Quantcast
Channel: ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~
Viewing all 1193 articles
Browse latest View live

WEEKLY LISTENING LIBRARY292 2016.0813-0819

$
0
0





yjimage~oi.jpg
1 V.A/THE MANY FACES OF DAVID BOWIE 16(MUSIC BROKERS)MBB7205 3CD デジパック
英、ロック、デビッド ボウイ関連コンピ盤三枚組全42曲。
スパイダースフロムマース、ミック ロンソン、イアン ハンター、イギー ポップ、リーブス ゲイブレス、トニー ビスコンテイ、マイク ガーソン、ダナ ガレスピー、アバ チェリー、アンジー ボウイ、エイドリアン ブリュー、ボウイ曲をカバーしたカドリートイズ、フランキーゴーズトウハリウッド、エリンオーケストラ、ミステイック、エリエルスマッシュ、アラン ジョーンズ、ボウイがカバーしたマッコイズ、ヤードバーズ、チャック ベリー、ジャック ブレル、ヴェルベットアンダーグラウンドetcをごちゃ混ぜに収録、今一つコンセプトが不明だが、偉大なるボウイの側面に触れるには良いかもの廉価盤!




2 オブモントリオール/チェリーピール 99(クアトロ)008 紙ジャケ
米、オルタナ、オリジナルリリースは97年ファースト作にボートラ1曲付。
我が国でも話題となったエレファント6界隈のグループオブモントリオールのデビュー盤、時系列に関係無く見掛けたら気が向いた時に入手するというスタンスなので、今頃オブモンのファーストを聴く事となる。ヒネクレ度がまだまだ低い、わりかし真っ当なギタポサウンドで悪くない。




3 LABI SIFFRE/REMEMBER MY SONG (EMI)MRBCD011
英、SSW、ソウル、オリジナルリリースは75年5作目。
ソウル系SSWラビー シフレ、多数のアーティストにサンプリングされ、再評価の機運が高まってるらしいが、この人の存在を知ったのはマッドネスがカバーした「イットマストビーラブ」を通じて、知識として留めたに過ぎず、音源購入には到らず、そもそもソウルミュージックってのが苦手なので、辛うじてSSW的要素、フォーキー色の強いものを拾い喰い。
プロデュースがデレク ローレンスにビッグ ジム サリバンとロックファンも注目する本作には、サリバンはじめイアン ウォーレス、チャス&ディブといった興味深い面子が参加しており、サリバンの74年のアルバム「ビッグジムズバック」の陣容とほぼ同じメンバーが参加している。アーバンでメロウなサウンドにレゲエ、カリビアングルーヴにしなやかで艶やかなシフレのヴオーカル、シンプリーレッドのミック ハックネルが影響を公言してるが成程納得!




yjimage~oj.jpg
4 RARE BIRD/SYMPATHY 90(VIRGIN)CDOVD280
英、プログレ、オリジナルリリースは76年コンピ盤。
カリスマレーベルからリリースされた69年ファースト「レアバード」70年セカンド「アズユアマインドフライズバイ」から編纂されたコンピ盤。このグループといえば「シンパシー」、暗い地味な曲で英米ではそれほどではなかったが、ヨーロッパ各国では大ヒット、好セールスを挙げ新興カリスマレーベルの屋台骨を支える事となる。オルガン、エレクトリックピアノをメインとしたツインキーボード体制によるクラシカルなスタイルに骨太に歌い上げるヴオーカル、荒削りな演奏に仄暗いヨーロッパ的叙情姓が魅力!この後、オルガンのグラハム フィールド、ドラムのマーク アーシュトンが脱退、グラハムはフィールズを結成、マークはソロシンガーへ転身、AOR調のアルバムを残す、当時日本盤アナログもリリースされてたが、元レアバードというのはあまり知られてなかったと思う、レアバード自体もマイナーであった。又、ヘッドストーンにも参加している。




yjimage~ok.jpg
5 BLUE CHEER/OUTSIDEINSIDE (MERCURY)314514683 2
米、サイケ、ハード、オリジナルリリースは68年セカンド作。
轟音ヘビーサイケの傑作ファーストと同年に早くもリリースされたアルバム、ゲストにキーボード奏者を迎え、更にドロドロにいかれた轟音ブルージーヘビーサイケワールドを展開、前作ではフーの「サマータイムブルース」をカバーしていたが、本作ではストーンズの「サティスファクション」を超重量級サウンドでカバー、元祖パンク、ヘビメタ、グランジ、オルタナバンドとして最重要グループブルーチアーの全盛期、ロックの初期衝動を感じられる傑作!






パート2

$
0
0





6 WATERSONS/GREEN FIELDS 98(TOPIC)TSCD500
英、トラッド、フォーク、オリジナルリリースは81年7作目最終作にボートラ3曲付。
60年代半ばより活動したスコテイッシュトラッドフォークの名門グループ、ノーマ、マイク、ラルのウォーターソン姉弟妹を中心とするファミリーグループ、68年に一旦解散、75年にノーマと結婚したマーティン カーシーがジョン ハリスンに替わり参加して再結成。本作は再結成後三枚目となるアルバムでウォーターソンズ名義では最後のアルバムに、77年マイク ウォーターソンの唯一のソロアルバムから二曲、77年ラル&ノーマ ウォーターソンの唯一のアルバムから1曲追加。
無伴奏シンギング、コーラス、ハーモニーによるこれぞ伝統的な純トラッドアルバム、地の底から沸き立ってくる力強いシンギングは声の持つパワー、魅力を余す事なく伝えてくれる、但し全編アカペラってのは少々辛いのが正直な処。




yjimage~ol.jpg
7 ERIC BURDON & THE ANIMALS/THE TWAIN SHALL MEET (POLYDOR)841 040 2
英、サイケ、ロック、オリジナルリリースは68年サード作。
オリジナルアニマルズ解散後、エリック バードンが活動の拠点を米に移して結成した新生アニマルズの三枚目となる作品で、ジャケ含めサイケ期アニマルズを代表するアルバム。気分はサマーオブラブ、モンタレーポップフェスティバルをテーマにした「モンタレー」、曲中にフェスに出演したバーズ、ジミヘン、ジェファーソン、フー、デッド、ラヴィ シャンカールを織り込んだラーガロックで気分は盛り上る。7分半に及ぶドラマテイックなサイケポップな反戦ナンバー「スカイパイロット」、二曲のヒットシングルを含む傑作!アナログ時代英原盤が欲しいと探しまくったが見つからない、当時英国リリースは無かったので当然だが、その頃はあまり情報が無かったからね。




yjimage~om.jpg
8 SILVERHEAD 97(REPERTOIRE)REP4645WY
英、グラム、ハード、オリジナルリリースは72年ファースト作にボートラ2曲付。
仏貴族の末裔であるシンガーマイケル デバレスの華麗なるルックスとカリスマ姓で我が国で人気が高かった、所謂ビッグインジャパンと云われるグループの一つだが、大成する事なく僅か二枚のアルバムを残して解散、我が国ではライブ盤もリリースされており、世界的コレクターズアイテムとなっている。ローリングストーンズ直系のダーティでルーズなバッドロックンロール、ブルース、ブギを基調とした痛快なサウンドにデバレスの粘っこいセクシーなヴオーカルがカッコイイ!
この後、デバレスは元イエス、バジャーのトニー ケイとディテイクテイブ、セックスピストルズのスティーブ ジョーンズとチェッカードパスト結成、更にデュランデュランとロバート パーマーが結成したパワーステーションのツアーにパーマーに替わり参加したりと活動するも、近年は俳優としての活動がメインみたいである。




yjimage~on.jpg
9 HERBIE GOINS & THE NIGHTIMERS/SOULTIME 92(SEE FOR MILES)SEECD362
英、ビート、R&B、オリジナルリリースは67年唯一作にボートラ4曲付。
ジーノ ワシントン&ザラムジャムバンド、エディ グラントのイコールズ、ファウンデーションズ等黒人系ミュージシャンをメインに据えたグループの一つ、ハービー ゴインズ&ザナイタイマーズ、フラミンゴ、マーキーといったクラブの箱バンとしてブイブイいわせてた歯切れの良いソウルフルでグルービーなサウンドがご機嫌、プロデュースはピンク フロイドを手掛けたノーマン ハリケーン スミス!




10 マンフレッドマン/ソウルオブマン 93(東芝EMI)TOCP7943
英、ビート、モッドジャズ、オリジナルリリースは68年コンピ盤デフジャケ。
モッズ系ビートバンドスタイルとジャズ系インストバンドとしてのスタイルを持つマンフレッドマンのインスト曲を中心に編集されたコンピ、1曲だけヴオーカルナンバー有り。クールでヒップなモッドジャズサウンドが最高。今ではモノ、ステレオ両ヴァージョンにボートラ付き、オリジナルジャケ仕様の紙でリリースされてるので用無しの一枚?





パート3

$
0
0




11 MY BLOODY VALENTINE/EP'S 1988-1991 12(SONY)88691941692 2CD 4面開きペーパースリーブ
英、ギタポ、シューゲイザー、シングルコンピ集二枚組全24曲。
元祖シューゲイザーとして今や神格化された感のあるマイブラ、周りが騒ぎ出すと途端に醒めて、そうかなと退いてしまう天の邪鬼のマイナー体質、とはいえコレクターなのでブツはしっかり押さえてる、マイブラの初期の激レア盤以外のアナログは揃ってる。本作には「ユーメイドミーリアライズ」「フィードミーウィズユーキッス」「グライダー」「トレメロ」の4枚の12インチ収録曲に7曲の未発表音源を付した二枚組。今となっては12インチ盤引っ張り出して聴く事は無いので便利な一枚!
ひたすらうつむきながらノイジーなギターを掻き鳴らすシューゲイザーバンドのストイックな姿勢にはシンパシー覚える。




yjimage~oo.jpg
12 V.A/ANNA MULLE LOVEE (LOVE)LXCD603 4CDBOX
フィンランド、ロック、ポップス、レーベルコンピ盤4枚組全79曲。
フィンランドを代表するレーベルラブレコードのコンピ盤、1枚目は伝説のグループブルースセクションを冒頭に、後にメンバーが結成したウィグアムに、タサバランプレジデンテ、タサバランのメンバーユッカ トローネン、ウィグアムのメンバーペッカ ポーヨラ、タブララサ、ピルポーク、フィンフォレストとプログレ、ジャズロックなグループを収録、我が国のこのレーベルのイメージはこの辺、二枚目はペッカ ストレング、ペペ ウィルバーグ、ベッサ マッテイ ロイリ、ディブ リンドホルム、ヘクター、ジューシ レシキネン、ミッコ アラターロといったSSW、フォークロック系アーティスト、3枚目は殆んど未知のロック、ポップス、トラッド系のアーティストが並ぶ、4枚目はレモン、ハリガンス、ディブ リンドホルムが在籍したロックンロールバンドにペンリー、ウィグアムのジム ペンブローク等ハード、NW、パンク系バンドを収録、60年代半ばから70年代末までフィンランドロックシーンを支えた優良レーベルラブには、まだまだ未知の素晴らしいグループが存在する事がこのBOXで分かった。
ブックレットのカタログをチェックすると殆んどがCD化されてるみたいなので見掛けたらゲットしよう!




yjimage~op.jpg
13 CHAD & JEREMY/I DON'T WANT TO LOSE YOU BABY 06(SUNDAZED)SC6226
英、フォークロック、ソフロ、オリジナルリリースは65年4作目にボートラ1曲付。
チャド スチュワートとジェレミー クライドによるフォークロックデュオ、英国のS&G、またはピーター&ゴードンのバッタモンとも云われてる?チャド&ジェレミー、端正なルックスと気品あるサウンドで人気。本作は70年代ディスコミュージックのイメージが強いヴァン マッコイの楽曲が表題曲はじめ3曲取り上げられてるが、なかなか良い曲を書く、「ハッスル」や「アフリカンシンフォニー」の派手なイメージしかないからね。他に「ミスタータンブリンマン」等ディランが二曲にフィル オクスとカバー主体の構成はこの時代のフォークポップデュオとしては常套。




yjimage~oq.jpg
14 WILLIE WRIGHT/TELLING THE TRUTH 11(NUMERO)038 デジパック スリップケース付
米、SSW、ニューソウル、オリジナルリリースは77年自主制作セカンド最終作に5インチアナログEP付。
今回リイシューされるまで知る由もなかったアーティストウィリー ライト、グリニッジヴィレッジを中心に東海岸で活動した黒人系SSWの激レアアイテムが本作。ギター弾き語りを中心としたシンプルな編成のアンサンブルによるフォーキーソウルでテリー キャリアにも通じる世界は魅力的。スロウで暗い楽曲でのスピリチュアルで真摯な佇まいにぐっとくる、仄暗いフルートが堪らない。黒人ならではのしなやかなグルーヴが心地良い、表装的なサウンドばかりに耳を奪われがちだが、根底にあるものはもっとシリアスでシビアなはず、歌詞カードが附されてないのが残念、尤も対訳無ければ理解出来ないけどね。
同時代、グリニッジヴィレッジシーンから現れセンセーションを巻き起こしたスティーブ フォーバートが居たのだから、ウィリー ライトも少しは話題になっていてもおかしくないと思うのだが、あまりにマイナー過ぎたのかもしれない。しかし、本作は紛れもなく知られざる名盤!





今週は13枚ゲット!





WEEKLY LISTENING LIBRARY293 2016.0820-0826

$
0
0






yjimage~or.jpg
1 MAX FROST AND THE TROOPERS/SHAPE OF THINGS TO COME 14(CAPTAIN HIGH)CH4802 2
米、サイケ、ハード、オリジナルリリースは68年唯一作にボートラ9曲付。
映画「ワイルドインザストリーツ」の為に造り上げられた架空のグループマックス フロストアンドザトルーパーズのアルバム。映画ではクリストファー ジョーンズが演じたマックス フロストのヴオーカルはポール ウィバーが担当し、ディビー アラン&ジアロウのメンバーを中心としたバンド編成。ギンギンのファズギターが炸裂するフリークビート、ドンドコドラムにうねるベース、切れのあるシャウティングヴオーカル、単なる企画ものバンドとは一線を画した本格派!
ボートラのシタールが妖しいオブスキュアなトラックが最高!




yjimage~os.jpg
2 $27 SNAP ON FACE/HETERODYNE STATE HOSPITAL 15(O-MUSIC)OM71082
米、アングラ、サイケ、オリジナルリリースは自主制作77年唯一作。
70年代初頭に結成され75年にシングルリリースし77年に1000枚のみ自主制作されたという激レア作。このタイトルにジャケ、アングラ臭がプンプン漂ってくる謎のグループ。ザッパの影響を感じさせるアングラフリークアウトサイケサウンドが痛烈、小気味良いフレージングを奏でるファズギター、手数の多いドラミングにゆるゆるへろへろなヴオーカル、コーラスが無節操に突き進んでいく、アングラヒッピー集団の破廉恥な一夜のセッション?




yjimage~ot.jpg
3 クレイグ ナッティカム/プラネトリアル ジャネター 97(エアーメイルレコーディング)AIRNF002


4 クレイグ ナッティカム/ゲットイットダン 99(エアーメイルレコーディング)AIRNF003


米、フォーク、SSW、サード作と4作目。
デニス ランバートとのデュオランバート&ナッティカムで活動。70年「アットホーム」72年「アスユーウィル」、残した二枚のアルバムは愛聴盤。78年にファーストソロリリース、グリン ジョーンズプロデュース、ジョージ フェイム、アンディ フェアウエザー、ディヴ ペグ、マタックス、バーニー レイドン等豪華メンバーが参加した好盤。その後沈黙、90年にアルバム「マイオウンビート」で復活、7年後第二段となるサード作はクレイグのギター弾き語りにブレント ルイスのパーカッションというシンプルな編成、素朴な歌の持つ魅力に溢れてる。
サードより二年のインターバルで届けられた4作目はバンド編成、ペダルスティール、マンドリン、アコーディオン、サックス、マンドセロ等をフューチャーしたアンサンブルは芳醇で味わい深い、前作より二曲を再レコーディング、更に魅力を増してる。ボートラとしてランバートがナッティカムの家を訪れた際の再会セッションを二曲収録。残念ながらランバートは98年に自殺、追悼の意での収録と思われる。







パート2

$
0
0





yjimage~ou.jpg
5 DELIRIUM/VIAGGIO NEGLI ARCIPELAGHI DEL TEMPO (WARNER FONIT)3984 27119 2
伊、プログレ、オリジナルリリースは74年サード作。
カンタトウーレイヴァノ フオッサーティが在籍していたグループ、71年一作のみでフオッサーティ脱退、72年セカンドに続いてリリースされた最終作で最高傑作との声が高いアルバム、フルート、サックス吹きまくりのジャズロックにイタリアンらしい熱いヴオーカル、叙情的なパートも盛り込んだメリハリの効いたダイナミックな演奏、変拍子、唐突なオーケストレーションもプログレッシブ、エナジー溢れる演奏はイタリアンロックの醍醐味!
06年には再結成してるみたいだ。




yjimage~ov.jpg
6 ロジャー ティリソン/ロジャー ティリソンズアルバム 06(VIVID)NACD3233 紙ジャケ
米、SSW、スワンプ、オリジナルリリースは71年ファースト作。
名曲「ロックンロールジプシー」の作者として知られるロジャー ティリソンのファースト作はスワンプ系SSWの名盤として昔から有名な一枚、同郷のジェシ エド ディビスがプロデュースした事で折り紙付きで、ジーン クラークの通称「ホワイトライト」、ジム パルト「アウトザウィンドウ」と並ぶジェシ ディビスプロデュース三部作と称されてる。そのジェシのスライドギターが冴え渡る骨太のバッキングにロジャーの男臭いヴオーカルが米南部男の気骨溢れる、これぞスワンプといったブルージーでレイドバックした演奏がご機嫌!
03年32年振りとなる復活セカンド作リリース、来日公演も実施、ウディ ガスリートリビュートアルバムリリースと精力的に活動するも13年死去、享年72歳であった。




yjimage~ow.jpg
7 V.A/HIGH ALL THE TIME VOL.1 09(PAST & PRESENT)PAPRCD2106
米、他、ガレージ、サイケ、66-69オムニバス盤全14曲。
オリジナルリリースは80年代初期にリリースされたアナログ盤で二種リリースされてる。この辺のコンピ盤は無数にリリースされていてフォローするのは大変でとっくにお手上げ状態、アルバムリリースしているアーティストさへ覚束無いのに、シングルリリースのみで消えていった泡沫グループは、広大な米大陸、更に世界規模となると星の数、その中からお宝を発掘するのもロマンかも知れないが、何せアーティスト名を覚えられない(笑)。
さて本作はマンモス、ホビット、オランダのドラゴンフライ、シンジス、ダレルリックス、スウェーデンのシェイカーズ、オランダのタワー、サンライトニングインコーポレイテタッド、チェーンリアクション、バザーズ、ペンドラゴン、ビューティフルデエズを収録、何れもアシッド臭プンプンのガレージ、ヘビーサイケトラックばかりで最高、VOL2も入手しなければ。




8 RESIDENTS/NOT AVAILABLE (ESD)80192
米、アヴァンロック、オリジナルリリースは78年6作目にボートラ6曲付。
真の前衛ロックグループといえるレジデンツ、40年以上に亘る活動歴を誇るが、未だ正体不明という異色のグループ、その活動は音楽に止まらず映像、ビジュアル一般に及ぶ総合アート集団で、作品数は膨大、その全容は計り知れない。
本作は74年に録音された実質上セカンドにあたる作品、ドイツのN セナーダの「無名理論」によって、制作者自身がその存在を完全に忘却するまで発表しないに従ってお蔵入りとなっていたが、レコード会社に勝手にリリースされたという、真偽の程は定かではないが、無名性、匿名性に拘るレジデンツらしい話しではある。
本作は4章からなる音楽劇スタイルのコンセプト作でレジデンツらしい不穏な空気と醒めたユーモア感覚が、土中のもぐらの如きさくさくうねうねと這いずり廻る。
ボートラはレナルド&ザローフとのコラボ作「タイトルインリンボ」からのセレクション、どうせなら丸々収録してほしかった。





パート3

$
0
0




yjimage~ox.jpg
9 VASHTI BUNYAN/HEARTLEAP 14(FAT CAT)FATCD131 ペーパースリーブ
英、フォーク、SSW、サード作。カレン ダルトン、ジュデイ シル、ブリジット セント ジョン、アン ブリッグス、リンダ パーハックスと並んでフリーフォークムーブメントでリスペクトされたヴァシュテイ ブニヤン、05年まさかの復活アルバムを35年振りにリリース、奇跡の来日公演、そして9年振りとなるサード作。ヴァシュテイ曰く最後のアルバムとされてる本作はヴァシュテイのセルフプロデュース、ヴァシュテイのギター、シンセの弾き語りにアンディ キャビック、デヴェンドラ ヴァンハート、ジョ マンゴス、ガレス ディクソンetcが参加、ストリングス、カリンバ、チェロ、ヴァイオリン、リコーダー、フルートによる簡素なヴァッキングが生むアンビエントな世界にヴァシュテイの消え入りそうなウィスパーヴォイス、まるで時が止まってしまったかの様な永遠の空間がそこに存在する、「ジャストアナザーダイアモンドデイ」の昔から音楽は不変だ、そしてこれからも、、、
ジャケスリーブは娘のウェン ルイス、歌詞カードブックレット巻末には沢山の人への謝辞が記されてるヴァシュテイらしい。



10 フォール/リフォーメーションポストティーエルシー 07(SLOGAN)SLOCD007
英、NW、ポストロック、スタジオ盤26作目?
77年結成以来40年近い活動歴を誇る英NW界一の偏屈バンドフォール=マーク E スミス、ラフトレード、ベガーズバンケット、フォンタナ等様々なレーベルから編集盤、ライブ盤等膨大なアルバムがリリースされており、その数は百を越えている?
本作は久し振りの国内盤、とはいえ輸入盤に帯、ライナーを付したもの、正直手持ちのフォールのアイテムは全く把握出来て無い状況で持ってないと思われるものを気が向いたらゲットするのみ。さて本作、ライナーに記載されてるスミスのフォト、齢50とは思えない、目尻、眼下に刻まれた深い皺、フォール苦悩の歴史が刻まれたその風貌、既に爺の感ありだが、スミスの高笑いで幕を開ける本作、荒ぶるヴォーカル、うだうだと愚痴りまくるヴォーカルは相変わらずのスミス節で、その反骨精神は尽きる事が無い。




yjimage~oy.jpg
11 ウイッシュボーンアッシュ/百眼の巨人アーガス 02(MCA)UICY3503
英、ロック、オリジナルリリースは72年サード作にボートラ三曲付。
言わずと知れたブリテイッシュロック大名盤!紙ジャケ仕様、二枚組拡大盤、様々な仕様でリイシューされてる本作は30周年記念エディション盤、ボートラにはプロモ用に制作された「ライブフロムメンフィス」という激コレクターズアイテムが収録されてるのが嬉しい、これだけでも入手の価値有り。
ヒプノシスのジャケも秀逸過ぎる本作のコンセプトは戦場、闘い、ツインリードギターの攻防、攻めぎ合いに闘いの様相が見事に投影されている。最終曲のみジョン タウトがオルガンで参加してるのみで、ギター、ベース、ドラムというシンプルな編成でこれだけイマジネーション豊かな世界を創造しえたのは、まさしくプログレ!




yjimage~oz.jpg
12 CHRISTY MOORE DONAL LUNNY & JIMMY FAUKNER/LIVE IN DUBLIN (TARA)TARACD2005
アイルランド、トラッド、フォーク、ライブ盤オリジナルリリースは78年。プランクシティ、ムービングハーツでも活動を共にしたアイリッシュトラッドフォークシーンの大御所クリスティ ムーアとドナール ラニーに、妻ドロレス ケーンとのデュオ活動でも知られるジョン フォークナーによる、78年4月ダブリンミーティングプレスでの実況録音盤。ムーアの弾き語りにラニーのブズーキ、ギターにバックヴォーカル、フォークナーのリード&スライドギターというシンプルな編成、トラッドをベースとしたSSW的ライブ、ムーアの存在感ある滋味深いヴオーカルが良い、ラストはマウンテンのカバー、意外。裏ジャケのラニーがU2のボノ似でこれまた意外?





今週は13枚ゲット!





WEEKLY LISTENING LIBRARY294 2016.0827-0902

$
0
0





yjimage~pa.jpg
1 KOES PLUS/MELEPAS KEINDUAN (BRAVO MUSIK)BMCD01020 デジパック


2 KOES PLUS/AKU DAN KEKASIHKU (BRAVO MUSIK)BMCD01025 デジパック

インドネシア、ロック、ポップス、オリジナルリリースは79年何作目かは不明にボートラ8曲付き。
同じく79年リリース作にボートラ5曲付。
インドネシアのビートルズの異名を持つ国民的グループ、60年代末期にクースバラソーダ名義でアルバムデビューした兄弟グループでクース兄弟という意味のバンド名であったが、一人抜けマーレイというドラマーが参加してクースプラスに改名、以来現在までに50枚以上のアルバムをリリースしているというインドネシアを代表するグループ。英米ロックからの影響と自国のダンドウット、クロンチョンのエッセンスをミックスしたサウンドはインドネシアの演歌とも云われてる、どっか郷愁を感じさせるいなたい音はアジア人の原風景といえる。



yjimage~pb.jpg
3 ギィ キャベ/お天気、時間と...、僕 12(VIVID)VSCD9426 紙ジャケ
ベルギー、ボサノバ、ソフトポップス、オリジナルリリースは79年自主制作セカンド作。
ヴィブラフォン奏者、作編曲家としてベルギージャズシーンで高い評価を得るギィ キャベが70年代に残した二枚のアルバムがCD化。そのスジのファンには昔から有名なアルバムらしいが、今回CD化されるまでは知らなかったアーティスト。チェット ベッカーにベルギーのジョアン ジルベルトと云わしめたクールなボッササウンドが絶品、ワロン語と言われるベルギー訛りのフランス語ヴオーカルも良い雰囲気で、本家フランスのピェール バルーに通じるものがある。クレプスキュール、クラムドレーベルに通じる洒脱なサウンドがグッド、ジャージーでドリーミーな歌ものポップスの隠れた銘品!




yjimage~pc.jpg
4 TIM BUCKLEY/THE COPENHAGEN TAPES 00(PINNACLE LICENSED REPERTOIRE)PLRCD018
米、アシッドフォーク、68年発掘ライブ音源。
68年12月10日デンマークコペンハーゲンでの実況録音盤。稀代のヴォイスパフォーマーティム バックレーのライブ音源は続々発掘リリースされてるが、本作はあまり見掛けない一枚、66年にアルバムデビュー、67年セカンドの大傑作アシッドフォークアルバム「グッバイ&ハロー」リリース後のライブ音源、バックレーの弾き語りにリー アンダーウッドのリードギター、ニルス ヘニングのダブルベース、デビッド フリーマンのヴァイブスという編成、オープニングから21分半の「アイドントニードイットトウレイン」からラストの「ジプシーウーマン」まで全4曲50分弱、バックレーの圧巻のヴォーカリゼーション、緊迫感溢れる演奏にゾクゾクする、ジョン コルトレーンのサックスをヴオーカルで表現したと称される声の持つ魅力に圧倒される、この時、バックレー21歳、夭逝が惜しまれる。音質は上質なブート程度だが内容はグレイト!




5 GIANT SAND/CHORE OF ENCHANTMENT 00(THRILL JOCKEY)THRILL079
米、オルタナカントリー、15作目。砂漠のルー リードの異名を持つハウ ゲルブ率いたデザートロックの雄ジャイアントサンドの代表作。ゲルブに現キャレキシコのジョン コンバティーノ、ジョー バーンズのトリオ編成にゲストにジム デイッキンソン、ケビン サレム、デビッド マンスフィールド、ライナー プタチェク、ジョン パリッシュ、ジュリアナ ハットフィールド、リディア カバナ他多数のミュージシャンが参加、トウーソン、メンフィス、NYのスタジオで録音、それぞれのセッションをパリッシュ、デイッキンソン、サレムがプロデュースにあたりゲルブが描く豊穣なアメリカンミュージックが味わえる傑作!
本作参加後に急逝したライナー プタチェクに捧げられてる。





パート2

$
0
0





yjimage~pe.jpg
6 JACQUELINE & LINDSAY/JACQUELINE & LINDSAY 12(BEYOND THE MOON)BTM09 ペーパースリーブ
加、フォーク、サイケ、オリジナルリリースは69年唯一作の新装盤。二曲を差し替え曲順を変更してのリイシュー盤。
男女フォークデュオものときて、このジャケとあってはゲットせざるを得まい。しかも、今や名プロデューサーとして高い評価を得てるダニエル ラノワがリードギターを担当してるのだからコレクターが黙ってはいまい。裏ジャケでは若きラノワの姿が拝める。そのラノワのサイケなファズギターが本作にロック的なアクセントを与えている。本作の主役はリンゼイ モーガンとジャクリーン クリフトン、英国出身の彼等がカナダへと渡りリリースした唯一のアルバム、男女混声ヴオーカルによる英フォーク的情緒も感じられるが、開放的な明るさにも充ちてるのは、カナダの雄大なる空気感が為せるものであろう!




yjimage~pf.jpg
7 TAIGUARA/IMYRA,TAYRA,IPY, (KUARUP)KCD219
ブラジル、MPB、SSW、オリジナルリリースは76年11作目。
60年代半ばより活動したブラジル音楽界の重要アーティストタイアグラの最高傑作と称されるアルバム、巨匠エルメート パスコア-ルプロデュース、オーケストラアレンジにヴァギネル チ-ゾ、トニーニョ オルタ、ジャキーノ モレレンバウン、ノヴェッリ等名手が参加、壮大なスケールのプログレッシブなブラジリアンミュージックを展開、MPBのエッセンスが濃縮した濃密な音宇宙、荘厳なオーケストレーションにバック陣のインタープレイが自在に駆け回り、タイアグラのアッパーなヴオーカルが宙を舞う、南米らしい熱狂渦巻く音世界、燦々と降り注ぐ太陽の光に目が眩んでしまう、もう少し陰の部分があればと私的には思う。




8 クリス スペディング/エネミーウィズイン 90(テイチク)TECP25190
英、ロック、オリジナルリリースは86年9作目。
言わずと知れたセッションギタリストの第一人者、数多くのアルバムに参加、ジャズ、プログレ、フォーク、ロカビリー、パンク、ポッフス、様々なスタイルをこなす柔軟で器用なギタリスト、その魅力、実力はジミヘン、クラプトン、ベック等有名ギタリストのフレーズを折り込んだ「ギタージャンボリー」に集約されてる。セッションワークに加えメンバーとしてバタードオーナメント、シャークスといったグループに参加、ツアーメンバーとしてロキシーミュージック、ロバート ゴードン、エリオット マーフィー、ジョン ケイルetc、ソロとしてもコンスタントにアルバムを発表するワーカーホリックなミュージシャンで、セックスピストルズの覆面ギタリスト、ウォンブルスで着ぐるみでフライングVを引き倒すなど活動は多岐。
ソロとしては革ジャンにリーゼントのロカビリースタイル、ヴオーカルはギターと違って不器用な一本調子だが味はある。




yjimage~pg.jpg
9 FAMILY TIMES BAND (EREBUS)ERCD058
米、サイケ、フォークロック、オリジナルリリースは76年自主制作唯一作。
アサイラムで有名なプレス工場使い回しジャケのいかにも自主制作な一枚、オリジナルは500枚の限定プレスの激レアアイテム、結局全てはけずに幾らかメンバーの手に残されたデッドストック品が数年前800ドルオーバーで取引されたとか。ファミリータイムスバンドはヴァージニアの4人兄弟姉妹グループ、混声ヴオーカルによる弛いフォークサイケサウンド、ヘロヘロな男性リードヴオーカルが良い感じのサイケ感に、中盤よりの女性リードヴオーカルナンバーではオーセンテックなフォークロックが奏でられる、地味だが味わい深い好盤!




10 BOBBY VALENTINO/THIS IS MURDER 01(em)EM1022CD
英、NW、ウェスタンスウィング、オリジナルリリースは90年ファースト作にボートラ7曲付。
フーのジョン エントウイッスルがプロデュースしたファースト作が話題となったパブNWグループファビュラスプードルズは大好きなグループで三枚のアルバムを残してる。その中で存在感溢れるヴァイオリンを演奏していたのがボビー ヴァレンティーノ、ファブプー解散後、エレクトリックブルーバード他幾つかのグループに参加してるが、セッションミュージシャンとしても多数のアルバムに参加、特に有名なのはブルーベルズ「ヤングアットハート」のワクワクするプレイが名演で印象に残ってる。
本作は「ユーアインザグルーブジャクソン」のデフジャケ再発、エムらしい詳細なライナー、丁寧な作りが素晴らしい。ジャージー、スウィング、クールでヒップなサウンドにボビーの激渋ヴオーカルは小粋でお洒落な世界の一言では済まない。






パート3

$
0
0





yjimage~ph.jpg
11 DREAM/REBELLION 14(PSEUDONYM)CDP1121 デジパック
蘭、ビート、サイケ、67-71コンピ盤全22曲。
僅か三枚のシングルを残したのみのダッチフリークビート、サイケの名グループドリーム、以前同じくスードニウムレーベルよりコンピ盤がリリースされてるが、本作は前身グループマザースラブの音源を含む完璧盤。凶暴なファズギター、グルービーなハモンド、嗄れ声の個性的なヴオーカル、ヘビーなリズム隊による、初期ピンクフロイド風サイケ、ストーンズ風ロックンロール、荒くれガレージに軽快なビートポップス、泣きのアコーステイックバラッド、かなりの実力派グループ、シングルしか残せなかったのが残念。
以前紹介したダッチビート5枚組BOXには収録されてない、何故だろう?




12 ロウ/トラスト 02(P-VINE)PCD23288
米、ポストロック、スロウコア、6作目、日本盤のみボートラ1曲付。
アラン スパーホウクにミミ パーカー夫妻にザック サーリーのトリオ編成のロウ、これまでにクレイマー、スティーブ フィスク、スティーブ アルビニがプロデュースを手掛けてるが、本作はチャド ブレイク、チャドらしいラウドなドラムの響き、冒頭の一音から一気に引き摺りこまれる、極限まで搾りこんだボクサーの様に研ぎ澄まされた静謐な音世界、ひたすらロウへロウへと浄化していく美しい世界。
アメリカのゲイリー ベックリーがヴオーカルで参加、ボートラはピンク フロイドのカバーでニヤリ!




yjimage~pi.jpg
13 WHITE SUMMER 15(OUT-SIDER)OSRCD040
米、サイケ、ハード、オリジナルリリースは76年自主制作唯一作。
当ブログで以前紹介したチルドレンオブザマッシュルームやマッカーサーといった渋いレア盤をリリースしてるアウトサイダーレーベルからの激渋激レア盤のリイシューものホワイトサマー、恐らくヤードバーズの曲名が由来のハードサイケトリオ、ジミー ペイジの影響大のギターが駆けずり回り、ヘヴィーなリズム隊が丁々発止と応酬する、プログレッシヴな展開も見せる好盤!
以前リリースされたリイシューアナログ盤は絵付きであったが、本作は無し、オリジナルはどうなんだろうか?




yjimage~pj.jpg
14 SUMMERHILL (AURORA)AUCD5002
米、サイケ、ポップス、オリジナルリリースは69年唯一作。
ニール ヤング人脈のデビッド ブリッグスプロデュース、ナッシュビルのエリアコード615のメンバーとは別人、ニールはこちらとも仕事をしておりよく混同される事が多い。そのブリッグス関連のスタジオミュージシャンによるグループサマーヒル、印象的なジャケでアナログ時代入手した一枚、確かテトラグラマトンレーベルであった。実力派による巧みな演奏のサイケポップスを基調に、オーケストレーションを配したドリーミーサイケにウェストコーストロック、爽やかなフォークロック、この路線でも行けるのではないかと思わせる異色のヘビーサイケチューンもあるが、全編ドリーミーでメランコリックな風情に甘いヴオーカルが素晴らしい銘品!




15 RICK NELSON AND THE STONE CANYON BAND/1969-1976 95(EDSEL)EDCD417
米、カントリーロック、69-76コンピ盤全20曲。
50年代後半よりロックンローラー、俳優として活動したリッキー ネルソン、所謂ティーンネイジアイドルシンガーとして一世を風靡したのだが、長じて彼が魅いられたのがカントリーロック、ランディ マイズナーが在籍していたプアーを母体に結成されたのがストーンキャニオンバンド、70年「リックシングスネルソン」71年「ルディザフェイス」72年「ガーデンパーティ」74年「ウィンドフォール」、4枚のアルバムとシングル曲より編纂されたコンピ盤。コテコテのカントリーではなくポップフィーリングが強いのが特徴で聴きやすい。




今週は56枚ゲット!





WEEKLY LISTENING LIBRARY295 2016.0903-0909

$
0
0





yjimage~pl.jpg
1 フォーマリーファットハリー 03(マスクラット)RATCD4222 紙ジャケ
英、フォークロック、オリジナルリリースは71年唯一作。
アナログ時代から愛聴盤の一枚、英原盤はハーヴェスト、テクスチャージャケ、本作でももちろん再現されてる。米盤はキャピトル、穴空きカット盤が結構出回ってる。
カントリージョーマクドナルド&ザフイッシュのベーシストブルース バーソルに、二人のSSWゲーリー ピーターソン、フィル グリーンバウムに英国人ドラマーローリー アランと結成したのがフォーマリーファットハリー、音が見えてこないジャケからは想像し難いが、これが英木漏れ日フォークに米国スワンプのエッセンスが絶妙にブレンドされた英国のアメリカンサウンドだが、英国度の強い湿った情感が堪らない、冒頭の「パッシングザリバー」から一気に引き込まれる至高の名盤!
VIVIDより未発表音源集もリリースされてる、以前紹介済み。




yjimage~pm.jpg
2 シコ ブアルキ/シコブアルキジオランダナイタリア 10(ボンバ)BOM22209
ブラジル、ボサノバ、MPB、オリジナルリリースは68年4作目にボートラ1曲付。
カエターノ ヴェローゾ、ジルベルト ジルらと共にMPB黎明期から活動するブラジル音楽界の重要ミュージシャンシコ ブアルキがイタリア亡命中にリリースしたアルバム、これまでの三枚のアルバムから選曲し、全編イタリア語でカバーした異色盤。実際は亡命前に企画録音されており、アルバムリリース時に再訪した時にブラジル情勢が悪化、長期滞在、亡命を余儀なくされた経緯有り。全編イタリア語だが、そもそもポルトガル語との区別がつかないので違和感無いボサノバアルバム、イタリアンらしいおおらかで陽気なサウンドにボサノバの哀愁、ブアルキの味のあるヴオーカルが粋なイタリアンボッサ!




3 JIM KWESKIN & THE JUG BAND/GREATEST HITS! 88(VANGUARD)13/14 2
米、ジャグ、オリジナルリリースは70年コンピ盤。
イーヴンダズンジャグバンドと共にリバイバルジャグバンドの代表グループジムクウェスキンジャグバンド、クウェスキンにメル ライマン、ビル キース、フリッツ リッチモンド、ジョフ マルダーに妻であり、イーヴンダズンにも在籍していたマリア マルダーと怱々たるメンバーが在籍。ジャグ、カズー、ウォッシュボード、ウォッシュタブベース、フィドル、バンジョー、ハモニカ、ギターによるウキウキワクワクするジャグサウンドが痛快!マリアのキュートな歌声がチャーミング!




yjimage~pn.jpg
4 TIM HARDIN/THIS IS TIM HARDIN 98(ATLANTIC)AMCY2904 デジパック
米、フォーク、SSW、オリジナルリリースは67年初期音源集。
アナログ時代に入手した時はいまいち訳が判らなかった一枚、ヴァーブセカンドと同年のリリースでレーベルはアトコ、ブルージーなアコギの弾き語りでヴァーブ時代より古臭いなと思っていたら、後年、初期音源集63~64年頃の録音だと知った次第。エレクトリックギターを最初に導入したフォークシンガーで、ジャズコンボをバックに演奏するという、斬新で新進気鋭のフォークシンガーとして話題を集めていた時期の便乗リリースと思われる。「朝日のあたる家」はじめトラッド曲にフレッド ニール、ウィリー ディクソンのカバーにブルース、トラッド曲を下地とした自作曲、後の名作群に比すると見劣りするが、エモーショナルな歌声、唱法は独特の存在感を放っている。
ジョン レノンのショッキングな死の悲しみが癒えぬ80年暮れ一人寂しくこの世を去った、享年39歳!




5 RICHARD BUCKNER/DENTS AND SHELLS 04(MERGE)MRG249
米、オルタナ、SSW、7作目。
誤ってダブリ買いした一枚、この辺全く把握しきれてない、棚は全てレコードで埋め尽くされ、新たに置くスペースが無いので、CDは箱積みか床タワー、というわけであっちこっちに分散していて、アーティスト毎にまとめるのが困難という次第。備忘録を兼ねて始めた当ブログ、記事れば記憶に残るかというと、怪しいもので、、、実際、本盤も15年07月14日に記事ったばかり、これで我が家の何処かにもう一枚あるという事が判明したが、両者が遭遇するのは極めて稀なのだが、隣の部屋の1000枚強の床タワー(団地)の最上階にあったというわけ。良いアルバムだが、二枚は要らんわな。






パート2

$
0
0





6 ノーネックブルースバンド/スティックアンドストーン 00(キャプテントリップ)CTCD453
米、ノイズ、フリーフォーク、何作目かは不明。
NYの即興楽団首無しブルースバンド、90年代初頭より活動し多数のアルバムをリリース、あのサーストン ムーアに宇宙一と云わしめたグループ、本作はジョン ファヒイのレベナントレーベルからのリリース、プロデュースはジェリー イェスターとクレジットされてるが、あのラビンスプーンフルのジェリーなのであろうか?アシッドフォーキーな歌ものパートとフリーキーな即興インストパートが良いバランス、英WIRE誌の年間ベストアルバムに選出されたと帯の謳い文句にある。




yjimage~po.jpg
7 スフィンクター アンサンブル/ハロディアンイヴェント#1 13(ディスクユニオン)DUPG167
英、ジャズロック、72年発掘音源。
クォーターマスのピーター ロビンソン(エレピ、オルガン)にジョン グスタフソン(ベース)、ペドラーズ、この後クォンタムジャンプのトレーバー モライス(ドラム)、サードイヤーバンドのポール バックマスター(エレクトリックチェロ)、アン オデル女史(オルガン、エレピ)、マーティン フォード(フレンチホルン)、トニー ウォームスリー(ギター)と怱々たるメンバーが名を連ねるスフィンクターアンサンブル、バックマスター、オデル、フォードはロビンソンのロイヤルアカデミーオブミュージック時代の学友であった。本作はハロディアンクラブという保養施設の音楽イヴェント用の音源、フリーセッション的色合いの濃い内容でロビンソンのエレピがリードするインストジャズロック、実験的で刺激的な音が目一杯詰まってる。
73年のソロアルバムではカーリーヘアーだったアン嬢、ここではストレートヘアーの純朴な美少女といった風情で良い!




8 V.A/MAYFARING STRANGERS:GUITAR SOLI (NUMERO)038 デジパック スリップケース付
米、ギターソロ、コンピ盤全14曲。
ジョン ファヒイ直系のギターソロインストコンピ、ダナ ウェストバー、テッド ルーカス、スコット ウィット、ジョージ クロマティ、リチャード クランデル、ダニエル ヘイト、ジム オーシュミット、ステフェン コーエン(ツリーピープル)、ウィリアム イートン、マーク ラング、トム スミス、ダン ランバート以上、フィンガーピッキングの妙技、ギターの多彩な響きが心地好い。収録アルバムが掲載されてるのだが、殆んどが初見のレア盤ばかり、この分野も奥深い。




yjimage~pp.jpg
9 カエターノ ヴェローゾ/ジョイア 98(フォノグラム)PHCA1077
ブラジル、SSW、MPB、オリジナルリリースは75年6作目?
次作「クアケルコイザ」と同年にリリースされたもので、本来、本作との二枚組仕様での構想であったが、別々にリリースされたもので二部作の一枚目にあたる作品、ジャケから察せられる様にジョン レノンの「ツーヴァージンズ」で、次作は「レットイットビー」、本作は「ヘルプ」をカバー、次作では3曲をカバーとビートルズへのオマージュに満ちた作品。気品ある静寂な世界と崇高なる諦念、密林の彼方の桃源郷に微かに流れる音楽、ストイックなリリシズム溢れる傑作!




yjimage~pq.jpg
10 LEGEND 07(REPERTOIR)REP5066 ペーパースリーブ
英、ロック、パブ、オリジナルリリースは69年ファースト作にボートラ17曲付。ステレオ、モノの両ヴァージョンにシングル収録5曲を付した大盤振る舞いの一枚。
スティッフの重要アーティストミッキー ジャップ率いたレジェンドはヴァーティゴからの二枚が有名でコレクターズアイテム、このベルからのファーストもかなりのレア盤で所持してるアナログは米盤、英盤はなかなか見掛けない。判りづらいジャケからはアングラ臭も漂ってくるが、典型的な英国のアメリカンサウンド、米南部ミュージックへの憧憬をストレートに現したサウンド、ローリングするピアノをバックに心地よく歌うジャップのレイドバックした感覚、カントリー、スワンプフィーリング溢れる土臭いフォークロック、元祖パブロック、キンクス「マスウェルヒルビリーズ」の原点の様なサウンド、プロデュースは英フォークの名作を多数手掛けるサンディ ロバートン、全編ジャップ作による名作!





パート3

$
0
0




11 BOB DYLAN/THE BEST OF THE ORIGINAL MONO RECORDINGS 10(COLUMBIA)88697791672
米、フォーク、SSW、初期ベストコンピ盤全15曲。
9枚組のBOXは狙ってるのだが手が出せない、取りあえずこのダイジェスト盤でお茶を濁す、しかし本作、ベスト盤としてなかなかの優れもの、きっちり年代順に並べられた曲順、BOXには未収の「寂しき4番街」収録が目玉。
近年、モノラル上位主義というか、やたらモノラルの評価が高い、モノ、ステレオ、それぞれの特性があって好みの問題だと思うのだが、安物オーディオユーザーとしては大差無しという悲しい結果なんだよね。




12 HAPPY END/TURN THINGS UPSIDE DOWN 90(WAVE)EVA2020
英、NW、4作目最終作。
総勢21名から成るブラスバンドハッピーエンド、ロバート ワイアットがヴォーカルで参加してるのが購入の決め手、そのワイアットのヴォーカルは2曲目のタイトルナンバーで早くも登場、その存在感ある声は独自のオーラを放っている。
ファンク、ラテン、スウィングジャズ、ワールド、無国籍で雑多なグループ、マット フォックスがリーダー!




yjimage~pr.jpg
13 INCREDIBLE STRING BAND/THE 5000 SPIRITS OR THE LAYERS OF THE ONION (HANNIBAL)HNCD4438
英、サイケ、アシッドフォーク、オリジナルリリースは67年セカンド作。
クライブ パーマーが抜けロビン ウィリアムソン、マイク ヘロンのデュオ編成となっての第一弾、このジャケからも判る様にサイケデリックな空気を目一杯詰め込んだ代表作、スリーブデザインはフールの二人シーモン&マールケ、プロデュースはジョー ボイド、ベースのダニー トンプソン、ピアノのジョン ホプキンス、ヴォーカルでリコリス嬢が参加。
ブリティッシュトラッドから更に地中海、アラブ、アフリカ、中近東、インド、東洋に及ぶエスニックな要素にサイケデリックな感覚をおりこんで飄々と奏でたISBのサウンドは米のヒッピー層にも受けた、米国のレーベルエレクトラ所属も要因であろう。米盤アナログをよく見掛ける。




yjimage~ps.jpg
14 VOX DEI/1975 & 1976 (SERIE COLLECTORS)S-C118
アルゼンチン、サイケ、ハード、オリジナルリリースは75年8作目「ESTAMOS EN LA PECERA」、76年9作目「CIEGOS DE SIGLOS」の2イン1仕様盤。
アルゼンチン屈指のハードサイケトリオヴォックスデイ、技巧的でアグレッシブな演奏でよりハードに迫り来る、ハードロックトリオの醍醐味が味わえる名グループ、ギター、ベース、ドラムが三位一体、怒涛のアンサンブルが見事。




yjimage~pt.jpg
15 V.A/FOLK IS NOT A FOUR LETTER WORD VOLUME 2 06(DELAY68)CDDELAY05
世界各国のレアフォークコンピ集第二弾全21曲。
ファインダースキーパーズのレアフォークシリーズの二枚目、女性フォークを中心に様々な国からピックアップされたレアフォークトラック集、スウェーデンのミッドソマー、ウェールズのトリバン、ハワイのジーズトレイルス、米のチャック&メリーペレン、ジャン&ロレイン、オランダのエリー&リッカート、米のスーザン クリスティー、ポール パリッシュ、仏のエマニュエル パーレイン、米のナオミ ルイス、英のパーシュメント、アレクシス コーナーのCCS、米のウディ シモンズ、スペインのヴァイニカドブル、英の11.59、ミッドウィンター、ペンタングル、独のシビル ベイル、スウェーデンのトウリッド、殆んど当ブログで取り上げてるアーティストばかりだが、ウディ シモンズが収穫、アナログ所持していたかは不明だが、CD化されてるのだろうか?



今週はレコ屋行かず。









WEEKLY LISTENING LIBRARY296 2016.0910-0916

$
0
0





yjimage~pu.jpg
1 ギャラリー/ザウィンドザットシェイクスザバーレイ 14(CALENTITO)RTMCD1103
英、フォーク、トラッド、オリジナルリリースは73年ファースト作。
フォークヘリテッジ傘下のミダスレーベル産の激レア盤でフォーカルポイントと並ぶ双璧アイテム!キッシングスペルよりデフジャケリイシューされてるが、オリジナルジャケにてスペインのガースゼンより再発、本作は帯ライナー付きの日本仕様盤。
ロイス&バーバラ シーボン兄妹(姉弟)を中心とする男女混声ヴォーカルにアラン モリソン(ギター)、マーク アトリー(フィドル、マンドリン)による4人編成。トラッドカバーを中心とした英国的陰りのあるフォークサウンド、男性枯れうたに哀愁のフィドルが堪らない切ないナンバー、フィドルソロ、英国の深い森を思わせる木漏れ日フィメールフォーク、気品ある男女混声ヴォーカルナンバー、凜とした佇まいが素晴らしい、知られざる英フォークの至宝!名盤!




yjimage~pv.jpg
2 STARCASTLE (EPIC)EK33914
米、プログレ、シンフォ、オリジナルリリースは76年ファースト作。
70年代半ばアメリカンプログレハードグループの活躍はあったものの、プログレ不毛の地米大陸という認識があった、そんな中、本格的シンフォグループとして注目を集めたのがスターキャッスル、我が国ではセカンドの「神秘の妖精」が先にリリースされ、そのスペーシーなアートワーク、米のイエスの異名を取ったサウンドは話題となった、カナダのシンフォニックスラムと共に米大陸プログレの実力、魅力を世に知らしめたグループ、イエスフォロワーグループは数あれど、そのそっくり度はピカイチ!




3 MARK LANEGAN BAND/PHANTOM RADIO 14(HEVENLY RECORDINGS)HVNLP106CD ペーパースリーブ
米、オルタナ、何作目かは不明。
元スクリーミングツリーズ、クィーンオブザストーンエイジ、ソウルセイヴァーズに参加、ベルセバのイソベル キャンベルとのデュオユニットでも活動するマーク ラネガンのバンド名義によるアルバム、ヤニ臭い苦味走ったヴォーカルに躍動感あるバンドサウンド、存在感あるヴォーカルが沁みる。




4 RATTLES 88(LASERLIGHT)15 088
独、ビート、初期コンピ盤全16曲。
ジャーマンビートといえばこのグループラトルズ、62年のアルバムデビューから多数の作品をリリース、編集盤の類いも数知れず、本作は廉価盤ベスト。クラウトロック界の巨匠アキム ライヘルが在籍していた事で著名、ハンブルグのスタークラブを拠点として活動していたグループ、ハンブルグといえばデビュー前のビートルズが武者修行した地、ラトルズともしのぎを削ったに違いない、60年代初頭ロック胎動期の荒々しい熱気がビンビンに伝わってくる好グループ!




yjimage~pw.jpg
5 HUMAN INSTINCT/STONED GUITAR 07(ROCKADROME)ROCK012 V2
NZ、サイケ、ハード、オリジナルリリースは70年セカンド作にボートラ4曲付。
リトルウィングレーベルからアナログ、CD再発されサイケファンに知られる事となったヒューマンインスティンクト、三枚組のセットものとしてリリースされたアナログ、各CDは何れも入手済みだが、ボートラ付きという事で入手。11年にはサンビームからボートラ違い盤もリリースされてるというから悩ましい。NZのジミヘンの異名をとるビリー TK(ティカヒカ)のファズギターが暴れまくるヘビーサイケ、NZのジミヘンといえばサイケファンにはジェシー ハーパーが有名だが、このグループとも係わり合いがあり、短期間だが在籍していたらしい、本作でもハーパーナンバーを取り上げてる。余談だが、情報が無い時代、ハーパーはTKの偽名ではないかと勝手に憶測していた。ティカヒカという名と風貌からアボリジニ系のビリーが欧米向けに偽名で録音したのが、ハーパーのお蔵入りアルバムではないのかと思っていたが、実際はハーパーの本名はダグ ジェレバインで憶測は見事に外れ、ビリー自身もソロアルバムをリリースしており、リトルウィングからリイシューされていた、二枚組の大作で我が家のどこかにあるはず、聴き比べればいいじゃないかという話しだが、毎度ながら見つけるのが困難。
さて本作は先のハーパーにロリー ギャラガー、同郷のカーバスジュートにジョン コンゴスとカバー主体、コンゴスの名曲「トウモロウ」をいち早くカバーしてるのが注目に価する、コンゴス自身がアルバムで発表するのは72年だから、如何なる経緯であったのだろうか?問題のボートラはライブ音源、音質はブート並みなのはしょうがないところ、そうなるとサンビーム盤も押さえたくなる。





パート2

$
0
0





6 ニール ヤング&クレイジーホース/傷だらけの栄光 90(ワーナー)WPCP3847
加、ロック、20作目。
クレイジーホースとタッグを組んで当時全盛だったグランジに応戦しリリースした貫禄のアルバム、ゴッドファーザーオブグランジと称されたニールの面目躍如の一枚、続くライブ盤「ウェルド」と共に若きグランジ野郎共に轟音ギターで叩き付けた返礼、更に四半世紀を経た現在もこれからもニールの闘いは続く!




7 YO LA TENGO/NUCLEAR WAR 02(MATADOR)OLE568 2
米、オルタナ、インディ、シングルCD。
ヨ ラ テンゴを知ったのは、米NW、オルタナ系を聴き漁ってた頃、コヨーテレーベルのセカンド「ニューウェーブホットドッグス」、サード「プレジデントヨラテンゴ」を入手しヴェルベット直系のギターサウンドが気に入ったが若手のマイナーオルタナバンドの一つ位の認識であったが、今や大メジャーグループ、フレイミングリップスもそうだが、継続は力なり、演り続ける事が大事。
本作はサン ラーのカバー4ヴァージョン収録、サン ラーといえば電子音ヒューヒューの難解なフリージャズをイメージするが、反核戦争のうたもののミニマリズムなナンバー、繰り返されるマザーファッカーの歌詞が耳に残る。




yjimage~pk.jpg
8 FAUST UNTITLED 96
独、アヴァンロック、ミニアルバム。
80年代後半に復活以降のファウストは多数の作品をリリースしており、その全容は把握しきれない、本作は1000枚限定リリースでプロモーション用のアイテムだろうか?前に見掛けた時はその様に記述されていたかと思う。
内容は既出曲のリミックスに95、96年のパフォーマンスを収録した全6曲27分のミニアルバム。今日的音響処理による刺激的なサウンドではあるが、70年代ファウストの持つ毒性は薄まってる気はするが、それでも致死量には充分、1000枚限定、コレクターは是非!




yjimage~px.jpg
9 JPT SCARE BAND/ACID BLUES IS THE WHITE MAN'S BURDEN 10(RIPPLE MUSIC)RIPCD001 デジパック
米、サイケ、ハード、未発表音源集。
結局アルバムリリースに至らなかったJPTスケアーバンドの未発表音源集は少なくとも4種リリースされており、以前当ブログで紹介したブツとは別内容、本作は74年録音1曲、75年1曲、01年3曲、04年2曲から構成。ジェフ リットレル(D)、ポール グリグスビー(B)、テリー スウェープ(G)のトリオ編成、メンバーの頭文字をとってJPTスケアーバンドと命名、ブルースを基調としたハードサイケスタイル、ファズギターの弾き倒し、重量感あるリズム隊、高音ヴォーカル、アングラ、アシッド臭充満する演奏に適度なポップ感が良い。正式な音源が残せなかったのが悔やまれる好バンド!




yjimage~py.jpg
10 TERRY SWOPE/NO TV 13(PALTRY TYRANT)
米、ロック、ファースト作?
前掲のJPTスケアーバンドのギタリストテリー スウェープのソロアルバム、キャリア40年以上となるテリーのおそらく最初の公式録音盤、やたらアルバム出しまくる人もいれば40年でたった一枚の人もいる。
JPT時代は轟音ギターサウンドを響かせていたが、ここでは非常にポップなパワポフィーリングすら漂う軽快なサウンドをクリエイト、若々しいヴォーカルも良い。






パート3

$
0
0





yjimage~pz.jpg
11 STRING DRIVEN THING/IN THE STUDIO '72 PLUS LIVE IN SWITZERLAND '73 AND LONDON '95 98(OZ IT)OZITCD0022
英、フォーク、プログレ、オリジナルリリースは72年セカンド作にボートラ7曲付。
クリス&ポーリン アダムス夫妻を中心とするストリングドリブンシングに、新たにヴァイオリンのグラハム スミスらが加入して新体制となってカリスマよりリリースした再デビュー盤。スミスのクラシカルかつダークなヴァイオリンが妖しい光を放ち、シアトリカルにドラマテイックに繰り広げられる狂騒的なプログレフォークの世界はユニーク、ボートラのライブ音源は出来の悪いブート並みの音質なので要注意。その後、更に狂度を増したサード作をリリースするがアダムス夫妻が脱退、スミス主導でプログレフュージョン的なアルバムを二枚リリースするも、スミスがヴァンダーグラフジェネレーターにヘッドハウンティングされあっさり消滅。その後、クリス アダムスが復活させライブサーキット主体に活動してるみたいだ。




yjimage~qa.jpg
12 サムラママスマンナ/サムラママスマンナ 01(ベルアンティーク)MAR01699
スウェーデン、プログレ、アヴァンロック、オリジナルリリースは70年ファースト作にボートラ2曲付。
鬼才ラーシュ ホルメル率いた北欧ロックシーン最重要グループサムラママスマンナは、ツアムラママズマンナ、フォンツアムラと変遷、ラーシュはソロ、ユニットで多数のアルバムを発表した偉大なるミュージシャン、残念ながら08年に亡くなってる。本作は記念すべきファースト作、ホルメルのピアノ、オルガンがリードするギターレスのジャズロックサウンドに、土着民謡、ポルカ、クレツマーに演芸、大道芸、様々なサウンドがごった煮的に展開する面白音楽集団!




13 JAYHAWKS/MUSIC FROM THE NORTH COUNTRY 09(AMERICAN)88697 47056 2
米、オルタナカントリー、89-03ベストコンピ盤全20曲。
90年代アメリカンロックの良心ジェイホークス、マーク オルソンにゲィリー ル-リス、二人の有能なSSWが在籍していた名グループ、グッドメロディー、グッドヴォーカル、グッドハーモニーが詰まった珠玉のグループ、しかし、両雄並び立たずでオルソンが95年に脱退、ヴィクトリア ウィリアムスとのオリジナルハーモニーリッジクリークデッパーズ等やソロで活動し、良質の作品を多数リリース、当ブログでも何点か紹介している。09年にはオルソンとルーリスのデュオアルバム、更に嬉しい事に11年オルソンが15年振りに復帰しての再結成アルバムリリースしてるが、以降音沙汰無いがどうしたのだろう?




14 SIR DOUGLAS QUINTET/SOUL JAM 00(CLASSIC WORLD)CWP9947
米、テックスメックス、初期音源集。
ライナーの類い無し、収録曲のクレジットのみで詳細不明のコンピ盤。カバー曲のみでオーティス レディング、ジェームス ブラウン、カーティス メイフィールドetc、殆どソウル系中心の選曲なのでこのタイトル?ガレージ、R&Bスタイルの演奏はカッコイイ!




yjimage~qb.jpg
15 IT'S A BEAUTIFUL DAY/THE BEST OF (IT'S ABOUT MUSIC)
米、ロック、サイケ、ベスト盤全19曲。
何故か紙ジャケがバカ高いイッツアビューティフルデイ、手が出せない、怪しいベスト盤を見掛けたので、取りあえずゲット、聴いた事も無いレーベル、規格番号も無い、ブート?かと訝しがりながらも音質問題無いので善しとしよう。
このグループは何といってもファーストのジャケ、この印象的なジャケはアナログ時代、ソニーのイッツアビューティフルロックデイシリーズのエンブレムとして使用され、イッツアビューティフルデイのファーストを目玉にセカンド、ジェシ ウィンチェスター、トニー コジネク、ジョン マニング、クレイグ ターギ、ティム ハーディン、コンプトン&バティユー、パチェコ&アレキサンダー、イリノイスピードプレス、ジェイムス&グッドブラザースといった渋いラインナップで20枚程リリースされていて、随分入手したものだ。
とにかくファーストジャケのインパクトが大で、抜ける様な青空から、爽やかな米ウェストコーストサウンドを連想してしまうが、実際は曇り空、湿った情緒を感じさせるサウンド、リーダーデビッド ラフレイムのヴァイオリンに男女混声ヴォーカル、クラシカルでプログレッシブな香りが漂うサイケ、ソフロの好グループ、乞再発、





今週はレコ屋行かず。







WEEKLY LISTENING LIBRARY297 2016.0917-0923

$
0
0





yjimage~qc.jpg
1 BELL & ARC GRAHAM BELL 04(WALHALLA)WH90338
英、ロック、オリジナルリリースは71年作と72年作の2イン1仕様盤。
英サイケのマスターピーススキップビファテイ、ブライアン デビソンズエヴリーウイッチウェイを経たヴォーカリストグラハム ベルが、スキップビファテイ時代の同僚ミック ギャラガー、ジョン ターンブルが結成したアークと合流したアルバム、アーク&ベルと、翌72年にソロ名義でリリースした2枚のアルバムをパック。グラハム ベルのヴォーカルの存在感が半端無い、レナード コーエン「さようならマリアンヌ」のソウルフルでゴスペルチックな歌唱は新たな魅力をこの曲に吹き込んでる。コーエンの低音ボソボソ声も良いが、ベルの熱唱はドラマチックで曲の持つパワーをひしひしと感じる。改めて名曲だと思う、アークの枯れたスワンピーな演奏もグッド!
ソロ名義作ではイアン ウォーレス、ティム ドラモンド、ロン コーネリアス、ティム ヒンクレー、ボブ ウィルソン、ブラス隊にメル コリンズ、ケニー ホィーラー、マーク チャリグ、ニック エバンスといった豪華布陣にベルの魂の熱唱、燻し銀の名ヴォーカリストの名に相応しい。この後目立った活動をしてないのが残念。08年に死去。




yjimage~qd.jpg
2 AVALANCHE/PERSEVERANCE KILLS OUR GAME 14(GUERSZEN)GUESSCD057
蘭、プログレフォーク、オリジナルリリースは79年自主制作唯一作。
ダッチフォーク激レアアイテムとして高く評価、取引されてる幻の一枚、いかにも自主制作な素っ気ないジャケ、500枚プレスとコレクター心をそそる一枚。世はパンク、NWの全盛の79年、オランダにもメカノ、フリュー、ソウト、アンレストエンソートソルといった優れたNWバンドが幾つも存在していた、そんな中ひっそりとリリースされた時代錯誤的なフォークアルバム、結成は70年代初期というから、当初から変わらぬ音楽性を一枚に封じ込めた作品、録音はたった一日だったという、メンバーにはこなれたナンバー、レパートリーだったのであろう。キーボード、フルート専任奏者を含む6人編成、メランコリックなフルートがリードを取るドリーミーフォークな夢見心地な前半から、後半部の大作ではアシッドサイケなプログレフォークを展開する、インスト主体ながら飽きさせない展開、ヴォーカルは一曲のみ、やはりフォークものは歌がないと、何となく締まらないと私的に思う、フォークは歌があってなんぼやないかな?ジグやリールじゃないんだから、聴いててこの辺からヴォーカルが、と何度も思ってしまう。




yjimage~qe.jpg
3 MIDNIGHT CIRCUS 03(CITYSTUDIO MEDHA PRODUCTION)CMP602 2
独、プログレフォーク、オリジナルリリースは72年唯一作にボートラ2曲付。
前掲に続いて、こちらは独もの、リリース年にタイムラグはあるが、ほぼ同世代のグループ、こちらは全編歌もの、しかも英詞で実にしっくりとくる、英詞なので当然英国フォークに連なる音世界だが、木漏れ日、田園風景といった世界ではなく、クールでモダーンな雰囲気、黄昏た欧州情緒を感じる焔暗い世界でジャケの印象通りのサウンド。ミッドナイトサーカスは男性デュオグループでギターにヴォーカル、一方がトランペットにリコーダーも担当。バンド編成で他に6人のミュージシャンがクレジット、トランペット、リコーダーはじめ全体に流れるまろやかな雰囲気が何とも言えない好作!




4 ALEX HARVEY/CONSIDERING THE SITUATION 03(MERCURY)065 005 2 2CD
英、R&B、ロック、63-77二枚組ベストコンピ盤全37曲。
50年代末から活動するアレックス ハーヴェイは、64年に独ポリドールよりアレックス ハーヴェイ&ヒズソウルバンドでアルバムデビューし三枚のアルバムリリース、その後、ロックミュージカル「ヘアー」関連アルバムに参加、70年レイ ラッセルとロックワークショップを結成、ソロアルバムリリースを経て、同郷グラスゴーのティアーガスと合流しセンセーショナルアレックスハーヴェイバンドを結成、その後の活躍は広く知られてる?
一枚目はSAHB以前の活動を中心に選曲、シングルオンリーナンバー等レアトラック含む。二枚目はSAHB時代中心の選曲。ハーヴェイのペーソス溢れるダミ声にドラマチックなサウンド、演劇的でユーモア溢れるステージは人気を博した。82年46歳で他界したハーヴェイは英国屈指の個性的なヴォーカリスト、キャラクターであった。




5 MOUNTAIN GOATES/BEAT THE CHAMP 15(MERGE)MRG516
米、オルタナ、20作目?
米オルタナ界の吟遊詩人ジョン ダーニエル率いるマウンテンゴーツ、ジャケが漫画チックで引くが、ジャケ通りのプロレスをテーマとしたコンセプト作、ストリングスを導入したドラマチックなアルバム、プロレスラーの悲喜こもごもを吟遊詩人ならではの感性で描き出してるのだろう、たぶん、歌詞が分からないと厳しい世界だが、ブックレットのイラストから雰囲気は伝わってくる。






パート2

$
0
0





yjimage~qf.jpg
6 TRIBO MASSAHI/ESTRELANDO EMBAIXADOR 15(GOMA GRINGA DISCOS)GGCD001EU
ブラジル、サイケ、ファンク、オリジナルリリースは72年唯一作。
ブラジリアンアフロファンクの超激レア盤で屈指の高額アイテム、2500ドルで取引された事もあるというから驚く。やばい雰囲気溢れるフリークアウトサイケアフロサウンドが炸裂、異様なテンションのまま、あっという間にエンディングの28分間、呪術的なパーカッションに笛、ジェットストリーム音、土着的なアフリカンヴォーカルにチャイルドコーラスが呪詛的に迫りくる怪作!しかし、これが20数万円と言われるとえーっと思ってしまうのが正直な処、本盤を入手した系列店でその後何枚も安売りしてるのを見掛けた、CDだと1/400で買える。




yjimage~qg.jpg
7 ISOKYNA LINDHOLM/SIRKUS 02(LOVE)LRCD76
フィンランド、ロック、オリジナルリリースは72年セカンド作にボートラ3曲付。
フェリス、ロックンロールバンドにソロファースト作と当ブログで取り上げてるイソキナ リンドホルム、レーベルメイトウィグワムのマッツ ハールデン、ロニー オスターバーグ、ボートラのシングル曲にはペッカ ポーヨラ、更にタサバランプレジデンテのマンス グランドストローム他腕利きが参加、70年代初期の多彩なサウンドを展開、ブルース、フォーク、ハードロック、ポップス、短めのナンバーがテンポよく繰り出されていく、ファースト作よりロック色を強めた内容、ジャケもなかなかいかした一枚!




8 ELVIS COSTELLO/THE BEST OF- THE FIRST 10 YEARS 07(HIP-O)B000864002 デジパック
英、NW、SSW、初期ベストコンピ盤全22曲。
英国のパンク、NW出身アーティストの中で最も成功した一人がエルビス コステロ、ベスト盤の類いも多数リリースされてるが、本作は本人選曲、77年から86年までの初期10年間、アルバム11枚からの選曲、年代順に並べられたコンピ盤で初期コステロの変遷を辿るにはもってこい、「レッドシューズ」から「アイウォントユー」まで代表曲がずらり。足をくねくねくねらせ、とっぽい兄ちゃんが思いっきりいきがったパンク時代、初来日公演では学生服を着て街頭ゲリラライブを行うという、今では信じられないパフォーマンスを演じたパンクなコステロから、メロディーメイカーとしての本領を発揮したNW時代、尖ってた頃のコステロはとにかく最高!




yjimage~qh.jpg
9 JUDEE SILL/HEART FOOD 03(RHINO)RHM2 7802
米、フォーク、SSW、オリジナルリリースは73年セカンド作にボートラ9曲付。
ジュディ シルとの出会いはSSWもののアナログ盤を漁ってた頃、ファーストの長髪眼鏡の横顔ショットにジャケ買い、国内盤であった。アサイラムのリリース第一号アーティストとしても知られてるが、当時アサイラムは東芝EMIの前身、東芝音楽工業、マニアには赤盤リリースで知られてる。アサイラムといえばワーナーのイメージが強いが最初期は東音、というわけでイーグルスファーストの初版もそう。本作セカンドのアナログはUK盤、この繊細な音世界は無骨な米盤よりコーティングジャケの英盤の方が合ってる気もする、今となっては米盤オリジナルはプレミア付きで手が出せない、再評価の前は普通にあっちこっちに転がっていたのだけど。ジュディ シルはカレン ダールトンと共に死後評価された女性アーティストで、当時情報も乏しく国内盤ライナーに幼い頃、義父の虐待を受け、荒んだ青春時代、ドラッグ、犯罪により感化院に送られ、そこで宗教、宗教音楽と出会い、音楽に生き甲斐を見出だし、音楽の道に進んだ旨の事が期せられていた。二枚のアルバムを手にした頃には既にこの世には存在していなかった。その悲しい最期を知ったのは随分後年になってからであった。カレン ダールトンも同様であった、
ふと手にした二枚のアルバム、そしてあまりにも悲しい最期、、、人生の辛酸を舐め尽くしたかの様なカレンの枯れたヴォーカル、崇高で無垢な純真さを感じるジュディのヴォーカル、どちらもかけがえのない大切なアーティスト!




パート3

$
0
0




yjimage~qi.jpg
10 ボーダーライン/スウィートドリームス&クワイエットディザイアーズ 00(東芝EMI)TOCP53124
米、フォークロック、スワンプ、オリジナルリリースは73年唯一作。
バンド関連アイテムとして有名な一枚、その筋でアナログ時代に入手、リチャード マニュエル、ガース ハドソンが変名で参加。ボーダーラインはデビッド&ジョン ガーシェン兄弟に、元ブルーヴェルベットバンドのジム ルーニーを中心にルーニーの盟友、63年にキース&ルーニー名義でアルバムをリリースしたベン キース、ボーグランパス、ハングリーチャックのジム コールグローブ、ライノセロスのビリー マンディと豪華な布陣。更にゲストとして先のバンドの二人にジョン サイモン、ヴァッサー クレメンツにデビッド サンボーンと腕利きが集結してるのだから、悪かろうはずが無い。バンドのファーストに感銘を受けNYからウッドストックへと移住した兄弟の心意気を感じる、カントリー、ブルーグラス、トラディショナルフォーク、米ルーツミュージックへの愛情溢れる一枚!この後、エイモス ギャレット、ブレッカーブラザーズが参加したセカンドアルバムが制作されるが、お蔵入り、何と01年に国内盤でリリース、更に近年、ファーストとの2イン1仕様盤もリリースされてるみたいだ、入手しなければ!




yjimage~qj.jpg
11 DEVIANTS/DISPOSABLE 09(ESOTERIC)ECLEC2119
英、サイケ、アングラ、オリジナルリリースは68年セカンド作。
ノッテイングヒルゲイトの親分ミック ファーレン率いたデヴィアンツ、オリジナルアナログはスタブル、サム ゴパル、NSU、ジャクリンと僅か4枚のアルバムをリリースしたマニア垂涎のコレクターズレーベルとして知られてる。そのオリジナル英盤アナログは運良く入手出来た。キャプテントリップの国内CDリイシュー盤に続き、リマスター盤という事で本盤も入手、ジャケの廃車置場のメンバー、他の名称の記載あり、誰が誰やらいまいち分からなかったので助かる、片手で廃車に凭れかかってるファーレンは分かるが、屋根に乗ってるのが、ダンカン サンダーソン、中央のサングラスがシド ビショップ、裏ジャケの左端がラス ハンター、まあそんな事はどうでもよいのだが、さて本作は前作のフリークアウトサイケサウンドから、更に無節操にへらへらだらだらと突っ走るデヴィアンツの変態度がヒートアップした怪作!




12 COLIN BLUNSTONE/THE LIGHT INSIDE 98(MYSTIC)MYSCD125
英、ロック、10作目。
ゾンビーズのヴォーカリストコリン ブランストーン、その繊細なヴォーカルワークは唯一無比、ファーストソロ「ワンイヤー」はソフロ系のマスターピースとして高い評価を得てる。本作はコージー パウエルが参加した最後のアルバムとしても知られてる。盟友のロッド アージェント、モー フォスター、ドン エィリーetcが参加、ドンはプロデュースも担当。ソングライティングにはニック カーショウも名を連ね、エレクトロなモダーンロックに繊細なバラッド、軽快なパワポ、燻し銀のブリテイッシュハード、なかなかの力作だが、多分あまり売れず、次のソロアルバムまで10年近い間隔が空いてしまう。




yjimage~qk.jpg
13 HOLLIES/CLARKE,HICKS & NASH YEARS 11(EMI)5099909624221 6CD
英、ビート、ロック、63-68コンピ盤6枚組全148曲。
デビューからグラハム ナッシュ脱退までの63年4月から68年10月までの音源を年代順に収録したコンプリート盤、初期ホリーズ黄金期の全てを網羅した一枚で厚目の2CDタイプのパッケージに6枚収録した簡素な作りのリーズナブルな価格も魅力。64年1月「スティウイズザホリーズ」64年11月「インザホリーズスタイル」65年9月「ホリーズ」66年6月「ウッドユービリーブ?」66年9月「フォーサーティンビコーズ」67年6月「エヴォルーション」67年11月「バタフライ」68年8月「ホリーズグレイテスト」の8アルバムにシングル、EP26枚からの収録。更に初出の68年ルイシャムオデオンでのライブ音源8曲に未発表音源まで付した御宝箱。
先ずこのヴォリューム、何せ「バスストップ」が飛び出すのが4枚目の11曲目、ホリーズといえば「バスストップ」が直ぐにヒットしたというイメージだが、それまでに結構活動してたのね。三声のヴォーカル、ハーモニーが抜群のビートポップスから「エヴォルーション」「バタフライ」のサイケポップスまで完成度の高い音世界は、ブリテイッシュロックの王道を行く正統派の名グループ!




今週は13枚ゲット!





WEEKLY LISTENING LIBRARY298 2016.0924-0930

$
0
0





yjimage~ql.jpg
1 デヴィッド ボウイ/プラチナムコレクション 05(東芝EMI)TOCP67835-37 3CD
英、ロック、69-87ベストコンピ盤三枚組全57曲。
常に斬新に変容し続けた偉大なるアーティストデヴィッド ボウイの黄金期のキャリアを総括したベスト盤、新世代のSSWとして来るべき宇宙時代への高らかな掲示と警鐘「スペースオディテイ」、二種のカバーアートが秀逸、単なるポートレイトだがボウイだと画になる。発禁ドレスカバーにキックジャケ、独米独自カバーが存在する「世界を売った男」、「ハンキードリー」、ボウイの地位を不動のものとしたグラムロック不朽の名作、ロック金字塔「ジギースターダスト」、「アラディンセイン」、60ズビートミュージックへの愛情と屈折感溢れるカバー集「ピンナップス」、「ダイヤモンドの犬」、ファンクミュージックへの大胆なアプローチ、「ヤングアメリカンズ」「ステーショントウステーション」、ブライアン イーノとのコラボ、ベルリン三部作「ロウ」「ヒーローズ」「ロジャー」、NWへの本家からの挑戦状「スケアリーモンスターズ」、カルトヒーローからスーパースターへ、80ズボウイの快進撃又はポップスターへの堕落?「レッツダンス」「トウナイト」「ネバーレットミーダウン」に三作のライブ盤からの選曲に、シングルヴァージョン、サントラ収録曲や何やかや、手っ取り早くボウイの魅力に触れるには持ってこいだが、コンピ盤の類いで云々出来るアーティストでなく、アルバム単位で語るべき、死後、その存在
感が自身の中で益々大きくなってるアーティスト、その膨大な音宇宙は果てない!




2 BOB DYLAN/THE REAL... 12(SONY)88725496802 3CD デジパック
米、SSW、フォーク、ロック、ベストコンピ盤三枚組全44曲。
ソニーの超廉価盤シリーズ「ザリアル」の一枚、解説、ライナーの類い無しの簡素なものだが、新品でも3ケタ価格、中古で最低価格で落っこちてたので入手。一枚目は60年代、二枚目は70年代、三枚目は80-90年代、あの曲が入ってないぞとの不満も色々あると思うが、コスパからいえば十二分のコンピでしょう。欲をいえば二枚目の収録時間にまだ18分程の余裕があるので目一杯収録してほしかった。その70年代音源には「欲望」から2曲、「コーヒーもう一杯」「ハリケーン」、バックにスカーレット リベラのヴァイオリンが終始鳴り響き、切迫感あるディランのヴォーカル、異様なるテンション、ディランの各アルバムの中でも圧倒的な存在感があるアルバムだと思う、私的に最も印象深い一枚でもある。
ディランもボウイ同様、その音宇宙は果てない、しかも存命、まだまだ重要な作品を創造し続けるに違いない、楽しみはまだまだ!




yjimage~qm.jpg
3 INCREDIBLE STRING BAND/THE HANGMAN'S BEAUTIFUL DAUGHTER 92(ELEKTRA)7559 60835 2
英、サイケ、アシッドフォーク、オリジナルリリースは68年サード作。
この裏山ヒッピーコミューンジャケで前作と共に人気のISBの三作目、オリジナルのアナログ盤ジャケとは表裏が逆、裏ジャケを表にした米盤ジャケ仕様でのリイシュー、オリジナルの地味な岩山ツーショットジャケより断然良い、後のアナログリイシューでもヒッピージャケを表にした仕様が多く、すっかり定着した感がある。国内紙ジャケリイシューでは当然オリジナルジャケが採用されてる。アナログ盤は英米盤どちらも所持してるので、CDに手を伸ばすのが随分遅れてしまった。何やかやISBのCDも初期三枚が揃ってしまった。出来れば国内紙ジャケで揃えたいのだが、アナログ盤あるのでプラケでいいかな。
さてISB、このジャケからも伺いしれる様にヒッピー層に受けがよく、米国でも人気、ウッドストックへも出演、民族楽器を多数使用したエキゾチックなサウンド、摩訶不思議な音楽を飄々と自然体で奏でるヒッピーコミューンといった赴きだが、ロビンにマイクの二人にリコリスにドリー コリンズ!デビッド スネルがクレジットされてるのみ、まさしくインクルデビルでストリングなバンドである?




yjimage~qn.jpg
4 TIM HART AND MADDY PROIR/FOLK SONGS OF OLDE ENGLAND VOL.1 91(MOONCREST)CRESTCD006
英、トラッド、フォーク、オリジナルリリースは68年ファースト作。
ティム ハートとマディ プライアによる男女フォークデュオによるトラッドカバー集、第二種までリリースされてる。オリジナルジャケはモノクロの素敵なスリーブなのだが、アナログ、CDリイシューは悉くデフジャケ、本作も安易な作り。ギター、ダルシマー、ハーモニウムという簡素なバッキングにマディの落ち着いたヴォーカル、ティムのジエントルなヴォーカルがこれぞブリテイッシュトラッドな魅力に溢れた一枚!





パート2

$
0
0





yjimage~qo.jpg
5 V.A/LOVE,PEACE & POETRY BRAZILIAN PSYCHEDELIC MUSIC 02(QDK MEDIA)CD043
ブラジル、サイケ、オムニバス19組収録。
シャドックスの人気シリーズ「シェリルのサイケデリック世界一周」、これまでにシェリルと一緒に色々な地域、国へ出掛けたが、今回訪れたのはリオ五輪の余韻漂うブラジル、迎えてくれたのは当ブログで紹介済みのオーバンドー、アボルハ、スペクトラム、モルド1000、オスロボス、ルビーノマウロアサンパショ、サウンドファクトリー、ルーラ コルテス、ヒューゴフリーホ、マルコニ ノターロ、他にバンゴ、テルコ、マルコス ヴァーリの定番処にブトンス、リバプールといった処が興味深い、私的にブラジルは南米の中ではいまいちの感があったが、こうして纏めて聴くとなかなかのもの、南米サイケ侮れず!




yjimage~qq.jpg
6 I GIGANTI/TERRA IN BOCCA 89(VINYL MAGIC)VM013
伊、プログレ、オリジナルリリースは71年サード最終作。
イタリアンプログレ屈指の名盤ジガンティの「犯罪の歌」、当ブログで紹介したばかりだが、このイタリアのビニールマジック盤は何故だかデモヴァージョンが収録されているのだ、どこにも銘記されてないので分かりづらいが、別物アルバム、というわけで聴後の感触はかなり違う、荒削りでエモーショナルな音像は犯罪の加害者の視点で描かれた物語といった風情、オリジナルヴァージョンの完成度には到底及ばないが、これはこれで聴き応え充分、ファンは買いの一枚!




7 JETHRO TULL/BBC IN CONCERT 98(STRANGE FRUIT)SFRSCD051
英、プログレ、ロック、オリジナルリリースは95年ライブ音源。
91年10月8日ハマースミスオデオンでの公演収録、アルバム「キャットフイッシュライジング」のツアー、布陣はイアン アンダーソン、マーティン ベア、ディブ ペグ、ドーン ペリー、マーティン アルコックの5人編成。80年代以降のタルは殆どスルー状態だが、激動の80年、90年を生き抜き、今だ現役のタル、イアン アンダーソンの凄味を感じる。フルート一本足奏法は一度生で観てみたい!




yjimage~qp.jpg
8 ヴァンダーグラフジェネレーター/ザリーストウィキャンドゥイズウェイヴトゥイーチアザー 05(東芝EMI)VJCP68757 紙ジャケ
英、プログレ、オリジナルリリースは70年セカンド作にボートラ2曲付。
本作は以前紹介済み、15年2月というから、二年にも充たない、どちらかがプラケならともかく、同様に紙ジャケ、規格番号も一緒の同一品、アナログだとマトリックス違いとかあるのだが、CDには無し?安価だとついゲットしてしまうのは昔ながら、まあだぶって所持しても構わないマイフェイバリットアルバムだから良しとしょう?
ブリテイッシュプログレの宝庫カリスマはVDGGのマネージャートニー ストラッテン スミスが設立したレーベル、そういうわけでVDGGはカリスマの根幹、屋台骨を支えた重要なグループ、ジェネシス、レアバード、オーディエンス、ストリングドリブンシング、キャパビリティブラウン、ユニコーン、ナイス、ジャクソンヘイツ、レフュージといったグループを擁したカリスマレーベルはVDGGがあってこそ!




9 GORDON GILTRAP/THE SOLO ALBUM 00(LA COOKA RATCHA)LCVP111CD
英、フォーク、ギタリスト、何作目かは不明。
バート ヤンシュの影響を受けたゴードン ギルトラップは10代でデビューアルバムをリリース、繊細なギタースタイルに初々しいヴォーカルが印象的であった、その後、同傾向のセカンド作をリリース、ドン パートリッジ、マルコム プール等とアコーレードを結成、一枚で脱退、その後ソロに転じSSWアルバムをリリース、ゴードン ギルトラップグループを結成、プログレフュージョンインストな佳作を続々とリリース、歌う事には自信が無いのか、その後もインスト主体のソロやコラボと多数のアルバムをリリース、英国ではギタリストとして多大なる人気を誇るアーティスト。本作はアコギソロインスト、流暢なテクニックの繊細なフィンガーピッキングが紡ぎ出す美しい音色が魅力!






Viewing all 1193 articles
Browse latest View live