16 SUN ALSO RISES 09(LION
PRODUCTIONS )LION 631
英、アシッドフォーク、オリジナルリリースは70年唯一作にボートラ1曲付。
フォークシンガーイアン A アンダーソンが主宰するビレッジシングレーベルは英フォーク界の良心といえる存在で自身のアルバム、ウイズ ジョンズ、スティーブ ティルストン、ディブ エバンス、ハント&ターナー、タッカー ジンマーマンといったアーティストのアルバムをリリースしてる。サンオルソーライセズは二番目のリリース作品。
なかなか人気のアイテムで何度目のCD化であろうか?ボートラに惹かれて二アイテム目の入手。
グラハム&アン ヘミングウェイのマジカルヒッピー男女デュオグループで、ジャケ裏にはインクレデビルストリングバンド、フオレスト、コーマス、ドクターストレンジリーストレンジ、COB、テイアナノグといったグループが
引き合いに出されてる。これらのグループが好きな方にはドンピシャリの幻想アシッドフォーク、ギター弾き語りにダルシマー、グロッケンシュペール、ヴァイブス、ベルス、カズー、パーカッションによるバッキング、心ここにあらずの男女ヴォーカルが何ともいえぬ彼岸の彼方サウンドが堪らない一枚!
17 メビウス プランク ノイマイヤー/ゼロ セット
95(日本コロンビア)PLCP52
独、エレクトロ、プログレ、コラボ作三作目
オリジナルリリースは83年作。
クラスターのディター メビウスとプロデューサーとして有名なコニー プランクは79年「ラスタクラウト パスタ」、81年「マテリアル」をリリース、新たにグルグルのマニ ノイマイヤーを加えてリリースしたのが本作。ノイマイヤーのドラムが加わりロック的躍動感が増した斬新なサウンドは後のテクノ、クラブシーンに与えた影響も絶大で80ズジャーマンロックの重要作に挙げられる。伝説のプロデューサーコニー プランクの名がアーティストと記された唯一のプロジェクトである事からも意気込みが伝わってくる。87年に癌で没するプランクの心血を注いだ作品と云える。
地下通路で踊る半裸の黒人部族という象徴的なジャケより想起されるプリミティブとテクノロジーの融和、ノイマイヤーの野趣溢れるドラミングにメビウスの変態的なエレクトロニクス、プランクの斬新な音響処理が、無機質に有機的に絡みあったハイパーサウンド、早すぎたテクノ、人力テクノの名作!
18 KAREL GOTT /ORIGINALNI NAHRAVKY ZE 70.LET 94(SUPRAPHON )11 2570 2 312 2CD
チェコ、ポップス、70-79ベストコンピ盤二枚組全編42曲。
現在も活動するチェコを代表するシンガーカレル ゴット、先ずドイツで人気を博し、自国チェコでも国民的シンガーとして大成、ポップス、ジャズ、ロック、オペラ、ポピュラーサウンドの王道を行くもので、「コンドルは飛んでいく」「アメイジング グレイス」「黄色いリボン」「フィーリング」に
アルバート ハモンド、シャルル アズナブール、ジャック
ブレル、ニール ダイヤモンド、バリー マンにセイラーの「ガールスガールスガールス」が飛び出してきた時には吃驚、英欧米のカバーを交えた王道ポップスは当然ロック的醍醐味は無く物足りないのは確か。
19 AMON DUUL2/PYRAGONY10TH
96(REPERTOIRE )REP 4632WY
独、ロック、プログレ、オリジナルリリースは76年10作目。
アモーンデュール2に絶妙なニュアンスを与えていたレナーテ クナウプ嬢が脱退してリリースされたアルバムで、ポップ路線を押し進めたアルバムで初期アモーンデュールから見れば別バンドの様相。
前作「メイドインジャーマニー」にも、かなりポップ志向は見られたのだが、レナーテ嬢の不安定なゲルマンヴォーカルがまだまだドイツ臭を発散していた面白い作品で二枚組、特にポップな曲だけで編集した一枚ものがアメリカでリリースされ、そこそこ売れて、「ハイジャツク」辺りから見られた英米路線が更に押し進められる事となる。しかし、この路線は長続きせず二枚アルバムリリースし78年には解散。81年には再結成しアルバムリリース、その後、複数のアモーンデュールを名乗るグループが出現し分けわからない事になってる。
ポップな路線のアモーンデュールもそんなに悪くはない、しかし、時代はパンク、NWへと過激な世界へと裏目に流れる事となるから皮肉である。
20 ボブ ディラン/MTV アンプラグド
95(ソニー)SRCS 7616
米、SSW、フォーク、ロック、ライブ音源。
MTVのアンプラグドシリーズに御大ディランの登場、アンプラグドからプラグドへと転じた時に非難を浴びたディラン、今では信じ難いがフォークソングはアコースティックで奏でるものという伝統みたいなものがあったが、音楽は時代と共に変わる、常に革新性を求めたのがディランであった。本作は94年11月17、18日のスタジオライブから編集され、ビデオ版と共にリリース、ビデオ版より4曲追加収録。
当時のディランは88年より年100回前後のステージを世界各国で精力的にこなしており、
いつしかネバーエンディングツアーと称されたツアーの真っ盛りであった。天才的なソングライターとして、又、パフォーマーとしても優れていたディラン、ステージ事にその時の気分で歌い方も歌詞もステージ毎に変えてしまうディラン、まさしくロックンローラー、これぞロッカーであろう!
今週は9枚ゲット!