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Channel: ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~
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ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~-brossa+d'air-front.jpg
11 PEP LAGUARDA & TAPINERIA/BROSSA D'AHIR (DISCMEDIBLAU)DM899 02 デジパック
スペイン、フォークロック、オリジナルリリースは76年唯一作にボートラ2曲付。
中秋の名月の頃、本作のジャケをブログでよく見かけた。月ものジャケの中でも素晴らしき一品。
デビッドアレンがプロデュースした本作は、ジャケのイメージとおりオーガニックな雰囲気に溢れた作品でまさしく月光の中で聴くのに適した一枚。
鳥の囀り、虫の鳴き声、風の音、自然の息吹きとスパニッシュフォークの穏やかな融合。
幽玄なる月夜に見る夢はまだ見ぬ人の面影。


12 PAINTER 09(WOUNDED BIRD)WOU5071
米、ハードロック、オリジナルリリースは73年。
からっとした典型的アメリカンハードロックで面白み無し。サイケ臭も無しの外し盤。


ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~-p97507jhm6c.jpg
13 FALLEN ANGELS/THE GREAT SOCIETY SUCKS HALLOWEEN 1968 11(CICADELIC)CICD1068
米、ワシントンDC、アシッドサイケ、発掘音源。
フォーリンエンジェルスというグループ幾つかいるけど、どれも最高。プリティシングスのフィルメイがミッキーフィン、ジョンポーベィらと70末に結成したダーティロックンロールバンド。ヴァイブレーターズのノックスがハノイロックスのメンバーと結成した90年代のバッドロックンロールバンド。
さて元祖フォーリンエンジェルスは某コレクターもとい某マニア嬢のフェイバリットグループ、ルーレットレーベルに残した2枚はマスト、特にセカンドはサイケ特集などで数多く取り上げられてる名盤!
本作は奇跡の発掘ライブ音源、音質は悪いが43年前と考えればよくぞ残ってくれてた、掘り出してくれたとの思いが強い。
熱気を孕んだサイケデリックな演奏に音質も全然気にならなってくる。ギンギンのファズギター、やるせないボーカル、ガレージサイケなスタイルだが、強烈なアシッド感が充満しててくらくらしてくる。実に良いバンドだと再認識しましたよ、MTさん!


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14 OTIS WAYGOOD/TEN LIGHT CLAPS AND A SCREAM 10(FLESH MUSIC)FRESHCD169
南アフリカ、ブルース、サイケ、オリジナルリリースは71年サード作にボートラ1曲付。
ソロアーティストぽい名称だが、ジッパー兄弟を中心とする白人グループ。ファーストではまだまだ青臭いブルースロックだが、前作、そして本作と格段に進歩してる。ボーカリストでもあるロブジッパーのサックスを全面にフューチャーし、たなびくオルガン、ブルージーなスライドギター、ダウナーなボーカル、コーラス、そこかしこに匂いたつアングラ臭ぷんぷんのブルースサイケ!
サイケなジャケも良し!


15 CRIME & THE CITY SOLUTION/THE ADVERSARY LIVE 93(MUTE)CDSTUMM110
オーストラリア、NW、90、91年のライブ音源。ニックケイブ人脈、ケイブの弟分サイモンボニー率いたクライム&ザシティソリュージョンがミュートに残した5枚のアルバムはアナログで押さえた。
ヴィムベンダースの「ベルリン天使の詩」でも印象的なライブシーンを披露してくれたクライムス。
それにしてもケイブ一派ってボーカルがケイブなんだろう?ヒューゴレースしかり!





今週は31枚ゲットと飛ばしすぎ、未聴分が増えるばかり、冬は遠方に出かけて組物を消化するか、雪国がいいかな!











WEEKLY LISTENING LIBRARY50 2011.1022-1028

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ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~-folder-1.jpg
1 FERRIS WHEEL/SUPERNATURAL GIRL 02(AUDIO ARCHIVES)AACD047
英、サイケ、フォーク、オリジナルリリースは74年自主制作唯一作。
フェリスホィールといえばリンダルイスが在籍していた60年代のグループが思い浮かぶが、本作は英国フォークの深い森、キノコにょきにょきの根っこに埋もれてた幻の一枚。
自主制作の録音状態の悪さも拍車をかけ、アングラ臭がプンプン匂いたつ激ヤバフォーク。オーディオアーカイブから02年にリリースされてるがあまり見かける事は無かった、結構レアかも?
ギター、ベースの男3人組、たまにパーカス入るシンプルな構成で、ヘロヘロなワウワウエレキ、虚ろなボーカル、ゆらゆらコーラス、靄の中から漂いたつアシッド感が魅力。
演奏は危なっかしいよれよれ状態で、一般的にはオススメ出来ないが、そのスジのファンには堪らない一枚。


ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~-23Rd Turnoff - The Dream Of Michaela.jpg23Rd Turnoff - The Dream
2 23RD TURNOFF/THE DREAM OF MICHAELANGELO 04(RPM)BC287
英、ビート、サイケ、65-67コンピ盤全21曲。
32ndターンオフというグループもいてややこしいが、こっちは23rdターンオフ、ジミーキャンベルが在籍していたグループという事で入手した。
この後ソロとして活動するジミーキャンベルは3枚のフォークポップな佳作をリリースしてて、特にセカンドはヴァーティゴキーフピエロジャケでマニアに大人気。
本作は前身にあたるカークビーズのフィンランドのみのリリースシングル2枚の音源、本国英でリリースされたサードシングルに未発表音源、23rdの未発表デモ音源に唯一のシングル曲をラストに、ほぼ全音源を年代順にコンピしたナイスなアンソロジー!
英ビートポップのエッセンスがきらきらした前身時代、サイケエラに突入し、一気にサイケポップ色深める23rd、何より全曲オリジナルなのがいさぎよい。カークビーズの2枚はメンバーとの共作だが、残りはジミーキャンベル作。
ジミーは70年にマージービーツのビリーキンゼイとロッキンホースを結成。ジャケはキーフ!
こっちもポップで良し、馬ジャケ。CDはデフジャケ、確かRPMレーベル。


3 ESSENCE/DANCING IN THE RAIN 94(ANAGRAM)CDM GRAM82
英、NW、ネオサイケ、コンピ盤全21曲。
サッドラバーズ&ジャイアンツやロビンヒッチコックで知られるミッドナイトミュージックから、85-91にかけてリリースされた4枚のアルバムはもちろん押さえてる。何せ筋金入りの元NW小僧だ~!よく比喩される様にモロキュアサウンド、初期キュアーに酷似したサウンドでキュアーからあくを抜き、透明感、寂寥感を増した感じの地味なネオサイケ。
サイケだアングラなどほざいてるが、根はNW、この手のサウンドに癒される。


4 デニスモスト & オーディオラヴ/ライヴアットザエルシド1976 04(キャプテントリップ)CTCD474
米、プロトパンク、発掘ライブ音源。
ストゥジーズ、MC5直系デトロイトサウンドの影響受けたアーリーパンクス!そのストゥジーズ「ダウンオンザストリート」、Sバレット「ルシファーサム」、前回取り上げたフォーリンエンジェルスもカバーしてたラブ「サインドDC」他ザッパにスタンデルズのカバーあり。
ルーズでナスティなグレートファッキンロックンロール!
モスト自身も嘆いているがスタジオ録音残せなかったのが残念。


ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~-2404433_medium.jpg
5 MINUS TWO/SWF-SESSION 1972 10(LONG HAIR)LHC00095
独、プログレ、発掘音源。
オルガン&ドラムの二人組といえば、以前マグマを取り上げたが、他にもいた、マイナスツーなるグループ、今回のCD発売まで知る由も無かったユニットで、かなりの実力者グループ。ジャケから受けるイメージからして、いかにも70年代なマグマに比して、現行グループかとも思える位の今日的スリーブ(ジャケ下の1972、目にしなければスルーしてた位だ)に包まれた本作はかなり洗練された印象を受ける。
演奏も上手くてまとまっててそつがない、破綻がないフュージョン風インストなんだが、中盤ボーカルが入るとロックぽくなる。やや唸りあげるスタイルだが、あまり聴き苦しくはない、アングラな雰囲気が立ち込めて俄然面白くなってくる。
フュージョン風インストで通されると辛いものがあったが、やっぱロック魂が無いとね!





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6 FALL OF SAIGON (GAZUL)GA8851
仏、NW、エレポップ、81-84コンピ盤全13曲。
「ソーロング」は仏NW界屈指の珠玉の名曲。収録12インチ盤は大切な一枚で、愛蔵品。
今までムゼアの仏アヴァンギャルドコンピ3枚組でしか、CDでは聴く事が出来なかったが、何とコンピ盤がリリースされてた。今まで先の12インチしかリリースされてないと思ったら、7インチのリリースあり、ブックレットにジャケ写が掲載されてるが、今まで一度も見た事が無かった。
今や仏アヴァンポップ、トイミュージックの重鎮パスカルコムラードのグループという事で入手したのだが、フローレンス嬢のアンニュイでぶっきらぼうなボーカルに魅了された。パスカルのチープ、シンプル、イージーでハートウォームなキーボードサウンドにクール、エレガントなフローレンスのエロティシズムが仄かに香る。
クラフトワーク「モデル」、TVパーソナリティーズ「パートタイムパンクス」、ドアーズ「ジエンド」10分近い妖艶ライブとカバーも興味深い、ナイスコンピ盤!
YMGファンは必聴!


ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~-bautaawkzh10512.jpg
7 DANIEL/PHOENIX 01(WORLD IN SOUND)WIS1008
米、アリゾナ、アシッドサイケ、発掘音源、76-78に録音された編集盤。
最近チェロでロックナンバーをカバーするクロアチアの二人組、ツーチェロズが話題になってるらしいが、元祖チェロックがこの人ダニエル。ジャケからしていかがわしいおっさんだが、ロカビリー調のオープニングから逝っちゃってるし、早弾きチェロが炸裂するヘビーサイケナンバー、幻想的なアシッドフォーク、ファズギターが唸るアシッドチューン、西海岸ティストのロックと多彩。
チェロの不穏で緊張感溢れるサウンドと、シリアスで重厚なボーカルがマッチしたストレンジな異色作。
デビッド、ダリウス、ダニエルとなんだか面白いぞ!


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8 ゾンビーズ/R.I.P.プラス 00(テイチク)TECI-20027
英、ビート、蔵出し音源。
今夏奇跡の来日公演も行ったゾンビーズ!もりたんさんの公演レポートはコメント欄に!(リンクの仕方分からないのでよろしく)
さて本作だが、ご存知の様にゾンビーズはセカンド大傑作「オデッセイ&オーラクル」リリース後に解散。予期せぬ「ふたりのシーズン」が米で大ヒット。しかし、既にグループは存在しない。かくして偽ゾンビーズが複数出現し、コンサートやTV出演まで果たす事態に。
所属レーベルのCBSは再編を打診、既にアージェントとして活動してたロッドは難色示したが、妥協案として新作アルバム本作の「R.I.P.」の制作を請け負う。
アージェントの4人にクリス、コリンにマンフレッドマンの才人マイクビッカーズの布陣。
新曲が4曲とデッカ時代の未発表音源の再レコーディングといった内容。急遽制作されたという経緯もあり、先の2枚の傑作アルバムと比して覇気が感じられないのだが、先行シングル2枚のセールスが振るわず、アルバムはお蔵入り、かくして幻のアルバムへ。とはいえ音源自体は編集盤等に収録されてるが、当初のアルバムの形態でリリースされるのは初。ゾンビーズファンは押さえておきたいアイテム。
オープニングはコリンブランストーンの「ワンイャー」でもオープニングを飾った曲でアージェントのボーカルバージョンが聴ける、それだけでも興味深い。
又、ボートラとして9曲、「アローズフォーエミリー」の別ミックス、ラストは「ふたりのシーズン」の別ミックスと大盤振る舞いの一枚。

9 TINDERSTICKS/FALLING DOWN A MOUNTAIN 10(4AD)CST065-2
英、NW、デカダンポップ。当ブログではお馴染みのテンダーステックス、最新アルバム?このグループに関しては見掛けたら入手する事にしてる。変わらぬ音世界に安らぐ。タンバリン、トランペット、メロディカ、トライアングル、ピアノ、フリューゲルホン、サックスフルート、チェロ、オルガン、パーカッション、ティンパニ、シンバルといった楽器が織り成す室内楽的アンサンブルに、スティプルズの低音ボーカルが絡むという
いつものスタイルがひたすら心地よい!


10 DIM STARS 92(CAROLINE)CAROL1724-2
米、オルタナ、唯一作、CDボートラ1曲付。
NYパンクの帝王リチャードヘルとソニックユースのサーストンムーア、スティーブシェリーにドンフレミング、ジャドフェアー、ロバートクワィンとオールスター勢揃いのスーパーグループ!
本作はアナログで所持してるので、久し振りに聴くが、どこふく風のヘル先生のヘロヘロボーカルが相変わらずでいい。




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ラメルの部屋~音盤我楽多骨董室~-Blonde-On-Blonde-Contrasts-1969-Fron.jpg
11 BLONDE ON BLONDE/CONTRASTS 01(SANCTUARY)CMRCD257
英、サイケ、ポップ、オリジナルリリースは69年ファースト作にボートラ2曲付。
本作は英オリジナルアナログ盤で所持してるが、見開きジャケで腰のタランチュラが等身大で迫ってくる優れもの。
鍵盤類、ピアノ、オルガン、ハープシコード、チェレステのクラシカルな響き、シタールのサイケエッセンス、アートロック、プログレの要素も感じられる好グループ。
特にアルバム後半のドリーミーでメロウな展開は絶品。丸々一枚このティストで仕上げればメロウサイケの名作になってたと思う。
ボートラのシングル曲はシタールビンビン、タブラポコポコのラーガサイケでグッド!


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12 フィリップグッドハンドティト/リハーサル 99(ストーリーズ)STO-001
英、SSW、オリジナルリリースは70年ファースト作。
最近韓国のレーベルから最高傑作であるサード「ソングフォール」がリリースされ話題となってるフィリップグッドハンドティト!
一昔前、人知れず?ディスクユニオンのレーベルストーリーズからファースト作がリリースされてた。
本作はアナログ盤で所持してるが、中古格安価格とあって入手した。
一般的には馴染みないアーティストだと思うが、ブリロックマニアにはビートグループストームズビルシェイカーズのリーダーとして知られ、ティト脱退後に残されたメンバーはサーカスと改名、アルバムをトランスアトランティックレーベルに残してる。メンバーにメルコリンズが在籍してた事もあり、アルバムはコレクターズアイテムにブリロックマニアに広く知られる事になる。
一方ソロに転じたティトはDJMに所属し、当時同レーベルのエルトンジョンに次ぐアーティストとして売り出される。同じピアニストでもある二人だが、ティトは米指向の強いスワンピーなサウンドが特色。特にこのファーストはスワンプ色強く、ソウルフルなボーカルがやや力みがちの感はあるが、コンポーザーとしてもヒット曲を持つソングライティング能力は素晴らしい。
PPアーノルド、ドリストロイのバックボーカル、BJコール、バリーモーガン、ディブリッチモンドの名うてのセッションメン、ロバートカービーのオーケストレーションとバック陣も豪華。

ストーリーズというレーベル、他にも出てるのかな?他に見掛けた事ないけど。


13 V.A/WHO WAS IT 91(BR MUSIC)BR138-2
ハリケーンスミス、ボーランド&ボーランド、マイク&ミカエル、3組のアーティストのオムニ盤でオランダのヒットチャートに上がったナンバー中心の選曲。
この中ではハリケーンスミスは有名で、ブリロックマニアにはお馴染みか?アビーロードスタジオのエンジニアを勤め、ピンクフロイド、プリティシングスのプロデューサーでもあり、裏方としても有名。ミュージシャンとしてもアルバムを数枚発表し、シングルはヨーロッパ圏でも大ヒット。ノスタルジックでのほほんとしたサウンドにダミ声がユニークなアーティスト。
今回入手の決め手となったのが、ボーランド&ボーランド!
アナログ盤一枚だけ所持してるのだが、ソフロ調の繊細なフォークロックサウンドが好み。
マイク&ミカエルはポップ色強くていまいち。
ボーランドは単体ではCD化されてないのかな?


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14 ERKIN KORAY/ELEKTRONIK TURKULER 99(WORLD PSYCHEDELIA)WPC6-8461
トルコ、ロック、サイケ、オリジナルリリースは74年セカンド作。
コライの代表作、いち早くアナログ盤がリイシューされ、印象的なジャケが深く刻まれた一枚でコライの中で一番聴きたかった作品。ようやく入手した。実は本作がコライのファーストだと思ってたのだが、前々回紹介した初期のコンピ盤だと思ってたのが、ファーストらしいのだが、いまいち判然としないが、こっちを聴く限りでは欧米の影響強い作風でまだまだコライサウンドが確立してるとは言えないが、本セカンドではトルコ歌謡とサイケ、ロックがマッチした味わい深い作品となってる。
トルコのジミヘンの異名を持つギターワークに、オルガンプレイがサイケ色を強めてる。
やはり代表作と目されてるだけあって今まで聴いた中で一番手応えがあった。続くサードも力作らしいので是非聴いてみたい。


15 LONDON UNDERGROUND 00(RECORDHEAVEN)RHCD23
イタリア?サイケ、ロック。今回謎の一枚。ジャケに見覚えがあったので入手したが、全く詳細不明。イタリアンプログレの棚で発見したのだが、メンバー名を見る限りイタリアに間違いないようだ。恐らく現行グループでキーボードトリオだが、プログレ色は薄くオリジナルサイケを指向したサウンド。
ギタリストはゲスト参加3人。内一人はペダルスチール。
決して悪くはないがあの時代の空気感を出すのは難しい。




今週は26枚ゲット!秋の決算セールやなんだかんだで買い過ぎ、未聴分が増えるばかり、BOXも買ったんだけど何時聴けるのか?

週末は色々あったが、自分の思い通りにはなかなかいかないものだ。相手もある事だし思いやる心を持とう。大切なものは簡単には失いたくないからね。絆が大事!




WEEKLY LISTENING LIBRARY51 2011.1029-1104

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1 MIGUEL KROCHIK/GUILMAR 09(RCA)8869 762644-2
デジパック
アルゼンチン、SSW、アシッドフォーク、オリジナルリリースは73年唯一作。
まず飄々としたジャケの自画像にやられる、いかにもSSWフォークジャケに包まれた本作は朴訥で内省的な頼りなげなボーカルにフルート、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、ピアノ等室内楽的アンサンブルが叙情的で素朴な歌世界を彩る名品。
儚く漂うアシッド感に木漏れ日のようにそそぐフルートの調べが堪らない!


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2 ALCEU VALENCA & GERALDO AZEVEDO 06(DISCOS MARIPOSA)MCDS045
ブラジル、アシッドフォーク、サイケ、オリジナルリリースは72年唯一作。南米ものを先のミゲルと一緒に入手。
アルセウヴァレンサという人は結構著名なミュージシャンらしいが、聴いた事はない。そんな彼が初期に在籍していたグループという事で人気の一枚。元々ブラジルは南米でも唯一のポルトガル語圏で独自の文化、音楽感を持つ国で一口にアシッドフォークといっても、先のアルゼンチンのミゲルとは様相が違う、サンバ色も強いアッパー感に充ちてる。
私的にアシッドフォークはダウナー、陰陰鬱々が良い。


3 CHURCH/SEANCE (ARISTA)ARCD-8565
オーストラリア、NW、ネオサイケ、オリジナルリリースは83年サード。
以前カバーアルバムを紹介したが、本作は初期の代表作。流麗なキーボード、オールアバウトイブのメンバーとしても知られるマーティンウィルソンパイパーのギターワーク、スティーブキルビーのネオサイケ声、疾走感溢れるナンバーにしっとりした情感溢れる哀愁ナンバー、ネオサイケ最良のサンプルがここにある。
筋金入りのNW魂が熱くなる!


4 SPONGETONES/OH YEAH! 91(BLACK VINYL)BV12064-2
米、ギタポ、パワポ。
本作は国内盤で所持してるがデフジャケは別ものという事で入手。
米出身ながらマージービートサウンドが痛快無比。数年前国内紙ジャケ盤が一挙発売され、我が国でも根強い人気を誇る、来日公演も好評だったみたいだ。
80年代の半ばにアメリカンポップルネッサンスシリーズでスリーオクロック、ロングライダーズ、トゥルーウェスト、リバーブスらいわゆるペイズリーアンダーグラウンドの一群と共にファーストミニLPが国内発売されてるが、ジャケの髭面のオッサン顔からして他のグループとは一線を画してた。
サウンドもまんまマージービートのオールドウェーブ、NW、オルタナティブ、アヴァンギャルドだと斬新さを求める風潮に思いっきり背を向けた姿勢がオルタナだ~。あれから20余年、現在も変わらぬスタイルに脱帽。良いグループだ。


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5 ティーアンドシンフォニー/アサイラム・フォー・ザ・ミュージカリー・インセイン 93(東芝EMI)TOCP7753
英、ロック、ストレンジフォーク、オリジナルリリースは69年ファースト。
本グループはセカンド作のデフジャケのアナログ盤所持してて、ファーストもアナログ狙っていたが、アナログは到底無理なので
CDでゲット。セカンドも早くCD化して欲しいものだ。
さて本作はアコースティックなアンサンブルをベースに、どっかとち狂ったボーカル、フルート、リコーダー、パーカッション、まさにストレンジフォークといった趣き。ドーンレーベルのコーマスに近い雰囲気を感じる。


6 BOB PONTON/ONE OF THOSE DAYS 07(MARABO RECORDS)MRCD004
英、フォーク、ロック。ドリーミーサイケポップパンデモニウム、木漏れ日フォークソーツ&ワーズのメンバーとして知られるボブポントンソロ作。
ギター弾き語りによるシンプルな作品で英国の気品とハートウォームなメロディーが染みる。
枯れた味わいの渋い内容想像してたが、アコギではなくセミアコ、エレキを使用してるので、ギターの音色が強調され躍動感もあるサウンドで意外であったが、耳に残る好作品。











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7 RANDY BURNS & THE SKYDOG BAND/BEST CDR
米、SSW、フォーク、ロック、編集盤。
ランディバーンズといえばESPのアシッドフォーク3枚が有名だが、本作はマーキュリーから71年の「ランディバーンズ&ザスカイドッグバンド」、ポリドールから72年ソロ名義の「アイムアラブノットアフール」、73年ランディバーンズ&ザスカイドッグバンド「スティルオンアワーフィート」からの編集盤ベスト。
この時代の音源は単体ではCD化されてないのでコアなファンには嬉しいアイテム。
アシッド感は無くなりカントリーフレーバー、スワンプ色増したやや土臭い内容だが、哀感帯びた曲は素晴らしい。
長いブランクの後に近年復帰してアルバムを何枚か発表してるみたいだ。


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8 ディープフィーリング 08(マーキー)MAR091483 紙ジャケ
英、プログレ、ロック、オリジナルリリースは71年唯一作。
本作は国内CDで一度リイシューされてるが、既に廃盤プレミア付という事で嬉しい再販、しかも紙ジャケという事で入手。しかし、マーキー3000円はぼりすぎ、CD原盤は韓国製なのでもう少し安くてもいいでしょう?
まあ、格安中古品なので関係ないが。
暗黒の中に浮かぶギロチン台、何やらホラー、オカルティックなジャケに包まれた本作は黒魔術系のグループと思いきゃ、、、確かに「ギロチン」なるナンバーもあり、これがハモンドオルガンが活躍するプログレナンバーで、前曲の米メイソンウィリアムスの「クラシカルガス」のカバー、ハモンドにハープシコードを起用したクラシカルなインストプログレ、この中盤のイメージ強いのでプログレにカテゴライズされる事が多い。
しかし、後半部分は米ウェストコースト風ロックにラストは「ルシール」、グルーヴィーなオルガンが炸裂する一大ハードロックカバーとなかなかに掴み処のない多様性持った一枚。


9 オムニバス/私の好きなサラヴァ 94(ポリスター)PSCY5004
仏、フレンチポップ、サラヴァレーベルのコンピ盤、全14曲。
選曲は渋谷系の女神カヒミカリィで、そこが売りか?
ピエールバルー、ブリジットフォンティーヌ、ルイスフューレィ、ブラジルのナナヴァスコンセロス、アランルプレストを収録。
何といってもフューレィ!フォンティーヌにバルーももちろん良いけど。


10 NICOLAI DUNGER/FIRST BORN TRACK 98(DOLORES)DOL056 デジパック
スゥエーデン、SSW、5曲入りミニアルバム。
元プロサッカー選手、庭師を兼業しながら音楽活動してるとの事だが、現在もそうであろうか?
本作は初期音源、タイトルからいうとデビュー作か?
ややボーカルが生硬な印象受けるが、魅惑的である事には違わない。


11 UNDERTONES/THE BEST OF 93(CASTLE)CTVCD121
アイルランド、パンク、パワポ、コンピ盤全25曲。
アンダートーンズといえば「ティーンネィジキックス」、今やパンクスタンダードナンバー、本作でもオープニングに配されてる。
ノリノリのナンバーばかりでなく、しっとり落ちついたナンバーも聴き処多い。


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12 ファウスト/ファーストアルバム 03(ユニバーサル)UICY9259 紙ジャケ
独、プログレ、クラウトロック、オリジナルリリースは71年ファースト作。
本作のオリジナルアナログ盤は透明の拳のレントゲン写真ジャケに透明ビニール盤という凝った造りの激レア盤。前にレコメンデッドのリイシューアナログ盤で入手済みだが、CDでも押さえときたいジャケである。さすがにCD本体は透明には出来ないのは致し方ない。
ジャーマンロック界でも異端とされる特異な音楽性。ロックにアヴァンギャルドをいち早く取り入れ、現行グループとしても音響系に多大なる影響を与えるイノベーターとして高い評価を得てる。
ファーストである本作はカット&メソッド方式を用い、様々なモチーフが断片的に積み上げられ、構築されていく様子はいつ聴いても刺激的。複雑に絡み合うエフェクト類、まさにプログレシィブなエレクトロミュージック。
ドイツヒッピーコミューンが産み落とした異形。既成のロックに拳=ファウストを突きつけた彼らの気概を聴け!






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13 NEIL INNES/RECOLLECTIONS 2 (CHARMINGLY PERSISTENT PRODUCTIONS)CPP002
英、ポップ、ロック、ご存知ボンゾドッグバンド、グリムス、ラトルズのメンバーとして知られるニールイネス、ネット販売オンリーの限定3部作の2作目。3作目は入手済みだが、1作目が見掛けない、気長に探す事にしよう。
カルト的な人気を誇るイネス、そのほのぼのしたノスタルジックに香るモダン、エスプリ、ユーモア感覚はいかにも英国紳士。
被り物やペィンティング、芸人魂も根っからのショーマン!
でも素は取っ付きにくい頑固親爺っていう風情もいい。


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14 RUPERTS PEOPLE 01(CIRCLE)CPWC103
英、ビート、サイケ、コンピ盤、全16曲。
フラダリースといえば英フリークビート人気グループ、メンバーの出入りが激しく、ブリンハワース、ゴードンハスケルが在籍してた事で知られてる。ルパーツピープルは中核メンバーによって結成され、フラダリース時代のフリークビートスタイルにサイケ、プレプログレ的側面も加味した好グループ。本作はスイートフィーリングと名乗ってた前身時代のシングル、コロンビアレーベルに残された3枚のシングル、未発表アセテート音源、69年のライブ音源、更に99年のリユニオンライブまで、グループの歴史を総括した内容。
プロコルハルムの「青い影」2番煎じ風、要するにバッハのフーガをモチーフとしたナンバーはじめ、オルガンがポイントでそのまま突き進んでたら初期キャラバン的グループになってたかもしれない。
69年のライブは音質良好とはいえないが、ストーンズをカバー、リユニオンライブではスモールフェイセズ、ビートルズをカバー。


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15 BRIDGET ST. JOHN/A POCKETFUL OF STARLIGHT-THE BEST OF 10(CHERRY RED)CDMRED440
英、フォーク、69-05コンピ全19曲。初期4作が紙ジャケ化され、奇跡の来日公演、2枚組BBC音源集と近年、ヴァシュティブニヤン、アンブリッグスと共に再評価されたブリジット!
決して美声とはいえぬ落ち着いたアルトボイスは聴く者に安らぎを与える。
ジョンピールが惚れ込み自身のレーベルダンデライオン専属第一号アーティストと契約した魅力がひしひしと伝わってくる。
ライナーブクレットのブリジットを眺めながら、秋の夜長耳を傾ける、至福の時!


16 チャイナボイス/ザ・グレーテスト・ストーリー・エヴァー・トールド 05(キャプテントリップ)CTCD451
米、プロトパンク、アヴァンギャルド、75年発掘音源。
チャイナボイスといっても全く知られてないであろう。オムニバス盤に収録された1曲が残された音源だから無理もない。しかし、このグループのメンバーがリッチスティム、ディヴマホニー、ブルースアンダーソンと聞いてピンとこられた米アンダーグラウンドロックマニアもおられるだろう。そう伝説のMX80サウンドの前身にあたるグループなのである。
かなり、フリーキーな形態と音楽様式を持ったこのグループ、スティムのサックス、リコーダーがアーヴァンジャズ的装いでボーカリストとして3人の女性が参加したり、曲の体裁なしのしゃべくり、寸劇、ユーモラスな実験精神がアングラなビートニクミュージックという感触でユニークな一枚。この時代ではぶっ飛び過ぎ、没ったのも当然の刺激的な作品。
ブルースはもっとロックな音楽が演りたくてMX80へと発展。ソリッドなカッティングギターをバリバリ弾き倒す。


17 JOE HENRY/FUSE 99(MAMMOTH)3549801902
米、SSW、オルタナ、7作目。当ブログではお馴染みのジョーヘンリー、前に取り上げた「トランポリン」の次の作品。
ダニエルラノワ、クリスウィートリィ、ジェイコブディランら多数のミュージシャンが参加してるが、ヘンリーのボーカルが際立つ歌ものアルバムに仕上がっており、奥いきのある音響処理が芳醇な世界を現出してる。


18 LAMBCHOP/OH(OHIO) 08(SLANG)1051218 2CD DELUXE版 デジパック
米、ポストロック、オルタナカントリー、何作目になるのか?10枚近くは持ってると思う。
米カートワグナー、英スチュワートスティプルズ、2大低音(温)ボーカルに鎮座する現行グループ。
本作は少し明るくなった様にも感じるが、外の喧騒を関せず乳繰りあう中年カップルの昼間の情事という、何ともなジャケに通じる明るさか?




今週は9枚ゲットと控えめ、先週、先々週と飛ばしすぎたからね!
知らぬ間にブログ開設から一年が過ぎました。聴きログスタイルで聴いたもの片っ端から紹介していくというスタンスで、たまには大好きな音源引っ張り出して紹介したいと思いつつも購入速度に追い付かず常に未聴分が数十枚という状況。
日々気になるアイテムが続々リリースされてる、金銭面の事情があり、かなりセイブしてるんですが、それでも欲しいアイテムは続々出てくる。
何かに夢中になれるのは幸せだし、生き甲斐だと思って今後もいこうと思ってますので皆さん宜しくお願いします!



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WEEKLY LISTENING LIBRARY52 2011.1105-1111

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1 EGG/THE METRONOMICAL SOCIETY 07 CD69-7202
英、プログレ、カンタベリー、発掘音源、69-72の未発表ライブ音源集。
サイト通販のみという事で入手困難、しかも高値というコレクター泣かせの一品だが、中古割り引き価格の格安で入手出来た。
ユリエル~アーザケル~エッグと連なるカンタベリーシーンでも重要なグループ。ディブスチュワートのキーボードプレイに魅せられてる方も多いはず。バーバラガスキンとのデュオグループでその名を知ったのが最初で、程なく耳にしたエッグのアルバムは当時、随分難解に感じたものだった。長じてアヴァンギャルド、現代音楽、ノイズなどを聴き齧り、それなりに耳が鍛えられるとプログレ、ジャズロック系が実に心地よかったりする。
ライブならではの大技、小技織り交ぜ、時に狂暴な顔を見せるスチュワートのプレイに圧倒される。
モントキャンベル、クライブブルックスのリズム隊も強力。



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2 EL TARRO DE MOSTAZA

メキシコ、サイケ、オリジナルリリースは70年唯一作。本作はレーベル、企画番号等記されてない怪しい一品。メキシコ盤なのだろうか?
シャドックスレーベルの人気コンピ盤「シェリルの世界一周音楽旅行(?)メキシコ編」に収録されててインプットされた一枚。このジャケで店頭出てても知らなきゃスルーするよね?
内ジャケのメンバーフォトから若いヒスパニック系グループで全編スペイン語で唄われてる。
チープなオルガンをメインにファズギター、ビートの効いたリズム隊、呪術的なパーカス、ギミックがアシッドティストを帯びてじわじわ迫ってくる。
高音のオルガンの音色がハモンドとは違った味わいの感触を生んで興味深い!


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3 RIO GRANDE 71(RCA)LSP-4454 LP
米、カントリー、ロック、唯一作。もりたんさんのブログで触れられ意外?に人気のマウス&ザトラップス!というわけでその後のグループを引っ張り出した。
ボーカルのロニーワイスとリズム隊によって結成されたリオグランデ!メンバーにトムラッセルの名があるが、ハーディン&ラッセルでも知られるSSWと同一人物であろうか?その様な記述も見た事があるが?
さてマウス&ザトラップスというとボブディランに酷似したボーカル、サウンドが話題のグループだが、リオグランデではディラン色の無いボーカルスタイルになってる。ディランの甘声カバー集に近いフィーリングというか、ソフトなボーカルがカントリーフォークサウンドにマッチして、英木漏れ日フォークに対する米陽溜まりカントリーといった趣きが心に染みる。ラストの「ドッグソング」が良い!


4 NEAL CASAL/ANYTIME TOMORROW 01(MOREBARN)MB001 デジパック
米、パワポ、5th。パワーポップというジャンルがある。この辺はあまり詳しくはないのだが、ラズベリーズやビッグスターといった70年代のグループ、彼らをリスペクトするプリムソウルズ、ビート、dBズといった80ズインディ、それらに影響を受けたグループと連綿と続いてるのだが、そのパワポを体現する現行ソロアーティストがニールカサール!一般的にはライアンアダムスのグループのギタリストの方が通りはいいかもしれない。この人のアルバムも見かけたら入手してるのだが、浮き浮きはずむ様なポップ感はいつ聴いても最高。
とにかく、元気欲しい人にはお薦め!


5 IDLE RACE/THE BEST OF IDLE RACE FEATURING JEFF LYNNE 90(SEE FOR MILES)SEECD60
英、ビート、ポップ、コンピ盤全25曲。アイドルレースは2枚組CDあれば事足りるんだが、安く見かけたので入手。こんな風だからどんどん増えていくばかりと少し反省。
ジェフリンのメロディーメーカーとしての天賦の才能が遺憾なく発揮された珠玉の作品集。
ジェフリン在籍のアイドルレース2枚のアルバムは必聴!




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パート2

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6 ANTONIUS REX/ZORA 94(MELLOW)MMP231
イタリア、プログレ、オリジナルリリースは77年ファースト作。
イタリアン屈指のレア盤ヤクラのリーダーアントニオバルトチェッティによるグループで黒魔術、オカルト的世界観を継承したグループ。
英ブラックウィドウ、米コーベンとか黒魔術に影響を受けたグループは多々存在し、かのZEPもそうだ。
さて本作は出だしの軽いノリのシンセサウンドに意表をつかれ、アレレなんだが、中盤にはホラーサントラ風ギミック、扉のギシギシした開閉音、おどろおどろしい雰囲気にそれ風の気分は味わえるが、さほど成功してるとは思えない。どうしてもはったり的側面が鼻についてしまうのは自分がひねくれ者の証か?
その後は女性トーキングにボーカル入りのチェンバースタイル。
なかなかに多彩ではあるが焦点を絞りきれて無い感もある。
78年のセカンド作にファースト以前のプロモオンリーに終わった実質的なファーストもCD化されてるみたいだし、79年の499枚オンリー盤もCD化されてるみたいなので聴いてみたい。


7 MARC ALMOND/ABSINTHE-THE FRENCH ALBUM 93(SOME BIZARRE)SBZ CD021 デジパック
英、NW、9th、マンバス以降ソロ名義で続々アルバムをリリースしてるマーク、正直全容を掴めてないのだが、見かけたらゲットする事にしてる。
ジャックブレルの熱狂的ファンとして知られるマーク、本作はシャンソンカバー集。シャンソンには疎いのだが裏ジャケの作者クレジットによるとレオフェレ、ジュリエットグレコ、セルジュラマ、バルバラ、シャルルアズナブール等の名がある。
元々シャンソン風ドラマチックな歌唱法のマーク、オリジナルかと思うほどはまってる。
レオフェレカバー集なんかも聴いてみたいって気になる。


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8 KATHY McCORD/NEW JERSEY TO WOODSTOCK 10(BIG BEAT)CDWIK2 289 2CD
米、SSW、フォーク、ポップス、2枚組の内一枚目はオリジナルリリース69年の唯一作にボートラ2曲付。二枚目は70年代に録音された未発表音源全16曲。
ジャズ系のCTIレーベル第一弾としてリリースされた本作は、キャシーの美しい横顔のスリーブに包まれた印象的なジャケが心に残る一枚。この時キャシー17歳、多感な思春期の少女の一断面を切り取ったアルバムとして大人気。
ジョンホール、ハーヴェイブルックス、ウェルズケリーらウッドストック勢がバックアップしたジャズロック風オープニング、幻想的ビートルズカバーで一気に引き込まれる。キャシー自作の楽曲、クールで繊細なボーカルが素晴らしいクォリティ高い一枚。
ボートラのアルバム以前のシングル曲はチップティラー、アルゴーゴニのジャストアスコンビ作でソフロ調の名曲。
二枚目はザバンドの面々も参加し、成人した女性の逞しさも感じる深みと迫力ある歌唱に耳を奪われる。
ウッドストックっぽいアーシーなルーツ指向にトロピカルな楽曲、ブルース、ソウル色強いブラックフィーリングと多彩な内容。
ジャケのワンコと一緒のいかにもヤンキー娘といった風情の成長したキャシーが堪能出来る。私的には一枚目が好み。


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9 INDEX/BLACK ALBUM RED ALBUM YESTERDAY & TODAY 10(LION PRODUCTIONS)LION644 2CD
米、ガレージ、サイケ、コンプリート盤。昨年末にリリースされ、色々な処で話題となってた本作、音源自体は再発のアナログで所持していたが、ハッピーサプライズで手にする事が出来た。嬉しい!
さて本作はCD一枚目が、リリースされたアルバム2枚がどちらともインデックスのみの表記の為、67年のファーストが通称ブラックアルバム、68年のセカンドがレッドアルバムとされてる。
風呂場かという程の強烈なリヴァーブの中、揺らめき立つファズ、フィードバックギターノイズ、拙いながらも鬼気迫る演奏に異様な空気感に包まれる「霧の8マイル」の悶絶カバーから惹きずりこまれる。。男版ニコ風のボーカルも気怠く、脱力感あって、いつ聴いても最高のカバーだ。
しかし、メンバーは録音状態
に不服だったのか、セカンドで再録しており、こちらは2声ボーカルなのだが、ファーストヴァージョンが好み。他にも再録ヴァージョンもあるし、音質も向上してるので、再スタートの意があって、あえてアルバムタイトル付けなかったのかもしれない。
セカンドも決して悪くはない、音質的にも楽曲的にもまとまってるが、ファーストの放つ強烈な磁力、空気感はあの時代のマジック、越える事は出来ない。
私的に楽しみだった2枚目の69-70の未発表音源集。
鍵盤使用、2声ボーカルの多用と音楽の幅も広がり、なかなかに興味深い作品群で楽しめる。
ライオングループ良い仕事してる。


10 AERA/THE BAVARIAN RADIO(BR)RECORDINGS VOL.1.1975 10(LONG HAIR)LHC00097
独、ジャズ、フュージョン、発掘ライブ音源。
このグループは74年のファーストジャケのほのぼのイラストが気になってたので、とりあえず見かけた本作を入手したのだが、外し盤。
サックスをフューチャーしたジャズというよりもフュージョンインスト。
インスト自体が不得手なのだが、更に苦手なフュージョンときては聴き通すのが辛い75分。クラウスドルデンガーのパスポートに近い雰囲気か?といっても、このグループ昔アナログ聴いて放り投げてるのであまり語れないが、ドイツでは大人気アーティスト。アエラもコンスタントにアルバムリリースしてるみたいなのでドイツでは需要あるのかもね。ってロック以外にはあまり関心ないので分かりません。やっぱロック魂が欲しいんだよ!




パート3

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11 SATWA/A LEAP THROUGH TIME (TIME-LAG)019 ペーパースリーブ
ブラジル、サイケ、アシッドフォーク、オリジナルリリースは73年自主制作唯一作。
ルーラコルテス関連作並びにブラジルサイケ重要作。コルテスがモロッコ旅行で入手したシタールと、ライルソンの奏でる12弦ギターの響きが穏やかに融合し昇華していく幽玄な音世界がじわじわと染みてくる。
当時、軍事政権下で検閲あった為、歌詞が無く、呟きのみのインスト作だが、先のアエラと違い強烈なロック魂を感じて本作はOKといい加減な基準だが、音楽の好みは感性だから!


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12 サンディ・ディビス/インサイド・エヴリィ・ファット・マン 04(VINYL JAPAN)ASKCD154
英、ロック、ポップス、オリジナルリリースは74年ファースト作。
なかなか通好みのラインナップが嬉しいビニールジャパンのリィシューもの。いつの間にかリリースされてたサンディ・ディビス、オリアナ盤は所持してるがCDも入手した。グレイシャスのボーカリストとして有名?だが、ソロアルバムの存在はあまり知られてないと思う。英米のSSW漁ってた頃アナログ入手したが、後にグレイシャスのボーカリストと知ってびっくりした記憶がある。グレイシャス時代には本名のポール名義だが。
グレイシャス的プログレの要素は無いSSW、ポップアルバムでわりかし真っ当なイメージ抱いた。当時は今よりひねくれ者でジョンハワードやブライアンプロズローなどを好んでた。
本作にはグレイシャスの同僚アランカウデロイ、マーティンブレイリー、ピータースケーラーンといったソロアルバムをリリースしてるアーティストにヘンリースピネッティ、ロイバビントンといったセッションメンが参加しモーガンスタジオで録音されてる。
ポップなSSWものとしては良盤。翌75年のセカンドはゴンザレスがバックアップしたメロウ、グルービーな一枚でクラブシーンでも人気が高いようだ。


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13 ピシーズ/魚座 06(VINYL JAPAN)JASKCD166
英、フォーク、オリジナルリリースは71年唯一作。
サンディ・ディビスに次いでビニールジャパン制作ものを入手。地味ながらも素晴らしい英国ものをリリースし、充実したカタログの同レーベル、もっとリリース数を増やして韓国のレーベル並みに頑張って欲しいものだが!
後にソロとして活躍するリチャードディガンスが在籍していた事で知られるピシーズ。
ライナーによればディガンスは17枚のアルバムをリリースしてるとの事だが、半分位しか所持してない。ライブでのMCが面白く、ビリーコノリー、マイクハーディングみたいにコミカルなSSWとしてのスタイルが確立し、TV番組にも出演し人気者としてお茶の間にも浸透してるみたいだ。言葉の壁もあり日本人には厳しいのだが、初期のアルバムは素晴らしい。
さて本作はトレイラー原盤だが、同レーベルに於いては異色の非トラッド系フォークトリオ。レーベル初の商業ベースのレコードとして売り出すも大して売れなかったとの事。
しかし、内容は素晴らしく、アコギの響きが美しい気品に溢れたこれぞ英国フォークの王道ともいうべき作品。
秋の夜長聴いてほっこりするのに持ってこいの一枚。

14 JUNE TABOR/AQABA 88(TOPIC)TSCD449

15 JUNE TABOR WITH MARTIN SIMPSON/A CUT ABOVE 89(TOPIC)TSCD410
英、トラッド、フォーク。
朝晩がめっきり寒いこの頃、人肌が恋しい季節、独り身には厳しい寒い夜は凜としたトラッドものが聴きたくなる。落ち着きのあるティーバーのボーカルなど最適じゃないか!というわけで未聴山から引っ張り出した。
マディプライアーとのデュオシリーシスターズとしてデビューしソロ4作目の「アカバ」、マーティンシンプソンとのデュオ名義のオリジナルリリースは80年作。
名手シンプソンのギターにリックサンダースの哀愁フィドルは両アルバムにフューチャーされてる。
それにしてもティーバー姐御はカッコイイ、男らしい?




今週は21枚ゲットとまあまあ?
もりたんさん情報によるとブログ一年間で取り上げたアイテムが671枚、未聴分や引っ張り出し分等考慮して700枚位入手した事になる。もっと多いかとも思ったがまずまず、多い時は千枚オーバーなんて年もあった。
以前は年間の購入総数に金額を算出してたが、自己嫌悪に陥るので10年位前から止めてる。

こうして日々ブツは増殖していく!



WEEKLY LISTENING LIBRARY53 2011.1112-1118

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1 HOJAS/MIS SUENOS PIDEN 05(LION PRODUCTIONS)LION606
ウルグアイ、サイケ、オリジナルリリースは73年唯一作にボートラ7曲付。
南米屈指のメロウサイケとの事だが、あまりメロウな感触は受けず、メロディー重視のポップサイケといった趣きでメロメロメロウな展開は期待出来ない。
むしろ、ラテン気質というか根っこにある陽の部分が表出して明るさも感じる。
ボートラのバッドフィンガー「ウォークアウトインザレイン」「ウィザウトユー」の連発カバーは、これぞメロウサイケ。「ウィザウトユー」のスペイン語にはちょっと違和感あるが。それにしても南米のグループはバッドフィンガー好きだ、ウィオールトゥゲザーしかり。


2 CRYSTAL IMAGE /Ⅱ ROCK AND ROLL 01(RED LOUNGE)RLR001
米、ウェストコースト、ロック、オリジナルリリースは74年セカンド作にボートラ5曲付。
ジャケのイメージからするとダーティーなアングラサイケという趣きだが、女性ボーカリストも擁したオーソドックスなロックでサイケ色は少ない。ウェストコースト風の爽やかなナンバーもあったりするが、大して面白くない、よくあるタイプのアメリカンロック。
何でも50年代末から活動してるというから、中庸路線で生き抜いてきたのだろう。75年にはサードアルバムもリリースしてるみたいだ。


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3 DEEP FEELING/PRETTY COLOURS 08(SUNBEAM)SBRCD5062
英、サイケ、66-68発掘音源全12曲。
前々回紹介したディープフィーリングと同名の為、一時期混同されてたが、こちらはトラフィックのジムキャパルディ、ディブメイソンが在籍していたので、幻のグループとして知られる事になる。結局シングルのみで終わったが、本作はジョルジォゴメルスキーのプロデュースの下制作が進められてたアルバム用音源5曲に、BBCライブ音源、ポリパーマーとゴードンジャクソンによる未発表音源。
ディブメイソンは極初期に抜けたみたいで、キャパルディ、後にスプーキートゥースのルーサーグロスヴァナー、後にファミリーのポリーにブルーホライズンからソロをリリースするゴードンと錚々たる布陣。
ゴメルスキープロデュースという事でヤードバーズに通じるソリッドなギター炸裂するフリークビートサウンド、パーマー=ジャクソントラックではビブラフォンが妖しく舞うサイケデリックナンバーと聴き応え満点。英サイケファンは必聴ものでしょう。
キャパルディのトラフィックデビューの為、頓挫してしまったアルバムがとにかく残念。


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4 KENNETH HIGNEY/ATTIC DEMONSTRATION 03(KEBRUTNEY)ADCD516
米、アシッドサイケ、オリジナルリリースは70年自主制作唯一作にボートラ2曲付。
本作はオリアナ盤で所持してるが、良いものはCDでも欲しい法則とボートラに惹かれて入手。久々に耳にしたが逝っちゃってる。ヘロヘロな下手っぴボーカルに強烈なアシッド感溢れるバンド演奏。炸裂するファズギター、時折現れる意味不明な電子音はデビッドストートンをも思わす怪作。
ボートラのシングル盤トラックがマッドなロックンロールで相当いかれてる。
ESP系変てこサイケ好きな方にオススメ!ヤバイです!


5 BIG PETE LANCASTER & THE UPSETTERS THE BIG SIX 00(HAMBURG SOUND)843925-2
英、ビート、コンピ盤。ドイツのハンブルグのスタークラブといえば英ビートグループの出稼ぎ、武者修業の場としてつとに有名。あの無名時代のビートルズもそうであった。
ブックレットに記載されてるスタークラブ出演リストを見るとデビッドガリック、フェリスホィール、スモーク、ポールレブン(ゲィリーグリッター)、クリスファーロウ、キャシージョーンズ、ドノバンなどちらほら見知った名がある。
さて本作のビッグピートランカスター&ジアップセッターズにビッグシックス、どちらも詳細は不明だがピートランカスターはロカビリースタイルで、ビッグシックスはトニーシェリダンやバリーセントジョンのバックも務めたR&Bスタイルのグループで65-66にかけて録音されてる。



パート2

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6 RAVJUNK/UPPSALA STADSHOTELL BRINNER 07(TRANSUBSTANS)TRANS029 2CD デジパック
スェーデン、ハードサイケ、パンク、オリジナルリリースは77年ファースト作にボートラ8曲付した拡大盤。
ジャケのイメージからするとトラッドをベースにしたアコースティック主体のグループかなと想像するが、さにあらずのっけからパンクサウンドが炸裂し呆気に取られる。恐らくだが、グループ自体は前身を含めると70年代初頭から活動し、やっとファーストアルバムレコーディングという時にパンクサウンドを耳にして刺激を受けたのではなかろうか?テクニックに裏打ちされた強烈パンク3連発に続き、ブルージーなハープをフューチャーしたパプロック。そしてここからが彼ら本来の姿?ラウドでメタリックなサイケギターぎんぎんのジャーマンサイケばりのフリーキーな長尺ジャムインスト!
アルバム前半と後半では、全く様相が違うのだが、終始高いテンションに貫かれぐいぐい迫ってくるので、一気に聴けてしまう。2枚目は後半の延長にあるジャムトラックでラストにライブ録音のパンクナンバー!
自分の様にパンクもジャーマンロックも大好きだという人間には文句無しに楽しめる一枚。というかパンクイコンのジョニーロットンだって熱狂的なジャーマンロックファンで知られてるし、ジュリアンコープもしかり!


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7 KNIGHTS 98(FLASH)66 デジパック
米、マサチューセッツ、ガレージ、発掘音源。
ナイツといってもヤホーではないとくだらない話しは置いといて、本作は67年にプロモ盤のみリリースされた幻のアルバム。多分所持してるのだが、ワンコイン以下の激安価格とあって入手した。
このグループ、50年末から活動するハイスクールバンド上がりで、ハーモンナイツと名乗り数枚のアルバムをリリースしてるベテラン。カバー曲主体のオルガン入りガレージで籠もりまくった音質にうわずったボーカルが良い味出してるグループだが、正直、そんなにキャリアあるのと言いたくなる程素人っぽさが漂ってる。まぁそこも味ともいえる。


8 ANIMIC/HIMALAYA 09(LES PETITES COSES)FAL569
スペイン、フリーフォーク、セカンド作。
英米のトラッドフォーク、アシッドフォークに影響を受けた00年代フリーフォークムーブメントも、欧州スペインからアニミックというなかなか素敵なグループが登場した。ゆったりした男女混声ボーカルにより綴られていく、ヒマラヤをモチーフとしたコンセプト作。
アコースティックな楽曲にボーカルが気持ち良い。目指すは世界一の高峰だが、その辺の里山を自由気儘に散策してます的のんびり感が良い。
この手のサウンドの肝となるのがボーカルだが、どっちもいい感じ、特に女声は良質のブリトラ風でしびれる。
日本のコミックアニメ風イラストも何だか馴染む。


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9 サンフォレスト/サウンド・オブ・サンフォレスト 05(ユニバーサル)UICY9512 紙ジャケ
英、アシッドフォーク、オリジナルリリースは69年唯一作。
何ともフラワーサイケなジャケに包まれた一品で紙で欲しかった一枚。意外に入手に手こずってしまった。
サマーオブラブムーブメントの残り火、燻るヒッピーカルチャー、サージェントペパーシンドロームの中、60年末にひっそり出された本作はデラムノバレーベルものとして、マニアに大人気の一枚であった。
ジャケの印象からは天真爛漫、能天気なふわふわしたフラワーポップフォークを予想してたのだが、これがなかなか深みのある多彩な内容。
ソングラィテング、アレンジも手掛ける中心メンバーテリータッカー嬢が幼い頃からクラシックを嗜み、学位も取得してるという素養の為せる技かオーケストレーション、管楽器アンサンブルが実に本格的で格調高い。また米出身という事もあって西海岸アシッド調のフィーリングやラグタイム風の楽曲もあり、楽しめる。
小春日和の日ピクニックに出かけたくなる一枚。


10 CLOSE LOBSTERS/FOREVER,UNTIL VICTORY! THE SINGLES COLLECTION 09(FIRE)SFIRED39CD ペーパースリーブ
英、NW、ギタポ、コンピ盤全19曲。
このグループというとすぐにfoxheadsさんが思い浮かぶのだが、どうされているのだろうか?
スコティッシュギタポを代表する名グループ、80年代に残した2枚のアルバムは青春の光と影を疾走感溢れるギターカッティング、甘ずっぱいボーカル、珠玉のメロディーがぎっしりつまったこれぞネオアコ、ギタポ王道サウンド。
とにかくウキウキ心踊る、若い頃慣れ親しんだサウンドはしっくりくる。自分の音楽の原点となったサウンドは格別の味わい。




パート3

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11 LIVERPOOL ECHO 05(REV-OLA)CRREV131
英、パワポ、オリジナルリリースは73年唯一作。
英の地方新聞リバプールエコーをグループ名に、ビートルズの記事をジャケに冠したビートルズへのオマージュを丸出しにした一品。プロジェクトグループっぽい匂いが漂うが、その実体は幻の英サイケマンドレィクパドルスティーマーの後身ともいうべきグループで、ソロアルバムも数枚リリースしてるマーティンブラィリー、後にレイミー、ラウドスピーカーズで活動するブライアンエンゲルを中心にハービーフラワーズにクレムカティーニの名セッションリズム隊からなる実力派グループ。プロデュースは前回取り上げたサンディディビスも手掛けてるアンドリュープライスジャックマンでキーボードでも参加してる。
サウンドは想像通りのご機嫌なマージービートサウンド!永劫不変のロックンロール!


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12 EMBRUJO 10(SHADOKS)129
チリ、サイケ、オリジナルリリースは71年唯一作。
ドリーミーフォークサイケのキッシングスペルは早くから、90年代半ばにはエセックスレベルからCD化され、南米屈指の名盤として知られてる。当時、その頃は南米サイケの情報などほとんどなく、このグループにもう一枚作品があるらしい位の情報しかなかった。
スペルの翌年、改名後の実質的なセカンド作にあたるのが本作。スペル時代は英語で歌われたナンバーもあるが本作は全て母国語のスペイン語。そこには政治的背景があったみたいだ。
スペル時代より幾分ロック色を強め、ファズギターにビートがタイトなナンバーもあるが、オルガン、フルートをフューチャーしたスペル時代のドリーミーフォークの延長線上にある楽曲もあり、全編アシッド感に、仄かに南米フォークロアの情緒が漂った味わい深い一品。
メンバーの何人かはこの後ブロップスに参加。ブロップスといいコングリゲーション、コングレッソとチリには良いグループが多い。さすがはあのビクトルハラを生んだ国だ。


13 DAKOTA SUITE/MORNING LAKE FOREVER 00(HOUSTON PARTY)HPR034
英、ポストロック、5作目。
元祖スロウコア、サッドコアと称されるダコタスィートはSSWクリスホーソンを中心に元スペースメン3のリチャードフォンビーがバックアップしたグループ。ピアノをメインにヴァイオリン、チェロといった室内楽的アンサンブルに、必要最小限のリズム隊が絡むシンプルで静謐なバックに消え入りそうなホーソンのボーカルが漂うモノクロムな世界。
声高に流暢に熱弁を奮うタイプより、ぼそぼそと噛みながらも一生懸命話しかけられた方が熱意、真意は伝わるというもの。
ロックのダイナミズムからかけ離れた地平に位置する音楽だが、この静けさもロック!


14 GHOST/TEMPLE STONE 97(DRAG CITY)DC12
日、サイケ、サード?ライブ作。
我が国が世界に誇るサイケデリックグループゴースト!
92-93日本の寺院、教会でのライブ録音。
日本の伝統楽器を駆使したオカルティックでシャーマニックな音世界は、海外での評価が高いのも頷ける。リーダー馬頭将器の独自の世界観は孤高!


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15 NIGEL MAZLYN JONES/SHIP T0 SHORE 76(ISLE OF LIGHT)IOL666-1 LP
英、アシッドフォーク、自主制作ファースト、オリジナルアナログ盤。
70年代半ばにリリースされた本作は印象的なモノクロジャケの放つオーラに、前から欲しいと思ってた一品だが漸く入手する事が出来た。
ナイジェルの12弦ギターの弾き語りを中心に、2本のアコギ、ヴァイオリン、マンドリンが絡むといったシンプルな構成。湿り気を帯びた楽曲にしっとり歌われるボーカル、どっか冷たい空気感が漂ってくるのはジャケを眺めながら聴いたからか?
ラスト表題曲は12弦生ギターにベースと効果音のみという構成ながら、12分にも及ぶ夢幻な響きのアシッドフォークナンバー。
最近韓国のレーベルから紙ジャケでCD化されてるみたいだ。少し前にキッシングスペルからボートラ付きでCD化されてる。




今週は9枚ゲット と控え目、レコ屋に一回しか行ってないから。
大体休み1日で2、3店舗を回る、ロック系中心に隅から隅までチェックすると2、3時間はかかる。昔は開店から閉店まで回れるだけ回ってたのだが、今はそんな体力は無い。
夜中にその日ゲットしたブツをあれこれ眺めるのが至福の時なのだ。



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WEEKLY LISTENING LIBRARY54 2011.1119-1125

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1 GNIDROLOG/IN SPITE OF HARRY'S TOENAIL 99(AUDIO ARCHIVES)AACD031
英、プログレ、オリジナルリリースは72年ファースト作にボートラ4曲付。
本作は英オリジナルのアナログ盤で所持してるが、30分にも及ぶボートラに惹かれて入手。プラケ盤なのでオリアナのテクスチャージャケは再現されてない、紙ジャケでの再現を望みたい。
さてニドロログだがジャケが印象的なセカンドが、コレクターズアイテムとして有名でご存知の方も多いであろう。
バンド名のロゴとアルバムタイトルだけという地味ジャケのファースト、そもそもGNIDROLOGとは?中心メンバー双子のGOLDRING兄弟の名字のアナグラム、Oが1個多いが、まあどうでもいい事だけど。
クリムゾンやVDGGとの比較云々で語られる事が多いが、先の一線級のグループに比して強烈なアングラ臭が漂ってる。プログレともジャズロックともハードロックともいえないごった煮的サウンドが特徴で、ジェスロタルを思わせるフルートがユニーク、唾ぺっぺにしゃべくりと少々悪のりかと思わせる部分もあるが、大きな特色となってる。
ボーカルは高音で青臭くプログレ的深みにかける。たまたま時代の流れでアート、プログレ的方向性に乗っかったという節も見えなくはない。
ボートラの初期音源69-71ではサイケの影響濃い荒々しい演奏が聴け興味深い。
グループは同年にセカンド作を発表し解散。ドラム、フルートのナイジェルペグラムはスティーライスパンに参加。兄弟はなんとパンクグループポークデュークスを結成、アルバムを発表してる。
声質からいったら合ってるかもしれないが、見事な変わり身だ。パンクは好みだがポークはジャケのセンスが合わずスルーしてた。


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2 WESTON RABBITT/A SLICE OF PSYCHEDELIA 06(WA2)7011 CDR
英、サイケ、コンピ盤全12曲。
伝説のUKサイケデリア、フェアリーティルのメンバー、ジョンウェストンとマルコムラビットのソングライターチームの楽曲コンピ盤。
まずフェアリーティルの全2枚のシングルこれだけでOK、ドリーミーサイケポップの名曲。
次はいきなりヘビーサイケなサウンドで意表をつかれるピスキーズー、ブラックウィドウの前身として知られており、国内紙ジャケもリリースされてる。
他にマイティジョーヤング、キュリオシティショッピー、スピンデジーとマイナーグループにウェストン、ラビットのソロ音源を収録と興味深いコンピ盤。
アナログ盤起こし、音も籠もりまくりと状態はよくないが、某マニアの方には堪らないでしょう?


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3 PETE BROWN & PIBLOKT!/THINGS MAY COME AND THINGS MAY GO BUT THE ART SCHOOL DANCE GOES ON FOREVER 94(REPERTOIR)REP4407-WY
英、アングラロック、オリジナルリリースは70年ファーストにボートラ2曲付。
ピートブラウンといえばクリームの「サンシャインオブユアラブ」はじめ、まず詞作家として名を馳せ、バタードオーナメンツを率い69年にアルバムデビューするも一作で脱退、残されたメンバーはクリススペディングを中心に同年にバタードオーナメンツ名義で「マントルピース」を発表してる。
ブラウンはピブロクトを結成、本作に同年にはセカンド最終作を発表と精力的に活動してる。
ピブロクトに召集されたメンバーも興味深くギターのジムミューレン、後にモリッシーミューレーンバンド他、オーメンツからのドラムロブティト、そして唯一のソロ作がアシッドサイケな内容で大人気のベースロジャーバン!と実にそそられる。
ブラウンのダミ声にジャズロックティストのアンサンブル、いかがわしさと知性が同居したアングラロックが痛烈!
ピブロクト後ブラウンはグレアムボンド、フィルライアンとの共作とマイペースに活動する。


4 PUSSY GALORE/EXILE ON MAIN ST SHOV000-3
米、ジャンク、オルタナ、オリジナルリリースは86年、カセット作品。
なかなかレアで店舗によってはプレミア付いてたりで、入手困難な一品だが、格安にて手に入れる事が出来た。まめにチェックしてたお陰だと思う。
ストーンズ「メインストリートのならず者」を丸々カバーしたアルバム。これぞジャンクといういかれたロッケンローが最高、ゴミ箱行きは間違いないいかした屑盤!ジョンスペ最高!


5 MOBY GRAPE/THE PLACE AND THE TIME 09(SUNDAZED)SC11206 デジパック
米、サイケ、67-68未発表音源集。
これはファンには堪らない一枚。67年のコロンビアレコードのオーデション音源なんていうお宝トラックを皮切りに、デモトラックにオルタナヴァージョンにアウトティク、68年のライブトラックと涎ものの音源満載のさすがサンデーズド、お見事と唸るしかない!
サイケ期濃縮グレープの魅力ほとばしるファン必聴盤。




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