6 BERNARD LAVILLIERS 77
(MOTORS)MTQ 77005 LP
仏、SSW、ロック、オリジナルリリースは72年セカンド作のジャケ違いリイシュー盤、フランスコーティングジャケ。
仏シャンソン界の異端児?ヴェルナール ラヴィリエは80年の「異邦人」と続く81年のアルバムが国内盤アナログでリリースされ、同じバークレーレーベルのシリーズのジャック イジュランと共に入手し、NW時代の新感覚派のシャンソンとして愛聴した。そのライナーノーツにはラヴィリエは若い頃、かなりの不良で監獄暮らしも体験してる本物の悪だと記してあった。
本作のオリジナルジャケ盤はなかなか見掛けないレア盤であるが、リイシュー盤を入手。苦味走ったヴォーカルによるディープなシャンソンアルバム!
7 DENNY GUY 72(DAYBREAK)
DR 2008 LP
米、フォーク、SSW、唯一作。米オリジナル盤。
ネブラスカ出身のSSWがハワイで録音したアルバム、いわゆるハワイ産AORの文脈で語られる一枚だが、セシリア&カポノ、カラパナといったグループに見られる南国的な色彩があまり感じられないのはデニーがネブラスカの田舎者だからであろうか、その辺が好みで、サマーブリーズとかお洒落とか言われると途端に鼻白んでしまう、手段で音楽を聴いているんではない。
8 FAIRPORT CONVENTION / TIPPLERS TALES 78(VERTIGO)
9102 022 LP
英、トラッド、フォーク、13作目。英オリジナル盤スペースシップ。
英トラッドフォークの代表グループ、本作のメンバーはサイモン ニコル、ディヴ ペグ、ディヴ スウォーブリック、ブルース ローランドのラインナップ。前作よりニコルが復帰して活動するも本作をもって一旦解散するフェアポート第一次期の最終作。80年には再結成し、多くのメンバーチェンジを経て現在に至る息の長いグループとなる。自身のフェアポートのコレクションもこの第一次期まで、恐らくアナログ盤で全て揃ってるかな?
本作は「ジャックオライオン」「ジョンバーリーコーン」といった有名トラッドナンバーのカバーにアラン ティラーのカバーが嬉しい。
フェアポートといえばサンディ デニー在籍時のリードヴォーカリストにリードギターにサイド、フィドラー、リズム隊の6人編成がベストであろう。本作の4人編成も悪くは無いんだけどこじんまりとした印象受けるのは気のせいばかりではないだろう。80年の再結成ではローランドに替わってディヴ マタックスが復帰、この三ディヴにニコル体制も凄いが、やはりデニーにリチャード トンプソンの存在感が半端無い。
9 DAVID COURTNY / FIRST DAY
75(EMI)EMC 3094 LP
英、SSW、ポップス、ファースト作、英オリジナル盤。
本作はCDを紹介済み、アナログ盤でも入手。昔も今も安い人気薄盤とあって売れ残り盤がすぐに見付かる。デビッド エセックス、レオ セイヤーな風貌にスルーしていたが、ジョン ハワード、ブライアン プロズロー的アイロニーに充ちた英国的SSWアルバムの好盤。バック陣も豪華でアルバート リー、デビッド ギルモア、アラン パーカー、ラス バラード、フランシス モンクマン、BJ コールetcにトニー バロウズにパイロットの面々が1曲づつバックヴォーカルで参加と、裏方として英音楽シーンを支えたコートニーらしい人脈で固められてる。堅実なバック陣による演奏によるドラマチックなサウンドにコートニーの下手なヴォーカルがそれなりに味を出してる?
裏方として活躍してSSWとしてアルバムをリリースしたのは他にノーマン スミス、ジョン パントリー、ニール ハリスン、クリストファー ニールの名が浮かぶ、地味だが拘りが感じられるのが良い!
10 V . A / BRADLEY ' S ROADSHOW
73(BRADLEYS)BRADB 4001 LP
英、フォーク、ロック、レーベルサンプラー的ライブ音源、73年3月25日マーキーでの録音。
ハンターマスケット、ポール ブレット、カラの三組を収録。
レコードコレクターのはしくれを称する身として、好きなアーティストのブツを収集するのは勿論だが、いわゆるレーベル買い、ネオン、ヴァーティゴ、ペガサス、マッシュルーム、ネペンサミドルアースとかはマニアなら是非押さえたいと思うもの、レーベルのラベルを眺めるだけでも楽しいものである。ブラッドリーズレーベルは英国紳士ラベルがコレクター心をくすぐるマイナーレーベル、前に取り上げたディヴ ジョーダンもブラッドリー産なのだがラベルが第二期の銀地にハートの絵柄の素っ気ないものなので、初期ラベル盤が欲しかったのだが、先の三組のアルバムと本作のみとそこそこレア、本作はハンターマスケットの貴重なライブ音源が聴けるのもポイントの満足盤。カラはたまに見掛けるのでゲットしようかな!