のヒットナンバーで軽快なキーボード、ハードドライビンなギターが格好良いハードなロックンロールナンバー、ヴァーノン作のメロディアスなナンバー、ハモンドが炸裂するヘビーサイケ、実力者メンバーによるハイレベルな一枚!
後身グループのラザルスとのカップリングでのCDリイシュー有り。













19  JEFF   KELLY / ASH   WEDNESDAY
 RAIN          95(GREEN  MONKEY)GMR 040
米、ネオサイケ、SSW、5作目。
ガレージ、ネオサイケバンドグリーンパジャマスのフロントマンジェフ ケリーのソロアルバム、84年にアルバムデビューしたグリーンパジャマスの活動と並行して85年にはソロアルバムをリリース、あくまでサイドプロジェクトとしての意向からか、カセットテープでのリリースで本作が初のCDリリース作。
パジャマスの叙情的な面を昇華した様なケリーのアルバムはメランコリックな歌ものでじわじわと心に沁みる。この上なく地味な存在だが、実に味わい深いSSWの一人!














20  JULIUS   VICTOR           01(DODO)
DDR 517   LP
米、サイケ、アートロック、オリジナルリリースは69年唯一作のアナログリイシュー盤。
本作は以前、同じドードレーベルのCDを紹介済み、他にギアファブからもリリースされてる。
この印象的なジャケはLPでも欲しいと入手。不気味な墨絵風ジャケの通りの靄がかかった様なミステリアスなサウンド、オルガン、ファズギターに抑制されたソウルフルなヴォーカルが渋い、
ヴァニラフアッジ、アイアンバタフライが引き合いに出されるサイケ、アートロック路線の好アルバム。
哀愁のハモンドプレイはプロコルハルムを想起させるものがあり、時にプログレッシブにジャージーに展開する様はいかにも60年代末を彷彿とさせる。このアルバムを語る上で外せないのが、プロデューサーのアーマッド ジャマル、ジャズには疎いがその存在は知ってる著名なミュージシャン、鍵盤使いが素晴らしい。















  今週は15枚ゲット!





WEEKLY LISTENING LIBRARY 334 0603ー0609

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1  PEACE    BREAD    &    LAND   BAND
/ SPIRITO - POLITICO   FOLK   ROCK   1969 - 78         06(RD)18        LP  
米、フォークロック、サイケ、コンピ盤全12曲。
ヴェルベッツタイプの人気バンドスパイクドライバーズの後身グループに当たるグループ、シド ブラウンを中心にソロアルバムが好評のテッド ルーカスも関わってる、71年に10EP、74年に7EP、78年にはアルバムをリリースしてる。女性ヴォーカルをフィーチャーしたジェファーソンエアプレインスタイルのフォークロック、サイケサウンドにブルースロック、シタール入りのラーガロック、豊潤だった時代のロックの良質な部分が詰まってる。ホットサマーデイズを経験したフラワーチルドレンの夢の残り香と残された日常の現実を象徴したかの様なジャケも良い!












2  ダムド / ブラック アルバム   92(テイチク)TECX20307 
英、パンク、NW、オリジナルリリースは80年4作目のエデイットヴァージョン、オリジナルアナログは二枚組、D面に当たるシェパードンのライブトラックがオミットされてる。
米盤配給する際、AB面の一枚ものとしてリリース。後にシェパードンのライブトラックは曲目追加してライブアルバムとしてリリース。というわけで以降、英盤再発の際はAB面一枚の米盤仕様でのリリースとなっていた。気になるC面収録曲17分の大曲「カーテンコール」が浮いてしまったのだが、12EP「ホワイトラビット」のB面に収録という荒業に出る?というわけでプログレ的展開も見せる名曲が本CD化によって甦った?今では二枚組の紙ジャケでリリースされているけどね。
パンク初のシングルをリリースしたダムド、ラモーンズ
、セインツと並んでパンクサウンドを確立したと云われるが、ピンクフロイドのニック メイソンがプロデュースしたセカンドでは早くも脱パンク的な側面を見せるも、サードでパンクバンドとしての貫禄を見せ、時代は何でもありのNWの時代、ファーストアルバムで因縁のあるエデイ&ザホットロッズのポール グレイを迎え、ラット スキャビーズとの強力リズム隊を得て、キャプテンのプログレ趣味にディブ ヴァニアンのゴシック風味が融合した重たくブラックなアルバム!












3  GEORGE    EDWARDS    GROUP /
ARCHIVES         11(GALACTIC  ZOO DISK)
GZD 007      LP
米、サイケ、ポップス、アシッドフォーク、発掘音源集。
78年に自主制作でリリースされた「38:38」が
再発され、高い評価を得たジョージエドワーズグループ、同じくドラッグシティ配給にて80ズ未発表音源集がリリース。レイモンド M ジョージとエドワード S バリアンによるデュオグループ、
ダウナーなアシッドフォークサウンドにサイケポップス、ストレンジな電子音もフィーチャーした宅録サウンドはビッグスターミーツシルバーアップルズとも形容されてる興味深い音世界、いつの時代になってもアシッドフォーク、サイケデリックな音をしこしこ奏でる輩が存在する米大陸の地下水脈は枯れる事が無い、ボブ トリンブルと並んで80ズサイケデリアを代表するアーティスト!










4  RATTLES / SMASH...! BOOM...! BANG...!           00(BEAR  FAMILY)BCD 16456 AR      デジパック
独、ビート、ポップス、65ー69シングルコンピ盤全24曲にボートラとして00年録音トラック4曲付。
年代順に12枚のシングル両面を収録。
ラットルズといえばビートルズパロディーのあのグループが思い浮かぶが元祖ラットルズといえばこのグループ、綴りが違うけど、細かい事は置いといて、、、ブリテイッシュインベンション、ビートルズの影響を受けてる新旧ラットルズというわけ、ドイツのビートルズとの異名を持つドイツロックのパイオニア的グループ、結成は60年、オリジナルメンバーにはドイツロック界の重鎮アキム レイチェルが在籍、63年にスタークラブよりアルバムデビュー、65年にシングルデビュー、明快なビートサウンド、英詞で勝負した世界市場を見据えての戦略は70年「ザウイッチ」の英米ヒットを生む、何とバンドは現在も存続し07年にはアルバムをリリースしている。















5  VANICA   DOBLE         01(WAH - WAH) LPS 008        LP + 7EP
スペイン、トラッド、フォーク、オリジナルリリースは71年ファースト作のアナログリイシュー盤ボートラ2曲に7EP付。
本作は当ブログにて紹介済み、コーティングジャケ、リリックシートにブックレットに7EP付きとあってアナログ盤も入手。
ヴァニカドブルはカルメン サントニャとグロリア ヴァン
アーセンの女性デュオグループ、60年代後半に結成、00年にカルメンが死去するまでに11枚のアルバムをリリース。15年にはグロリアも亡くなってしまってる。
スペインでは国民的人気を誇るグループ、我が国ではプログレファンに人気の激レアアイテム、32年と34年生まれという、既に妙齢の二人の落ち着いた明朗で美しいヴォーカルに、トラッド、フォークサウンドをベースにプログレッシブでサイケデリックな衣装を纏ったサウンドが不思議な空間を現出するドリーミーでちょい捻れたストレンジフォークポップスの好盤!












パート2

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6  PEGGY ' S    LEG / GRINILA         95
(KASOA)PIJM 001           LP
アイルランド、ハード、オリジナルリリースは73年唯一作。ブート再発イタリア盤。
本作はキッシングスペルのCD盤を紹介済み、まずこのバナナ宇宙飛行士ゴリラの強烈なジャケは、アイルランド屈指の激レア盤だとか、メンバーにゲィリー ムーアのスキッドロウに参加するジミー
スレビンが在籍していたとかの云々抜きにして、どんな音か聴いてみたいと興味が湧くのは必至、しかし、原盤は激レアというわけでこのブート盤は有り難かったに違いない、しかし、通常LP盤プライスの倍近いマニア価格にスルー、その内あまり見掛ける事が無く、漸くCD再発にて聴く事が出来、やはりこのジャケはLPでも欲しいと安価なブツをゲット、紙質のせいか黴とやや波打った不良ジャケに塩ビ焼けにて激安三桁価格では文句は言えない。
ハードなナンバーはビシッと決め、アコーステイックなフォーク路線も渋く決める、ブルース、ハード、プログレ、フォーク、トラッド、70年代初期のごった煮感覚、雑多な空気感が堪らない!

















7  DEAR   ANYONE           78(DJM)DJH 40541         ゲイトフォードLP テクスチャージャケ
英、モダーンロック、オリジナルキャストレコーディング、英オリジナル盤ブックレット付。
本作はパイロット、コックニーレベルファンには有名なアイテム、主役は著名なTVタレント、シンガーのマギー ムーン、彼女を主役とした舞台のオリジナルキャストレコーディングアルバム、パンドラ役のマギーの歌を中心にマーレィ ヘッド、スティーブ ハーレィが各々1曲歌ってる。ドン ブラック、ジョフ スティーブンスがソングライティングにプロデュース、バック陣にパイロットのイアン ベアンソンにデビッド ペイトン、コックニーレベルのスチュワート エリオットにダンカン 
マッケイ、更にアンドリュー パウエル、バリー モーガンが参加、パウエルはプロデュース陣にも名を連ねてる。
マギーの表情豊かなヴォーカルに男性キャスト陣のヴォーカルにパイロット、コックニー合体バンドのハイセンスでモダーンな演奏がグッド!
















8  SCROUNGER / SNAP         76(ANCHOR)ANCL 2021        LP
英、パブ、モダーンロック、英オリジナル盤コーティングジャケリリックシート付。 
本作は紙ジャケのCD盤をこないだ紹介したばかり、アナログは米盤を良く見掛けるがコーティングジャケの英オリジナル盤は格別。アンカーレーベルといえばエース、ブルーグース、ムーンライダー、ストレッチ、カドーベル等で知られるパブ系のレーベル、いかにもレーベルカラーに沿ったジャケで登場したスクラウンジャーはヴォーカルのポール ルイスとキーボードのイアン カーナウのデュオユニツト、英国ロックの
伝統を受け継ぐポップセンスにひねくれたユーモアセンス、ビートリッシュなモダーンロックの佳作、ニッチロックの定番アイテム!












9  STEPHEN    STILLS    MANASAS
(ATLANTIC)2 903 2
米、ロック、オリジナルリリースは72年ファースト作。
バッファロースプリングフィールド、CSN、CSN&Y、といった名グループを経たスティーブン スティルスとフライングブリトーブラザーズのクリス ヒルマンが中心となってダラス ティラー、アル パーキンス、ポール ハリス、ファジー サミュエルス、ジョー ララと匆々たる面子によって結成されたマナサス、本作はファーストアルバム、アナログ盤は二枚組でリリースされた力作、各面にタイトルが施され軽快なスワンプロック、カントリーロック、ラテンロック、フォークロック~ブルースセッションと大まかな区分で、アメリカンルーツミュージックの展覧会みたいな様相、スティルスの本質、本領が発揮されたグループとしてマナサスの二枚のアルバムは外せない!

 








10  T    BON    BURNETT /"INTER
CHORDS "          88(COLUMBIA)CAS 2773
プロモオンリーLP
米、オルタナ、SSW、プロモーションオンリーLP。
ミュージシャンとしてよりもプロデューサーとしての評価が高い気がするTボーン バーネット、86年エルビス コステロ「キングオブアメリカ」のブロデュースで評価を上げ、87年にはアルバム「トーキングアニマルズ」でミュージシャンとしても注目を浴びたバーネットのプロモーション用のアルバム、インタビューに自身のナンバー、B面ではプロデュース作のロスロボス、ボディーンズ、コステロのナンバーを織り混ぜた構成だが、殆どがしゃべくり、プロモーション用なので仕方ないか?
バーネットがデビッド マンスフィールド、スティーブン
ソールズといった匆々たるメンバーと結成したアルファバンドのCD化願う!







パート3

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11  DAVID    CHALMERS / PRIMEVAL
ROAD          76(RIVER)SRR 1000
ゲートフォルドLP
米、アシッドフォーク、セカンドプレス盤。
本作はCDR盤の怪しいブツを紹介済み、待望のアナログ盤を入手出来た、しかも人気高のセカンドプレス盤、ファーストプレス盤ではないので?実に安価であった、ファーストプレスのセイムオールドレーベル盤では冒頭から2曲ロックンロールナンバーが収録されていて、アルバムから浮いているのだが、セカンドプレスのリバー盤ではその2曲がカットされ、替わりに珠玉のアシッドフォークナンバー「デアフレンズ」が収録され、アルバムの統一感、完成度を高めてる。実に美しいドリーミーアシッドフォークの傑作! 
是非、リバー盤仕様でのCDリイシューを望む、カットされた2曲はボートラ収録でも可。韓国のレーベルには持ってこいのアイテムだと思うのだが!

















12  COLLEGUIM    MUSICUM / CONTINUO          78(OPUS)9116 0704      
LP
チェコ、プログレ、ジャズロック、5作目。チェコオリジナル盤。
チェコのナイスの異名を持つコレギウムムジカムはチェコロック界のパイオニアプルーデイのマリオン ヴァルガを中心に結成、ヴァルガの攻撃的なオルガン、キーボー
ドプレイを核としたジャズロック、プログレスタイルのグループ。70年代初頭にアルバムデビュー、本作は前、前作がライブ盤であったので7年振りとなるスタジオ録音盤、新たにギタリストが一人加入しツインギターの5人編成、16分の大作2曲に5分のナンバーからなる3曲編成の正しくプログレなアルバム。本作はこれまでのインスト主体路線ではなく、ヴォーカル入り、オールインストはきついので良い塩梅、ヴァルガのプレイもアンサンブル重視で即興性、攻撃性は控え目、ポップスの要素を強めたスタイルは、西側のプログレシーンとリンクするのだが、チェコの政情を考えると不思議な気もするのだがシンクロニシテイなのであろうか?



















13  RAYMOND    FROGGATT / THE
VOICE   AND   WRITING    OF         68
(POLYDOR)583044       LP
英、フォーク、SSW、ファースト作。英オリジナル盤、カンガルー式?ゲートフォルド、コーティングジャケ。
本作はCD盤を紹介済み、我が国では殆ど知られてないSSWであるが、本国ではそこそこの人気?で多数のアルバムをリリースしてる、我が国の市場ではあまり見掛けないけどね。
本作はディブクラーク5がカバーしてヒットした「レッドバルーン」のオリジナルが収録されているのが一部話題だろうか?更にELO関連のルイス
クラークがアレンジャーとして参加してるのも一部話題か?何れにせよ一部話題のレイモンド
フロガット、ドノバン、デビッド マックウィリアムス路線のポップなSSW作、適度なカントリーティストに、どこか浮遊感漂うフォーキーなナンバー、随所に施されたオーケストレーションがあの時代の空気感を伝える。















14  SNIFF  ' N '   THE   TEARS / RETROSPECTIVE         (CHISWICK)TONE 1
    LP  
英、NW、パブ、79 - 84ベストコンピ盤全11曲、英オリジナル盤。
画家としても著名なポール ロバーツを中心に結成されたスニッフ&ザティアーズ、前身グループ時代を含めると結成は73年、全く日の目を見ずロバーツはフランスに渡り画家としての腕も磨いていたが、おりからのNW旋風により、新興のチズウイックと契約、シングル「ドライバーズシート」が米でヒット、同じ頃米国でヒットしたダイアーストレイツの対抗馬と目され、期待されるも以降、ヒットには恵まれず所謂一発屋として認識される存在へ。
抑制の効いたギターサウンドにロバーツのクールなヴォーカル、ジャケ画を手掛けるロバーツのミステリアスでハードボイルドな画風とマッチした音世界は地味だが味わい深いもの。本作はチズウイックに残された4枚のアルバムからの選曲。バンドは84年に解散、ロバーツはソロアルバムをリリース、91年に「ドライバーズシート」がオランダのCMに起用されプチブレイクし再結成、現在も地道に活動。 
一時期、音楽誌にロバーツがストラングラーズに加入の報流れるが、同名異人、へぇーそうなのと驚いたが、その頃はどちらのグループにも大して関心は持てなくなっていた。記事にも誤って書いたような? 














パート4

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15  GRUPPO   2001 / L ' ALBA   DIDOMANI         12(AMS)AMS 198CD
ペーパースリーブ
伊、プログレ、オリジナルリリースは72年唯一作にボートラ1曲付。 
サーカス2000に続くグルッポ2001、単に数字遊び、そしてアルファタウラスと並ぶ鳥ジャケアルバム、
本作はグルッポドゥエミッラウーノの邦題は「新世代の夜明け」と題された唯一のアルバム、歌心溢れるプログレ、プログレッシブなカンタトウーレ作といえる、ジャケも含め実にイタリアンなアルバム。
熱のこもったフルートが印象的なオープニングの畳み込む様なスリリングな展開が熱きイタリアンプログレの醍醐味を感じさせ、掴みはOK、オルガン、エレピ、メロトロン、ハープシコード等キーボードのシンフォニックな響き、地中海の陽光を思わせる乾いたアコギの音色、ドカドカのりの良いリズム隊、硬軟入り雑じったややとっちらかった強引な展開もカンタトウーレな味わい深い枯れたヴォーカルが統一感を与え、魅力溢れるアルバムに仕上がってる。










16  SPACE    FARM / GOING    HOME
TO    ETERNITY         (LITTLE  WING)
LW 4036 RP2
NZ、サイケ、ハード、オリジナルリリースは72年唯一作。
本作はオリジナルジャケ盤のCDを以前紹介済み、その記事の中でリトルウィング盤のジャケが好みと書いたが、本作はその秀逸なアナログ仕様盤ジャケとは違い、リトルウィングリプレイシリーズと題された同一ジャケによるシリーズの第二弾に当たるもので、他にルーファスザッファル、マッシュルーム、ネクロノミコンがリリースされていた。
NZ伝説のブルージーハードグループアンダードッグスのギタリストハーヴェイ マンとドラムのグレン アブソラムに新たにベースのビリー ウィリアムスが参加してスペースファーム結成、ゾデイアックレーベルからリリースされたのが本作。原盤は当然の激レア、近年はリトルウィング盤のアナログもあまり見掛けなくなった。
NZを代表するロックグループヒューマンインステクトのビリー ティケスとも比肩されるマンの多彩なギターワークが聴き処、ブルースをベースとした渋いギターが格好良い、一部多重録音によるツインリードもスリリング、サックスを加えたナンバーもあり、70年代初頭の地味渋ハードロックの好盤。
それにしてもアナログ含め3アイテム、こうしてどんどんブツが増えていく、ジャケが全て違うから、まあいいか?















17  ポール ローランド / ストリキニーネ  93
(センチュリリー)CECC00557
英、NW、ゴス、SSW、12作目で本邦デビュー盤。
ローランドファンの方はご存知であろうが、とにかくディスコグラフィーか複雑怪奇で正しくゴシックロマンな様相、ヨーロッパ各国からのオリジナル盤リリースに多数の編集盤等、とにかく見た事無いブツは買っとけやのポール ローランド、本ライナーの藤本成昌氏がリリース状況を丁寧に解説しており大変参考になる。
アルバムデビューは80年ミッドナイトラッグスでの「ザウェアウォルフオブロンドン」、大好きなソフトボーイズ、ヴァイブレーターズのノックスが所属していたアルマゲドンレーベルからのリリースであったが、セカンドプレス、当時はバッタもんと思ってたモノクロジャケのエースレーベル産がオリジナル盤。
本作はカバー曲主体のアルバムでエレクトリックプリューンズ「今夜は眠れない」、スージー&ザバンシーズ「アラビアンナイツ」、ティラノザウルスレックス「イスカリオット」、
ソニックス「ストリキニーネ」、ドノバン「ヤングガールブルース」
「グイナーヴィーア」、ケビン エイヤーズ「レディレイチェル」
、ヴェルベットアンダーグラウンド「毛皮のヴィーナス」 
といったローランドらしい選曲。















18  KONSTRUKTIVIST / GLENNASCAUL        (KLANG  GALERIE)
英、ノイズ、インダストリアル、オリジナルリリースは85年4作目にボートラ3曲付。
ジャケからはノイエドイツェヴェレにも通じるフィーリング、デアモデルネマンみたいな感じ、実際クラウトロックからの影響が色濃いコンストラクティビスト。本作はスロッビンググリッスル、クリス&コージーの
クリス カータープロデュース、ノクターミナルエミッションズのナイジェル エイヤーズのレーベルからのリリース、エイヤーズは演奏にも参加、インダストリアルノイズ、エレクトロボディミュージック、エレポップ、リズム面が強調されたダークなエレクトロニクスNWを聴く事が出来る、あの頃は時代の雰囲気でこの辺も押さえていたけど、今となってはそんなに刺激も感じない、時代の産物?










  今週はレコ屋行かず!








WEEKLY LISTENING LIBRARY 335 0610ー0616

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1  WITTHUSER    &     WESTRUPP / LIVE    ' 68 - ' 73         99(ZYX)OHR 69002 2
   2CD
独、アシッドフォーク、クラウトロック、オリジナルリリースは73年通算5作目最終作となるライブ音源。
ジャーマンロック界の大物ロルフ ウイリッヒ カイザーが主宰したレーベル、オール、ピルツ、コズミッシュミュージックはジャーマンロックファンには避けては通れないレーベルで数多くの名作がリリースされてる。
その3レーベル全てからアルバムをリリースしたのが、ベルンド ヴィットウーザーとヴァルター ヴェストラップのデュオグループ、70年ヴィットウーザーのソロ名義でアルバムリリース、ヴェストラップも参加した縁でデュオ活動、71年デュオ名義での最初のアルバムリリース、ピルツに移籍し二枚のアルバムリリース、本作はコズミッシュよりリリースしたライブ盤、68年から73年まで彼等の集大成的アルバムで最終作、二人の生ギターによる弾き語りを中心にリコーダー、シンバルも加え、シリアスな雰囲気が漂うアシッドフォーク、ゲルマンの深い森を思わせる神秘的なサウンドが秀逸!
















2  HAWKS / DOWN    ON    MY    KNEES           92(TWANG)TCD 5897
独、ガレージ、パワポ、何作目かは不明。
本作はジャケ買い、レーベルはトワングでガレージ系だし、ジャケもいかにもだし、米国のどこぞの田舎のローカルバンドかと思いきやドイツのグループであった。  
リードヴォーカルとハープのヤン ハウックを中心とするグループ、キーボード奏者を含む5人編成、やさぐれたヴォーカルに唸るハモンド、荒々しいガレージサウンドが痛快!








3  RACING    CARS / BBC    RADIO   1 LIVE    IN    CONCERT          92(WINDSONG)WINCD 015
英、モダーンロック、パブ、77年録音ライブ音源。
ウェールズの伝説のグループストロベリーダストのヴォーカルガレス モーティマーとギターのグラハム ウィリアムスにキムラタズのドラマーロバート ワイルディングを中心に結成、76年から78年までに三枚のアルバムをリリース。本作は77年4月26日と10月13日パリスシアターの公演を収録したライブ盤。
三枚のアルバムはアナログ盤で所持してるが、渋いパブロックサウンドと洗練されたモダーンロックを融合させた様なプレNW的サウンドが持ち味のグループとの認識であったが、ここでは非常に洗練された落ち着いたサウンドで、このグループがしばしAORの棚にぶちこまれていても成る程納得の音ではある。
















4  CRIME   &   THE   CITY   SOLUTION
/ ROOM   OF   LIGHTS         (MUTE) CD STUMM 36
豪、NW、オリジナルリリースは86年ファースト作にボートラ6曲付。
サイモン ボニーを中心とするグループでニック ケイヴの弟分といった存在でヴォーカルはもろにケイヴ風で、メンバーはローランド ハワード、ミック 
ハーヴェイ、エピック サウンドトラックス、ハリー ハワードとケイヴ一派が固めてる。ボニーはケイヴみたく破天荒ではなく生真面目さが漂うのが特徴で、落ち着いたバースディパーテイといった趣きのクライム&ザシティソリュージョンはヴィム ベンダーズの「ベルリン天使の詩」でのライヴシーンで有名、兄貴のケイヴ&バッドシーズも出演していた。
本作はファーストフルアルバムで前年リリースされたミニLP「ジャストサウスオブヘブン」の6曲から5曲、12EP「ダンシングマン」から1曲と中途半端なボートラが付されてる。尺は全然余裕あるので全部収録して欲しかった。アナログで持ってるから良いけどね!
そう言えばローランド ハワードも亡くなってしまったね、もう随分経つけど、大好きなギタリストだった、ジーズイモータルソウルズ、ニッキー
 サドンとのデュオにリディア ランチとのコラボ、、、等が思い浮かぶ。










5  マーク スチュワート / キスザフユーチャー  05
(BEAT)BRSJ 113  デジパック スリップケース付
英、NW、ポストパンク、ベストコンピ盤全12曲。
まさかの再結成でアルバムリリースしたポップグループの中心人物マーク スチュワート、NWシーン最高のカリスマアーティストの初のベストコンピでこれまでのキャリアを総括するポップグループ時代の3曲に新たに新曲3曲も収録した単なるベストに終わらない重要なアルバム。
79年「Y」、80年「ハウマッチアロンガー」、衝撃的なジャケアートも含め、この二枚のアルバムの元祖オルタナといえる革新的なサウンドはNW小僧の脳天を直撃し、以降NWの深い闇の世界に入り込み現在も迷子状態で彷徨している。ソロに転じてからもその先鋭性、革新性は鋭さを増し、クリエイションレベルのメンバーを中心とするマフィアを率いてのダブを大胆にミクスチャーした音響処理はブリストル音響派の礎となるもので、その圧倒的な存在感は他の追従を許さない。
マークのアジテートするヴォーカルが最高!











パート2

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6  SOURDELINE / LA   REINE   BLANCHE          (GUERESZEN)GUESS 068
 LP
仏、フォーク、トラッド、オリジナルリリースは76年ファースト作。スペインリイシュー盤ゲートフォルド仕様。
本作はCD盤を紹介済み、このジャケはアナログ盤でも欲しいと入手。
英フォーク、ペンタングルに影響を受けたというサウンドは英フィメールフォークの世界、カトリーヌ嬢のやや舌足らずのフランス語ヴォーカルながらも凛とした風情はトラッドの気品溢れるもので、ギター、ヴァイオリン、マンドリン、タブラ、パーカッション、ダルシマー、フルート、ボドランといった楽器が織り成す中世音楽的な物悲しいメロディー、翳りある音世界はジャケも含め仏フォークの至宝に相応しい一枚!











7  アンヌ シルヴェストル / アンヌ ・・・・・第2章
76(テイチク)SUX14MS   LP
仏、シャンソン、68ー70コンピ盤日本リリース2枚目。
34年生まれ57年デビューで本作リリース時点で20枚以上のアルバムが出されてるという大ベテランで現在も活動中という。
本邦第1段の「告白」もそうだが、モノクロジャケ、黒髪で翳りのある表情が何とも日本人の感性に訴えかけてくる。バルバラのジャケといい、この辺はレコード会社の戦略なのであろうか?
シャンソンには全く疎いのでこの人がどういう位置に属するのかは分からない、世代からいって、フランソワーズ アルディ、シルビィ バルタン、フランス ギャルのフレンチポップ、イエイエ世代の前になるのであろう。落ち着いたアルトヴォイスによるシャンソンは知性ある仏女性の大人の色気を感じさせるもので、暗く物悲しい雰囲気はどんよりとした天候の今の時期に良いかも!













8  キュアー / 4:13 ドリーム  08(ユニバーサル)UICF1108
英、NW、13作目。
かつてNW御三家としてエコバニ、U2と共に我が国で絶大な人気を誇ったキュアー、今やロック界のトップバンドにのしあがったU2は別として、エコバニ、キュアーは我が国ではすっかり過去のバンドとの認識だが、海外での評価は高く、キュアーはジョイデビジョン、スミスと並びポストパンク三大ゴッドファーザーとして後進に多大なる影響を与えてる。
前作より4年振りとなるアルバム、92年の「ウイッシュ」からは本作まで4年のインターバルをおいてのアルバムリリースだったのだが、本作以降の新作リリースは無し、もうすぐ10年になるというのに、そんな事言いながらも、本作入手したのが今頃だからどうしようもない、さて本作、相変わらずのキュアー節、キュアーはいつ聴いてもキュアーなのだから!
79年アルバムデビュー、もうすぐ40周年、スタジオ作は13枚、寡作なグループなのだが、ライブ、ベスト、編集盤がそれ以上リリースされてるのであまりそんな気がしないのも人気グループ故か?















9  GEORGE   STAVIS / LABYRINTHS
69(VANGURD)VSD 6524         LP
米、サイケ、インスト、唯一作。米オリジナル盤。
当ブログで紹介済みのメロウサイケバンドフエデラルダックのメンバージョージ スタビスのソロアルバムでダックのメンバーティム アッカーマンがパーカッションで参加、スタビスのバンジョーとパーカッションのみのインスト作。
バンジョーのインストものというとビリー フェアーのアルバムを二枚所持してるだけだが、恐らくスタビスもフェアーの影響を受けてるであろう。
ジョン ファヒイ、ロビー バッショーのバンジョー版といった感じ、アカルマからCD、アナログリイシューあり!












パート3

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10  MECANO / AUTOPORTRAIT
83(TORSO)TORSO 337       LP
蘭、NW、セカンド作、蘭オリジナル盤エンボスジャケ。
何枚目の購入であろうか?フランスデバイン盤もリリースされてるが、本作はオリジナルのトルソ盤、エンボスジャケという事で入手。何枚あってもOKなダッチNWを代表する名盤。
メカノはプロデューサーとしても活動するデイク
ポラック、フリューでも活動するテヨ ボルトンを中心に結成、ダッチNWの最高峰と評価されるグループ。80年ミニLP「アンタイトルド」リリース、同年にもう一枚ミニLP「サブタイトルド」リリース、81年にはそれらをまとめたLP「エンタイトルド」が米国よりリリース、83年には仏より「リタイトルド」というタイトルでリリース。残された音源は正味アルバム二枚分とシングルが三枚のみと少ない。05年には復活アルバムをリリースしてる。
本作はフルアルバムとしては初となる最高傑作、ジョイデビジョンフォロワーな暗黒NWサウンドに耽美なヨーロピアンポップ、レコメン風チェンバーポップ、根暗ゴシックロマン、ポラックの美意識に貫かれたメカノ美学の集大成!
マークグリンネ&バートツバイア「ホームコンフォート」と並ぶダッチNWの最高峰の一枚!
















11  EBERHARD   SCHOENER / SPURENSICHERUNG            83(MERCURY)
814 167 1         LP
独、プログレ、エレクトロニクス、何作目かは不明。ドイツ盤オリジナル。
エバーハルド ショーナーといえば70年代初頭より活動するキーボディスト、無名時代のポリスのメンバーが参加したアルバムが有名、本作は世界的なトップバンドとなったポリスは当然参加しておらず、ヴォーカルにヘーゼル オコーナー、ヴィブラフォンのモーリス パート、ベースのジョン ギブリン、サックスのメル コリンズ、パーカッションのマーク ナウシーフ参加が目を惹く。無機質なエレクトロビートにクールなオコーナーのヴォーカルがノイエドイチェビレ的なナンバー、プリミティブなパーカッションにサンプリング、ミニマルなエレクトロニクス、テクノミュージック、フェアライトの可能性を追求した刺激的な作品!












12  OF    MONTREAL / THE SUNIANDIC    TWINS         04(POLY VINYL)
PRC 088        デジパック CDEP付 


13  OF    MONTREAL / FALSE    PRIEST
    10(POLY VINYL)PRC 200 2       ペーパースリーブ スリップケース付 
米、オルタナ、サイケポップ、何作目かは不明。
当ブログで度々登場するオブモン、何といってもいつでも安価で入手出来るのが良い、最低価格でこれだけ楽しめるんだからコスパ良すぎでしょ!ケビン バーンズの才気爆発するパラレルサイケポップワールド、いつものオブモン印だが、10年作では何とR&B色が濃厚でグルーブ感たっぷり、ファルセットヴォイスも駆使した成りきりソウルシンガーぷりが可笑しい。正直R&Bとかブラコンには何の興味も無い根っからのロック野郎なので、どうでもよいのだが、度が過ぎれば聴かないだけ、ロックでもない音楽は聴きたくないし、暇はないし、他に聴きたいアルバムが山の様にある!












14  MIKE   BATT / ZERO   ZERO         82
(EPIC)EPC 25201         LP
英、モダーンロック、8作目。オランダ盤オリジナルゲートフォルドジャケ、ブックレット付。
プロデューサー、コンポーザー、アレンジャー、映画音楽家と才人マイク バットは我が国の知名度の低さとは比べられないくらい英国では高名な存在、ウォンブルズの仕掛け人、マイクバットオーケストラ、サントラ「キャラバンズ」「ウォーターシップダウンのうさぎたち」、プロデューサーとしてステーライスパン、リンダ ルイス、ヴァネッサ メイ等を手掛けてる。本作はシドニーシンフォニックオーケストラと共演したミュージカル作品、バットの操る表情豊かなシンセ、気品あるエレクトロビート、秀逸なメロディーライン、巧みなポップセンスに格調高いオーケストレーション、英国紳士然とした才気溢れるミュージシャンマイク バット、もっと注目されて良いと思うのだが!











パート4

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15  JACKIE   LEVEN / CONTROL          97
(COOKING  VINYL)COOK CD 131
英、SSW、アシッドフォーク、71年録音73年リリース作。
本作はジョン セント フィールド名義でリリースされたジャッキー レヴィンの第一作目にあたるアルバムで71年録音、73年にスペインのみでリリースされた激レア盤、CDで何種かリリースされており以前、当ブログでロストヴィニール盤を紹介済み、今回ジャッキー レヴィン名義という事で入手。
何か違うなと思ってたらオリジナルとは曲順が大きく変更されており、アナログではA面の終盤に収録されてる11分に及ぶアシッドフォーキーな大曲、雷鳴音をバックに棚引くフルートが妖しいナンバー、続く風の吹きすさぶ音をバックにテープ逆回転ヴォーカルのサイケデリックなナンバーを終盤部分に配した編集で、恐らくレヴィンの意向なのであろう、新たに生まれ変わった英フォークの知られざる名盤、これはオリジナル仕様盤持ってる人もゲットしても良いかもよ?















16  VICTOR   BRADY / BROWN   RAIN
14(AURORA)AUCD 3042
米、サイケ、オリジナルリリースは70年唯一作。
スティールドラム入りの唯一無比のカリビアンヘビーサイケといった趣きのメジャーレーベルポリドールに残された変態度高いサイケアルバム!
スティールドラムというとトロピカル度満点の陽気な楽器のイメージだが、本作はビクター ブラディ奏でるスティールドラムが終始鳴り響き、エクスペリエンスばりのヘビーサイケサウンドが絡むという妖しい展開が全編繰り広げられるという怪しもの好き変てコレクターには堪らない一枚!















17  IGGY   AND   THE   STOOGES /
MOOVE   ASS   BABY      10(LEMON)
CDLEM 154
米、ロック、未発表音源集。
イギー ポップ関連の発掘ライブ音源や未発表音源集の類いも色々リリースされていて、変なレーベルから出てるブートまがいの怪しいブツや明らかなブート盤とか玉石混淆、見掛けると何気に入手してしまう。
本作のレモンレコーディングスレーベルはチェリーレッド傘下という事で安心の一枚。73年の「ロウパワー」録音時のアウトテイク、リハーサルテイクを収録、ロンドンのオリンピックスタジオ、地元デトロイトのスタジオでの2ソーから収録。ロウパワーのアナザーサイドともいえる貴重な音源集、荒ぶるイギーはホント格好良し!









 
18  OST / さらば青春の光  01(ポリドール)UICY3115
英、ロック、サントラ、オリジナルリリースは79年にボートラ1曲付。
本作はアナログ時代、後半のR&Bナンバーが不要で入手しなかった気がするが、なんやかやで買った気もする、アナログも増えすぎて覚えてられない。
本作はフーの「四重人格」を基にフランク ロダムが監督した映画「さらば青春の光」のサントラ盤、フィル ダニエルス演じるモッズのジミー少年の青春の光と影、モッズのライフスタイルを描いた青春映画、ロッカーズとの抗争、スティング演じるモッズヒーローの虚像、随分前に映画は観たきりでディテールは覚えてない。英本国ではモッズリバイバルの契機となり、ネオモッズバンドが多数誕生した。
本作はジョン エントウイッスルが監修を勤め「四重人格」の楽曲を中心に新たにリミックスしたものでフーファンは外せない内容、オリジナルアナログ盤は二枚組で最終面にはジェームス ブラウン、シフォンズ、ロネッツ、クリスタルズ等モッズが愛したナンバーが配され、CD版にはハイナンバーズ時代の「アイムザフェイス」が追加されてる。
フィル ダニエルスは80年フィルダニエルス&ザクロスを結成し、アルバム「キングスクロスの青春」をリリースしている。レコ棚パンクNW英コーナーPの処に有る筈だが、前にあるアナログ箱等の荷物が邪魔して確認出来ず。













19  フー / ダイレクト  ヒッツ  07(ユニバーサル)
UICP93004  紙ジャケ
英、ビート、ロック、ベスト盤オリジナルリリースは68年。
フーの初となるベスト盤、後にヴォリュームたっぷりのベスト盤が各種リリースされるので今となってはあまり価値無しかもしれないが、ビート、モッズ時代の初期に絞ったコンピは有り難い、手っ取り早くすかっとしたい時にはもってこいの一枚。
トラックレーベルよりリリースされたアナログ盤はモノ、ステレオの両ヴァージョンが有り、本盤はモノミックスを採用、手持ちのアナログがどっちだったかは確認出来ず、アナログ買い漁ってた頃は全然意識しないで目につくものをひたすら買いまくってたので一枚入手したら満足といった感じであった。オリジナル盤もそんなに意識はしてなかった、あくまでリスナーとしてアナログに接していた。
極初期のブランズウイック時代の音源は契約の関係で収録されてないが、「アイムアボーイ」「リリーのおもかげ」「恋のマジックアイ」「恋のピンチヒッター」「ハッピージャック」といったヒット曲を収録。
同時期のコンピでは米編集の「マジックバス」も有ってジャケでは負けるがファンは両方買いでしょう!







  今週は15枚ゲット!





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