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Channel: ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~
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WEEKLY LISTENING LIBRARY227 2015.0425-0501

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1 CAN/ANTHOLOGY 25YEARS (SPOON)CD30/31 2CD
独、プログレ、アヴァンロック、68ー93二枚組コンピ盤全29曲。
ジャーマンロックを代表するグループカンがリリースした13枚のアルバムからセレクト、ラストにヴィム ヴェンダース監督「アンティルジエンドオブザワールド」のサントラ曲を収録。カン入門編として最適の一枚、計2時間半、少しも長く感じない刺激的なサウンド、一枚目ラスト20分以上の大曲「ユードウーライト」(ファースト収録)が圧巻、呪詛的な反復ビートが呼び醒ます意識下に潜む怪物が暴れ出す。
シュトックハウゼンに師事したイルミン シュミット、ホルガー シューカイ、ジャズドラマーであったヤキ リーベツアイトが、ロック青年ギタリストミヒャエル カローリに触発され結成したのがカン!黒人ヴォーカリストマルコム ムーニー、日本人ヴォーカリストダモ 鈴木を迎え、バックボーンである現代音楽、ジャズに様々な西洋音楽の要素にエスニックな民族音楽を大胆にミクスチャーしたユニークなサウンドが魅力。NW、ポストロックシーンに与えた影響は計り知れない!




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2 M.EFFECT/SVET HLEDACU 99(BONTON)494002 2
チェコ、プログレ、シンフォ、オリジナルリリースは79年7作目にボートラ6曲付。
チェコシンフォ最高峰の呼び声も高い名グループモドリーエフェクト、元マタドールズのギタリストラディム ハラディクを中心に結成、ブルーエフェクト、モドリーエフェクト、Mエフェクトと変遷、計8枚のアルバムをリリースしてる。どのアルバムも傑作揃いであるが、後期Mエフェクト時代は円熟期といえる次期で、本作は最高傑作との声も高い完成度の高い作品で、シンコピー61から移籍したOLDRICH VESELYが大活躍、レセクとのツインキーボードによる流麗なコンビネーション、何といっても熱を帯びたうたごころこもったヴォーカルが最高、それにラディムのスリリングなギターが絡むのだから堪らない。この時期79年に東欧チェコでこの様なプログレッシブなサウンドをクリエイトしていたグループが存在していた事に吃驚する!




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3 RIFF RAFF/OUTSIDE LOOKING IN 99(DISCONFORME)DISC1951CD
英、プログレ、ジャズロック、72年蔵出し音源。
73年「リフラフ」74年「オリジナルマン」の二枚のアルバムで知られるリフラフのお蔵入りとなってた幻のファーストアルバム用の音源に更にボートラを4曲追加。
マークアーモンドに参加してたトミー アイアー、ロジャー サットンを中心に結成。本作にはスティラーズホイール~ストローブスのドラマーロッド クームスが参加。アイアーの変幻自在のキーボードワークが冴え渡るグルービーなジャズロック、アフロパーカッションが炸裂するインストナンバー、ホーンが絡むフリーキーでジャージーな長尺ナンバーと完成度高し、アラン マーシャルの渋いヴォーカルも良い、お蔵入りとなったのが不思議。
アイアーはグレッグ レイク、ゲイリー ムーア、イアン ギランetc、多数のセッションワークを努め、ブリティッシュロックの屋台骨を支える燻し銀の活躍をするも01年に逝去。




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4 LE ORME/AD GLORIAM 92(MELLOW)MMP135
伊、ビート、サイケポップス、オリジナルリリースは68年ファースト作。伊のELPとも評されたイタリアンプログレを代表する名キーボードトリオ、レ オルメのデビュー盤、ジャケからも判る様にサイケデリックな色彩の強いアルバム、サージェントシンドロームの一枚といえるビートロックの名残り漂うサイケポップス、イタリアの情感溢れるアルド タグリアピエトラのうたごころたっぷりのヴォーカルが良い!
本作はもう一枚リプレイミュージック版RMCD4180も所持してるが、音がメロウ版より良い、但し、ジャケが黒く縁取り縮小されててマイナス。




5 GANG OF FOUR/ENTERTAINMENT! 05(RHINO)R2 78428 ペーパースリーブ
英、パンク、NW、オリジナルリリースは79年ファースト作にボートラ8曲付。
ロックを象徴する楽器ギター、ソロパートはロックの醍醐味としてロックファンを魅了するのだが、ギターソロなどかったるいと登場したのがパンクの連中、ギターソロをかます程のテクが無かったという話しもあるが、アンデイ ギルのギターはそんなもん凌駕する衝撃的なものであった、ソリッドなカッティングギター、空間をノコギリでぶった切る様な壮絶なプレイ、まるで打楽器みたいに叩きつけられる痙攣ビート、クールなホワイトファンクサウンドを叩き出すリズム隊、抑揚の無い醒めたヴォーカル、ポストパンク大名盤!この後、ファンク色を更に強め失速していくのだが、女性ベーシストサラ リーが参加したサードは面白かった記憶がある。サラはその後、ロバート フリップのリーグオブジェントルマンに参加。
「エンターテイメント!」久し振りに聴いたが、やっぱカッコイイ!ファイアーエンジンとか聴きたくなった。








パート2

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6 AYNSLEY DUNBAR RETALIATION/REMAINS TO BE HEARD 04(WALHALLA)WH90329
英、ブルース、ロック、オリジナルリリースは70年4作目ラスト作にボートラ2曲付。
ジョンメイオール&ブルースブレイカーズ、ジェフベックグループを経た名ドラマーエインズリー ダンバーのグループ、重たくキレのあるドラミングがリードするシリアスなアングラブルースで人気、本作は解散後にリリースされたアルバムで、まずいかにもヒプノシスなジャケが目を惹く、ヴォーカル、キーボードのビクター ブロックスがプロデュースを担当、嫁のアーネットがヴォーカルで10曲中6曲に参加、可愛いらしい声質であまりそぐわないが、仲良くデュエットも決めて和める、嫁が参加した曲にダンバーは不参加、何やら確執を感じる、解散の原因か?直後にダンバーはブルー ホェールを結成、サード作に参加してたトミー アイアーにロジャー サットン、前掲のリフラフの二人、ヴォーカルにはジューシールーシーのポール ウィリアムズを招いてる。その後、ダンバーはフランク ザッパ、ジャーニー、デビッド ボウイ等のビッグネームを渡り歩く。




7 シンリジィ/ナイトライフ 93(日本フォノグラム)PHCR4132
アイルランド、ハード、オリジナルリリースは74年4作目。
アイルランドの英雄フィル ライノット率いたシンリジィ、オリジナルメンバーのギタリストエリック ベル脱退を経て、ブライアン ロバートソン、スコット ゴーハムのシンリジィの看板レスポールツインリード体制となり、心機一転デッカからヴァーティゴに移籍しての第一段、ベル脱退後、短期間在籍していた旧友ゲィリー ムーアとのレコーディング1曲収録、ゲストヴォーカルにフランキー ミラーを迎えた贅沢なナンバーはじめ、佳曲揃いではあるが、リジイ節はまだ確立されておらず過度期の作品、ハードロックグループとしてのリジイの真価、快進撃が開始するのは次作「ファイテイング」から、私的にシンリジィは「ライブアンドデンジャラス」が最高であの圧倒的なライブの前にはスタジオ盤が霞むとスタジオ盤はまだ一通り聴き通せてないのだが、これを機にとも思うが、メジャー後回しの法則にていつになるやら?




8 スミス/ワールドウォントリスン 87(ビクター)VDP1199
英、NW、ギタポ、シングルコンピ集全18曲。
80年代英音楽シーンを代表するグループ、数多のフォロワーを生み、何かとスミス以降と語られたエポックメイキングなグループ、おたくでひきこもり内省的で大人しい非力な文学青年がペシミステイックな歌詞をなよなよ声で歌う、それまでのロックスターとは対照的なダサイNWヒーローはアノラック、シューゲーザーな根暗ギタポキッズに多大なる影響を与えた。根暗なNWキッズの僕はスミスのアナログ、フォロワー達のアナログをひたすら買い漁った、様々な思い出と共にブツが残った。




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9 BONGWATER/BOX OF BONGWATER 98(SHIMMY DISC)SHMSSSS1~4 4CDBOX
米、アヴァンロック、オルタナ、4枚組コンプリート?盤全91曲。
87年ミニLP「ブレイキングノーニューグラウンド」88年二枚組ファースト「ダブルバマー」89年セカンド「トウマッチスリープ」90年サード「ザパワーオブプッシー」91年4作目「ザビッグセルアウト」にラットルズトリビュートアルバム収録曲をパックしたコンプリート仕様?
ショカビリー、ボールを経たクレイマーと奥方のアンヌ マグヌソンによるプロジェクトボングウォーター!シミーディスクを主宰し、プロデューサーとしても知られる金の亡者、もとい奇才クレイマー、プログレオタクとしても知られデビッド アレン、ヒュー ホッパーとのコラボ作もリリースしてる、本グループでもムーディブルース、ケビン エアーズ、スラップハッピー、他にゼップ、ビートルズ、ゲィリー グッター、モンキーズ、ジョニー キャッシュ、ファッグス、サーテンスフロアーエレベーターをカバー、クレイマーの才気爆発、多彩なサイケポップサウンドにくらくらする。




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10 PILOT/SECOND FLIGHT 91(C5)C5CD568
英、パワポ、モダーンロック、オリジナルリリースは75年セカンド作。イアン バイアソンが正式メンバーとしてクレジットされ4人組となったパイロットの代表作。「ジャーニュアリー」がヒットし、最も売れたアルバムだと思われる。根暗NWキッズでスパークス、ロキシーミュージック、10cc、セイラーといったモダーンロックも大好物であったが、何故かパイロットにはそんなにはまれなかった、あまりにも正統派、王道ポップスしすぎで何より爽やかすぎたし、アイドル路線にも反発を覚えた。年を経てそんなもん全く気にならなくなると、素直に良いと思える。パワポ度高しのハンドクラッピング、爽やかなコーラス、キャッチーなメロディー、気品ある叙情性、英国王道ポップスの真髄!






パート3

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11 GARLAND JEFFREYS/TRUTH SERUM 13(LUNA PARK)LPR003 デジパック
米、SSW、ストリートロック、12作目。
前作から2年降りと短いインターバルで届けられた新作、11年に10数年降りの復活アルバムをリリースしてたのだが、見掛けた事が無い、是非入手しなければ!
齢70、キャリア40年以上のベテランだが、グラインダースウイッチとのアルバム、ライブ、ベスト、スタジオアルバムは10枚余りと佳作だが、どれも傑作揃い、中でも「ゴーストライターズ」「エスケイプアーティスツ」ライブの「ロックンロールアダルト」は必聴!そして本作、オープニングの表題曲、重たいブルージーギターにハープ、渋いジェフリーズのヴォーカルに力作を予感、泣きのバラッド、軽快なレゲエビートにジェフリーズのビブラートヴォーカル、怒れるストリートロックナンバーが最高、本作も傑作!ジェフリーズ曰く90までロックンロールし続けるとの事、盟友の分も頑張って欲しい!




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12 FLAMENCO (VINILISSSIMO)MRSSS04 LP
スペイン、サイケ、オリジナルリリースは73年唯一作。
アンダルシア出身の5人組、名称通りのフラメンコにスペイントラッドミュージックにサイケなファズギター、オルガン、パーカッションによるロックのダイナミズムを融合させたグループ、4枚のシングルをコンピしたアルバム、スペインの熱き情熱と哀愁が伝わってくる好盤。




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13 ラブ ノークス/ネヴァートウレイト 13(ワーナーミュージック)WPCR15120
英、フォーク、SSW、オリジナルリリースは75年4作目。
ワーナーの名盤探検隊シリーズは通な名盤をリリースしてくれる人気企画、第12段の本シリーズは何と価格が1200円という嬉しい設定、しかもラブ ノークスの二枚は初CD化、デビッド エリオットもラインナップに入ってるというから堪らない、近年CDが売れなくなってるという、新譜はともかく、再発盤はこの位の価格設定にしてほしいものだ。
ワーナー移籍第二段の本作は前作に続いて米録音を含み、ベン キース、ラルフ モリーナ、アーティ トウラムが参加。ロンドン録音には盟友のスティラーズホイールの二人、グレイテストショウオンアースのマイク ディーコン、ニュークリアスのボブ バートルズ、ベテランアコーディオン奏者ジャック エンブロー等が参加。70年にリンディスファーンが取り上げヒットした名曲「ターンアデフイアー」の作者ヴァージョンが目玉。ライトスワンピーな楽曲、ベン キースのドブロが雰囲気抜群、スタンダードナンバー「ラブレターズ」のカバー、ノークスの繊細なヴォーカルが泣ける名盤!




14 LOADING ZONE 01(ACADIA)ACA8012
米、ブラスロック、オリジナルリリースは68年唯一作。
二人のホーン奏者含む8人組ブラスロックだが、いかんせん迫力不足、女性リードシンガーの太っちょ黒人女性も声量乏しく、平板なヴォーカルは魅力無し、ジャケ通りの酷い内容で外し盤。




15 バズコックス/トレイドテストトランスミッション 93(トイズファクトリー)TFCK88657
英、パンク、NW、再結成第一段。
本作は以前、輸入盤を取り上げてるが、国内盤が安価にて落っこちてたのでゲット!少年ナイフのインタビューライナーがバズコックス愛溢れてて良い、根底にパンク、NW魂ある人が良いね、そういう人が最高やね!





今週は6枚ゲット!





WEEKLY LISTENING LIBRARY228 2015.0502-0508

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1 MEIC STEVENS/DISGWYL RHYWBETH GWELL I DDOD... 02(SAIN)SCD2345 3CD
英、ウェールズ、フォーク、SSW、68-79三枚組コンピ盤全57曲。
ウェールズの怪人メイク スティーブンスも一昔前は幻のアーティスト、オリジナルアナログは激レア、目にする事も稀少であったが、近年、韓国の紙ジャケはじめ各種音源がCDリリースされ有り難い限り、本作はウェールズ髄一のレーベルサインによるシングルを中心としたコンピ集、一部未発表音源も収録されてる。初期の女性ヴォーカルを交えたフォークポップスタイルに孤高のアシッドフォークサウンド、全編ウェールズ語による語感が、トランスワールドなさいはて感募る音源集。




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2 リンダ ホイル/ピーセズオブミー 03(エアーメイルレコーディングス)AIRAC1047 紙ジャケ
英、ジャズロック、オリジナルリリースは71年唯一作。
ヴァーテイゴレーベル、キーフジャケで人気のアフェニティーのヴォーカル、リンダ ホイルの唯一のアルバム、アフェニティー人気と共に近年高騰著しいのが本作、今まで何度もオリジナルアナログ盤に、デフジャケの国内盤もチャンスがあったのに後の祭り、一度耳にしていまいち感を持ってしまったのが原因。モノ自体はレパトワー盤CDを入手済み、その後色々なレーベルからリリースされてる、紙も無くならないうちに押さえとこうという事で入手。カール ジェンキンスプロデュース、バックはニュークリアス、一曲目のブルース路線で突き進んで欲しかったのだが、華美なオーケストレーションに甘ったるいヴォーカルがらしくないナンバーは昔から好きになれず、その次はカッコイイファンキージャズロック、クリス スペデイングのギターが凄すぎ、ラストはホンキートンク調と多彩、器用なタイプのヴォーカリストではないので、妙に甘いナンバーは辛い、今も苦手、紙CDで丁度良いと負け惜しみ?




3 ANTENA/CAMINO DEL SOL 04(NUMERO)002
仏、NW、ネオアコ、コンピ盤全14曲。
フレンチポップの歌姫イザベル アンテナが在籍していた三人組アンテナ、82年ベルギーのクレプスキュールレーベルより、ジョン フォックスプロデュースによるシングル「ザボーイフロムイパネマ」でデビュー、続いて5曲入りミニアルバム「カミノデルソル」リリース、当時お洒落にも目覚めたNW小僧は生意気にもクレプスキュール関連アーティストやオムニ盤をコレクト、ミカド、フレンチインプレショニスツ、アンナ ドミノ、ボーダーボーイズ、シックピジョン、ドウルッテイコラム、ポール ヘイグetc、、、
単なるおっしゃれでは済まない素敵な音盤!




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4 NIRVANA/TO MARKOS III 03(UNIVERSAL ISLAND)IMCD303
英、サイケ、ソフロ、オリジナルリリースは69年サード作。
何故かアイランドレーベルからリリースを拒否され米メトロメデアよりリリースされるも、メトロメデア倒産により、流通枚数が僅かという幻のアイテム。パトリック キャンベル リョンとアレックス スパイロポロウスによるユニットニルヴァーナ、米ニルヴァーナに比すとぐんと認知度は劣るが、それでもソフロ、サイケブームにより広く知られ、本作も何とも不気味なジャケを変更し「ブラックフラワー」と改題し再発されてる。本作はリマスターされ音質がアップ、90年代の旧版は盤起こしだったりと音質悪かったので買い替え、これで4アイテム目?
ジャケからは伺いしれないがニルヴァーナ緒作の中で一番ソフロ度高い人気盤、白日夢の様な甘美なメロディー満載、優雅なオーケストラアレンジはトニー ビスコンティ、マンフレッドマンのマイク ビッカーズ、プロデュースはクリス トーマス、レスリー ダンカン参加の美しいヴォーカル曲が最高、ソフロ、トワイライトサイケファン必聴!




5 ジョイデビジョン/パーマネント 99(イーストウェストジャパン)AMCE6054
英、NW、ベストコンピ盤全16曲。
僅か2枚のアルバムを残しヴォーカルイアン カーティスの自死により伝説となったジョイデビジョン!シングル中心のベスト「サブスタンス」に続くベスト盤。多くのフォロワーを生んだNWシーンのカリスマ、現状から脱却しようと必死にもがき抗らうパフォーマンス、その先にあったのは絶望なのか?






パート2

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6  イギー ポップ&ザストゥージズ/ザウィヤードネス 07(東芝EMI)TOCP66664


7 イギー ポップ/ヌード&ルード 02(東芝EMI)TOCP53284
米、ロック、ガレージ、ストゥージズ再結成第一段通算4作目とベストコンピ盤全17曲を連聴。
伝説の復活!ストゥージズ「ロウパワー」より34年振りのアルバム、ロン&スコット アーシュトン兄弟をバックにイギーが吠える、問答無用のロックンロール、34年前の時代の毒気は当然ながら感じられないが、イギー流ロックンロールは不変。
オリジナルリリースは96年のベスト盤はストゥージズ時代から30年に及ぶキャリアを総括した一枚、アリスタとアニマルレーベル時代はオミットされてるが、ストゥージズ時代のスタンダードナンバー、ボウイとのコラボによる名曲群「ナイトクラビング」「ラストフォーライフ」「ザパッセンジャー」はOSTや我が国のCMにも起用され認知度を高めた。
ロック界髄一のパフォーマー、イギー70過ぎてもロックンロールし続けて欲しいものだ!




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8 HINN ISLENZKI PURSAFLOKKUR/NUTIMINN 00(ISLENSKIR FONAR)IT041
アイスランド、プログレ、78-82ベストコンピ盤。
毎度ながら適当読みしてたこのグループ、ヒンイスレンスキースルサフロックルと読むらしい、パルサフロッカーと読んでいた(笑)。当ブログでは再結成ライブ盤を紹介済み。
アイスランドを代表する名グループSPILVERK PJODANNA(これも何と読むのだろう?)とエイクのメンバーによって78年に結成、82年に解散するまで4枚のアルバムを発表。ジェントルジャイアント、サムラママスマンナと比肩される事も多い、変拍子を多用したテクニカルな演奏にアイスランドのトラッド由来の土着的なユーモア溢れるサウンドがユニーク!




9 ENTRANCE/THE KINGDOM OF HEAVEN MUST BE TAKEN BY HOME 02((TIGER STYLE)TS040
米、サイケ、ブルース、ファースト作。
ガイ ブレイクスリー率いるスリーピースユニット、スキップ ジェイムス、ブラインド レーモン ジェファーソン、ブラインド ウィリー ジョンソンといったブルースナンバー、ボブ ディランをサイケデリック、ストーナーな演奏でカバー、ガイの逝っちゃってる高音ヴォーカルが効く!




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10 UMELA HMOTA II/VE SKLEPE 1976/77 03(GUERILLA)GR014 2 2CD
チェコ、アヴァンロック、76-77二枚組コンピ盤全23曲。
このグループを知ったきっかけは何であったか?おそらく東欧ロックシーンを扱った名著「自由、平等、ロック」であろう、あのプラスチックピープルと共演したグループという事でインプットされたウメラフモータ、詳細は不明、本作がリリースされてる事も今回見掛けるまで全く知らなかった。やはりプラスチックピープルの影響濃い反体制の匂いがプンプンするアングラアヴァンジャズロック、マザースオブインベンションやフアッグス、ゴッズ等にも通じるフリークアウトサウンドが痛快、凄い!




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11 AKRITAS 94(POLYDOR)521 197 2
ギリシャ、プログレ、オリジナルリリースは73年唯一作。
アフロディテスチャイルドと並ぶギリシャを代表するグループアクリタスの唯一作。まずプログレ度高しの印象的なジャケが目を惹く、全13曲で33分余りのトータルアルバム仕立て、リバーブの効いたギター、クラシカルなチャーチオルガン、リリカルなピアノ、炸裂するシンセ、多様なキーボード群にヘビーでテクニカルなリズム隊、イタリアンロックみたく熱いヴォーカルパート、ヴァラエテイ豊かな展開であっという間に終わってしまう傑作!





パート3

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12 ラダーフェイヴァリッツ 10(ディスクユニオン)DUCT011 デジパック
英、プログレ、カンタベリー、74年録音発掘音源。
カンタベリーシーンで名前のみが知られる幻のグループの音源が発掘。NW界でいえばリバプールシーンのクルーシャルスリーみたいなものかな?ヘンリーカウのサックス奏者ジェフ リーを中心に、クワイエットサンのドラマーチャールズ ヘイワード、ソロアルバム「マウスプルーフ」で知られるギタリストGF フイッツジェラルド、デリヴァリーのベーシストジャック モンク、後にリー夫人となるキーボード、ヴォーカルのキャシー ウィリアムズという豪華な布陣、ここでチャールズ ブレンはどうしたというジスヒートファンの疑問が生じるが、ブレン在籍時のラダーフェイヴァリッツは本グループより前でヘイワード以外のメンバーは在籍しておらず、全くの別グループ、本グループがムーンカーフから改名する際にヘイワードの昔のグループ名が採用されたというややこしい経緯、この辺はライナーノーツに詳細に記載されてる。
ブレン在籍時の音源、リーがオランダ、ベルギー時代に結成してたレッドバルーン、ブラックシープのCD化も望む。肝心の内容に触れてなかったが、カンタベリーファン納得のサウンドで間違い無し!




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13 BIG STAR/NOTHING CAN HURT ME 13(OMNIVORE)OVCD61
米、パワポ、OST、未発表音源集全22曲。
ドキュメンタリー映画のサントラ盤である本作、是非本編を見たいものだが、字幕が無いと厳しいかな?今やまさしくビッグスターとして燦然と輝くこのグループ、DOJOのアナログ「シスターラバーズ」を夜な夜な聴き狂ってた頃が懐かしい。4ADのプロジェクトグループジスモータルコイルによる「ホロコースト」「カンガルー」名カバーによりNWファンに広くアピールしたビッグスター、NW小僧だった僕はアレックス チルトン、ティム バックレー、ニック ドレイク、レーナード コーエンといったアーティストに深く傾倒し、次第にアシッドフォークやサイケを少しかじる様になって現在に至る。
「ザバラッドオブエルグード」「サーティン」「ビッグブラックカー」「セプテンバーガールス」と名曲揃い、更にクリス ベルのソロ「アイアムザコスモス」と全てがミックス違い他未発表音源、ビッグスターファン必携の一枚!




14 ジャンボ/ジャンボ 10(ユニバーサル)UICY94528 紙ジャケ
伊、プログレ、ブルース、オリジナルリリースは72年ファースト作。
既にプラケ盤を紹介済み、今回紙盤を購入。ジャンボが残した三枚のアルバムの中で最もブルース臭が強く、粗削りな魅力に充ちた作品。鄙びたフルートが良い味出してる。




15 FELT/CRUMBLING THE ANTISEPTIC BEAUTY AND THE SPLENDOUR OF FEAR (CHERRY RED)CDBRED72
英、NW、ギタポ、オリジナルリリースは82年ファースト邦題「美の崩壊」、84年セカンド邦題「毛氈」のカップリング盤。
モーリス ディーバンクの繊細なギターをフューチャーした初期チェリーレッド時代と、マーティン ダフィのオルガンをフューチャーした後期クリエィション時代に大別されるフェルト、特に初期フェルトには格別な思い入れがあり、この二枚のアルバムはカセットにダビングし聴きまくった。アナログ盤はコンプリートを目指したがファーストEPの「インデックス」のみが未入手。
ローレンスの物憂げな呟きヴォーカル、ディーバンクの透明感溢れる繊細なギター、ゲイリー エインジのドコドコドラム、パーカッションが織り成す青春期の憂鬱な日常の刹那と倦怠を切り取った音世界はひたすら暗いが、この暗さに安らぎを覚える。




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16 DOWNLINERS SECT/SHOWBIZ 98(INDIGO)IGOCD2084
英、パンク、パブ、オリジナルリリースは79年4作目。
英ガレージパンクの雄、結成は62年、60年代に三枚のアルバムを残し解散?、パンクによる60ズビート復権で元祖パンクダウンライナーズセクト再始動、骨太なビートによるロックンロールが最高、場末のパブの景色が似合うサウンド、ドクターフィールグッド、パイレーツ、インメイツ、カウントビショッブス、ダックスデラックス、タイラギャングとかが頭に浮かぶ!





今週は12枚ゲット!






WEEKLY LISTENING LIBRARY229 2015.0509-0515

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1 SEARCH PARTY/MONTGOMARY CHAPEL 12(LION)665 2CD
米、サイケ、アシッドフォーク、オリジナルリリースは69年唯一作の二枚組拡大盤。一枚目はアルバムにボートラ8曲付。二枚目は68年にリリースされていたメンバー参加のセントプラスXセミナリークワイアー「イーチワンヒアードインヒズオウンランゲージアバウトザマーベルスオブゴッド」にボートラ4曲付。
今までに色々なレーベルよりリリースされたサイケクラシックスサーチパーティの決定盤、さすがはライオンプロダクションズ、素晴らしい!当ブログではエレバス盤を紹介済み、おそらく初CD化となるセントプラス~はリーダーのニコラス フリュンド牧師とギター、ヴォーカルのピート アップスが参加。グループ名通りの聖歌隊でサイケ度は高くないが、ピュアな信仰心が生み出す異様な空気感、バックで奏でられるオルガン、不気味な電子音、牧歌的なギター、クワイアーものには珍しい?ドラム、サーチパーティに通じる雰囲気が散見され興味深い!




2 ROY HARPER/THE GREEN MAN 00(SCIENCE FRICTION)HUCD033
英、フォーク、SSW、21作目。
英フォーク界孤高のシンガー、ピンクフロイド、ZEPはじめ多数の信奉者を持つミュージシャンズミュージシャンという存在。ハーパーの弾き語りを中心に片腕としてティーパーティのジェフ マーティンが大活躍、各種ギター、マンドリン、ハーデイガーデイ、リコーダー、ボンゴス、タンバリン等を駆使してハーパーをサポート、シンプルながら奥深いハーパーの音世界は孤高と謂うにふさわしい存在感を放つ!




3 CORTEX/VOLUME 2 02(FOLLOW ME)FM114CD デジパック
仏、プログレ、ジャズロック、オリジナルリリースは77年セカンド作。
少し前にファーストを紹介したコルテックス、キーボディストアラン ミョンを中心とするグループ、ファーストにあったボッサティストは減少し、ファンク色の強いグルービーなフュージョンといったサウンドで面白味無し、クラブシーンでは人気らしいが、クラブとか行かないからな~、用無し。




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4 GEORGES MOUSTAKI/SOLITAIRE 08(EMI)5099920749521
ギリシャ、仏、シャンソン、SSW、遺作。
偉大なるジョルジュ ムスタキ最後のアルバム、ヴァンサン ドレルム、ステーシー ケント、チャイナ ファーブス、カリがゲストヴォーカルで参加。08年2月に死去した尊敬する先達アンリ サルバドールや逝ってしまった先輩達、共に年老いた同輩を歌ったオープニング、チャイナ ファーブスとのデュエットヴォーカルによる「私の孤独」の再演、ラストはファーブスとのデュオによるボサノバナンバー。
呼吸器疾患により翌年歌手廃業、13年5月23日逝去79歳。




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5 SPOOKY TOOTH WITH PIERRE HENRY/CEREMONY 98(EDSEL)EDCD565
英、ハード、エクスペリメンタル、オリジナルリリースは69年サード作。燻し銀のブリテイッシュロックグループスプーキートウースが、仏の現代音楽家、ミュージックコンクレートの祖ピェール アンリとコラボした異色作、問題作!ゲィリー ライト主導の下推し進められたプロジェクト、ヘビーでブルージーなトウースのロックサウンドの背後にアンリ奏でる電子音が終始鳴り響くという怪作!両者が融合してるとは思えないが其なりに面白い作品、変に小難しく高尚にしようといった意図が感じられないのが良い。アンリとの和音は奏でる事は無かったが、グループ内には不協和音が鳴り響き、結局ゲィリー ライトは脱退する事となる。





パート2

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6 14 ICED BEARS/HOLD ON INSIDE:COMPLETE RECORDINGS 1991-1986 13(CHERRY RED)CDBRED587 2CD
英、NW、ギタポ、二枚組コンピ盤全40曲。
C86ジェネレーション、88年ファースト「14アイスドベアーズ」91年セカンド「ワンダー」の二枚のアルバムと10枚のシングルをリリース、本作は新しいものから旧いものへ遡るという編集でほぼコンプリート?に収録、シングルは4枚程所持してるが、こんなにリリースしてるとは知らなかった。ブックレットのジャケ写が嬉しい。今までにベストコンピがニ種リリースされており、評価が高まってるのかもしれない。ネオサイケ的な質感とシュゲーザー的なギターノイズ、なかなか面白いグループ、グループ名も可愛い、同様の名称でディープフリーズマイスが好み、ベスト盤とか出てないのかな?




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7 KEVIN AYERS/THE CONFESSIONS OF DREAM AND OTHR STORIES 09(EMI)268 2952
英、プログレ、SSW、オリジナルリリースは74年5作目にボートラ7曲付。
アイランドレーベル移籍第一段、エヤーズ緒作の中でもプログレ色強くヘビーな作品。タイトル曲である19分近い組曲大曲は、ジャケのイメージ通りのシュールでプログレシッブなモダーンロック、一瞬にして強烈な磁力を発するゲストヴォーカルのニコが存在感を放ってる。参加ミュージシャンは豪華でジョン ペリー、マイク ジャイルズのリズム隊、盟友オリー ハルソールは本作参加が初、マイク オールドフィールド、レイ クーパー、ジョン グスタフソン、スティーブ ナイ、マイク ラトリッジ、プロデュースはルパート ハイン、ブラスアレンジはサイモン ジェフス!




8 ニルヴァーナ/ブラックフラワー+局部麻酔 94(センチュリー)CECC00670
英、サイケ、ソフロ、オリジナルリリースは69年サード作と71年4作目の2イン1仕様。
サードの「ブラックフラワー」、原題「トウマルコススリー」は先頃紹介済みなので、「局部麻酔」について、それにしても凄い邦題。単体でも所持してるが、このジャケはオリジナルアナログで欲しいが、ヴァーティゴ、キーフジャケで大人気の一枚。紙で我慢しよう。サード作のすったもんだで相方のアレックス スパイロポウロスが脱退、パトリックのソロプロジェクト体勢となったニルヴァーナ、当時流行していたコンセプト形式組曲構成のアルバム片面1曲の計2曲からなる大作を作り上げた、といっても様々なセッションのモチーフを繋ぎ合わせていったという感じで脈絡は無い、とはいえパトリックの非凡なメロディーメーカーとしてのエッセンスが随所に散りばめられていて耳を惹く、ソフロ、サイケポップな歌ものと、ジャージーなインプロビゼーションにエクスペリメンタルなスパイスをまぶしたインストパートで構成。局部麻酔で痺れてしまった耳には媚薬的?




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9 VAN DER GRAAF GENERATOR/WORLD RECORD 05(VIRGIN)CASCDR1120
英、プログレ、オリジナルリリースは76年7作目にボートラ2曲付。
ヴァンダーグラフジェネレーター名義としては最後の作品。この後、メンバーチェンジしバンド名をヴァンダーグラフと短くしアルバムリリース、その後解散。今世紀になり再結成、アルバムリリース、ライブと精力的に活動するも、近年ハミルの健康状態が芳しくなく心配である。
時代はパンクビッグバンの前夜、胎動を感じとったのか?元祖パンクロックシンガーハミルの怒りのヴォーカルが咆哮する、ギターを激しく叩きつけ煽動するハミル、負けじとメンバーも怒濤のプレイで応酬する、強烈な緊張感の嵐の後訪れる安らぎ、名曲「ワンダリング」で終幕を迎える。




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10 JOIN IN/KENTALOPE ISLAND 03(GARDEN OE DELIGHTS)CD087
独、ジャズロック、オリジナルリリースは74年唯一作にボートラ8曲付。
管楽器奏者を含む6人編成、オーソドックスなスタイルのジャズロックサウンドで、メロウなインストチューン主体、ホーンが跳ねるブラスロック、歌詞も英語でクラウトロック的えぐみは少ない。プロデュースはメンバーのドラマーエディ フリードリッヒがあたり、エンジニアはグローブシュニットのエロック。本編より長いボートラの方に面白いトラックあり、セカンドアルバム用のマテリアルなのだろうか?







パート3

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11 ADELE BERTEI/LITTLE LIVES 88(CHRYSALIS)259 199
独、ポップス、ヴォーカル、唯一作。
NW期のヨーロッパ女性ヴォーカルものアン ピガール、ヴァーナ リントetcのアナログもちょこちょこ購入してた、このアデル バーテイは少し違っていて、何とジェイムス チャンス&ザコントーションズのメンバーでオルガンを担当してたという前歴有り、短髪エキセントリックな風貌のアデルも艶やかな美女に変貌、音はすっかり忘れていたのでCDも購入、随分ポップでダンサンブルな音にこんなんだったっけという感じ、コントーションズの陰は微塵も無く外し盤、おそらく当時もがっかりしたんだろうな?




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12 ケン ローバー/コンテンプレイション(ヴュー) 09(VIVID)VSCD2170 紙ジャケ
米、SSW、スワンプ、オリジナルリリースは70年ファースト作。
昔から名盤の誉れ高い一枚、フォーク、SSWもののアナログを買い漁ってた10数年前、なかなか見つからず、見つけた時の喜び、店も今でも覚えてる。
映画音楽家としてスタートしたケン ローバーが70年代初頭のSSWブームに触発され、ボブ ディランの助言に従い、ナッシュビルにて録音。ウェイン モス、ケニー バトレーのリズム隊、マック ゲイデンのギター、チャーリー マッコイのハモニカ、オルガン、エリアコード615の腕利きの面々にピアニストとしても有名なローバーと鉄壁な布陣によるライトスワンピーで、味わい深い演奏にローバーの飄々としたヴォーカルが良い塩梅の名作、特にアナログではB面にあたる後半の流れが絶品!




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13 MISSUS BEASTLY 02(GARDEN OF DELIGHTS)CD061
独、サイケ、ジャズロック、オリジナルリリースは70年ファースト作。
印象的なジャケに包まれたミザスビーストリーのファーストは激レア、同年に「ナラアストインセンス」と改題、デフジャケにてブート?再発されてる。
若々しい美形ルックスの4人組、ドコドコドラムに弾きまくりギターがフリーキーに突き進み、オルガンが炸裂するナンバー、浮遊感あるフルートがアシッ度数を高め、オルガンソロパートを経てジャージーに展開するアンサンブル、ブルージーなハードロックナンバー、若さ故の熱情迸るフリーキーでドラッギーなサウンドがカッコイイ!
本作以降メンバー交替を経てジャズロック色を強め三枚のアルバムを発表。




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14 PILOT/MORIN HEIGHTS 91(C5)C5CD569
英、パワポ、モダーンロック、オリジナルリリースは76年サード作。
ウィリアム ライオールが抜け、三人組となったパイロット、心機一転カナダのモーリンハイツにあるスタジオにて録音されたアルバム。プロデューサーはロイトーマス ベイカー。ノーハンドクラップとクレジットされたグループの意気込みは感じるが、昔から4枚の中ではあまり好きではないアルバム、オープニングのハードなギター、ファンキーな曲調がらしくない、ペイトン作の「カナダ」「ペニーインマイポケット」と従来の路線のポップス調の佳曲はあるものの、全体的にハードなサウンドは合ってない気がする。ベインソンの頑張りも解るし、新機軸を打ち出そうとするグループの意気込みは理解するけどね。本作をもってドラムのスチュワート トッシュが脱退、残った二人でもう一枚アルバムリリースするも、アランパーソーンズプロジェクトに吸収される形でグループは消滅。
再び離陸するまでしばしの時を必要とする。




15 REM/AROUND THE SUN 04(WB)48906 2 BOX仕様
米、ロック、13作目。
ぼやけたジャケの如く沈鬱な空気が漂う重たい作品。911以降最初のアルバム、混迷するアメリカの現状を反映するメッセージ色の強い作品みたいだが?
歌詞カード付きのポスターが12枚封入された箱入りの限定盤。





今週は8枚ゲット!





WEEKLY LISTENING LIBRARY230 2015.0516-0522

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1 GENTLE GIANT/EDGE OF TWILIGHT 96(VIRTIGO)534 101 2 2CD
英、プログレ、二枚組ベストコンピ盤全31曲。
複雑な曲展開も難なくこなしてしまう圧倒的なテクニックでファンを魅了するプログレ界の優しき巨人ジェントルジャイアント!「ミスターカイト」のヒットを持つサイモンデュプリー&ビッグサウンドが前身で、フィル、デレク、レイのシャルマン兄弟を中心とするグループ。本作はヴァーティゴレーベルからリリースした初期4枚のアルバム、70年「ジェントルジャイアント」71年「アクィリングザティスト」72年「スリーフレンズ」73年「オクトパス」に74年の6作目「ザパワーアンドグローリー」からの編集盤、5枚のアルバム全収録38曲中31曲網羅と初期ジャイアントを知るには申し分ないコンピ!




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2 ANDREAS THOMOPOULOS/BORN OUT OF THE TEARS OF THE SUN (ANAZITISI)ARLP70 26 LP
ギリシャ、アシッドフォーク、オリジナルリリースは71年セカンド作。
英ロック界には魅力的なマイナーレーベルが多々存在していて、ネオン、ネペンサ、ミドルアース、ヤングブラッド、そして本作のマッシュルーム、、、コレクターの中にはレーベル制覇を目指してる方も居られるであろう。アイテム数は少ないがレア盤ばかりでなかなか困難を極めるが楽しい作業である。
さてマッシュルームといえばサイモン フィンにマジックカーペットとアシッドフォーク大名盤をリリースしたレーベル、その第一段リリースがギリシャ出身のアンドレアス トウモポウロスのファースト作。今回の再発によって知ったアーティスト、マッシュルームにはロック系では無い民族音楽系のアルバムも半数程含まれてるので、名称から民族音楽系かと思っていた。
セカンドにあたる本作は戦災による廃墟に佇むジャケからしてアシッドフォーク臭が漂う、レーベルメイトであるセカンドハンドのケン エリオット、キーラン オコーナーにフルートのバーバラ トンプソンが参加、ヴァイオリン、シタール、ボンゴス、ブズーキ、カリンバによるさりげない味付けも実に心地よい、気だるさと気品溢れるアシッドフォーク銘品!




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3 フェアポートコンヴェンション/ババコームリー 04(ユニバーサル)UICY9484 紙ジャケ
英、トラッド、フォーク、オリジナルリリースは71年7作目にボートラ2曲付。
サンディ デニー、リチャード トンプソンが抜け、サイモン ニコル、ディヴ スウォーブリック、ディヴ マタックス、ディヴ ペグによる編成。スウォーブリックが骨董屋で見付けた古い新聞記事、ババコーム村のジョン リーの手記に基づいたコンセプト作。オリジナルアナログに付せられた8ページのブックレット、新聞記事が忠実に再現され、ブックレットの対訳付きという労作、素晴らしい!女主人を殺害したという無実の罪で死刑、刑を執行されるも絞首刑の床が三度開かず減刑となり、20年以上の拘留を経て釈放されたという数奇な運命を音で綴っていくという壮大なコンセプト作。重たいテーマに挑んだシリアスな内容、テンション高い演奏、朗々たる歌唱、格調ある一枚。ジャケは釈放され帰宅したジョン リーと年老いた母親。




4 フィフスアヴェニューバンド 90(ワーナー)WPCP3995
米、ロック、オリジナルリリースは69年ファースト作。
70年代は幻の名盤として知る人ぞ知る存在、国内アナログ盤が77年にリリース、90年代のフリーソウル、渋谷系ブームによって再評価、今や定番化した大名盤!
グリニッジヴィレッジフォークシーンで活動してたピーター ゴールウェイ、ケニー アルトマン、ジェレミア バーナムのストレンジャーズを母体にジョン リンドら六人編成によるグループ。アナログ時代フィフス関連、周辺アルバムを色々漁った。フィフスは77年の国内盤、オハイオノックス、ゴールウェイのソロ、アルトマン、リンドのホワイトホース、リンドのハウディムーン、フィフスと凌ぎを削ったマジシャンズのゲィリー ボナー、アラン ゴードンのソロ、このシーンの大メジャーラヴィンスプーンフル、ジョン セバスチャンはもちろん、本作はラヴィン関連のジェリー イェスター、ザル ヤノフスキー、エリック ジェイコブソンがプロデュース、10年早過ぎたと云われる洗練された都会的な雰囲気、新鮮な感覚に驚かされる。アルトマン作の「ワンウェイオアジアザー」は名曲中の名曲!




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5 THROBBING GRISTLE/20 JAZZ FUNK GREATS 91(MUTE)TGCD4
英、ノイズ、インダストリアル、オリジナルリリースは79年サード作にボートラ2曲付。
スロッビンググリッスル、サイキックTV関連アイテムは多数リリースされていて、なかなか全貌は掴めないのだが、尤も全貌など掴む気持ちは毛頭無い、TGのアルバムの中で最も聴き易く最高傑作と称されるのが本作、といっても一般的なポップさとは対極にある不気味で悪意に充ちたサウンドである。キャバレーボルテールと並びインダストリアルミュージックの祖と云われるTG、彼等が創設したインダストリアルレコードレーベルが語源とされる。同レーベルからはトーマス リア&ロバート レンタル、SPK等がリリースされてる。自殺の名所で微笑んでるメンバー、当初、その足下に裸の男性死体が転がってるショッキングなジャケであったが、結局、死体を消去したヴァージョンでリリースされた、本作裏ジャケにて死体ヴァージョン(モノクロ)が掲載され話題となった。今回久しぶりに聴いたのだが、若干チープに感じるが今でも十分刺激的、分かった様なしたり顔で聴いてた青二才の頃が懐かしい。





パート2

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6 SINNERS/VOX POPULI 67(JUPITER)JDY7015 LP
加、サイケ、サード作、カナダオリジナル盤。
ケベックのフレンチカナディアンバンドシナーズ、アグリーダックリングと並ぶローリングストーンズタイプのR&B、ガレージサイケモンスター、本作は曲間にナレーションを配したコンセプチュアルなサイケ色が強いアルバム、仏語と英語によるヴォーカル、味わい深いカナディアンサイケ名作。
本作はポコラ本二つのレア盤、スクラッチノイズバリバリの盤質不良盤だが、ワンコイン以下の激安品だからまあいっか
、確かCD化されてたので狙おう!




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7 HOPKINS BRADLEY/NOTHING HIDES BETTER THAN DARKNESS 08(VOID)VOID50 LP
米、アシッドフォーク、オリジナルリリースは73年自主制作唯一作。
激レア盤をアナログ再発する優良レーベルボイドから新装ジャケにて限定700枚のリリース、オリジナルジャケは白ジャケで、リイシューにあたりメンバー公認のジャケに変更、サウンドのイメージ通りの素晴らしいスリーブに包まれてる。男性二人組のユニット、クリスマス休暇を利用して録音されたシンプルな作りで、アコギの弾き語りに時おりピアノが被さるだけ、エコーが効いた幻想的な響きは微睡みドリーミーフォークの逸品に恥じない一枚!乞CD化。




8 V.A/ALL GOOD CLEAN FUN 04(EMI)866090 2 3CD
英、ロック、フォーク、67-75レーベルコンピ三枚組全39曲。
EMI系列リバティ、ユナイテッドアーティスツのレーベルコンピ集。
ボンゾドッグバンドにニール イネス、ロジャー ラスキン スピア、アイドルレース、ハープシャーシュ&ザカラードコート、カン、グラウンドホッグス、ハイタイド、ホークウィンドにロバート カルバート、ブリンズリーシュウォーツ、マンにデューク レナード、クライブ ジョン、ヘルプユアセルフ、コーチーズ、コリン スコット、ブロッサムトーズの後身BB ブランダー、イフ、ジプシー、アラン ティラー、レグ キング、ニュートロンズ、モーターヘッド、全24アーティスト、所持してないのは1組だけ、我ながらはまってて驚きというか、ブリテイッシュロックマニアには基本アイテム?




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9 TIM BUCLKLEY/LORCA (ELEKTRA)7559 61339 2

米、アシッドフォーク、オリジナルリリースは70年5作目。
アナログも枚数が5桁を越えるとこんなの何時買ったっけというのがごろごろ有る。本作のアナログは、忘れもしない20数年前、大型電器店のレコードコーナーの輸入盤セールにて購入。ティム バックレーも今では定番化して入手も容易だが、当時はなかなか見掛けず、凄く嬉しかった事を覚えてる。更にその内容に驚嘆し、全てのアルバムを買い揃えたものである。
スペイン最高峰の詩人ガルシア ロルカに捧げられたアルバム、前作「ブルーアフタヌーン」と同年、更にこの年は「スターセイラー」もリリース、年に三枚、しかも質感の違う傑作揃い、バックレー23歳、正に天才としか言い様が無い、前年のフェアポートコンベンションの「ホワットウイディドオンアワーホラデイズ」「アンハーフブリッキング」「リージアンドリーフ」三枚アルバムリリースに匹敵するミラクル!
迸る才能が妖気の様に揺らめく音世界、ジョン コルトレーンのサックスをヴォーカルで表現していると評される驚異のヴォーカリゼーションがバックレーの音宇宙を飛翔する。アシッドフォーク大傑作!




10 LOVIN'SPOONFUL/ANTHOLOGY 90(RHINO)R2 70944
米、ロック、65-68ベストコンピ盤全26曲。
匙一杯の愛で魔法を起こしてきた愛すべきグッドタイムミュージックバンドラビンスプーンフル!「魔法を信じるかい」「ヤンガーガール」「ディドリーム」「サマーインザシティ」と名曲揃い。






パート3

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11 ボンゾドッグバンド/ケインシャム 07(東芝EMI)TOCP70334 紙ジャケ


12 BONZO DOG BAND/LET'S MAKE UP AND BE FRIENDLY 07(EMI)387893 2
英、アートロック、オリジナルリリースは69年4作目にボートラ5曲付と72年5作目にボートラ6曲付を連聴。
ダダイズムの影響を受けた英国一ユニークなアートロック集団ボンゾドッグバンド、一癖も二癖もあるメンバーが繰り出す演奏、ステージはユーモア、エスプリ溢れる魅力的なもので、ニール イネスが書くビートリッシュなメロディーは音楽的にも高い評価を得てる。
NWのアナログを買い漁ってた頃、ボンゾスはレアでなかなか目にする事は無かった、87年エドセルより再発されたデフジャケの「ケインシャム」を入手したが、やっぱテクスチャー生地にシュールなコラージュ画の銀紙を貼り付けたオリジナル盤が欲しいと思い、漸く入手出来たのは十数年後であった。もちろん本作はオリジナル通り再現されてる。5作目は以前、紙ジャケ盤を紹介済み、プラケはブックレットが充実していて、両方ゲットしなくてはという気になる。




13 ボブ ディラン/追憶のハイウェイ61 96(ソニー)CSCS6012
米、フォーク、ロック、オリジナルリリースは65年6作目。
ロック金字塔アルバム、フォークの騎手ボブ ディランがフォークロックへ転向し大論争を巻き起こした65年「ブリンキングイットオールバックホーム」に続いてリリースされたアルバム、エレクトリック化、ロック化したディランに対するフォークファンの揶揄を力で捩じ伏せた大傑作「追憶のハイウェイ61」、この圧倒的な音の前にはエレクトリックもフォークもロックも関係無い、ボブ ディランの音楽がここにある。ディランのアルバムの中で最も聴いたアルバムベスト5に入る一枚、他は「欲望」「激しい雨」「血の轍」「ブリンキング~」だけど「フリーホイリーン」「ジョンウェズリーハーディン」「地下室」とかも良く聴いたな!




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14  マグマ/ウドゥ ヴドゥ 01(ビクター)VICP61661 紙ジャケ
仏、プログレ、ジャズロック、オリジナルリリースは76年5作目?
私的フレンチロック最難関の一つマグマ、まずリリース枚数の多さにたじろぐ、複雑なディスコグラフィーにファミリーツリー、気になるものを押さえていくしかない。
さて本作、オープニングのアフロファンク、ラテン調の明るいサウンドに意表を突かれるが、後は暗くて思い暗黒のマグマ節、ベルナール パガノッテイ作曲の「ヴィドルジュ」、後に自身のグループ名となる重要ナンバーに、18分に及ぶヤニック トップ作曲の「デ フトゥーラ」が壮絶、トップ、クリスチャン ヴァンデ、クラウス ブラスキスの三人によるレコーディングだが、とにかく重たい、トップのベースがブリブリうねる緊張感溢れる超ド級のヘビーサウンド、マグマの代表曲!トップ、パガノッテイ、二人の超絶ベーシストのプレイが堪能出来るスタジオアルバムの傑作!




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15  VAN DER GRAAF GENERATOR/STILL LIFE 05(EMI)CASCDR1116
英、プログレ、オリジナルリリースは76年6作目にボートラ1曲付。
再結成第二段、更に深化し凄みを増すピーター ハミルの歌世界、静と動のコントラストを巧みに表現するヴォーカリゼーション、美しいファルセットヴォイスから陰鬱な表情、暴力的な咆哮まで様々なヴォーカルを駆使しシアトリカルな世界を構築するハミル、ヴォーカルに煽られ演奏もドラマチックにプログレッシブに緩急自在、VDGGの世界を創造していく傑作!




16 NICK CAVE/FROM HER TO ETERNITY 09(MUTE)CDSEEDS1 DVD付 デジパック
豪、NW、ゴス、オリジナルリリースは84年ファースト作にDVDオーディオ4曲、ビデオ1曲、メンバー、関係者のインタビューを付したDVD付の限定盤。
ボーイズネクストドアー、バースディパーティーのフロントマンニック ケイブがバッドシーズ、バースディからの盟友ミック ハーヴェイ、アインシュテルツェンデノイバウンテンのブリクサ バーゲルド、元マガジンのバリー アダムソンにヒューゴ レース、アニタ レーンと役者揃いのメンバーを率いての第一段。
バースディパーティーのエッセンス、ゴスパンクサウンドにブルース、カントリーといった要素も散見される、新しいグループに賭けるケイブの熱情伝わる渾身の一枚!





今週はレコ屋行かず。






WEEKLY LISTENING LIBRARY231 2015.0523-0529

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1 SUICIDE/THE SECOND ALBUM + THE FIRST REHEARSAL TAPES 00(MUTE)9105 2 2CD
米、エレクトロパンク、オリジナルリリースは80年セカンド作の二枚組限定盤。一枚目はアルバム収録曲にボートラ3曲付。二枚目は75年収録のリハーサル音源。
ヴォーカルのアラン ヴェガとエレクトロニクスのマーティン レヴによる狂気のデュオユニットスーサイド。異形バンドひしめく米オルタナアンダーグラウンド界で東のスーサイド、西のクロームと称され、異彩を放ったユニット、後進に与えた影響も多大でエレクトロデュオユニットの雛型となった。
ファーストに比して随分ポップになって初めて聴いた時は肩透かしを喰らったが、三曲目の名曲「スイートハート」が好きでターンテーブルには良く乗っかった。ボートラの12EP曲の「ドリームベイビードリーム」も泣ける名曲、プロデュースはリック オケイセック。リハーサル音源は音質は悪いが臨場感たっぷりでマッドなロックンロールに脳みそがトロトロしちゃう、「スーサイド」時として甘美なる響きなり。




2 RAINCOATS/ORANGE RAIN CLL041/042 ブート 2CDR
英、NW、ギタポ、ライブ音源、一枚目は82.08.30英ロンドン、二枚目は96.09.08米ニューヨークでのライブ音源、音質は良好。
スリッツと並んで元祖ガールズポストパンクグループと称されるレインコーツ!パンクNWシーンの功績として女性アーティストの大幅な参入が挙げられる、多才な女性ミュージシャンが多数輩出された。レインコーツはアマチュア感丸出しのガチャガチャわいわいジャングリーなサウンドが注目を集める。スイスのリリパット(ドラマーは男性だが)と並んで好みのグループ、ラフトレードからリリースされた三枚のアルバム、96年の再結成盤、何れも名作!




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3 MICHAEL COHEN/WHAT DID YOU EXPECT...? (SAIL MUSIC)SPLCD0085 ペーパースリーブ
米、フォーク、SSW、オリジナルリリースは73年セカンド作。
前年にフォークウェイズレーベルよりマイク コーエン名義でデビューしたNY出身のSSW、長髪に髭面、知的な雰囲気も漂わせたSSWファン好みの風貌ジャケにぐっとくる、アナログ時代に見掛けた記憶が無いし、音楽雑誌の類いでも見た事が無い、知られざる?SSWマイケル コーエン、ギター、ピアノ、オルガンによる弾き語りに、曲によってリズム隊、フルート、チェロ、ヴィオラ、ハーモニカといったサポートが彩る簡素なスタイルで、サポートミュージシャンに知った名は無い、地元の音楽仲間なのだろうか?決して巧くない朴訥したヴォーカルが味わい深い地味渋SSW、この後、もう一枚アルバム残すが、既に亡くなってしまったみたいだ。




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4 ジェレミー テイラー/ピースオブグラウンド 06(VINYL JAPAN)JASKCD169
英、フォーク、SSW、オリジナルリリースは72年10作目?
ジェレミー テイラーの諸作の中で最も人気が高く高プレミアな一枚。アナログは6枚所持してるが、本作は未入手だったので嬉しいCD化。今回のライナーノーツで南アフリカ共和国に渡り61年アルバムデビューし5枚もアルバムリリースしてる事を知った、かの地ではスターだったらしい、吃驚。
しゃべくり主体のミュージックホールスタイルを看板とするジェレミーが、英国で初めてリリースしたバンド編成での作品、その面子は後に共演ライブをリリースする盟友アラン ディビス、スウィート サーズディ、エルトンジョンバンドでお馴染み、プロデュースにギターを担当、ギター、バンジョーのアンディ ロバーツ、ベースにダニー トンプソン、ドラムにハーヴェイ バーンズ、キーボードにニール イネスとなかなか豪華、この辺が人気の素、手堅いサポートを得てジャケ通りのダウントウアースな音世界を作り上げるも商業的には失敗、以降ミュージックホール系のシンガーとしての活動がメインとなる。
ハンブルバムスのビリー コノリーみたいなミュージシャン。






パート2

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5 SQUEEZE/FIVE LIVE 07(LOVE)LVRCD001 デジパック
英、NW、07年夏再再結成米横断ライブツアーからの音源で三枚目になるライブ盤。
ディフォード=ティルブルックの最強ソングライティングコンビによる名曲の数々がライブで甦る、セルフカバーのアルバムも出たし、そろそろ新作が聴きたい!




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6 RAVEN/BACK TO OHIO BLUES
米、サイケ、ブルース、オリジナルリリースは75年唯一作。
レイヴンというグループは幾つか存在する、NYのグループが有名だが、本作はオハイオ出身の幻のグループでオリジナル盤のリリースは300枚という激レアアイテム、メンバーのクレジット無しの詳細不明盤。
ハードエッジなギター、やさぐれたヴォーカル、ブルージーなヘビーサイケワールドにアングラ臭プンプン、こんなものがまだまだ埋もれてるから、米アングラロックシーンは面白い!




7 LEONARD COHEN/ANGELS AT MY SHOULDER 12(LEFTFIELD MEDIA)LFMCD521 スリップケース付
加、SSW、93年ライブ音源、4月18日ロスアンジェルスのラジオ用ライブ音源と7月12日TV収録用の音源、全11曲。
続々リリースされるコーエンのライブ音源、ライブパフォーマーとしても圧倒的存在感を放つコーエン、立ち姿が実に画になる。取り立てて演出もないステージング、美女コーラス隊を従えてダンディに歌うだけなのだが、その一挙手一動にくぎ付けとなる強烈なオーラを発してる。
「バードオンザワイアー」「シスターズオブマーシー」の流れ、感動もの!




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8 FAMILY/A FAMILY SELECTION 00(CASTLE)ESDCD839 2CD スリップケース付
英、ロック、二枚組ベストコンビ盤全37曲、70年サード「アソングフォーミー」70年4作目「エニイウエイ」71年5作目「フェアレス」72年6作目「バンドスタンド」73年7作目「イッツオンリーアムービー」からの選曲にシングル曲からなるコンビ集。
あくの強いダミ声のヴォーカリストロジャー チャップマンを中心に、チャーリー ホイットニー、ロブ タウンセンド、リック グレッチ、ジョン ウェットン、ポリ パルマー、ジョン ウェイダーら腕利きのメンバーがこれぞブリテイッシュロックといったサウンドを展開、ジャケも特殊ジャケの凝ったものも多くアナログ、紙ジャケで揃えたいグループ!




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9 BENITO MORENO/ROMANCES DEL LUTE Y OTRAS CANEIONES 06(FONOMUSIC)5101125422 デジパック
スペイン、SSW、画家、オリジナルリリースは75年ファースト作。
画家としても著名でトリアナの「エルパティオ」を手掛けている。そのトリアナがバックアップした本作、情感豊かな演奏に乗ってベニート モレーノの無骨なヴォーカルが響く、ロシアのウラジミール ヴィソーツキイにも通じるヴォーカルが味があって良い!但し難点は収録時間が28分半と短すぎる事、あっという間に終了し、リピートしてしまう。






パート3

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10 ロン ダンテ/ブリングス ユー アップ 98(日本コロムビア)COCY90029
米、ソフロ、オリジナルリリースは70年ファースト作。
いつの間に、しかもかなり前、こんなものがリリースされてた、定価1300の廉価盤、いかにも安価な作りのケースにデフジャケ、駅とかで売ってるバッタモンかと思ったが、一応日本コロムビア製、初めて見掛けた。
アーチーズ、カフリンクスの覆面グループでリードヴォーカルを担当したロン ダンテはソフロファンにはお馴染みであろう。さしずめ米のトニー バロウズといった処か?本作はアーチーズの仕掛人ジェフバリープロデュース、甘酸っぱいヴォーカルによるタイニーポッパーなソフロサウンドが爽快!




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11 CROW/EVIL WOMAN 92(K TEL)5002 2
米、ハード、ベストコンピ盤全18曲。
ブラックサバスのデビューシングル「イビルウーマン」のオリジネイターがクロウ、69年のファースト「クロウミュージック」のジャケから伺いしれる様にバイカーハードロックバンド、70年「クロウバイクロウ」71年「モザイク」72年ベスト盤をリリース。ブルースをベースとしたステッペンウルフ系統のハードロックだが、あの時代の雑多感が充満していて楽しめるが、ハイトーンシャウト系ヴォーカルがいまいち。




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12 JUDY HENSKE & JERRY YESTER/FAREWELL ALDEBRAN (PHOENIX)ASHCD3018 ペーパースリーブ
米、アシッドサイケ、オリジナルリリースは69年唯一作。
モダーンフォークカルテット、後期ラビンスプーンフルのメンバーとして知られ、又、プロデューサーとしてティム バックレー、アソシェイションを手掛けた事でも知られるジェリー イエスターと、ジャズ、フォーク系シンガーで4枚のアルバムをリリースしてるジュデイ ヘンスキによる夫婦ユニットのアルバム、フランク ザッパのストレートレーベル産、いかにもサイケなジャケで昔から有名な一枚、勿論アナログも押さえてる。
ジャニス ジョプリン風シャウトヴォーカルによるロックナンバーからトラッドフォーク、バロックポップと雑多な音楽性にアシッドティストをまぶした歪なサイケデリック感覚が面白い。
この後、二人はクレイグ ダーギーらとローズバッドを結成アルバムを一枚リリース。




13 GAVIN FRIDAY/CATHOLIC 11(RUBYWORKS)RWXCD76
アイルランド、ゴス、モダーンロック、4作目。
前作から16年振りとなる新作、この間、映画音楽、サントラの仕事はあるものの、随分寡作である。その分密度の濃い力作揃いで本作でも濃厚なギャビンワールドを展開。ヴォーカルは更に渋味を増しうわばみシンガーの面目躍如。プロデュースは御大ケン トーマス、これまでよりエレクトロ色を増した優美な音世界、ギャビンの美意識が貫かれた傑作!






パート4

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14 PARISH HALL (FALL OUT)FOCD2040
米、ハード、サイケ、オリジナルリリースは70年唯一作。
このジャケ、バンド名からはSSW作を連想してしまうが、トリオ編成のグループ。やはりこのジャケでは内容とマッチしてないとの判断か、他国ではデフジャケにてリリースされてる。裏ジャケのスリーショットを表にした英盤仕様のリプロアナログ盤は一時良く見掛けた。
ギター、ピアノ、ヴォーカルのゲィリー ワグナーを中心にジミヘンスタイルのハードサイケサウンドでぶっ飛ばす格好良すぎる一枚!




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15 ビッグ ジム サリヴァン/ビッグジムズバック 07(ストレンジデイズ)POCE1138 紙ジャケ
英、ロック、ギタリスト、オリジナルリリースは74年作。
英セッションギタリスト第一人者、ジミー ペイジ、リッチー ブラックモアの師匠格にあたる凄腕でその膨大なセッションワークは多岐に渡る。60年代にはモンドなシタールアルバムをリリースし、70年代に自身のグループタイガーを結成、実力派揃いの好グループで二枚のアルバムをリリース。本作はソロ名義での初のロックアルバム、ギタリストが自身のテクニックをひけらかすタイプのアルバムではなく、セッションギタリストらしい多彩なサウンドが楽しめる。スワンプティストに意外にポップな風味もあり、ポップフィールドでも辣腕を奮ってた事が伺われる。随所に鋭いフレーズが聴かれ流石と思わせる。バンドスタイルの本作はイアン ウォーレスにチャス&ディブの二人が参加と英ロックファンには見逃せない面子。




16 EDWYN COLLINS/UNDERSTATED 13(AED)AEDEC18CD ペーパースリーブ
英、SSW、ギタポ、8作目。05年脳出血で倒れ、リハビリを経て11年復活アルバムリリース、2年半振り快調に届けられた新作、前作は鳥で今作は魚、右半身にはまだ麻痺が残ってるとの事だが、どうやって描いているのだろうか?素晴らしい画力である。生きる事の喜び、音楽する事の楽しさがひしひしと伝わってくる瑞々しい生命力溢れるアルバム!




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17 ナズノマッド&ザナイトメアーズ/ギフダディザナイフシンディ 92(テイチク)TECX20313
英、ガレージ、パンク、オリジナルリリースは84年唯一作。
ダムドの覆面バンドによるガレージ、サイケクラシックのカバー集。XTCのデュークスオブストラスフイァー、ストラングラーズのサイドプロジェクトパープルヘルメッツと、パンク、NWグループの原点であるビート、ガレージ、サイケへの直裁なリスペクトを表明。本作は英パンク最初のシングルをリリースしたダムドの変名アルバム、ヒューマンビーンズ、リッター、シーズ、ポールリビア&ザレイダーズ、ビッグボーイピート、エレクトリックプルーンズ、キム フォーリー他のサイケクラシックナンバーにオリジナル2曲。自分達が子供の頃に聴き親しんだ楽曲を嬉々としてプレイ!





今週は32枚ゲット!





WEEKLY LISTENING LIBRARY232 2015.0530-0605

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1 UP/RISING 10(APPLEBUSH)CPSSPCD002 DVD付
米、ガレージ、ハード、70-72コンピ盤全19曲。
初めジェフ ベック関連のグループかと思ったが、Pが一つ足りないアップの方でMC5の弟分的存在で僅か2枚のシングルをリリースしたのみというデトロイトハードロック伝説のグループ。90年代半ばに10インチとCDでもリリースされてる、本作は決定盤的コンピ集。
米ロック界屈指のレア盤として知られるビクター ペライノズキングダムカムのペライノがドラマーで参加してる知る人ぞ知るカルトグループ、シングルリリース曲に未発表曲、ライブ音源を収録。MC5、ストージーズ直系のラウドでダーティーなハードロックンロールサウンドが格好良い。
DVDはライブ風景、他に音を被せた20分足らずの映像だが、動くアップが見れる貴重なもの。更にフライヤー6枚のレプリカ付き。




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2 EDGAR BROUGHTON BAND/BANDAGES AND CHILLY MORNINGS 06(CASTLE)CMDDD1335 2CD
英、ロック、オリジナルリリースは98年の72年ライブ「チリーモーニングママ」と75年リリースの6作目「ボーンデージ」の二枚組仕様盤、どちらもそれぞれ単体でもリリースされてる。
英のフアッグス、マザースとも称されてるフリークアウト集団エドガーブロートンバンド、72年4作目の「インサイドアウト」リリース後のバンド絶頂期のライブが凄い、ブルージーでフリークアウトしまくった演奏に観客の熱狂がアングラな雰囲気をビンビンに伝えてくれる。
最終作となった75年作でも基本姿勢は変わらずアナーキーでフリーキーないかれたサウンドを展開、エドガーの吐き出す様なヴォーカルがえぐくて素敵。この後、バンドは解散、79年に兄弟のみのトリオ編成で復活、ブロートンズ名義で二枚のアルバムリリース。スティーブ ブロートンはシテイボーイズのメンバーとしても活動。




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3 LAURENCE VANAY/GALAXIES 13(LION PRODUCTIONS)LION670 ペーパースリーブ
仏、ジャズロック、オリジナルリリースは74年ファースト作にボートラ9曲付。
マグマのメンバーとしても知られソロアルバムも高い評価を得てるローラン チボーの妻、ジャクリーヌ チボーが本名?のローレンス ヴェネイ名義でリリースしたアルバム、ヴォーカル、ピアノ、オルガン、ギターを操るローレンスにギター、フルートのセルジュ デリアン、ドラム、パーカッションにジャン シュバリエ、ベースでローランが参加。重厚なジャズロックサウンドのインストナンバーに、ヴォーカル曲ではシャンソン、アシッドフォーク的歌世界、ローラン チボーのソロ作にも通じるプログレシッブな音世界が交錯する面白い一枚!






パート2

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4 BEGGARS FARM/THE DEPTH OF A DREAM 94(SPM)WWRCD0064
英、ハード、サイケ、オリジナルリリースは84年ファースト作。
トリオ編成によるアングラハードサイケ、ドカドカ突っ走るドラム、ブンブン前に出てくるベース、アコギもおりこみ、表情豊かに迫るギター、気だるいヴォーカル、一部フルート入り、演奏水準は高くは無いが、味があって結構はまる典型的B級アングラロックで好み。
この後、スウィートトウースと改名、ヘビメタスタイルのアルバムを二枚リリース。




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5 G.F.FITZ-GERALD & LOL COXHILL/ECHOES OF DUNEDEN 07(REEL RECORDINGS)RR003 デジパック
英、フリージャズ、75年録音蔵出し音源。
ソロ作が密かに人気盤のギタリストG.F.フイッツジェラルドと、英ロック、ジャズシーンを縦横無尽に活動するサックス怪人ロル コックスヒルによるデュオユニットのお蔵入り音源。インプロビゼーション主体の演奏でロックファンにはきついかもしれないが、真夜中にたまに聴く分には良し!




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6 LAST MINUTE PUT TOGETHER BOOGIE BAND/SIX HOUR TECHNICOLOUR DREAM 14(EASY ACTION)EARS052 ペーパースリーブ
英、ロック、ハードサイケ、発掘音源。72年1月27日「シックスアワーテクニカラードリーム」というイベントにホークウインド、ピンクフェアリーズらと参加したラストミニュートプットトウゲーザーブギーバンドなるグループは、ドラムのトゥインク、ベースのジャック モンク、ヴォーカルのブルース ペインという編成でゲストギタリストとしてフレッド フリスに何とシド バレットが参加、しかもシド生前最後のライブ出演と云われてる超貴重な御宝発掘音源の登場に吃驚!
音質はブート並みで荒々しいアングラハードサイケサウンドとマッチしていて臨場感満点!これを機にスターズが結成されたが、シドがあっちの世界へ逝ってしまい、あえなく頓挫、残念。




7 ZAPPA/MOTHERS/ROXY & ELSEWHERE 92(BARKING PUMPKIN)D2 74241
米、ロック、オリジナルリリースは74年ライブ盤。
オリジナルアナログは二枚組、「アポストロフィ」の次のアルバム、この後が「万物同一サイズの法則」「狂気のボンゴ」と70年代ザッパも続々と名作をリリースし続ける。
超絶テクニックで圧倒的なステージングを展開するメンバーは、ジョージ デュークにドン プレストンのダブルシンセ、ソロアルバムも高い評価を得るジェフ シモンズのリズムギター、ラルフ ハンフリー、チェスター トンプソンのダブルドラム、ルース アンダーウッドのパーカッション、ブルース フォウラー、ナポレオン マーフィーらのホーンセクションにダンサーを擁した大所帯のエンターテイメントなザッパの世界はジャケからも垣間見れる。





パート3

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8 BANDA DO CASACO/DOS BENEEICIOS DUM VENDIDO NO DOS BONIFACIOS 93(PHILIPS)518757 2
ポルトガル、フォーク、プログレ、オリジナルリリースは75年ファースト作。
下世話な漫画ジャケが目を惹くポルトガルを代表するプログレフォークグループ、男女混声ヴォーカルによるトラッド色の強いフォークロック、土着的なリズム、叙情的なヴァイオリン、シアトリカルなナレーション、美しい女性ヴォーカル、とりとめの無いサウンドが次から次へと展開される摩訶不思議なアルバム、なかなか掴み所が無いのだが、二度目くらいには多少馴染む、しばらく寝かせてみるか?




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9 BLUE BIRDS 06(ANAZITISI)ARLP70 10 LP
ギリシャ、サイケ、フォークロック、オリジナルリリースは72年唯一作。
少し前に紹介したアンドレアス トウモポウロスと同じくアナジテイシレコードからリリースされたアルバム、封筒を模した特殊ジャケにギリシャ、英語のリリックシート、ポスター、ポストカード二枚と豪華な装丁がナイス。
60年代半ばに結成された老舗グループ、オリジナル盤は数百枚のリリースのみという激レアアイテム、素朴で暖かいヴォーカルに親しみ易いメロディーが織り成す男女混声ヴォーカルによるヒッピーサイケフォークロック、穏やかなエーゲ海が眼前に浮かんでくる様だ。




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10 ミレニウム/マジックタイム 01(VIVID)VSCD1902-4 3CD
米、ソフロ、65-68三枚組コンピ盤全62曲。
今やソフロ定番となったミレニウム、続々と発掘、関連アイテムがリリースされてるが、決定盤といえるのが本作!声の魔術師カート ベッチャーによるマジックがたっぷり詰まった御宝盤。一枚目はボールルーム作品集、未発表音源有り、二枚目はボールルームの前身サマーズチルドレン、ベッチャー&ドティ ホルムバーグ、ベッチャーソロ、ボールルーム、ミレニウム、サジタリアスのレア音源、未発表音源集、三枚目は「ビギン」全曲にシングルヴァージョン他8曲追加。65-68カート ベッチャーワークを捉えた究極のアンソロジー!8枚組のコンプリートBOXも出てるんだけどどうなんだろう?




11 FELT/IGNITE THE SEVEN CANNONS/THE STRANGE IDOLS PATTERN AND OTHER SHORT STORIES 89(CHERRY RED)CDBRED65
英、NW、ネオアコ、オリジナルリリースは85年4作目「カスピの詩人」と、84年3作目「彩霞」の2イン1CD。
二枚のミニアルバムを経て、ビート感を導入した新生フェルトの傑作二枚をパック!ジョン レッキープロデュースの「彩霞」、名シングル「サンライトバスドザゴールデングロウ」の別ヴァージョン、「マイフェイスオンファイアー」の改作「ホワイルプールビジョンオブシェイム」、ジャケも含め大好きなアルバム。4作目のプロデュースはコクトーツインズのロビン ガスリー、エリザベス フレイザーが参加して話題となったアルバム、そのエリザベスのヴォーカルが印象的な名曲「プリミティブペインターズ」、本作から加入したマーティン ダフィのオルガンとモーリス ディーバンクのギターが同時に在籍した唯一の作品。本作を最後にディーバンクは脱退、グループはクリエイションへ移籍、マーティン ダフィをサウンドの核とする混迷?のクリエイション期へと突入する。





パート4

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12 LOS BRINCOS/MUNDO DEMONIO Y CAME (SI-WAN)SRMC3014
スペイン、サイケ、オリジナルリリースは70年4作目最終作。
スペインのビートルズとの異名を持つブリンコス、前作「コントラバンド」に続いての登場、何とも奇妙なジャケ、特に裏ジャケのイメージからトータルアルバム的な装いを感じる力作で、メロウサイケサウンドにプログレシッブな味付け、ラストはラーガインスト、全編枯れたオルガンが良い味出してる。前作を更に深化させた名作!




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13 JELLY BEAN BANDITS プライベートプレス
米、ガレージ、サイケ、オリジナルリリースは67年ファースト作。
ジャケからはメキシコ、テキサス産の雰囲気が漂うがNYベースの5人組。エッジの効いたファズギターがぐいぐいくるガレージサイケクラシックス「ジェネレーション」、小気味良いビートサウンドから泣きのバラッドまで、切れ味の良いサウンドが痛快!近年、再結成しアルバムリリースしてるみたいだ。




14 コンク/ザサウンドオブコンク 04(ビートレコーズ)BRSJ90
 スリップケース付
米、ポストパンク、ファンク、81-88コンピ盤全11曲。
83年のLP「YO!」はクレプスキュールレーベル、カジノミュージック、テクノツインズにも通じる絵画ジャケが気になって随分前に入手したのだが、スカスカなコールドファンクサウンドがエセモノっぽくていかにもNWしてて面白かった。7人編成のグループはNY産、ESG、リキッドリキッドとか、この辺はクラブシーンで大人気との事!




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15 CATHERINE RIBEIRO + ALPES/LE RAT DEBILE ET L'HOMME DES CHAMPS 94(MANTRA)642084
仏、ジャズロック、プログレ、オリジナルリリースは74年5作目。
フレンチロック界の大姐御カトリーヌ リベロ、アルプを率いての4作目。本作は何といっても「POEME NON EPIQUE」であろう、2曲目と4曲目で取り上げられてる。アルプ名義でのファーストでも取り上げられ、更に次作でも取り上げている事から彼等にとって重要なテーマなんであろう。一枚に編集して楽しむのも良いかな。
手製楽器ペルキュフォーン、コスモフォーンが生み出す不安定なトーンによる焦燥感、緊張感溢れるサウンドにリベロの情感たっぷりの語り、呻き、叫び、ヴォーカルが煽る暗黒の世界。壮絶なラストが耳にこびりついて離れない!





今週は9枚ゲット!





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