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Channel: ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~
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11 GRANICUS 97(FREE)9702
米、ハード、オリジナルリリースは73年唯一作。
ZEPスタイルのアメリカンハードの名作として有名な一枚、いかにもハードロック然としたジャケにスルーしてきたのだが、近年はハードロックもいける様になったので入手。
私的にはなかなかカッコイイハードロッキンサウンドは聴き応えあるのだが、ロバート プラントの線を細くして、更にキンキンの金切りシャウトヴォーカルがどうも苦手で駄目なんだよね、、、




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12 FASHION PINK/ENCORE 05(LONG HAIR)LHC00045
独、ジャズロック、69-71未発表音源集にボートラとして75年のライブ音源収録。
ブレインストームの前身グループフアッションピンク、オルガンジャズロックスタイルにフルート、サックス、ビブラフォンが彩りを装う魅惑的なジャズロックが展開されてる。フルートが良い味出してて、ジェスロタルのカバー演ってるので影響感じる。
ブレインストームのライブは後期、ハード色強めた演奏がなかなか、アルバムはグロいジャケでスルーしていたが、入手必要ありだな!




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13 ARTI & MESTIERI/ARTICOLLEZIONE 01(ELECTROMANTIC)ART403 ペーパースリーブ
伊、プログレ、ジャズロック、72-75初期未発表音源集。
トリップの剛腕ドラマーフリオ キリコと、イルソーニョデアルキメデスのメンバーによって結成されたアルティエメステエリの初期音源集。
重厚なキリコの強力高速ドラミングにテクニカルな演奏陣による緻密なジャズプログレサウンドが人気のグループ、74年「ティルト」75年「明日へのワルツ」はイタリアンロック屈指の名盤。本作では叙情的なヴォーカルパートと、緊迫感あるジャズロックサウンドが メリハリの効いた熱きイタロ魂が炸裂!




14 FRANK ZAPPA/THEM OR US 86(RYKO)RCD40027
米、ロック、オリジナルリリースは84年何作目かは不明。
死後も続々とリリースされる作品集、創造→破壊→再構築と汲めど尽きぬザッパ面目躍如の進撃はゾンビと化して止まらない。
クラシカルなアルバムが数枚続いた後の、ザッパ久々のロックアルバムはアナログ盤では二枚組、邦題は「奴らか俺たちか」。デビュー20周年のツアーライブのマテリアルをいじくり加工したザッパ常套手段の作品。
スティーブ ヴァイ参加が注目、息子ドウィージルも加わって、三者のギターが火を噴く。比較的ポップで聴き易い曲調のアルバム!




15 CURRENT 93/LOONEY RUNES (DURTRO)004
英、ノイズ、アヴァンギャルド、オリジナルリリースは90年何作目かは不明。
元サイキックTVのデビッド ティベットのユニットカレント93、多数の作品をリリースしていて、なかなか全容を掴めない、本作はストロベリースウイッチブレイドのローズ マクドウォールが参加、暗黒インダストリアルノイズサウンドにまみれて、時にシャーマニックにガールチックにヴォーカルが響く。「聖しこの夜」のカバー有り、この時期にぴったり?






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16 LEE KINGS/BINGO!! FOR THE LEE KINGS EXPANDED EDITION 15(RPM)WRETRO D974 2CD
スウェーデン、ビート、ポップス、65-66年二枚組コンピ盤全48曲。一枚目は66年唯一のアルバム「ビンゴフォーザリーキングス」にボートラ10曲付き、二枚目はシングルコンピによるアンソロジー。
オーラ&ジャングラーズ、シャムロックスと並んで我が国で人気だったスウェーデンビートポップグループレーン&ザリーキングス、テンプターズやスイングウェストがカバーした「ストップザミュージック」がヒット、人懐こいメロディー、哀愁のハーモニー、日本人受けするビートポップサウンドにブリテイッシュインベンションの影響濃いビートロック、バーズ風フォークロック、英詞による本格的なビートガレージサウンドは聴き応え充分の二枚組!




17 YOUNGBLOODS/GET TOGETHER 01(BMG)74321 840872
米、フォーク、ロック、67-69年初期ベストコンピ盤全21曲。
SSW、フォークシンガーとして二枚のアルバムをリリースしていたジェシ コリン ヤングを中心にジェリー コービット、バナナことロウェル レヴェンジャー、ジョー バウアーで結成、NYグリニッジビレッジシーンで活動。67年「ヤングブラッズ」セカンド「アースミュージック」69年「エレファントマウンテン」、RCAレーベルに残された三枚のアルバムから編纂されたベスト集。ディノ ヴァレンテ作「ゲットトウゲザー」は彼等の代表作、ミケランジェロ アントニオーニ監督「砂丘」に使用された「シュガーベイブ」に「グリズリーベア」といった名曲を収録。1、2枚目のプロデュースはフエリックス パパラルディ、3枚目はチャーリー ダニエルズ。
フォーク、カントリーをベースに、ブルース、ジャズ、R&Bを融合した御機嫌なアメリカンルーツミュージックが詰まってる。




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18 PENNY DAVIES & ROGER ILOTT/THE PROUD & CARELESS NOTES... 09(RESTLESS)RM002 CDR
豪、フォーク、ロック、オリジナルリリースは84年セカンド作にボートラ5曲付。
先週サード作を入手し、セカンド作も欲しいが殆んど見掛けないブツなので、気長に探そうと思ってた折り、3ケ月振り位に訪れた某中古レコ屋にてゲット、これだからレコ屋廻りは止められない。
ガレセンよりリイシューされたファーストにより、その存在が広く知られる様になった豪レアフォーク男女デュオペニー ディビス&ロジャー イロット、透明感ある女性ヴォーカルに落ち着いた男性ヴォーカルによるギター弾き語りに、マンドリン、バンジョー、キーボード、パーカッション、ホイッスルによるバッキングも滋味深い、知られざる名盤!




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19 TITUS & ROSS (FALLOUT)FOCD2076
米、アシッドフォーク、オリジナルリリースは70年自主制作唯一作。
本作は以前ブート盤を紹介済みだが、正規盤という事で入手。
アート タイタスとジャック ロスによる男性デュオ、ランバート&ナッテイカムが引き合いに出される叙情的なデュオフォークサウンドに、ファズギターが唸りをあげるフレッシュマゴット的趣きに、
バンドスタイルのアッパーなナンバーではアルゾ&ユデイン、幻想的なアシッドフォークナンバーはリンダ パーハックスをも彷彿とさせるナイスデュオグループ!




20 GREG WEEKS/AWAKE LIKE SLEEP 01(BA DA BING!)
米、SSW、ネオフォーク、セカンド作。
不穏なムーグ、ハルモニウム、メロトロンの音色に不安定な根暗なヴォーカルによる弾き語りを基調に、ヴァイオリン、チェロ、フルート、リコーダーが更に仄暗い世界を描く夢幻アシッドフォーク、ひたすら墜ちていくサウンドは孤独な人間の琴線に触れまくる。
また独り、たった独り、いつまでも独りぼっち、自身を殺害し、雪の中、茫然自失で座りこむ、まるで自分のようだ、、、





今週は39枚ゲット!





WEEKLY LISTENING LIBRARY311 2016.1224-1230

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1 SPACECRAFT/PARADOXE 95(SPALAX)14928
仏、アヴァンギャルド、エレクトロニクス、オリジナルリリースは78年ファースト作にボートラ1曲付。
レッドノイズのジョン リビングッドにムジカエレクトロニカビバ、クリアーライトのイヴァン コークエットによるデュオユニットスペースクラフト、ジョンが操るエクスペリメンタルなエレクトロニクスサウンドに、イヴァンのサイケデリックなギターが織り成す酩酊感、高揚感溢れるサウンドアート!
リシャール ピナス、エルドンにも通じる音世界!




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2 SKRYVANIA (MUSEA)FGBG4011
仏、プログレ、シンフォ、オリジナルリリースは78年自主制作唯一作にボートラ5曲付。
ベルギーでリリースされたオリジナルアナログ盤は300枚のみの自主制作激レア盤で有名なコレクターズアイテム、70年代末期プログレを代表する名作。
キングクリムゾン、イエス、ジェネシスに憧れる高校生によるスクールバンドを母体とするグループ、恐らくまだ10代というメンバーの力量に驚く、実際ブックレット掲載のメンバーフォトが若すぎるスクリバニア?
ツインキーボードによる目まぐるしい展開に、喰らいついていくリズム隊、流麗なフレージングで斬り込むギター、仏らしいシアトリカルなヴォーカルパート、多少ドタバタ感が否めない部分も感じるが、恐ろしくクオリティ高い一枚!
ボートラのライブトラックではイエス、ジェネシスをカバー、これ一枚しか残せなかったのが残念。




3 RICHARD YOUNGS AND ALEX NEILSON/PATRICK RAIN DANCE (REVOLVER)VHF93
英、ノイズ、何作目かは不明。
枯れうた系SSWと、実験音楽家としてコラボ作を多数リリースと多岐に渡って活動するリチャード ヤングス、子供が描いたスリーブに包まれた本作はアレックス ニールソンとのコラボで、嫌な予感はしたが、案の定つまらないノイズもので用無し盤、うたものが聴きたいんだよね!




4 GRUPPO SPORTIVO/HEY GIRL 99(DISKY)DC854242
蘭、NW、ポップス、ベストコンピ盤全14曲。
70ズダッチNWシーンを代表するグループ、当時国内アナログ盤が3枚リリース、改名したバデイオドールストップも押さえた。他にニッツ、メテオス、ベテランのハーマン ブルードが国内盤リリースされていた。他にダッチNW最高峰のメカノ、フリュー、ソウト、アンレストエンソートソル、ブルーマーダー、ダスウェーゼン等が思い浮かぶ。というわけで有名?なグルッポスポルディオ、チープなエレクトロニクスにイケイケな女性コーラス、浮き浮きするメロディーにユーモアセンス、シニカルな側面も併せもつ、これぞニューウェーブなグループ!




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5 V.A/TARZAN 92(ARTIS)ARCD043
伊、ロック、オリジナルリリースは72年レーベルコンピ全11曲。
70年代初期イタリアンインディーズレーベルブラブラの所属アーティストのシングルコンピ集。
オリジナルアナログ盤が激レアで知られるカプシクムレッドにオサージトライブ、おそらくシングルのみのウェルズファーゴ、ブラックサンディーフラワーズの4グループを収録。ブラブラレーベルといえばフランコ バッテイアートがデビューした先進的なレーベルとして有名。ここではシングル盤とあってポップな楽曲だが、掲載されたオリジナル盤はなかなか強烈なスリーブでレア度満点!





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6 GILGAMESH 97(VIRGIN)CACD2007
英、ジャズロック、カンタベリー、オリジナルリリースは75年ファースト作。
カンタベリーを代表するキーボディストアラン ガウエンを中心とするグループ、ギターにフィル リー、リズム隊はジェフ クラインにマーク トラビスという布陣。
何といってもガウエンの美しい音色のキーボードがカンタベリー、ジャージーなリズム隊、流麗なギター、アマンダ パーソンズのスキャットのみのインスト作。派手さの微塵もない地味で内向的なジャズロックサウンドだが、これがジワジワ効いてくるホッカイロみたいな優れもの!
後にナショナルヘルスへと発展。




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7 ジュリアン ジェイ サバリン/ウェイターズオンザダンス (エジソン)ERC28035
英、プログレ、シンフォ、オリジナルリリースは71年セカンド最終作。
70年ヤングブラッドレーベルよりリリースされたジュリアンズトリートメント名義でリリースされた二枚組の「タイムビフォージス」に次いで、バースレーベルよりリリースされたジュリアン ジェイ サバリンとソロ名義でリリースされたセカンド、本作のヴォーカルはレディ ジョー ミークとクレジットされたキャタピラーのアンナ ミークという事で人気の一枚。オリジナルアナログ盤は激レア、本作より前?にエジソンよりアナログ盤がリイシューされており入手済み。
さて、本作は既にSF作家として名声を得ていたサバリンが自身の小説をモチーフとしたコンセプト作。
サバリンのオルガン、メロトロンが唸りを上げ、ドカドカ疾走するリズム隊、ブルージーにサイケデリックに斬り込むギター、プログレハードなサウンドの中、アンナの蠱惑的なヴォーカルが漂うアングラな雰囲気が堪らない!



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8 GORDON HASKELL/BUTTERFLY IN CHINA 96(WILDENESS)WLD003CD
英、プログレ、ロック、6作目。
元キングクリムゾンとの但し書きで語られる事が多いゴードン ハスケルだが、ソロに転じて、特に90年代以降は充実した活動で、多数のアルバムをリリースしている。何れも落ち着いた味わいの渋い大人のロックといえるもので、ちゃらいAORとは一線を画するもの、スティーブ コーエン、ゲイリー フォース、ジョン スイートとのバンド編成に小数のゲストを加えたアンサンブルは豪勢、派手さとは無縁の真摯なもので好感を覚える。




9 JACQUES BREL/L'HOMME DE LA MANCHA (BARCLAY)839 586 2
仏、シャンソン、オリジナルリリースは68年何作目かは不明。
ジョルジュ ブラッサンス、レオ フェレと並ぶ三大シャンソンシンガージャック ブレル、ロック界にも信奉者は多く、スコット ウォーカー、デビッド ボウイ、マーク アーモンドがリスペクトを表明しカバーヴァージョンをリリースしている。
本作は米女優ジョアン ディーナーとのジョイントアルバム、俳優としてもドン キホーテの当り役を持っていたブレル、二人のドラマチックな歌唱が際立つアルバム!




10 エルトン ジョン/グッバイイエローブリックロード 95(ポリグラム)PHCR4018
英、ロック、オリジナルリリースは73年8作目。
アナログ時代二枚組でリリースされたエルトン ジョンの最高傑作、エルトン絶頂期、一枚では収まりきらない創作欲を 目一杯詰め込んだ大作。
表題曲、「キャンドルインザウィンド」のオリジナルヴァージョン、「ベニーアンドザジェッツ」「土曜の夜は僕の生きがい」「ハーモニー」といった名曲揃い。
ビートルズ「ホワイトアルバム」、ローリングストーンズ「メインストリートのならず者」、フー「トミー」、レッドツェッペリン「フィジカルグラフティ」、トッド ラングレン「サムシングエニシング」、ブルース スプリングスティーン「ザリバー」といったキャリアを積んでリリースした二枚組力作は、そのアーティストの代表作と位置付けられてる。いきなり二枚組でデビューしたフランク ザッパや1~3作目が全て二枚組のシカゴなんてのもいるけど。





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11 NIGHT SHADOWS/VOL3:THE PSYCHEDELIC YEARS 1967-1969 02(HOTTRAX)5125 60 012 2
米、ガレージ、サイケ、コンピシリーズ第三弾全19曲。
68年の唯一?のアルバム「スクエアルートオブツー」がモノクロサイケなジャケと相まって人気のナイトシャドウズ、活動は古く何と50年代末の結成でブルースバンドから出発し、R&B、ガレージパンク、サイケへと変遷してるみたいで、本作はアルバムリリース時のサイケ時代を編纂したコンピ、テープ逆回転、リバーブ、SE、サイケギミック満載のカラフルなサウンドが堪能出来る。R&Bをベースとした年季の入った演奏は流石、実力派グループのナイスコンピ、前の二枚もゲットしなければ!




12 GENTLE GIANT/THE LAST STEPS 96(RED STEEL)RMCCD0205
英、プログレ、ライブ音源。
80年解散間近のライブ、ブックレットには米国での最後の演奏と記してある。
英五大プログレに次ぐ名グループジェントルジャイアント、レイ&デレクのシャルマン兄弟にゲイリー グリーン、ケリー ミネアー、ジョン ウィザースのラインナップ、変拍子ビシバシのテクニカルなプレイ、「フリーハンド」「ノッツ」といった定番曲にパーカッションにリコーダー大会といったネタも組み込んだ愉しげなライブの様子が伝わってくる。




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13 モンクス/アーリーイヤーズ1964-1965 09(ULTRA VYBE)OTLCD1223 ペーパースリーブ
米、独、ガレージ、パンク、初期音源集全12曲。
在独米軍人がドイツで唯一リリースした66年のアルバム「ブラックモンクタイム」が、元祖パンクアルバムと高い評価を得るモンクスのアルバム以前のデモ音源集に、前身グループにあたる5ターコイスのシングル音源を収録した初期音源集。
まだザビエルヘアー僧衣スタイルではないモンクスの面々がなかなか素敵、ドンドコドラムによるプリミティブなビートに、チープなオルガン、這いずりまわるギター、甲高いヴォーカル、呪詛的なコーラス、フリーキーなジャムセッション風の演奏がサイケデリックで格好良い!




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14 LOS GATOS/VIENTO,DILE A LA LLUVIA 02(BMG)PAGINA12
アルゼンチン、ビート、サイケ、オリジナルリリースは68年セカンド作にボートラ3曲付。
ジャケからも伺われる様にアルゼンチンのアイドルグループとして人気を博したロスガトス、アルゼンチンロック界の大御所リト ネビアが在籍していた事で知られてる。
ほぼ2分代のコンパクトでポップな楽曲で占められ、たなびくオルガンに愁いを帯びた歌唱、南米らしい穏やかな空気感が何とも云えないアルバム!




15 ニール ヤング/ハーヴェスト 90(ワーナー)WPCP3900
加、米、SSW、ロック、オリジナルリリースは72年4作目。
前作「アフターザゴールドラッシュ」と共に最高傑作の呼び声も高い初期の代表作。
ナッシュビル録音、ジャック ニッチエ、ベン キース、ケニー バトレー、ティム ドラモンド、ジョン ハリスから成るストレイゲイターズがバックアップ、バックヴォーカルでCSNにジェイムス ティラー、リンダ ロンシュタットが参加。
全米ナンバーワンヒット「ハートオブゴールド」に「オールドマン」「アラバマ」といった名曲、カントリー、アコーステイック色濃い、土の匂いのするアルバム、郷愁を誘う、帰ろうか、誰もいないあの家へ、僕の孤独の旅は果てしない、、、





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16 ジョン&ジョデイ/トウーサイドオブジョン&ジョデイ 13(VIVID)VSCD6049 紙ジャケ
米、アシッドフォーク、オリジナルリリースは71年自主制作唯一作。
まず、このジャケにアングラフォークものファンはぐらっとくるでしょう。
ジョン ガースウェイトとジョデイことジャニス ピピンによる男女デュオグループ、二人のギター、バンジョー弾き語りを中心に簡素なリズム隊にペダルスティール、ドブロが彩りを添えるといった程度の素朴なアルバム。
ジョデイの可憐な歌声によるドリーミーでミステイックな雰囲気は英フォークにも通じる世界でぐっとくる。ジョンのヴォーカルが中性的な声質で二人のデュオナンバーもまるでフィメールフォークデュオを聴いてるみたいな感覚に陥る。
知られざるレアフォークの名品!




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17 CARL HAKANSSON/CANDLES GLOW 10(RIVERMAN)BTR0060 ペーパースリーブ
米、フォーク、SSW、オリジナルリリースは79年自主制作唯一作?
前掲に続きモノクロジャケのフォークものでマニアにはぐっとくる一枚。
ハカンソンのギター弾き語りにリズム隊のバッキングによるトリオ編成のフォークロックスタイル、年代故か洗練された雰囲気に気品に充ちたヴォーカル、仄かに漂うサイケフィーリングがヴィンテージ感をも匂わす、これも知られざるレアフォークの名品!




18 FRANCOISE HARDY/COMMET TE DIRE ADIEU 93(VIRGIN)40638
仏、フレンチポップス、オリジナルリリースは68年8作目。
表題曲でオープニングの「さようならを教えて」がヒット、前年の「もう森へなんか行かない」と並ぶアルディの代表作で、オリジナルは英歌手ヴェラ リン、セルジュ ゲーンズブルが仏詩担当、他にレナード コーエン「スザンヌ」、大先輩ジョルジュ ブラッサンス、フィル オクス、アントニオ カルロス ジョビン作品をカバー、単なるアイドル、イエイエシンガーに止まらないアルディのアーティステイックな資質が、現在も一線級で活躍してる所以であろう。




19 CHURCH/STARFISH 12(SECOND MOTION)CDSMR028 2CD ペーパースリーブ
豪、NW、ネオサイケ、オリジナルリリースは88年5作目の二枚組拡大盤。一枚目はオリジナルアルバム収録、二枚目はシングル収録曲を中心とするコンピ全12曲。
OZ最高峰のネオサイケグループチャーチの代表作、NW小僧だった頃、フールズメイトやニューズウェーブ誌のネオサイケ、ポジパン特集で知ったグループ、ネオサイケをキーワードに随分、色々なアイテムを入手したものだ。ネオサイケからオリジナルサイケへと全うに流れて今日に至る経緯有り。
本作からシングル「アンダーザミルキーウェイ」が米でヒット、我が国でも国内盤がリリースされていた。何といってもOZネオサイケ最高峰のチャーチ、といっても他にこれといったグループがいなかったオーストラリア、ジザメリが影響を受けたセイクレッドカウボーイズくらいか?




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20 RUTHANN FRIEDMAN/THE COMPLETE CONSTANT COMPANION SESSIONS 14(NOW SOUNDS)CRNOW49
米、SSW、アシッドフォーク、オリジナルリリースは69年ファースト作にボートラ12曲付。
ウォーターレーベルからのボートラ1曲付き、国内ワーナー名盤探検隊のストレートリイシュー盤に次いで決定盤的一枚。未発表音源集も二枚リリースされ、近年再評価の機運が高まる中、13年にセカンドアルバムリリースで復活、CDR盤であったのは残念ではあるが、健在であるというだけで嬉しい。
本作にも参加してるジェファーソンエアプレインのピーター カコウマンの手による味のあるイラスト画に包まれたアルバムは、メジャーのリプリーズからのリリース、アナログ時代、この不思議なジャケに魅せられて入手。ほぼアコギ弾き語りのみで綴られていくルーサンの内宇宙は果てしないイマジネーションを呼び覚ますもので、悲しみ、傷みや孤独に苛まれる独りものの胸にビンビン響いてくる、フィメールヒッピーアシッドフォークの逸品!





今週は14枚ゲット!





WEEKLY LISTENING LIBRARY 312 2016.1231-2017

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1  MARK  ORSON  &  GARY  LOURIS/READY  FOR  THE  FLOO   09(NEW WEST)NW6162 デジパック
米、フォーク、オルタナカントリー、デュオ作。
ジェイホークスのマーク オルソンとゲイリー ルーリスによるデュオユニット作、ジェイホークスというバンドスタイルではなく、デュオ作らしいシンプルな作り、左右のチャンネルに振り分けられた二人のヴォーカルが何とも云えない臨場感で迫り来る、ヘッドフォンで聴いてると二人に挟まれてるみたいな感覚に陥ってゾクゾクする。
本作が契機となったのか、この後ジェイホークス再結成へと進む。
オリジナルハーモニーリッジクリックデッパーズのマークも良いが、ジェイホークスは格別だ!









2  ERROBI/BIZI   BIZI AN    (ELKAR )KD 11  100
スペイン、フォークロック、オリジナルリリースは78年サード作ライブ音源。
イトイスと並ぶバスクロックシーンの古参重要グループエロビ、ミクセル デュカ、アンジュ デュアルデを中心に結成、本作はライブ盤でジャケは4人の演奏ショット、インナーには8人のクレジットが記されてる。
バスク地方のトラッドフォークをベースとしたフォークロックスタイルにジャズ、フュージョン的なバックサウンドがライブ的な躍動感を生み、バスク的叙情性と相まって聴き応えのある一枚!







3  BRUCE   COCKBURN/CIRCLE S   IN   THE    STREAM      97(TRUE  NORTH)TNMD0030
加、フォーク、SSW 、オリジナルリリースは77年8作目ライブ音源。
現在も活動するカナダを代表するSSWブルース      
 コバーンの初のライブ盤、77年トロントでの公演を収録。ライブにも定評あるコバーンのテクニカルなアコギプレイ、洗練されたバックサウンド、滋味溢れるコバーンのヴォーカルが美しい、70年代SSWを代表する傑作ライブ盤、素晴らしい!
確か翌年来日してるんだよね、観た人が羨ましい!






4  NOVEMBER/6:e   NOVEMBER     02(SONET)017  098  2
スウェーデン、ハード、オリジナルリリースは72年サード最終作にボートラ6曲付。
スウェーデン初のハードロックバンドと称されるスリーピースユニットノーヴェンバー、ギターのリヒャルト ロルフとベース、ヴォーカルのクリスター スタルブラント、ドラムのビョン イングとファーストから変わらぬラインナップだが、前身グループトレインにはスノーウィー ホワイトが在籍していた、帰国の為にロルフとチェンジして改名に至るという経緯あり。
ヘビーで粘っこいリズム隊に、切れ味鋭い多彩なギターワークがガンガン迫り来るハード&ヘビーサウンドに、哀感溢れる静謐なナンバーを交互に配した構成も見事な北欧ハードの名作!







5  マンドゥカ  13(CREOLE  STREAM)
CSMCD025
チリ、ブラジル、アシッドフォーク、オリジナルリリースは72年ファースト作。
ブラジルの有名な詩人ティアゴ ジ メロの息子アレクサンドル マニュエルがチリに渡ってマンドゥカ名義でリリースしたアルバム。
アコギ弾き語りによるオーガニックなフレイバー溢れるアコースティックなサウンド、オープニングは意外に爽やかな音で、ベネズエラの女性シンガーソレダ ブラボとのスキャットデュオナンバー、続くペルー民謡やのカバーは美しい静謐な雰囲気を湛えた名曲、フルート入りアシッドフォーク、ブラボ嬢との暗いボッサナンバー、12弦ギターのカッティングにコンガの響きが心地良いフォーキーなトラック、ラストは植民地時代のブラジルの歴史を背景とした10分以上の重苦しいアシッドフォークナンバーで本作の白眉、オリジナルアナログではオープニングに収録されているのだが、何故かラストへ、というわけでもう一度、冒頭に戻って聴き返す名盤!

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6  YEZUDA    URFA/BORIS      (SYN   PHONIC)SYNCD20
米、プログレ、シンフォ、オリジナルリリースは75年自主制作ファースト作にボートラ1曲付。
別プログレ最高峰の激レア盤、オリジナルは300枚のみのイエツダウルファ、まず妖しもの好きはこのジャケに反応間違い無しであろう。
ジェントルジヤイアントばりの超技巧アンサンブルにイエスばりのヴォーカル、ハーモニーで楽々にこなしていく超絶テクニックに唖然とする。
これだけの作品がメジャーレーベルに悉く拒否された事に驚くが、当時のアメリカンプログレシーンはアメリカンハードと呼ばれたボストン、カンサス、ステイックス、ジャーニー、といったキャッチーな要素を持ったグループが全盛で、ブリティッシュ、イタリア黄金時代のプログレサウンドを継承するイエツダウルファの様なグループは時代遅れと見なされていた。イエツダウルファはセカンド作を録音するもお蔵入り、81年には解散。セカンド作が蔵出しされるのは89年になってからという悲運のグループであった。広大なアメリカ、まだまだとんでもないグループが埋もれてるかもしれない、今度の発掘に期待したい!








7  EUCLID/HEAVY   EQUIPMENT      07
(LION)195 デジパック
米、ヘビー、サイケ、オリジナルリリースは70年唯一作。
レイジースモーク関連グループとして前から気になってた一枚、レイジースモークのギタリストラルフ マゾッタとゲイリー&ジェイ リイビット兄弟とマリスによって結成されたユークリッド、レイジースモークのビートルズ風なソフトサイケサウンドとは全く異なる超弩級のヘビーサイケサウンド、ドスンドスンと地響くリズム隊、凶暴に絡み付くファズギター、超ヘビーに変貌した「ギミサムラビン」の格好良さ、プロトヘビメタの好バンド!





8  ジョイ ディヴィジョン/マーティン ハネット パーソナル ミックス  07(P  VINE)PCD17130
英、NW、ゴス、未発表音源集。
ファクトリーレーベルの名プロデューサー、英ニューウェーブシーン、マンチェブームの立役者マーティン ハネットが遺し
た貴重なテープ音源。
リードヴォーカリストが自ら命を絶って幕を閉じたNW史上最大の伝説のグループジョイディヴィジョン、後身に能えた影響は絶大、幾多のフオロワー、JD擬きを生んだグループのセカンドアルバム「クローサー」用のスタジオセッションを収録。
死神に取り付かれていたのか、暗く鬼気迫るイアン カーテイスのヴォーカルが鬼火の様に宙をさ迷う、JDファン聴いて損無し。






9  SPARKS/12INCH   MIXES      96(BUD)CMP62010
英、ロック、79-84コンピ集全9曲。
マイフェイバリットグループスパークスのアナログはアルバムからシングルまで、勿論12インチ盤も色々収集した。「ビートザクロック」、ゴーゴーズのジェーン ウェードリンとのデュオ「クールにきめて」、「ナンバーワンソングインヘヴン」、「ヤングガールズ」と良い曲ばかり、どっかひねくれたポップセンスが抜群、フランツフェルデナンドとのコラボ作はどうなんだろう?













10  RUMPLE     STILTZKEN    COMUNE
/WRONG    FROM    THE    BEGINNING        
00(BLACK    RILLS )BRRCD011
スイス、プログレ、ジャズロック、オリジナルリリースは77年唯一作。
イタリアのビッゲルトパーインフェルノがスイスに渡って、
変名でリリースしたという噂もあったランプルスティルツケンコミューンの唯一のアルバム。
シンセ、オルガンの流麗な響きが心地好いジャズプログレ、B級イタリアンハードプログレ的なクラシカルかつダークな側面を持つものの、イタリアン的強引に畳み掛ける熱情にテクニックが覚束なく、どこかクールな情感が漂うのはスイス故か?そこが味とも云える。


パート3

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11  JOEY    MOLLAND/AFTER    THE
PEARL      14(GONZO   MULTIMEDIA)HST
238CD
英、ロック、パワポ、オリジナルリリースは83年ファースト作。
バッドフィンガー、ナチュラルガスを経てジョーイ モーランドがリリースしたファーストソロ作、米アーストンより米のみのリリースでレーベルが直ぐに倒産した為、そこそこのレア盤であった。
同レーベル所属のマネーがバックを担当、バッドフィンガー譲りの良質なメロディーライン、弾けるポップセンス、ロックンロールとバラードを交互に配置したモーランドの常套手段?が既に表れたファースト、以降10年に一枚といったペースでのソロアルバムやバッドフィンガーの再編を経てるモーランドの代表作!








12  VALENTINES /THE   SOUND   OF
  THE    VALENTINES      16(RPM)RPM 531
豪、ビート、ロック、66-70コンプリートレコーディングス、CDのみ前身グループスペクターズの音源4曲のボートラ付。
かAC/DCのボン スコットが在籍していたヴァレンタインズのシングル曲を中心としたアンソロジー盤。ボンとヴィンセント ラブグロスのツインリードヴォーカル体制、OZロックのパイオニアイージービーツ、スモールフェイセズ、ゼム、ビートルズのカバー含む、60ズビート、モッズ、ガレージ、サイケサウンドの魅力が詰まったコンピ盤!











13   ブリティッシュ ライオンズ/トラブルウイズウーマン  01(マーキー)MAR01631
英、ハード、ロック、オリジナルリリースは80年セカンド作にボートラ8曲付。
モットザフープル~モット~ブリティッシュライオンズと変遷したブリティッシュロック正統派グループ、モットザフープルのリズム隊オヴァレンド ワッツ、ディル グリフィンにキーボードのモーガン フイッシャー、元ハッケンサックのギタリストレイ メイジャーにヴォーカリストナイジェル ベンジャミンの体制でモットへ、二枚のアルバムを残し、ベンジャミン脱退、元メディスンヘッドのジョン フイドラーを迎え78年にファースト作リリース、79年に本作を録音するもリリースの目処が立たず解散、翌80年チェリーレッドからリリースされたアルバム、オリジナルジャケは地味なスリーブでそこそこのレア盤であった。
モットザフープル時代からのグラマラスなバッドロックンロールにフイドラーの端正なヴォーカルが好みではあるが、やはりハンターみたいな強烈な個性が欲しい!






14  フリクション/ライヴインローマ  
06(PASS)SSAP 010  紙ジャケ
日、NW、オリジナルリリースは85年ライヴ自主制作盤に3曲プラスした完全盤。
東京ロッカーズ、ジャップスニューウェーブを代表するグループフリクション。NWシーンに多大なる影響を及ぼした名盤「ノーニューヨーク」に参加したティーンエイジジーザス&ジャークスのレックに、ジェイムス チャンス&コントーションズのチコ ヒゲを中心に帰国後結成、実際にノーウェーブを体現したバンドというのが凄い、筋金入りなのだ。
本作は二人のリズム隊に元ボーイズボーイズのギタリスト茂木 恵美子、サックスのシェルツ ハルナという布陣。82年のセカンド「スキンディープ」収録曲中心の構成、ファースト時のヒリヒリした緊張感を残しつつも、ポストロック的、コールドファンク的なクールな質感が刺激的、軋轢の果てにあるものは!?






15  CHRIS    WHITLEY/WAR    CRIME      
BLUES      03( MESSANGER )MSGR 16
米、SSW、ブルース、12作目?
癌を患い、闘病しながら、音楽活動を続けた孤高のブルースシンガー、05年死去、享年45歳。
本作はアコギ弾き語り集、ルー リード「アイキャントスタンドイット」、クラッシュ「ザコールアップ」のカバー有り。ピュアなブルース魂が胸に沁みる。
クリスのDNAは娘トリクシーに引き継がれた、アルバム二枚リリースしてる、聴いてみたい!

パート4

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16  ウォーホース/レッドシー  (アルカンジェロ)ARC7015  紙ジャケ
英、ハード、ロック、オリジナルリリースは72年セカンド最終作にボートラ6曲付。
第一期ディープパープルを脱退したニック シンパーを中心に結成したウォーホース、ファースト作はヴァーテイゴキーフジャケにて人気の一枚。
本作は同じくヴァーテイゴからのリリースでギタリストがジェド ペックからピーター パークスへとチェンジ、ややギターの比重が増えたか、ハードなソロもなかなか決まってる。ドラムソロの導入もあってか、幾分キーボードパートが減った気もするが、パープル由来のオルガンハードを踏襲してる。これといった決め手が無いB級ハードロック然とした処が魅力、当然ながら大して売れるわけでもなく解散。
その後、70年代後半にはニックシンパーズファンダンゴを結成!






17  スクラウンジャー/スナップ  04(エアーメイルレコーデイングス)AIRAC1083  紙ジャケ
英、モダーンロック、パブ、オリジナルリリースは75年唯一作にボートラ4曲付。
原盤はパブ系レーベルのアンカー、国内盤同発でムーンライダー、ブルーグースもリリースされてる。
本作は英アナログ盤にて所持してるがボートラに釣られて入手。
スクラウンジャーはヴォーカルのポール ルイスとキーボードのイアン カーナウのデュオユニット、プロデュースはマイク ハースト、オーケストラアレンジはジョン キャメロン、ロックワークシヨップのレイ ラッセル、アフェニテイのモー フォスター、
スタクリッジのピーター ヴァン フック等が脇を固め、良質のモダーンロックサウンドをクリエイト、10CC、セイラー、パイロット、サッドカフェに連な
る洗練された英国ポップスの伝統を受け継ぐもので、落ち着いたサウンドに仄かに漂うアメリカンフィーリングが何とも云えぬ雰囲気、通好みのニッチポップ定番!








18  CHAD   &    JEREMY /SINGS    FOR
  YOU  :  SECOND   ALBUM      92(REPERTOIRE )REP4286WY
英、ビート、フォークロック、オリジナルリリースは65年ファースト「シングフォーユー」と、同年リリースのセカンド「セカンドアルバム」にボートラ5曲付。
英国のサイモン&ガーファンクル、ピーター&ゴードンのばったもんとの評もあるチャド&ジェレミーは
チャド スチュワートとジェレミー クライドのデュオユニット、米国での人気が高く、第二のS&Gとして売り出され米国を中心に活動、サート作以降は米盤のみのリリース、なので米国のグループと間違えられる事も多かった。
品行方正そうなルックスからも伺いしれるように育ちの良さ、ボンボン的強引溢れるサウンド、英国情緒たっぷりのビートポップス、流麗なオーケストレーション美メロ満載のソフロサウンド、夏の淡い陽光、秋の木漏れ日を想わせるハートウォームなサウンドが心地好い!





















19  ラヴ アフェアー/エヴァーラスティングラヴアフェアー
 97(ソニー)SRCS9832
英、ビート、サイケ、ソフロ、オリジナルリリースは68年ファースト作。
マーマーレードが拒否した為に回ってきた「エヴァーラスティング」のカバーがヒットしたラヴアフェアーは10代のアイドルグループで当時大人気、ヴォーカルのスティーヴ エリスはマリオット、ウインウッドと共に英ビート三大スティーヴとも称されてる実力派シンガー、他にキーボードのモーガン フイッシャーが在籍していた事で知られてる。
本作からは他に「レインボーバレー」「愛なき日々」が英トップ10入りのヒットを記録。女性コーラス隊にホーンセクション入りのキャッチーなサウンドはソフロファン向けでもあるし、ディープパープルで有名な「ハッシユ」、「タバコロード」のカバーはガレージ、モッズ調のハードなサウンドで格好良く、ブリティッシュビートファンも満足の仕上がり、10代の実力派グループの意欲に燃えたデビューアルバム!
70年にセカンド作リリースして解散、スティーヴ エリスはズート マネーとエリスを結成、モーガン フイッシャーはモットザフープルに参加。







20  ロキシーミュージック/フオーユアプレジャー  93(東芝EMI)VJCP23179
英、モダーンロック、オリジナルリリースは73年セカンド作。
ブライアン イーノが在籍した最後のアルバム。ロキシーのアルバムはどれも最高なのだが、中でも本作は異色のアルバムと云えよう。
アナログではA面のパートがクリス トーマス、B面がジョン アンソニーのプロデュースで、明らかにコンセプトが違い、キャッチーでポップでダンサンブルなA面はフェリー、プログレッシブでエクスペリメンタルなB面はイーノがイニシチアブを取り、フェリー、イーノ相剋の果ての美がメラメラと艶かしい最高傑作!






 今週は21枚ゲット!







WEEKLY LISTENING LIBRARY 313 2017.0107-0113

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1   SHIMSHON   MIEL/ORCHARD   OF   THE   WHISPERING   EMBERS       (ARS)ARS001
イスラエル、サイケ、アシッド、オリジナルリリースは77年唯一作?にボートラ4曲付。
妖しものコレクターはこのジャケでOKでしょう。イスラエルサイケ幻のアイテムシムション ミエル、イスラエルの人気グループ、タマズ、カベレットに触発されたみたい、ライナーにはマイクハリスクインテットというジャズ?グループでギターを弾くフォトが掲載されてるが詳細不明。
エレキ、アコギ、12弦ギターの弾き語りがベース、透明感あるギターの爪弾き音が生む浮遊感に、ファズギターの切れ込みにミニマルなエレキ音、酩酊感あるへっぽこパーカッション、逝ってしまってるヴォーカル、強烈なアシッド感、浮遊感に、ファズギターの切れ込みにミニマルなエレキ音、酩酊感あるへっぽこパーカッション、逝ってしまってるヴォーカル、強烈なアシッド感渦巻くドサイケな一枚!














2  ORENDA /NATIVE    AMERICAN    SONGS    OF    LIFE        98(SILVER   WAVE)SD918
米、フォーク、コラボ作。
ネイティブアメリカンのミュージシャンといえば、ジェシ エド デイビス、バフィー セントメリーが有名、当ブログではフロイド ウォーターマン、モーリー ルーンを取り上げてる。当然米大陸には多数のネイティブアメリカンのミュージシャンが存在する。本作の
ジョアンヌ シェナンドーは多数のアルバムをリリースする女性ミュージシャンで、「オレンダ」はローレンス ラフィングとのコラボ作。ジョアンヌの澄んだヴォーカルにローレンスの朴訥としたヴォーカルが生むスビリチュアルな空気感が清廉で心に沁みる。






3  XAVIER    RUDD/GOOD   SPIRIT      05(SALT   X)9371129  デジパック
豪、SSW、サーファー、ライヴ盤。
有名処ではジャック ジョンソン、ドノバン フランクレイター辺りが思い浮かぶが、サーファーでミュージシャンという人も存在する。何処の世界ても二足の草鞋が履ける程の才能溢れる人は存在するようだが、ミュージシャンは音楽演ってなきゃ、この人どうやって生きていくんだろうというタイプが好みなので、
このザビエル ラッドなどは本来スルーしてしまうのだが、デイジュリドウというアボリジニの民族楽器、木製の金管楽器という特異なものを駆使し、殆どのインストウルメンタルを手掛けるマルチプレーヤーでライヴパフォーマンスが凄いという事で入手。
このサウンドを一人で全部構築してると思うと凄いのだが、音だけではなかなか伝わってこない、映像が観たい。








4  UGLY    DUCLINGS /SOMEWHERE      
INSIDE       11(PACEMAKER )PACE086

加、ガレージパンク、66-67未発表音源重要。

カナダのローリングストーンズの異名を持つアグリーダックリングス、66年の唯一作「サムホエア アウトサイド」が、ガレパン定番アイテムとして人気の一枚。
本作は67年1月のライヴ音源を中心に、デモ、別ミックス等から成る未発表音源集。
総じて音質は良くない、曲間ニインタビユーを挟みこんだ構成が切れ込みの勢いを削いでテンションが落ちる。コレクター向けアイテム!














5  BEAD  GAME  (SLIPSTREAM )SSR 004
米、サイケ、ロック、70-71年録音セカンド作の蔵出し盤。
初出は96年のアメリカンサウンドのアナログ盤で限定900枚プレス、近年殆ど見掛けないので嬉しいCD化、但しジャケはアナログ盤の方が良い。
70年のアルバム「ウェルカム」が、そのフラワーサイケなジャケで人気の一枚。初期スティーリーダンのドラマージム ホッダーが在籍していた事で知られてるビートゲーム、ピースフルでヒッピーな空気感が漂う穏やかなフォークロックサウンド、歌心溢れるヴォーカルにハートフルなコーラス、派手さのない落ち着いた雰囲気のオルガンアートサイケ作、地味なのでお蔵入りとなったのかもしれないが、クオリティは充分な佳作!














パート2

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6  ALVA /JA    TIK    BUTU        15(PSYCHEDELIC   SOUNDS   INTERNATIONAL )PS1003  1       デジパック
英、エスノフォーク、サイケポップス、オリジナルリリースは78年唯一作。
ラトビア系移民による唯一のアルバムは、あのティカウィンダをリリースしたベニンレーベル産とあってマニア大注目の一枚。
ロリータ声のラトビア語ヴォーカルがなかなかユニークな雰囲気を醸し出し、妖しいリコーダーにアコギの音色も美しいバルティックトラッド、ジプシーフォークに、パンク、NWの影響を受けたエキセントリックなパンクフォークサウンド、ワウギターがうねるサイケデリックポップチューン、多彩なサウンドアプローチがへんてこニューウエーブな一枚としても有効な面白盤!
















7  CONVENTUM /LE    BUREAU   CENTRAL   DES   UTOPIES        96(KOZAK )KO02507   2
加、プログレ、チェンバー、オリジナルリリースは80年セカンド作にボートラ2曲付。
カナダケベック、レコメン系の名グループコンヴェンタム、
繊細で緻密でアコースティックなチェンバーサウンドがユニークなグループ。
本作はほぼメンバー4人によるトラックで構成され、トラッド、フォークをベースとしたもので、アール ゾイ、ユニヴェルゼロみたいな暗黒チェンバー、エトロンフーラーラーブラン、サムラママスマンナみたいなひねくれチェンバーとも違う、至極真っ当なチェンバーサウンド、その捻りの無さ、癖の無さが多少物足りないところたが、そこがケベックという土地柄故か?






8    MONOCHROME    SET/SUPER   PLASTIC    CITY       13(DISQUO   BLEU )
DB02CD      ペーパースリーブ
英、NW、ギタポ、再結成後2作目通算11作目。
12年に17年振りとなるアルバムをリリースしたモノクロームセット、早くも届けられた第二段、何処を切ってもモノクロムスの世界、直ぐにモノクロムスと判る強烈な音世界は、高い評価を得、同時代、後続のアーティストに多大なる影響を及ぼしてる。
本作も相変わらずなのだが、すっかり老いてしまった。老成という言葉が似つかわしくないCDだけに、今後が気掛かり?








9  FRANCO   BATIATO /COME    UN  
CAMMELLO   IN   UNA   GRONDAIA      91
(EMI)090  7981212
伊、カンタトウーレ、何作目かは不明。
イタリアンカンタトウーレの鬼才、フランコ バッティアート、初期ブラーブラーブラー時代の前衛的、実験的作風はプログレファンにも人気なのだが、EMI移籍以降はポップス路線のカンタトウーレとして一般的な人気、知名度を得て国民的シンガーへと大成していく。
本作は集大成的な二枚組ライブ盤を経てリリースされた、更に新たな転換作ともいえるアルバム、前半は従来のカンタトウーレ作、後半がワグナー、ブラームス、ベートーヴェンとクラシックのカバーといった内容、悪くはないのだが、バッティアートでなければ手は出さない類いかも。











10  NICK   DRAKE /FAMILY   TREE      07(TSUNAMI )TLG 0003      ペーパースリーブ
英、フォーク、SSW、初期未発表音源集全28曲。
ニック ドレイクの未発表音源の類いはブート等で多数リリースされてるのだが、本作は自宅でのホームレコーディングを中心としたデビュー前の貴重な音源集、母モーリーの歌唱が2曲、姉ガブリエルとのデュエットが1曲、ニックがクラリネットを担当したピアノ三重奏1曲、ロバート カービーとのセッションが2曲、残りはニックの弾き語りで構成。
音楽的素養のある母、エンジニアの父、女優の姉、恵まれた中流家庭に育ったニック、デビュー前音楽的野心に燃える一人の若者の繊細な精神とピュアな感性があまりにも美しい!








パート3

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11  MIKE    HERON /CONFLICT   OF         
EMOTIONS       98(UNIQUE   GRAVITY )
UGCD 5087
英、フォーク、SSW、未発表音源集全9曲。
インクレデビルストリングバンドの片割れマイク ヘロンの73年と98年の音源を収録。前半の73年録音はギター、ピアノの弾き語りにリズム隊、後半の98年録音はギター、キーボードの弾き語りにドラムのみという布陣、25年も隔たりがあるので質感が違う。若々しい前半と枯れた後半といった趣き。








該当映像が無かったので、ロビン ヒッチコックが客演した珍しいライブ映像を!









12  KINKS /ARTHUR       DELUX   EDITION       11(SANCTUARY )BMG 273
227 4       2CD      デジパック
英、ロック、オリジナルリリースは69年8作目の二枚組拡大盤。一枚目はアルバム収録曲のモノヴァージョンにオリジナルのモノシングル6曲、BBC録音3曲のボートラ付、二枚目はアルバム収録曲のステレオヴァージョンに別ミックス、別テイクなど未発表音源9曲のボートラ付。
モノにステレオの両ヴァージョン収録ということ
入手したキンクスの「アーサー」、この時期のキンクスはモノラルよりステレオの方が好み。
邦題は「アーサー、  もしく は大英帝国の衰退ならびに滅亡」という大層なタイトルが付いてるが、アーサー モーガンという一介の市民を主人公とした人生譚、何げない市民に紛れた変な人を歌わせたら右に出る者はいない稀代のストーリーテーラーレイ デイビスの面目躍如、ロックオペラの嚆矢とされるコンセプト作、「サムシングエルス」「ヴィレッジグリーン」「アーサー」「ローラ」と続く、キンクス絶頂期は史上最高のマジカルアワー、完全無欠のミラクルワールド、この時期のデラエデ盤は揃えたい!










13  ROCK    ISLAND        10(GEAR   FAB )GF 243
米、サイケ、ハード、オリジナルリリースは70年唯一作。
当ブログで取り上げたプロジェクト3レーベルよりリリースされてるレインというグループの前身にあたるのが、このロックアイランド、レインとはジャケの雰囲気もサウンドもかなり異なる。
アングラ臭プンプンのジャケは如何わしさ満点でアナログ時代、思わず手を出した一枚、どうてことない陳腐なジャケだが、フーを意識しているのだろうか?
ジャケからはやさぐれたロックンロール、アシッドサイケ、アングラ、ダウナーなハードロックが思い浮かぶが、いきなり、ポップで爽やかなコーラスが飛び出してきて意表をつかれるが、ハードロッキンなナンバー、グルービーなオルガンロック、長尺ブルージーロックにメロウチューンと70年代初期ロックの猥雑な空気感が詰まったアルバム!















14  WATERBOYS/AN   APPOINTMENT   
WITH   YEATS       11(PROPER )PRPCD 081     三面ペーパースリーブ
英、NW、ロック、10作目。
再結成以降のウォーターボーイズは相変わらずの地味な存在だが、近年マイク スコットは変なとこ?で話題になってるみたいだが、音楽にたいする情熱は熱い、本作はアイルランドの偉大な詩人WB イエーツの詩にマイクが曲を付けたコンセプト作。
フィドルのスティーブ ウイッカム、オーボエ、サックスのケイト セイト ジョン他、総勢9名が参加、ケティ キムの清廉なヴォーカルがアクセントとなっていて
新たな魅力となっている。
イエーツのケルト神秘主義とウォーターボーイズのストイックな音世界が融合した深遠な歌世界が素晴らしい!出来れば「フイッシャーマンズブルース」スタイルのアルバムを作って欲しいんだけど。











15  SAND /GOLEM    11(ROTORELIEF )
プロモーションCD
独、エクスペリメンタル、アシッドフォーク、サイケ、オリジナルリリースは74年唯一作。
アナログ時代、妖しいジャケに魅せられてジャケ買い、当時は全くの詳細不明でバンド名、タイトルがどちらかも分からなかった、同じ頃、ドイツにはゴーレムというグループが存在していた事を何らかの情報で得ていたので、混同していたかもしれない、後にマーキュリーのジャーマンロック集成に掲載されたので、ある程度判明した、サンドというバンドのゴーレムというアルバムであった。
本盤はプロモ盤で正規盤とは別仕様、CDジャケより一回り大のペーパーシートにCDのみというちゃちいものだが、プロモ盤という事で将来価値は上がらないのだろうか?
近年アナログ盤プロモの高騰は凄まじいが、CDは音質変わらないので、アナログ盤みたいにはならないだろうなぁ。
さて本作、ヘリコプターのプロペラ音が妖しすぎるオープニングのまんま「ヘリコプター」から、14分に及ぶエクスペリメンタルなアシッドフォークサイケサウンドからズブズブにドはまりする。近年、メンバーがクラブシーンで活躍し、このサンドも再評価されたらしいのだが、そんな事は関係なく凄いアルバムであるのは間違いない、確かにクラブ系リスナーにも面白い一枚!






WEEKLY LISTENING LIBRARY 314 2017.0114-0120

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1  JOHN   DAVIS       05(RAMBLER  )
WD2343001
米、パワポ、SSW、何作目かは不明。
てっきり、ルー バーロウとのユニットグループフォークインプロージョンのジョン デイビスかと思って入手したら同名異人?スーパードラッグというグループのフロントマンらしく、90年代半ばから活動し出すのアルバムをリリースしてる、安く叩き売りされてるが、居間まで手を出した事は無い、恐らく今後も手は出さないであろう、とにかく切りがないので押さえないととんでもないことになるので、、
今でも十分大変なんだけどね。
さてスーパードラッグのジョン、そんなに悪くは無いぞ、パワポ系SSWの好盤といえる、弾き語りをベースとしたシンプルなフォークロック、基本、このスタイルは好みなので何でもはまる
ジョン デイビス名義のアルバム、他に3、4枚あるけど、この人のも混じってたかも?
直ぐに探し出せる訳ではないので放置プレイ?こうしてどんどんカオスへと突き進んでいく?









2  HIGH    LLAMAS /SANTA   BARBARA
    92(V2)63881 27011 2
英、ギタポ、オルタナ、ファースト作。
80年代半ば、スミスフォロワーと呼ばれるギタポバンドが多数出現し、モリッシー擬きのへなちょこモラトリアムなネオアコ少年は、色々買い漁ったものである。中でもマイクロディズニーはお気に入りのグループであった。
ハイラマズはマイクロディズニーのショーン オヘイゲンが中心となって結成されたグループ、マイクロディズニーはショーンよりキャサール コフランの個性が強かったので、マイクロディズニー色は薄く、ショーンがサポートしていたステレオラブとも違う、ショーン オヘイゲンの資質が色濃く現れたグループで才能が大きく開花したグループ、本作はファーストミニアルバム「アプリコット」に数曲プラスした新装ファースト、ビーチボーイズフリークらしい、アメリカンソフロ調の楽曲にブリティッシュらしい気品あるメロディーが瑞々しく清々しい一枚!









3  FRANCO   BATIATO /POLLUTION    
98(BMG )74321585542
伊、カンタトウーレ、プログレ、オリジナルリリースは72年セカンド作。
ファースト「胎児」と同じくブラブラレーベルから同年にリリースされたセカンド作で邦題は「汚染」、クラシック、ジャズ、民族音楽の要素にエレクトロニクスにサウンドコラージュがサイケデリックに展開、エクスペリメンタルでアヴァンギャルドなサウンドが渦巻くプログレッシブなアルバム、イタリアンの熱き濃厚な空気感と開放感に、やや難解な現代音楽的サウンドが交錯する興味深い音世界、初期の傑作!














4  THE   HAT   SHOES /DIFFERENTLY
DESPERATE      8(REC   REC )REC DEC41

英、アヴァンロック、レコメン、オリジナルリリースは92年唯一作。
クワイェットサン、ジスヒート、チェンバウエルナウの超絶ドラマーチャールズ ヘイワード、ワークのビル ジロニス、カーリュー、スケルトンクリューのトム コラ、アクサク マブールのカトリーヌ ジュノオー嬢と怱々たる面子のハットシューズはレコメン系スーパープロジェクトグループ、他にゲストでペレウブのデビッド トーマスが1曲歌ってたり、ティム ホジキンソンが1曲ギター弾いてたり、Vエフェのリック ブラウンが参加してたりとゲスト陣もなかなか興味深い。サウンドはこの陣容から想像されるレコメン系アヴァンロック、欧州退美を感じさせるジュノオー嬢のヴオイスパフォーマンスが、バック陣の個性的な演奏と相ま
って刺激的な音空間を現出している。
ヘイワードが唄うアーチーズ「シュガーシュガー」のパンキッシュなカバーが格好良し!














5  SANULLIM /ROCK   WORLD     NO 1
89(SEOUL )SRCD 3019
韓国、サイケ、ロック、ベストコンピ盤全17曲。
韓国ロックのパイオニアサヌリムはキム チャンワン、チャンフン、チャンイクの三兄弟グループ、70年代初頭より活動し、77年アルバムデビューして10数枚のアルバムをリリースしてる。本作は初期のコンピでかなりサイケデリックな音像がパックされてる。
トライバルなビートにフアズギター、弛いオルガン、だらだら脱力サイケに、キンキンなヴォーカルが脳髄にビンビン響くフリークビート、激しいロックサウンドは当時、演歌的恋愛ソングが主流だった韓国音楽シーンに衝撃を与え、特に若者の熱狂的な支持を得たであろう事は間違いない、パンク、NWシーンと周回遅れでシンクロ出来たのも良かった、早すぎたパンクバンドとも云えよう。
選曲、スーバーバイザーとして幻の名盤解放同盟が係わってる、なるほど!
時おり、空耳入る韓国語ヴォーカルも癖になるんだよね!







パート2

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6  ALEJANDRO   ESCOVEDO /A  MAN
UNDER   THE  INFULENCE      01(BLOODSHOT )BS 064
米、SSW、オルタナカントリー、6作目。
良心的なSSWとして好盤をリリースするベテランシンガーアレハンドロ エスコベード、あまり知られてないが、この名字にピンとくる人も多いのではないかな?アステカ、サンタナで活躍したピート&コークの弟、シーラEの叔父と音楽一家に育ったアレハンドロは西海岸伝説のパンクバンドナンズを結成、ナンズには殺られていたので、この事実を知った時には吃驚、その後ランク&フアイルを結成、元祖オルタナカントリーバンドとして評価を得る。ソロに転じてからは、カントリー、ルーツミュージックにパンク、ペイズリーアンダーグラウンドシーンで培ったオルタナ感覚で滋味深い音楽をクリエイト、ジャイアントサンドのハウ ゲルブに通じる音世界。
本作はプロデュースと演奏にdBズのクリス ステイミー、参加メンバーにレッツアクテイブのミッチ イースターと旧友の名あり、心底癒される揺り籠の様な音楽!











7  BIJELO   DUGME /BITANGA   I   PRINCEZA       97(HI-FI  CENTAR )CDD 10150
旧ユーゴ、ハード、シンフォ、オリジナルリリースは79年5作目にボートラ2曲付。
現ボスニアヘルツェコビア、旧ユーゴを代表するグループビエロドゥグメ、現在は映画音楽家として大活躍するゴラン ブレゴヴィッチ にヴォーカルのゼリコ ベベクを中心に結成、グループ名は白いボタンの意、ジャケにバッチリ写ってる様に本作は代表作にも目される力作で、アビーロードスタジオでの録音、オーケストレーションを導入したシンフォサウンドにスピーディーなハードロックサウンドがドラマテイックに展開、テクニカルなギターソロにハードなシャウテイングヴォーカルが決まってる!















8  CAPTAIN   BEEFHEART   &   THE   MAGIC   BAND /LIVE   FROM   RESEDA  
1981      (GONZO   MULTIMEDIA )GZO 109CD     2CD
米、アヴァンロック、発掘ライブ音源、81年LAの
クラブ公演、FM放送用の音源が発掘リリース。

近年、続々リリースされるキャプテンビーフハート&ザマジックバンドの発掘ライブ音源、ついつい入手してしまう麻薬的な音像は中毒性たっぷりで、その患者は世界中に存在する。本作は「美は乱調にあり」リリース後の公演、メンバーは牛心隊長、エリック ドリュー フェルドマン、ロバート ウイリアムス、リチャード スナイダー、ジェフ モリス テッパーの布陣。のっけから隊長のサックスがフリーキーに咆哮、テクニカルなリズム隊、強烈な隊長のダミ声ブルースヴォーカルが圧巻、希代のヴォーカリスト、パフオーマーだと思うのだが、一般的な評価を得るには癖が強すぎる。そこが良いんだけどね!









9  JAD   FAIR   AND   DANIEL   JOHNSTON /THE   LUCKY   SPERMS   SOMEWHAT   HUMORUS      01(JAGJAGUWAR )JAG 34
米、オルタナ、ロウファイ、コラボ作。
ハーフジャパニーズのジャド フェアとダニエル ジョンストンの米オルタナ二大変人、奇人によるコラボ作、本作を含めて三枚リリース所持してるが、他に出てるかは不明。
クリス ブルトマンという人がサポートし、三人編成によるガチャガチャ煩いロウファイサウンドが痛快、ダニエルの無垢なヴォーカル、ジャドの捻れたフィーリング、下手っぴに素っ頓狂にトントコ突き進んでいく、ビートルズ「ミッシエル」、ストーンズ「ルビーチューズデイ」のぶっ壊れたカバーが最高、まさしく美は乱調にあり!













10  DOCTAR   NERVE /BETA   14   OK
91(CUNIFORM )RUNE 26
米、アヴァンロック、ジャズロック、4作目。
ニック デドコフスキーが率いたトクターナーブ、変拍子ビシバシのジャズ、チェンバーロックスタイル、テンション高い演奏で迫りくる北米レコメ代表するグループ。本作のプロデュースはデドコフスキー、エンジニアに米オルタナ界の異才マーティン ビシ、総勢8名のミュージシャンが参加、デドコフスキーの切れ味鋭いギターワークにやさぐれたヴォーカル、サックス、トランペット、クラリネット、管楽器のユニゾン、ソロがリードし、変拍子ビシバシのリズム隊によるアンサンブルがスリリングに迫りくる怒涛のチェンバージャズロック!









パート3

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11  EELS /DAISIES   OF   THE   GALAXY      99(DREAM   WORKS )DRM 3P 5257  プロモ盤
米、SSW、オルタナ、サード作のデフジャケプロモオンリー盤。
見た事無いジャケのプロモ盤という事で入手した一枚だが、何の事ないサード作と同内容のアルバム、リリース前の先行プロモ盤という事で仮ジャケ仕様な処が価値有りか?
前二作の絶望的な暗い内容から、やや明るい希望の光が射した様なサウンドは、アルバムジャケのファンタジーな雰囲気と伴ってどこかノスタルジックな感覚と心和む空気感を伝えてくれる。この初期三部作にEことマーク オリバー エベレットの心象風景が色濃く現れていて深く心を打つ!











12  THE   EX   +   TOM   CORA /AND    THE    WEATHERMEN    SHRUG    THEIR    
SHOULDERS     93(FIST )015
蘭、米、アヴァンロック、フリージャズ、コラボ第二弾。
オランダのパンクバンドエックスとスケルトンクリュー、カーリューのチェリストトム コラとのコラボ作。エックスというグループはなかなか面白いグループで多数のアルバムをリリースしてる。直情的なパンクサウンドにポップグループ的ポストパンクサウンド、本作でのトム コラをはじめアヴァンギャルドシーンへの接近、フリージャズグループとしての活動、パンクグループなんて、どうせノーテクでがなってるだけなんだろうと思われる向きも多いかもしれないが、何十年も演ってればそれなりにテクも付くし、音楽的向上心も芽生えるというもの。米のミッションオブバーマはバードソングスオブメソゾイックというアヴァンロック、プログレバンドを演ってるしね。
コラのアヴァンギャルドなチェロにエックスのフリーキーなパンク、ニューウエーブ、ジャズ、ファンクにロマ風民族音楽、沖縄民謡が混在一体となってぶっ飛ばしていくさまは痛快無比!













13  DAVEY    GRAHAM /LIVE   AT   ST  
ANDREWS    1966      07(ROLLERCOASTER )RCCD 3025
英、ギタリスト、フォーク、ブルース、発掘ライブ音源。
英フォークギタリストの巨匠ディヴイ グレアム、その影響力は多大でバート ヤンシュ、ジョン レンボーン、ジョン マーティン、ニック ジョンズにポール サイモンにジミー ペイジ等に影響を及ぼした変則チューニングはじめ革新的なギター奏法、トラッド、フォーク、ジャズ、ブルースにインド、アラブやエスニックな音階を駆使したクロスオーバーな音楽性、それまで伝統的なトラッドの無伴奏シンギングにギター伴奏を導入しフォーク弾き語りスタイルを確立したのも偉大なる業績であった。
本作は66年セントアンドリュースフォーククラブでのライブ、オーディエンス録音だが音質は極めて良好、拍手がやけに大きく臨場感もバッチリ、
シュニア マンス、ウイリー ディクソンのブルース、キャノンボール アダレイ、ホレス シルバー、チャーリー ミンガス、アート ブレーキーのジャズ、トラッドのカバーに自作ナンバーをテクニカルなギタープレイに弾き語りを交えて演奏。下手なヴォーカルも味があって良いんだよね!














14  KAK       (EPIC )EK 48534
米、サイケ、オリジナルリリースは68年唯一作。
今やサイケ定番アイテム、今まで何種かリイシューされてる。ボートラ大量付き盤でも所持してるが、ストレイトリイシューの本作も入手。
オックスフオードサークルを前身とするカークはシスコサイケの王道グループ、クイックシルバーメッセンジャーサービスにも比肩されるギターの絡みが目茶苦茶格好良いヘビーサイケチューンに、叙情的アコースティックサウンドでの歌ものも味があって聴かせる。いわゆるサイケ的ギミック満載のいかにもサイケですといった派手さは無い地味なサウンドなのだが、本物のジャンキーにはこの手の音が効くみたいだそうだ。
この後、ヴォーカル、ギターのゲイリー ヨーダーは後期ブルーチアーに参加。









15  ABWARTS        (NOMAL )70
独、NW、オリジナルリリースは88年サード作。
ノイエドイッチェビレの代表グループアプヴェルツ、アナログ時代、このサード作は未入手だったので嬉しいゲット、セカンド作以降は余りぱっとした活動ではなかった気がするが、何と現在も活動し10枚以上のアルバムをリリースしてる。初期メンバーにはアインシュテルツエンデノイバウテンのFM アインハルト、マーク チャンが在席していた重要グループ、ドイツらしい硬質なエレクトロビートにニューウエーブな爬虫類ヴオイス、威勢のいいコーラス、ムーディーなサックスが気だるいメロウチューン、ザクザクと扇情的なビートがいかにもNDWなアルバム!





パート4

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16  MUFFINS /OPEN    CITY       94(CUNIFORM )55010
米、アヴァンロック、ジャズロック、レコメン、未発表音源集、オリジナルリリースは85年アナログ盤のCD拡大仕様盤。
70年代半ばより活動する北米レコメン系を代表するグループ、78年に「マンナ ミラージュ」でアルバムデビュー、そのぐっとくるモノクロジャケにてアナログ盤にて入手済み、81年セカンド作「185」リリース後に呆気なく解散、その後再結成されるが。
本作はセカンド作リリース前のさスタジオライブ、フレッド フリスのアルバム「グラビテイ」参加時の音源、ファーストリリース時のセッション音源と3ソースより構成。ハットフイールズアットノース的なジャズロックサウンドにヘンリーカウ的チェンバーロック、ザッパ的なユーモアセンスもまぶしたサウンドをテクニカルな演奏でスピーディーに繰り出していく演奏は圧巻!













17  HENRY    COW /WESTERN    CULTURE        88(BROADCAST )BCD 1  
英、アヴァンロック、ジャズロック、レコメン、オリジナルリリースは78年5作目最終作。
学生の頃、靴下ジャケのアナログ盤を聴いてたら、友人から変なの聴くんだねと言われたヘンリーカウ、当時は粋がって難解なジャズロックやアヴァンロック等もかじったが若気の至りで余り面白いものとは思えなかった。
レコメンの親玉、チェンバーロックの始祖ヘンリーカウ、本作はアートベアーズが始動し、解散決定後に制作されたアルバム、アナログ盤ではA面がティム ホジキッソン、B面がリンゼイ クーパー作曲のナンバーで占められ、フレッド フリスにクリス カトラー、ゲストにジョージ ボーン、アンヌマリー レロフス、イレーネ
 シュヴァイツアーが参加。密度の高い、緊張感溢れる演奏は流石の一言で有終の美を飾る作品。近年、大量ボートラ付きの紙ジャケがリリースされてるので狙いたい!









18  GIBSON   &   CAMP/.  .  .REVISTIED
     94(FOLK   ERA )FE1413CD
米、フォークデュオ、リバイバルライブ音源。  
米フォーク界の大御所ボブ ギブソンとハミルトン キャンプのデュオグループは61年の名ライブ盤
「アットザゲイトオブホーン」で知られてる。サイモン&ガーファンクルにも影響を与えてる名グループの33年振りとなる復活ライブ盤。フォーク、カントリーシーンのベテランアーティストとして多数のアルバムをリリースするギブソンに、近年は俳優として高い名声を得るキャンプ、ベテランフォークシンガーの余裕綽々のステージング、アメリカンフォークの真髄を伺う事が出来る。









19  ANTONY    AND    THE    JOHNSONS /SWANLIGHTS      10(SECRETLY   CANADIAN )SC215
米、オルタナ、SSW、4作目。
アントニー ヘガティを中心とするグループ、この人に注目したのはルーリードのベルリン再現ツアーに参加した事から、単なるオカマのキワモノシンガーとの認識であったが、ルーも認める本物のアーティストという認識へと一変するのだから、いい加減なもんだ。ファーストアルバムのジャケのセンスは頂けないが、大野一雄ジャケとかなかなか良い感じで、本作のジャケもなかなか凝っている。
アントニーの中性的な美しいヴォーカルを中心に添えた静謐でさざ波の様な音楽、控え目なオーケストレーション、ピアノ、キーボード、慈しむ様に寄り添う伴奏が素敵、本作の目玉はビヨーク参加なんだろうけど、ビヨークに何の思い入れがないので、むしろ邪魔なほど?













20  DJAM    KARET /THE   DEVOURING  
         97(CUNIFORM )RUNE 99
米、アヴァンロック、レコメン、何作目かは不明。
80年代半ばから活動し膨大な量のアルバムをリリースしてるジャムカレット、その量に怖じ気ついて手を出さなかったのだが、セール最終価格品とあってゲット、典型的なレコメン系インストジャズロックで予想していたサウンドが飛び出してきて、さほど面白味はなし、テクニカルなプレイで複雑なアンサンブルを小気味よくこなしていく、あまり重厚感がなくフュージョン風なのが好みではない、その筋が好きな方は良いかも?
この辺は親分のヘンリーカウを聴けば事足りるかもね?





  今週は30枚ゲット!







WEEKLY LISTENING LIBRARY 315 0121-0127  

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1  GULAAB /RITT    DURCH    DEN    HADES       14(MERLINS   NOSE )MN 1009

独、アシッドフォーク、サイケ、オリジナルリリースは79年自主制作唯一作。
カセットテープでのリリースというから激レアな一枚。マルチインストルメンタリストルドルフ ヴァンドウワーの
ソロプロジェクトグウラブ、深いエコー、ディレイの奥から陽炎の様に揺らめき立つクラシックギターの響きが幻想的な世界を現出するストレンジアシッドフォーク、欧州フォークロアに古楽、更にオリエンタルな情緒も織り込み、コズミックなエレクトロニクスにシタール、チター、ブズーキ等に幻想的な女性コーラス、ルドルフの硬質なトーキングヴォーカルが深いエコーの中漂う。
この時代、これだけの作品が人知れず埋もれていた事に驚く、幻想的なジャケはじめ、素晴らしいCD化!








2  HENRY    WOLFE : NANCY   HENNINGS /TIBETAN   BELLS  Ⅱ      (CELESTIAL   HARMONIES )13005  2
英、エスニック、ヒーリング、オリジナルリリースは78年セカンド作?
アイランド傘下の廉価盤レーベルヘルプはELP「展覧会の絵」、クリムゾン「アースバウンド」、フリップ&イーノの二枚のアルバム、クワイエットサン、サントレイダーとなかなか良いアルバムをリリースしてる優良レーベル、ヘンリー ウルフとナンシー ヘニングスの「チベタンベルス」は同レーベルの3枚目にリリースされてるので、チェックされた方も多いであろう。その続編にあたる本作を目にしたので入手。
題名通りチベタンベルをフューチャーした民族音楽、環境音楽作品で部屋の雰囲気を一変させるには最適?








3  O.S.T/DEREK   JARMAN 'S   THE   LAST   OF   ENGLAND       (UPLINK )UPLINK CD 01
英、サントラ、オリジナルリリースは87年作。
コンポーズはキングオブルクセンブルグのサイモン フィッシャー ターナー、「カラバッジオ」とかサントラ付いてた頃のアルバム、以降、ポップフィールドでの活動が少ないのが残念。
映画本編は観た様な気はするのだが、あらすじは全然覚えてない。サントラはターナーの他にメイヨ トンプソン、バリー アダムソン、アンディ
 ジル、ダイアマンダ ギャラス等が参加。
ナレーション、会話を交えた陰湿で暗いサウンド、当然だが、サントラ的手法による作品。














4  MISUNDERSTOOD /GOLDEN   GLASS     96(GET   BACK )GET 4
英、ビート、ヘビーサイケ、コンピ盤、オリジナルリリースは85年のアナログ盤にボートラ2曲付。
後にジューシールーシーのグレン キャンベル、ハイタイドのトニー ヒルと名ギタリストが在席していたフリークビート、サイケバンドミスアンダーストッド、66年に二枚の強烈フリークビートシングル盤を残して解散。
その頃の音源は後にチェリーレッドレーベルよりLPでリリースされてる。そのアナログ盤を入手してガッチリはまり、本作のアナログ盤もゲットした。本作はグレンが再起を図り、後にヴァンダーグラフジェネレーターに参加するニック ポーターとガイ エヴァンスにショージャマーバンドのスティーブ ホアードで再結成し、69年にシングル盤二枚リリース、本作はそのシングル盤に当時の未発表音源にボートラに66年の音源をプラス。
ヘビーサイケデリックにうねるブルージーハード、スライドの名手キャンベルのギターが激渋なフル―スナンバー、ホアードの抑制の効いたヴォーカル、重厚なリズム隊にグルービーなサックスも導入した本格的なサウンド、アルバムを残せなかったのが不思議な名グループ!












5  レ ミラディス  02(ONE   PLUS   ONE )OPO 002
加、ソフロ、オリジナルリリースは68年ファースト作。
カナダの仏語圏ケベック州は優良なグループが数多く存在する、フランス語を使用するアーティストも多く、北米シーンにおいて独自の音楽圏を築いてる。カナダケベック州のレ ミラディスはガールズグループでフレンチポップスタイルを得意とするイエイエロリータトリオ。ナンシー シナトラ、フランス ギャル、アンダース&ポンシア、サイモン&ガーファンクル、シュープリームス、フォートップス等、当時のヒット曲をフランス語でカバーしたソフロ、ポップスアルバム。オーケストレーション、スキャット、華麗なソフロサウンド、ロリータヴォイスのイエイエサウンドがキュート!





パート2

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6  DULCHIMER /AND  I  TURNED  AS
I   HAD   TURNED   AS   A   BOY       02(PROGRESSIVE   LINE )PL 536
英、フォーク、ロック、オリジナルリリースは71年ファースト作。
このジャケも相まって英レアフォーク人気アイテム、何回かCDリイシューされており、いち早くリイシューされた独レパトワー盤にて所持してる。オリジナルアナログ英盤はヴァーテイゴ傍系のネペンサ、僅か5枚のみのリリースのコレクターズレーベル、ピート デロ、ロビン レント、ダルシマー、アース&ファイアー、ツアーと何れも激レアアイテムの大人気盤、本作は当然、英盤には手が出せず、米盤マーキュリーの安価盤にて入手。
ピート ホッジ、ジェム ノース、ディブ エーブスのトリオ編成、プロデュースはラリー ペイジ、英国らしい気品と端正なサウンド、ダルシマーにマンドリン、グロッケンシュペールに12弦ギターの幽玄な響きが美しい、儚く内省的なドリーミーフォークが
琴線を震わす名盤!












7  HOLGER    CZUKAY /GOOD   MORNING    STORY        99(TONE   CASUALTIES )TCCD 9944
独、ロック、アンビエント、9作目。
91~99年の間に録音された音源からなる未発表音源集みたいなアルバム、イルミン シュミット、ヤキ リーベツアイト、ミヒャエル カローリとカンのメンバーが集結、他にジャー ウォーブル、ステファン
フィッシャー等が参加。
女性ヴォーカリストを起用したオープニングから浮遊感あるミステリアスなエスノポップ、カン時代を彷彿とさせるビートにサウンドコラージュ、エクスペリメンタルなエレクトロニクスに音響効果、ラストは22分半に及ぶアンビエントなシンセインスト!
何といってもシューカイ、リーベツアイトの絡みが最高!










8  ジョニ ミッチエル/青春の光と影  (ワーナー)WPCR2598
加、フォーク、SSW、オリジナルリリースは69年セカンド作。
ジュデイ コリンズがカバーした「青春の光と影」がヒットし、先ずソングライターとして脚光を浴び、68年にシンガーソングライターデビュー、本作は「青春の光と影」のセルフカバー含むセカンド作、キャロル キング、ローラ ニーロと並ぶ女性SSWの先魁、まだ時代故か、ソングライターとしての実績を得てのシンガーデビューと実力がなければ、まだまだ簡単にはアルバム出せなかった。
絵画にも非凡な才能を見せるジョニの  自画像ジャケに包まれた本作は、ギターの弾き語りによるシンプルなつくり、ジョニのありのままの素描を観てる様で心に沁みる。









9  トム ウェイツ/土曜日の夜  97(ワーナー)
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米、フォーク、SSW、オリジナルリリース74年セカンド作。
ウェイツのアルバムで最初に耳にしたのが、「スモールチェンジ」にライブ盤だったので、本作辺りは酒、煙草で潰れたあの嗄れ声ではなく、まだ若々しい声でやや軽い印象を持ったのだが、久しぶりに耳にする「土曜日の夜」、夜のとばりを思わせるオーケストレーション、
ジャージーなトムのピアノ、ブルージーなトムのヴァーカルが土曜日の夜の喧騒と静寂と闇がやさぐれ男の心情風景とオーバーラップしてぐっとくる!











10  SHIRLEY   &   DOLLY   COLLINS /
LOVE,   DEATH    &    THE   LADY        03
(FLEDG 'LING )FLED 3039
英、トラッド、フォーク、オリジナルリリースは70年セカンド作にボートラ4曲付。
英トラッド、フォークシーンにおいて多大なる功績を残したドリー&シャーリー コリンズ姉妹による第二作目のアルバム。全編トラッドのカバーをドリーのオルガン、ピアノ、フルート、ペンタングルのテリー コック スのパーカッション、ピーター ウッドのコンサルティーナ、クリストファー ホッグウッドのハープシコード、サックバット、ヴィオル、レベックといった古楽器等、名手陣の巧みな伴奏にシャーリーの凛としたヴォーカル、無伴奏シンギングが英田園風景の日常を綴っていく。
中世音楽への深い造詣とトラッドへの愛情とコンテンポラリーフォークへの試行が見事に昇華された名作!







パート3

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11  OS    MUTANTES        (POLYDOR )829  498  2
ブラジル、ソフロ、サイケ、オリジナルリリースは68年ファースト作。
ブラジリアンロックレボリューション、トロピカリズモの代表グループムタンチス、アルナルド、セルジオ ディアスのバティスタ兄弟にヒタ リー嬢のトリオ編成。
英米サイケの影響色濃い音世界、サージェントペッパーシンドロームな一枚、カエターノ ヴェローゾ、ジルベルト ジル、ジョルジ ベンといったトロピカリズモの代表アーティストのカバーに、ママス&パパスのカバー主体のトロピカル感満載のブラジリアンソフロ、サイケシーンを代表するアルバム。
後にソロで大成するヒタ嬢のキュートなヴォーカル、ストレンジな楽器音、祝祭的なコーラス、弾むホーンセクション、ホイッスルにリズム隊、鳥の囀り、鐘の音、サウンドコラージュ、多彩なアレンジが楽しすぎる総天然色サイケ!














12  CAN /FLOW  MOTION   (VIRGIN )CDV 2071
独、ロック、オリジナルリリースは76年10作目。
英国のヴァージンレーベルへと移籍しワールドワイドへと活動の幅を広げたカンの第二段、間に「アンリミテッドエデイション」という二枚組の未発表音源集をリリースしており、スタジオ作「闇の舞踏会」でのまとまりの無い、何処へ向かうのか分からない曖昧模糊としたサウンド、そこがカンっぽくもあるのだが。本作は随分解りやすい明確なサウンドで占められ、シングルリリースされたオープニングの「アイウォントモア」がヒット、12インチでもリリースされており、エスニックなダンスビートが強調されたポップなナンバーでダンスシーンでもてはやされたかも?エスノ、レゲエビートに接近した斬新なサウンドは来るNWシーンの先取りといえるかも?
実際、カン再評価の機運はNW以降、NDWへの影響、ホルガー シューカイの活躍、我が国では90年代初頭にアルファよりアナログ盤で一挙リリースされた事が大きい。もちろん嬉々として集めたのは云うまでもない。










13  YES /FLAGILE       03(ELEKTRA)
8122  73789  2   三面デジパック スリップケース付
英、プログレ、オリジナルリリースは71年4作目にボートラ2曲付。
英五大プログレのイエス、次作「危機」と並び最高傑作と称される「こわれもの」、プログレ黄金期を代表する一枚、今さら云うまでもないロック史上に残る名盤!
と言っても最初に聴いた時はジョン アンダーソンの高音ヴォイスに一分の隙の無い緻密なアンサンブルが肌に合わなかった、何せスカスカのニューウエーブ好きの小僧だったから、プログレは敷居が高かったし、特にイエスは高尚であった。長じて様々なロックにプログレ辺りにも手を出し、特異なヴォーカリストも色々聴いてくるとジョン アンダーソンの声も全く気にならないから不思議なものだ。  
ジョン アンダーソン、スティーブ ハウ、クリス スクワイア、ビル ブラッフォード、リック ウエイクマンとメンバーチェンジが激しかったイエスに於いても最強布陣、強靭なアサブルから生み出されるダイナミックで緻密なサウンドはまさしくプログレッシブロック!










14  セルジュ ゲーンズブル/セルジュ ゲーンズブルとの一時間  98(マーキュリー)PHCA1058

仏、フレンチポップ、ロック、68-87コンピ盤全17曲。
音楽評論家立川直樹氏選曲によるロックンロールな楽曲による編集盤。フレンチポップス界随一の伊達男、稀代のエロ親爺セルジュ ゲーンズブル、シャンソン、ジャズ、ラテン、レゲエそしてロック、あらゆるジヤンルのサウンドをたちまちゲーンズブル印としてしまう強烈な個性、ロッカー、ロックンローラーなゲーンズブルが最高、「ラブオンザビート」の8分に及ぶ強烈なディスコビートが圧巻!











15  FRED    FRITH /SPEECHLESS
91(REC   REC )ESD 80542
英、アヴァンロック、レコメン、オリジナルリリースは81年
5作目にボートラ6曲付。
ヘンリーカウ、マサカーのフレッド フリスのソロ作、ギターインストのアルバムを三枚リリースした後、レジデンツ、タキシードムーン、クローム、イエロー、スネークフインガー、レナルド&ローフ、MX80サウンドといったユニークなアーティストを擁した米のラルフレコードより、マフィンズが参加した「グラビティ」に続いてリリースした第二段、ギター、ヴァイオリン、ベース、ドラムにメロトロンとマルチなフリスにレコメン繋がりで仏のエトロンフーラーラーブランにマサカーが参加、ボートラにはなかなかレアな音源が収録されていて、モーガン フィッシャーの「ミニチュアーズ」はじめコンピ収録曲、ラストは灰野敬二、天鼓、向井千恵、篠田昌巳等が参加したトラックと渋い選曲。
この参加ミュージシャンから予想出来る通りの
サウンド、アヴァンギャルド、エスノ、ミクスチャー感覚溢れるボーダレスミュージック!






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