
11 PORSUIGIECO MH246541
アルゼンチン、フォークロック、メロウサイケ、オリジナルリリースは76年唯一作。
未知のアイテムであったが、メンバークレジットにスイヒネリスのチャーリーガルシアにニトメストレの名を発見し、速攻入手。自分が知らないだけで結構有名な盤かもしれない?何せスイヒネリスの二人が参加してるのだから、他にガルシアの妻マリアロサヨリオ、リオンジェコ、ハウルポルチェトの5人編成。全員がヴォーカル、コーラスを担当、出番は少ないがやはりニトの美声は際立ってる。もう一人ハウルのヴォーカルも女声かと思うほどの美声でアルバム中盤ハウル、マリアのヴォーカルが連なるドリーミー、メロウな展開が絶品、更にとどめをさすガルシアのキーボード、メロトロン、ムーグが炸裂するロマンティックなナンバー、ラストはニトのフルート、リオンとのデュエットで切々と歌われる美メロトラックにガルシアのメロトロン!
底知れぬアルゼンチンロックシーン、南米にはまだまだ凄いアイテムが潜んでそうだ!

12 ANIMATED EGG 04(WALHALLA)WH90342
米、インストサイケ、オリジナルリリースは67年唯一作。
ジャケには何やらそれ風のグループが映ってるが嘘っぱち、その正体は実体の無いスタジオプロジェクトでIDを率いたジェリーコールのスタジオワークとの事だが、近年解明された事で、当時は謎のグループてあった。本作はIDのアウトティクをそのまま流用したでっち上げグループ、さらにこの音源にストリングスアレンジを施し101ストリングス「アストロサウンズフロムビョンドザイャー2000」として売り出す商魂の逞しさに恐れ入る。
ID自体がバーズ、ビーチボーイズの名盤に参加したセッションギタリストジェリーコールを中心としたスタジオミュージシャンによるグループだけに、演奏は抜群、グルーヴィーなオルガン、ギンギンのファズギターが炸裂、元ネタ「ギミサムラビン」のモンドカバートラックが聴き処。
コールは他にもTスウィフト&エレクトリックバッグ、プロジェクションカンパニーといった同コンセプトのグループでもアルバムを発表。近年それらを纏めた音源もリリースされてる。
13 MARK OLSON/THE DESERT FIELD RECORDINGS 08(HACKTONE)R2 460604 デジパック
米、オルタナカントリー、オリジナルリリースは97年オリジナルハーモニーリッジクリークデッパーズというグループでリリースしたファースト作。
元ジェイホークスのマーク、当時妻であったビクトリアウィリアムス、マイクラッセルのトリオ編成。
簡素なアコギ弾き語りにビクトリアのコーラス、デュオ、マイクのバンジョー、ハープ、フィドルのツボを押さえたプレイ!三位一体極上のアンサンブルが染みる。

14 NOSY PARKER 98(FLASH)69
米、フォークロック、サイケ、オリジナルリリースは75年唯一作。
未知のグループだが、レーベルがフラッシュという事で入手。おそらくブートだと思われる胡散臭いレーベルだが、サイケもののレア盤リリースしており、我が家にも結構転がってる。黒地にグループ名という安直なジャケより御他聞にもれず自主制作で、何せ音が悪い、しかも盤起こしでスクラッチノイズ有りといいとこ無いんだけど、サウンドは結構魅力的で聴き入ってしまう。
アシッドフォーク調の出だしから、哀愁フォークロック路線、徐々にシンセ、ストリングスも起用したプログレ的展開になるも技量が伴わず本格プログレとはいかず、逆にその半端さがニッチな妙味に!
ギアファブ盤も出てるみたいだが音質は少しはましなのだろうか?
15 JANE WEAVER/CHERLOKALATE 07(TWISTED NERVE)BMS009
英、アシッドフォーク、サード作。
シンコーミュージックのアシッドフォーク本にも大判で掲載されてた人気現行女性フォーキー!
フリーフォーク勢とも違った感じ、ミニマルな楽曲にウィスパーヴォイスがかぶさるという、どちらかというとアンニュイな展開に流されがちだが、芯の強さも感じられるポジティブなサウンド。ケイトブッシュの信奉者との事だが寓話的な要素はない、シリアス路線の方かな?
今週は20枚ゲット、月末ハンティングの肩慣らしといったところ、最強の連れとの猟盤は心強い、今から楽しみ!